神道の神棚とお神札について、どうおまつりすればいいの?

神道の神棚は、各家庭の屋内や事務所の清浄で明るく静かな場所に設けられ、神祇の分霊やお神札をおまつりして家庭祭祀を行ったり、商売繁盛等を願う施設です。神道の神棚は、仏教の仏壇とは違い、故人をまつる所ではなく、神様(お神札)のいらっしゃる所です。

目次

  1. 神棚について
  2. 神棚はどのように、どの方角に飾ればいいの
  3. 神棚(神道のもの)の歴史
  4. お神札を神棚におまつりしましょう
  5. どのようにお神札をまつるのでしょうか
  6. 神棚のお供えについて
  7. まとめ

神棚について

神道の神棚について、知っているようで知らないことがあると思います。どのようにお神札をおまつりすればいいのかを中心に詳しくみていきましょう。

神棚はどのように、どの方角に飾ればいいの

神棚

神道のお神札は明るく清らかなところにおまつりします。神様も綺麗な所が好きだからです。神様は、人間を見下ろしているとされています。なので、人間の目の高さより少し上におまつりするのが一般的ですね。
お神札が南向きまたは東向きが望ましいとされます。(天照大御神が太陽の神様なので、太陽が昇る方向から南中までなのです。)しかし、家の間取りによってそれが難しい場合は、おまつりするのにふさわしい場所であれば良いです。そして、お神札をおまつりします。

神棚のないご家庭では、お神札をタンスや書籍を清めて白い紙を敷いておまつりすれば良いです。神道は常に明るく清らかなところを大事にするので、こまめに掃除をして神様をお迎えする状態にしておくことは重要なポイントとなります。

神棚(神道のもの)の歴史

神棚(神道のもの)の成立は古いものではなく、平安時代の終わり頃から祖霊の祭祀が仏教にゆだねられ仏壇に位牌を祭るとともに、戸ごとに祭りの分立が促され、中世以降の伊勢信仰などの普及により、新たに勧請(本祀の神の分霊を他所に遷し鎮祭)した神霊を神棚に設けて祀ることが行われたことによります。近世に入ると伊勢信仰は庶民まで広がり、全国的な御師(おし:伊勢の伝道師)の活躍とともに、神宮大麻(お神札)を奉斎する大神宮棚が作られました。

江戸時代中期頃には神棚は各家々に普及しました。現代は住宅事情の多様化によって神棚がないご家庭もありますが、近くの神社でお神札だけを納める簡易的な神棚も授与しています。神道がより分かると思います。

お神札を神棚におまつりしましょう

お神札は、護符の一種で神社が発行し、神霊またはその超自然力をしめす象徴物などを木や紙などに記したり彫ったり書いたりしたものであります。こちらを神棚におまつりをしましょう。家庭では、無病息災、家内安全、事務所では、商売繁盛、社運隆昌などといった祈願をお神札にこめます。

お伊勢様と氏神様のお神札をおまつりする

神道の信仰の中で、「お伊勢さま」と呼ばれ親しまれている伊勢の神宮には、125社のお宮がある中で、天照大御神をおまつりするのが、皇大神宮(内宮)です。この天照大御神のお神札が「神宮大」であり、毎年地域の神官や総代さんを通じて全国のご家庭にお配りしています。

天照大御神は、皇室の祖先神であり、また国民の総氏神です。

神道ではもう一つお神札をおまつりできます

神宮大麻は明治神宮の思し召しによって神宮より全国に配布することになったお神札です。神道の考え方には、皇室の繁栄、五穀豊穣、国家安寧を祈願しており、全国のご家庭の神棚でおまつりいただくべきお神札です。

国家安寧を祈る神宮大麻と地域をお守りくださる氏神神社、そして個人の祈願(商売繁盛、家内安全など)に合わせてお参りいただく崇敬神社3種類のお神札があります。神道は3つの神様まで神棚にまつっていいのですね。

どのようにお神札をまつるのでしょうか

神棚には、お神札を横に並べておまつりする神棚と重ねておまつりする神棚があります。

下図のように、一社宮(重ねておまつりする)の場合には、一番手前に天照大御神様のお神札(神宮大麻)、次に氏神様のお神札、さらに特別にご縁の深い神様(崇拝神社)をお祀りされる場合には、その神様のお神札をその奥に納めます。

三社宮(横に並べておまつりする)の場合には、中央に天照大御神様のお神札(神宮大麻)、向かって右側に氏神様のお札、そして特別にご神縁のある神様(崇拝神社)をお祀りされる場合には、向かって左側にその神様のお札をおまつり致します。

  日々、お家でお祀りする神様は、天照大御神様と氏神様でよろしいのです。格別のご縁のある神様(崇拝神社)の場合に、特に左側にお札を納めておまつりさせて頂きます。

欲張らず、お神札は3つまで!作法は?

ご利益が多そうと沢山のお神札をまつろうと考える人は多いかもしれません。神道の神様は序列が厳しいものなので、欲張らずお神札は3つまでおまつりしましょう。

お神札の位置と神様の序列が違うときには、大変に神様に失礼なことになります。

拝礼の方法は、朝と夕の2回、(2礼2拍手1礼の作法で)日々の暮らしの感謝の気持ちを込めてお参りしましょう。朝起きて、「おはようございます、今日も一日見守っていてください。」、帰ってきて「今日も一日無事に過ごすことが出来ました。ありがとうございました。」神様にご報告の気持ちをもって、神棚に手をあわせてみましょう。

神棚のお供えについて

神棚と一緒に、神具を一緒に求めるのが一般的です。上の図の様な、神鏡、榊立、お三宝、お神酒壺二本、水玉(水入れ)、かわらけ(お米、お塩を入れる皿)です。そして、上の図のようにお供えをします。お水とお米は毎日変えるようにしましょう。神棚にお供えしたお米を食べることによって、神様と一心同体になれるという考え方が神道にはあります。日本には「同じ釜の飯を食う」という言葉もありますね。この考え方の元になった考えです。

榊も枯れないようにこまめに水を変えましょう。

鏡の重要性

なかなか一般のご家庭では、鏡を神棚にまつる方は少ないとは思います。しかし、記紀(古事記・日本書紀)で出てくる三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)のように、古代祭祀における御霊代とされてきました。神社の御神体としてあがめられているものです。このように神道にとって、鏡は重要なものとなっています。

神道にとってのお米の意味

神道の神話である古事記には、日本の象徴の穀物で天照大御神が、この日本を治めるために息子の素戔嗚尊(スサノオノミコト)にお米を授けた話があります。このことによってもお米は重要なアイテムです。「米」という字の意味は、神様の恵みを四方八方に広がる姿を現しているのです。なので、お米が真ん中になければ、神様の恵みが四方八方に行かないようになります。

まとめ

神棚

神道の神棚(東から南向き設置)に、目線より高い位置に、お神札をおまつりします。神棚がないご家庭は、目線より高い位置に白い布を敷き、その上にお神札をおまつりします。伊勢神宮のお神札(神宮大麻)、氏神様のお神札、崇拝神社のお神札の3種類をおまつりするのが一般的です。家庭では、無病息災、家内安全、事務所では、商売繁盛、社運隆昌などといった祈願をお神札にこめます。

神棚には、心を込めて2礼2拍手1礼の作法で朝夕2回感謝の気持ちでおまつりすることが重要です。

神棚に神具を一緒にかざります。神道は清浄を基本とする考え方です。綺麗な所が神様も好きなので、常に神棚を綺麗に掃除をしましょう。

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