昔から受け継がれてきた直系家族をなくさない日本

直系家族とは血縁によってたどれる家族で構成する家族形態です。それに対して核家族や夫婦家族などの形態があり、日本は先進国の中で一番直系家族の形態をとっている国といわれています。昭和の時代から核家族化といわれていましたが、現在核家族化が急速に増えてきています。

目次

  1. 直系家族、昔は当たり前だった
  2. 直系家族を支えてきたもの
  3. 直系家族から夫婦家族に変化の時代
  4. これから直系家族は維持できない?
  5. 直系家族を守る子供たちの思い
  6. 終活の専門家に相談してみよう

直系家族、昔は当たり前だった

人々

ロングラン放映の「サザエさん」や「ちびまる子ちゃん」でみられる3世代家族は、現代ではとても少なくなってきているようですが、我々の両親祖父母の世代にはそれが当たり前のことでした。
長男が家を継ぎ、次男三男は別の世帯となって家を作ることが当然でした。
食事は家族が全員で食べる、家業は家族で支える。そんな世界が昔はありました。
これらは血縁を重んじていたためです。祖先から代々受け継がれてきた血縁で家を守り続けてきたのです。

直系家族を支えてきたもの

核家族化が進んだ現代でも、社会的な制度はほとんど変わっていません。
都会で済む若い世代もお盆には毎年のように家族で帰省して故郷で過ごしています。
帰省して先祖のお墓にお参りし、先祖を供養するという古い習慣はいまだに続いています。
故郷には両親と一緒に住む兄弟が家を守って直系家族を維持してきているのです。
先祖代々受け継がれた家はそのまま次の時代に引き継がれていきます。

しかし、永く続けられたこの習慣も昨今では少しずつ変化が現れていることも見逃せません。

直系家族から夫婦家族に変化の時代

社会の仕組みが都市型に集中し、生計を維持できないため故郷を離れ他の土地で就職し、そのまま家族生活が始まります。生活基盤が確立したためそのまま夫婦家族が出来上がるのです。
直系家族も高齢化と産業不足から、後継者不在となり維持が難しくなってきているのです。
地方でも故郷にUターンしてもらおうと様々な取り組みを行っていますが、都市の企業が巨大化していく半面、産業振興はなかなか整備されないのが実態です。
永く引き継がれていた直系家族形態は近年、変わりつつあることは言うまでもありません。

日本、韓国では約8割が両親と同居する直系家族形態をとっているのに対し、アメリカ、フランスでは約5割程度、スウェーデンでは4割と数年前の国民生活白書では発表されていました。
長期的な不況が続けば数値は減少に変わっていくことでしょう。

また、若者やその親世代の「直系家族に対する思い」や「独立」の考え方の変化も見逃すことができません。

これから直系家族は維持できない?

人々

日本国内では少子高齢化、生産人口の低下、産業の空洞化等々、問題となっています。そしてそこに住む国民の考え方も欧米化されているようです。
将来を考える時には、「自分の将来」です。
以前のように家族が子供の将来を決めるのではなく、子供本人が自分の将来を選び外に出ていくことが当たり前のこととなり、独立の精神とともにそのまま新しい家族が形成されていきます。

一人の人として夢を持ち実現させるため生まれ育った故郷を離れ経済生活を送り、家族が作られることでしょう。
たとえ一人っ子であったとしても、親は快く送り出し直系家族が一時的に核家族となります。

確かに核家族形態が進む要素ばかりですが、長い慣習は簡単には消えないものです。
安定した生活を築いた子が高齢化する両親を心配し、同居を考えることになるのです。こうして一度は壊れた直系家族が復活するのです。
欧米では高齢の親はそのまま一人暮らしとなるようですが、日本の場合は離れていた親子が再び一緒に暮らすことが多いという事です。

直系家族を守る子供たちの思い

人々

おじいさんおばあさんにとって孫は家族の中で一番かわいい存在。孫にとっても、いつも優しいおじいさんとおばあさんが大好きなのです。

子どもの頃は、お正月になると親の実家に行って新年のあいさつをしたものです。
目的はお年玉を大人から集めたいという姑息な思いからなのですが、おばあさんからお年玉をもらい、叔父さん叔母さんからももらい、とても嬉しかったことを覚えています。
方法はどうあれ、このコミュニケーションは大人になっても心に残るものです。特におじいさんやおばあさんは「優しかった」ことがインプットされているものです。

子ども達は「血縁を大事にしよう」などとは思ってないかもしれません。
小さなころから繰り返ししていたコミュニケーションが、「おじいさんを思う」「おばあさんを思う」など自然と先祖を意識することへ働き掛けていると思います。

現在仕事の形態や社会が著しく様変わりしています。それに伴って家族形態も少しずつ変化してきています。
しかしながら小さなころからの思いに支えられて、少子高齢化の解消や社会構造、国の社会福祉政策の急激な改革が行われない限り、直系家族形態はまだ続くことでしょう。

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