沖縄の獅子舞とは?本州の獅子舞との違いを解説

沖縄の獅子舞とは?本州の獅子舞との違いを解説

お正月やお祭り、おめでたい日などに目にする「獅子舞」。南国・沖縄の獅子舞は、本州とはちょっと違っているようです。ここでは沖縄の一風変わった獅子舞をご紹介します。

最終更新日: 2020年02月29日

獅子舞とは?

本州の一般的な獅子舞は、お正月やお祭り、おめでたい日などに目にすることが多いと思います。
獅子舞の起源はインドや中国にあり、悪魔祓いや飢饉・疫病を追い払うという意味が込められていました。
本州には大陸から伝わったとされていますが、詳細は不明です。
16世紀初め頃の伊勢で、飢饉や疫病を追い払うため、お正月に獅子舞を演じたのが始まりといわれています。
一人の人間が獅子頭を持って舞う「風流系統」のものと、二人以上の人間が獅子の幌(幕)に入って舞う「伎楽系統」のものに大別され、笛や太鼓、鉦のお囃子に合わせて演じます。

獅子舞
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「終活ねっと」運営スタッフ

今回「終活ねっと」では沖縄の獅子舞について以下の項目に沿って解説していきます。

  • 沖縄の獅子舞について
  • 宮古島の獅子舞とは
  • 石垣島の獅子舞とは

お時間がない方も知りたい情報をピックアップしてお読みいただけます。

ぜひ最後まで目を通していただけると幸いです。

沖縄の獅子舞とは?

沖縄にも伝統的な獅子舞があります。
本州の獅子舞と沖縄の獅子舞に違いはあるのでしょうか。

沖縄の獅子舞の歴史と文化

沖縄の獅子舞は中国から伝来したといわれていますが、いつ頃伝わったのかも定かではなく、演目や様式の広さから一度のみの移入ではないという説が強いようです。
大陸文化だけでなく本州の文化も習合し、現在の形に至っていると考えられています。
本州の獅子舞と大きく異なる点は、胴体が幌(幕)で覆われているのではなく、体全体が毛に覆われていることです。
毛の色も単色・五色と見た目も様々。
着ぐるみのようになっている胴体の中に二人一組で入って獅子を演じます。
オリエンタル文化を受け継ぎ、赤や緑色に塗られた獅子頭の表情も豊か。
沖縄本島では一頭、宮古・八重山諸島では雄雌一対の二頭で舞われ、各地域ごとに獅子舞の由来や獅子型も違い、県内には約180近くの獅子舞があるといわれています。

沖縄の獅子舞が演じられるのは秋の豊年祭や十五夜祭。
一頭の獅子に対し、ワクヤーと呼ばれる獅子使い役が棒や駒をもって獅子をあやしたり、挑発したりして舞われるのが特徴です。
沖縄の獅子舞は、悪霊を祓い、弥勒世(豊年)を招き、五穀豊穣・子孫繁栄や地域の繁栄をもたらすといわれて各地で受け継がれてきました。
「魔よけ」の意味合いが強く、獅子が守護神となり、病気の元凶や悪魔を退治するとされています。

沖縄の獅子舞の音楽と内容

沖縄の獅子舞で使われる楽器は様々。
ドラや太鼓、ほら貝、笛、三線などの囃子・地謡にのり、獅子使い役の導きで獅子舞が進行します。
沖縄本島では一般に「毬遊び」「シラミかき」「寝返り」などを細かく演じる形が普及し、まるで一つの物語を見ているかのような構成が特徴。
獅子が時折見せるコミカルな動きには愛嬌さえ感じます。

沖縄獅子舞

沖縄の獅子の材料・作り方

沖縄の獅子頭はデイゴの樹で作られています。
デイゴは木目が粗く、乾燥させると軽くなるため、獅子頭として最適とされているのです。
地元の名人や職人の手により獅子頭が彫られ、漆を塗って仕上げます。
胴体には希少な糸芭蕉の繊維・苧(ウー)が使われます。
糸芭蕉の皮を剥いで木灰汁で煮て柔らかくし(苧炊き)柔らかくした繊維から不純物を取り除き細いひも状にし(苧引き)たくさんの糸芭蕉を使って作り上げるのです。
この糸を様々な色に染め、胴体をカラフルに仕上げる地域もあります。
尾には馬の尻尾の毛を使ったり、全てが天然の素材で作られる沖縄の獅子。
材料調達には苦労が絶えないと言われています。

沖縄離島の獅子舞

獅子舞

沖縄本島の獅子舞と宮古・八重山諸島の獅子舞とには違いがあります。
雄雌一対の二頭で舞われる沖縄離島の獅子舞を紹介していきましょう。

宮古島の獅子舞

上区の獅子舞

宮古島の「上区の獅子舞」は、集落の守護神として1600年代から舞い継がれてきた歴史ある獅子舞です。
当時の役人が沖縄本島に赴いた際、与那原の村で行われていた獅子舞を見て感銘を受け、村でも獅子舞をやろうと持ち帰ったことが始まりだとか。
十五夜の豊年祭で演じられる獅子舞は、ほら貝の音とともに始まります。
眠っている獅子の周りを男たちがリズミカルに踊って回ると、アラシャーと呼ばれる囃し役の二人が獅子の前に立ち、鈴を鳴らして獅子を起こします。
そして、激しく躍動的な獅子舞を演じるのです。

石垣島の獅子舞

石垣島では豊年祭の時だけではなく、お盆の時期にも獅子舞が演じられます。

イタシキバラ(獅子祭り)

イタシキバラは、獅子の霊力(獅子舞)などで邪気を払い、地域住民の無病息災を願うという石垣島の伝統行事で、旧盆明けの旧暦7月16日に行われます。
地域によっては獅子舞の他にニンブジャー(念仏踊り)やアンガマ(祖先を表わすといわれる老人と老婆の仮面を付けた二人を先頭に踊り手らが従い、家々を訪ねて語りや歌・踊りを披露する)も行われます。
石垣島の獅子舞は、暴れ獅子やユーモアのある演舞だけでなく、ブギ手と呼ばれる獅子使いによる曲芸もあり、見る者を楽しませる構成です。

獅子舞

獅子舞への思い

沖縄の獅子舞は独自の文化や伝統を受け継ぎ、本州とは明らかに違う様相です。
しかし、人々の穏やかな暮らしを願い演じられてきたという点では、どちらも同じです。
獅子の形や舞い方が違い、演じられる季節も何となく違う、本州の獅子舞と沖縄の獅子舞。
様相は違っていても、演じる者の思いや見る者の思いは、これからも末永く受け継がれていくことでしょう。

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