都市部を中心に増えている永代供養のひとつの形、納骨堂とは

都市部に暮らす人にとって、自分や家族の死後のお墓の管理に悩んでいる人も多いと思います。この問題の解決策の一つの選択肢として近年増えている納骨堂があります。納骨堂とは遺骨を永代供養してくれる施設です。納骨堂のシステムと永代供養について解説します。

目次

  1. 納骨堂が増えています
  2. 永代供養と永代供養墓について
  3. 納骨堂とは
  4. 納骨堂のシステム
  5. 納骨堂の種類
  6. 納骨堂のメリット
  7. 納骨堂のデメリット
  8. 納骨堂の費用
  9. 納骨堂選びのポイント
  10. 今後ますます増える納骨堂

納骨堂が増えています

お墓

近年、都市部に人口が集中するに伴って、お墓についての様々な問題が表面化しています。
「故郷のお墓が遠くて管理できない。」「自分が亡くなった後、子供に面倒を掛けたくない。」などの理由で都市部へお墓を移転したい人や、新たに都市部でお墓を探している人が増えています。
しかし、すでに都市部周辺ではお墓の空がなく、新たな霊園をつくるにも土地の確保や周辺住民の反対などで難しくなっています。
また、「身寄りがなく、お墓をつくっても管理してくれる人がいない」など、そもそもお墓を作ることに躊躇する人もいます。
そこで脚光を浴びているのが屋内型のお墓である納骨堂です。

永代供養と永代供養墓について

納骨堂については、先に永代供養と永代供養墓について知っておくと理解しやすいと思います。

永代供養とは

永代供養とは、お寺などが永代にわたって遺骨の管理および埋葬、および供養を行ってくれることです。
お墓を管理してくれる後継者がいない人や身寄りのない人にとって安心できるシステムです。

永代供養墓とは

永代供養を選択した場合、永代供養墓に遺骨が安置または埋葬されますが、おもに以下の2通りがあります。

1 一定期間を納骨堂と呼ばれる室内のお墓に安置され、17回忌や33回忌後に合祀(ごうし)墓という他の方と一緒のお墓に埋葬されるシステム。
2 最初から合祀墓に埋葬されるシステム。

いずれの場合も、仮にお墓参りしてくれる人がいなくても、運営管理するお寺などが永代にわたって供養してくれます。

納骨堂とは

納骨堂とは、建物の中に厨子(ずし)と呼ばれる遺骨を安置するスペースが多数ある施設で、礼拝所や葬儀や法事を行えるスペースを設けた納骨堂もあります。もともとは墓地を購入して遺骨を埋葬するまでの一定期間遺骨を安置しておくのが目的の施設でしたが、現在では長期間の安置と供養を目的にした納骨堂が主流になっています。
なお、納骨堂はあくまで共用施設ですので、施設の規則に沿って利用することが求められます。

納骨堂のシステム

最初に納骨期間や納骨方法によって決められた永代供養料を支払います。その後はお墓と同様に、管理費を定期的に支払う方式の納骨堂もあります。
永代供養料の金額はもとより、納骨期間、納骨方法、施設の管理方法、供養の仕方などそれぞれの施設によって様々ですので、事前に何か所か比較することをお勧めします。

納骨堂の種類

お墓

納骨堂には様々な種類があり、以前からあったロッカー式のほかに仏壇式、自動搬送式などがあります。

仏壇式

骨壺を安置するスペースの上に仏壇があるタイプで、位牌も置け個別の礼拝が可能です。
仏壇がある事と、それによって占有スペースが大きくなることから料金は高めです。

ロッカー式

以前からあるタイプで、コインロッカーのように同じ大きさのスペースが並んだものです。
遺骨や位牌がおけるスペースが用意されていますが、占有スペースが小さいことなどから、納骨堂の中では料金は低めです。

自動搬送式

入り口などでICカードをかざしたりタッチパネルで指定すると、遺骨が礼拝所に自動で運ばれてくるタイプです。お墓まいりの時、他に遠慮せず遺骨にきちんと手を合わせたい人にお勧めです。
料金はやや高めです。

納骨堂のメリット

納骨堂のメリットとデメリットを一般のお墓と比較しながらまとめました。

1 お寺が永代にわたって供養と管理をしてくれる。
2 お墓まいりをしなくても常に清潔な状態で管理してくれる。
3 永代使用料が安く、墓石代が不要なため費用を抑えられる。
4 宗旨や宗派にこだわらず利用できる施設が多い。
5 交通の便が良いところに建てられていることが多い。
6 屋内のため天候に左右されにくい。
7 線香や花などが用意されているところが多く、手ぶらでも行ける。
8 葬儀から納骨、法事まですべて一か所で行える施設もある。

納骨堂のデメリット

1  33回忌までなど納骨期間が決まっている施設が多い。
2 ひとつの厨子に納骨できる人数が決まっており、家族など追加で納骨する場合は大きな厨子へ変更するか新たに厨子を契約する必要がある。
3 ロッカー式の場合、同じ部屋に他の人の遺骨があるため立ち入りが制限されている場合がある。そのため、遺骨の前で手を合わせることができない施設がある。

納骨堂の費用

1 納骨堂の立地や種類、安置期間などによって大きく異なりますが、おおよそ10~100万円前後が多いようです。
交通の便が良い場所や都心に近い場所は高い傾向があります。
また、先にも述べたように仏壇式や自動搬送式のような付加価値のついた納骨堂は割高になります。
それでも、一般の屋外型の墓地を購入する場合、永代使用料と墓石代で200万円前後かかりますので、納骨堂のほうが割安です。

2 納骨堂は、最初に永代使用料を支払えばその後の追加費用は不要の場合が多いですが、まれに保守や修繕のための管理費がかかる施設もあります。
この管理費の支払いが停滞した場合、契約期間終了を待たずに合祀墓へ埋葬されることがあります。
合祀の後の管理費が必要かも含めて事前に調べておく必要があります。

3 一周忌や三回忌などの個別の法要の費用は永代使用料には含まれていません。そのため、個別に法要を行う場合は自己負担になります。

納骨堂選びのポイント

1 立地や納骨堂の種類によって費用は様々です。後悔しないよう自分の希望をきちんとまとめてから探しましょう。
2 初期費用(永代使用料)だけでなく、後々かかる費用があるか事前に調べましょう。
3 できれば何か所か実際に見学して、比較検討しましょう。

今後ますます増える納骨堂

お墓も時代とともに様変わりしています。
納骨堂がお墓の選択肢のひとつとして今後ますます脚光を浴びてくるでしょう。
この記事が、お墓を探している皆さんに少しでもお役に立てれば幸いです。

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