日本酒と焼酎の違いについてわかりやすく解説します

普段から日本酒と焼酎を嗜まれる方は、少なくないと思います。日本酒派ですか、それとも焼酎派ですか、はたまた肴に合わせて飲み分ける派ですか。より楽しく飲むために、日本酒と焼酎の違いについて紹介します。

目次

  1. 日本酒と焼酎の歴史
  2. 日本酒と焼酎 製法の違い
  3. 日本酒と焼酎の味と度数
  4. 日本酒と焼酎の飲み方
  5. まとめに

日本酒と焼酎の歴史

日本酒

現在の日本酒(清酒)は、主として米か酒米、米麹、水(または醸造アルコール)を主原料に作られています。その歴史は古く、紀元前後の中国が発祥とされていますが、未だはっきりとしていません。この製法による清酒が日本で作られるようになった時期は、平安時代頃と言われています。
記録が残っている中では、奈良正暦寺で作られたお酒である僧坊酒(そうぼうしゅ)で菩提泉(ぼだいせん)という銘柄のものが日本最古のものと言われています。また、兵庫県伊丹市鴻池にも、清酒発祥地の一つであるという石碑があります。

焼酎

日本にある焼酎は、芋、麦、米、糖蜜などの穀物を原料に蒸留し加水したお酒(蒸留酒)です。
世界史を振り返っても、その起源は実ははっきりとわかっていません。近年の研究によれば、焼酎のような蒸留酒が16世紀頃にシャム(現在のタイ)から琉球へ流入したと言われています。こちらも正確な文献はありませんが、その後すぐに九州にも伝わり、薩摩の国(鹿児島)で飲まれていたことがわかっています。

日本酒と焼酎 製法の違い

日本酒と焼酎の違いを端的に表すと、日本酒は「醸造酒」で焼酎は「蒸留酒」です。その醸造酒と蒸留酒の違いは下記の通りです。
醸造酒は、酵母(麹)をアルコール発酵させ加水したお酒で、日本酒の他ビール(麦芽を発酵)、ワイン(葡萄を発酵)、紹興酒(もち米などを発酵)などが挙げられます。
一方蒸留酒は、醸造したアルコール(もろみ)を蒸留(蒸発、凝縮、精製)させたお酒です。蒸留酒は、泡盛を含む焼酎の他、ジンやウォッカなど大麦やライ麦またはジャガイモなどを原料とするスピリッツ、モルトかグレーンまたはその両方を原料とするウィスキーなどがあります。

米が原料の日本酒と米焼酎 その違い

原料が米の日本酒と米焼酎ですが、どうして違うアルコール飲料が出来上がるのでしょうか。先に述べたように、日本酒は米と麹を発酵させてアルコールを作ります。これを醪(もろみ)といいますが、これを絞ったものが日本酒のもとになります。
一方、醪を温めて出てくる湯気をキャッチし、冷やして出来た液体が米焼酎となります。参考までに付言しますが、この気化を利用し、純度の高いアルコールを集めたものが蒸留酒です。

日本酒と焼酎の味と度数

味覚や嗅覚に関しては個人差があるので、あくまで一般論のご紹介となりますが、2種類の味や香りの違いについて解説します。
日本酒は、醸造していることもあり米の甘みが際立ちます。特に吟醸酒の類は、フルーティーな香りがします。銘柄や種類、辛口甘口度、酸度によって異なりますが、飲み口はまろやか、舌触りはやや重みがあり、のど越しは滑らかに感じます。
一方焼酎は、芋や麦や米などの原料により異なりますが、各々独特の風味があります。言うまでもなく銘柄種類により異なりますが、飲み口は水のようにすっきりしたりどっしり感があったり、舌触りも重かったり軽かったり、のど越しは爽やかだったりアルコール感が強かったりします。

度数

日本酒と焼酎のアルコール度数は、異なります。これも醸造酒と蒸留酒であることが関係しますが、法律上でもアルコール度数の上限が定めらています。

日本酒

日本酒は酒税法第三条7項において、「清酒はアルコール分が22度未満でなければならない」と定められています。醸造の段階で醪を絞ると、およそアルコール度数20度前後の原酒の元が出来ます。ただし、日本酒は小売りに出される段階では「飲みやすいように」15度以上16度未満に加水して販売されるものがほとんどです。
なお、日本酒の種類で「しぼりたて」や「ひやおろし」といった初酒(原酒など)だと、18~19度と比較的度数の高いものが販売されています。

焼酎

焼酎は、酒税法第三条9項及び10項において度数が定められていますが、その製法によって上限が異なります。「焼酎甲類」と呼ばれる糖蜜などを原料に連続式蒸留器で製造したものは36度未満、一方芋や麦などを原料とした「焼酎乙類」は、単式蒸留器で蒸留したもので45度以下とされています。
販売されているものでは、焼酎甲類が20~25度、乙類が20~40度(20度代が多い)位に加水され、やはり飲みやすくなるように調整されています。

日本酒と焼酎の飲み方

日本酒

日本酒の飲み方ですが、「ひや」と呼ばれる常温で飲むことが多いかもしれません。他方、凍るギリギリの温度から熱くて飲めるか飲めないか位の温度、0℃~60℃と温度を変えて飲みます。
例えばですが、5℃に冷やしたものを「雪冷え」と呼んだり、40℃程度に温めたものを「ぬる燗」と呼びます。よく耳にする言葉ですが、「日本酒熱燗で」と頼まれる熱燗の温度は50℃程度で、飲んで少し熱く感じるような温度です。
温度を変えることで、味や香りが変わりますし、料理との相性を楽しむことが出来るでしょう。また、ロックで飲んだり、日本酒を炭酸で割る「日本酒ハイボール」や「日本酒スパークリング」、日本酒を使ったカクテルでも美味しく召し上がれます。

焼酎

焼酎の飲み方は、麦や芋が主原料の乙類ではストレート、ロック、水割り(氷あり、またはなし)、お湯割り、炭酸割りが基本的な飲み方です。アルコール度数が高いので、飲みやすい飲み方で香りを楽しめる飲み方がいいと思います。
一方甲類焼酎ですが、元々味や香りが薄いので、お茶やジュース類で割る人が多いようです。「~チューハイ」や「~サワー」と呼ばれるものは、ほとんど甲類を使っています。

まとめに

いかがだったでしょうか。
よく飲まれているだろう日本酒と焼酎、その違いについてお分かり頂けたでしょうか。
様々な種類を様々な飲み方でお楽しみになり、好みの味や香りをお探しください。
もちろん、自分に合った適量で飲まれることをお勧めします。

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