無宗教にお墓は必要?無宗教ならではの葬送方法

ある調査では、日本の宗教のうち約半数が無宗教という結果が出ています。お墓の継承などの宗教儀式に必要性を感じないという人も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。自分や身内が無宗教の場合、お墓はどうすればいいのかなど葬送に関することをまとめました。

目次

  1. 無宗教と無神論とは
  2. 墓という概念
  3. 無宗教者にお墓は必要?
  4. 無宗教における墓の在り方
  5. お墓以外の無宗教の供養の方法
  6. その他の供養方法
  7. 無宗教における葬儀の在り方
  8. 無宗教における納骨の在り方
  9. まとめ

無宗教と無神論とは

無宗教とは、特定の宗教信仰していないこと。無神論とは、神様は存在しないと積極的に主張することです。
この記事では、特に無宗教の場合についてまとめています。

墓という概念

お墓

一般的に使われる「お墓」とは、家墓(いえはか)と呼ばれるものです。寺院霊園で供養される場合です。
一家は檀家となっている寺に一つお墓を持ちます。長男に継承され、代々長男家族が葬られます。それ以外の男児は、新たにお墓を作ります。

広い意味での「お墓」とは、遺骨の収納場所のことです。家や家の継続性のシンボル、先祖を祀り感謝する場、故人との繋がりの場といった意味もあります。

無宗教の場合の「お墓」とは、故人との繋がりの場という意味合いが最も強いと言えます。
家の弔いとしてのお墓か、個人の弔いとしてのお墓かの違いとも言えます。

無宗教者にお墓は必要?

無宗教者にとって、必要とされているのは立派なお墓ではありません。むしろ墓という形態をとる必要もないのかもしれません。ただ、何等かの形で故人が生きた証を残すことは、遺族の心の拠り所になるでしょう。無宗教者であっても、故人と「つながっている」と感じられる供養の仕方が求められます。

無宗教者の場合、家墓のように代々継がれていく必要がなく、宗教的な関連のないお墓を選ぶこともできます。
長男で、代々の家墓を承継していたとしても、きちんと手続きを踏めば、現在のお墓を閉めることも可能です。

無宗教における墓の在り方

無宗教のお墓は、お墓を預ける霊園の規定内であれば、自由に選ぶことができます。石の材質や形、色に至るまで故人の好きだったものを取り入れることができます。

寺院霊園

お寺にある寺院墓地です。宗教や宗旨を特定していることが多いです。また檀家になる必要があるところもあります。宗旨・宗派不問のところであれば、無宗教の方でも無宗教者として受け入れてもらえます。
寺院が運営しているので、しっかりとした供養をしてくれます。

宗旨不問?宗派不問?

宗旨とは宗教のことです。宗旨不問は、キリスト教でもイスラム教でも、無宗教でも良いという意味です。宗派不問とは、仏教であればどの宗派でも良いという意味です。この場合、無宗教としては受け入れてもらえません。檀家になったり、改宗したりすることが求められます。

公営霊園

宗教は問わないので、無宗教であっても購入できます。しかし宗教以外に、遺骨を保持していることが前提など購入制限があります。また、希望者に対して数が少ないので、倍率が高く抽選になることがあり、購入するのは簡単ではありません。

民営霊園

宗教は問わないので、無宗教であっても購入できます。区画に縛りがないことが多いので、自由なお墓づくりができます。故人の好きだったものを取り入れたお墓を作りたい場合には、民営霊園が最適です。
また、購入についても制限がありません。公営霊園よりも、簡単に購入することができます。

お墓以外の無宗教の供養の方法

散骨

樹木葬・桜葬

樹木葬とは、樹木や花を墓標にして、その下の地中にお骨を埋める葬送方法です。お骨が自然に還るように、そのまま埋めたり、土に還る布や壺に入れたりして埋葬します。
お骨を埋めるので、法律上お墓として認められた土地でしか行えませんが、日本各地にそういった土地が点在しています。

散骨

散骨とは、細かく砕いた遺骨を、海や山に撒く葬送方法です。すべてのお骨を散骨することも、一部だけを散骨することもできます。散骨は、法律的に違反ではありませんが、逆に一目で分かるような細かい規定が存在しません。節度やマナーをもって行われるのが前提です。
業者に委託して散骨まで行ってもらう方法、専用の散骨場で散骨してもらう方法、海外へ行散骨する方法、業者で粉骨にしてもらい自分の敷地内へ散骨する方法など、ほかにも多くの形があります。

ダイヤモンド葬

ダイヤモンド葬とは、故人の遺骨を加工してダイヤモンドを制作し、形見として手元に置いて、供養する方法です。身に付けたり、触れたりすることで故人との繋がりを実感できます。
持ち運びができるので、引っ越しや海外へ行ったりしても一緒に移動することができます。逆に、紛失等のリスクがあります。また、DNAが残らないために本人だという証明はできません。

0葬(ゼロ葬)

ゼロ葬とは、遺骨を火葬場で受け取らないという考え方です。自治体によって対応している自治体とそうでない自治体があるので、事前に確認が必要です。
お墓を継ぐ家族がいない方や子どもに負担を掛けたくない方、お墓を持つことに疑問を感じる方などが抱える問題を最もすっぱりと解決する方法とも言えます。
しかし、本人がゼロ葬を希望していても、家族や周りからの理解を得難いことが多いです。そういった意味では非常にハードルの高い葬送方法です。

その他の供養方法

お墓

自宅安置

遺骨は、自宅で保管することができます。自宅の庭に埋葬することは法的にできません。
葬儀後、一度自宅に持ち帰ってきます。通常、しばらくすると納骨をします。しかし、納骨しなければならないという決まりはありません。死と向き合うには、人それぞれにペースがあります。納得するまで、自宅に安置しておくことができます。
また、お寺や霊園に入っていたお骨を墓じまいを機会に持ち帰ることも可能です。
しばらく自宅安置した後、散骨やダイヤモンド葬などの供養の方法を取る方もいます。

手元供養

手元供養とは、遺骨の一部を手元に置き供養する方法です。樹木葬や散骨のあと、少し残しておいた遺骨を遺骨として手元に置いて供養する方法、お骨をパウダー化してコンパクトにした上で自宅で保管する方法、ペンダントやダイヤモンドに加工する方法などがあります。

自宅安置・手元供養のその後

自宅安置と地元供養の2つは、最終的な行き先を考える必要があります。
最終的には、散骨をして欲しい、樹木葬にして欲しい、民営の霊園を借りてそこのお墓にいれて欲しいなど、ご家族で話し合っておく必要があります。

無宗教における葬儀の在り方

現代では、お葬式のような儀式は形だけになってきています。遺族や参列者の利便性を重視して、葬儀と初七日を一緒に行なったり、49日法要も前倒しにして行なったりすることもあるくらいです。
宗教的に大切な意味を持っている儀式というよりも、みんながやっているからやらなければならないものという認識になってしまっています。
必要性を感じていないにもかかわらず、費用と時間をかけて宗教儀式行うことには、果たして意味があるのでしょうか?それは本当に故人を想って行っていることでしょうか?
今一度、我々は考えなければなりません。

無宗教における納骨の在り方

故人との繋がりを考える上で最も重要となるのが遺骨です。遺骨は、単なる形見などとは比べられない物質的な存在です。故人の存在の象徴として、遺された人の気持ちが向かう場所となります。

最近では、故人に対する敬意や大切に思う気持ちがあれば、必ずしも宗教的な形式で扱う必要はないと考える人が増えてきました。
それが、樹木葬や散骨、手元供養などの様々な供養の形として現れています。

まとめ

いかがでしたか?
昨今の日本では無宗教の人が増加傾向にあります。それに伴い、故人の弔いにも変化が現れてきています。しかし、決して変わらないこともあります。故人を想う気持ちです。お墓の前で手を合わせることは、宗教的な儀式というよりも、純粋に故人との再会の意味を強く感じる人が多いようです。

自分にとっても、家族にとっても納得のできる葬送の方法が見つけられると良いですね。それには、事前によく相談し合い、葬儀や納骨についての方向性を決めておくことが大切です。

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