心を伝える手紙は、しっかりした挨拶文から

携帯電話やメールが進んでいる今、なかなか手紙を書く機会はありませんね。手紙は挨拶文である前文から主文、末文、後付けという構成からなりますが、挨拶文は四季折々の時候の挨拶が使われます。手紙を書くうえでのルールや気を付けたい点などをまとめてみました。

目次

  1. 手紙か、メールか?心をこめれば?
  2. 手紙を書くときのマナー
  3. 手紙の構成、書き出しの挨拶文が大事
  4. 挨拶文にもいろいろ
  5. 「手紙 挨拶文」 まとめ

手紙か、メールか?心をこめれば?

困った人々

最近、手紙書いたことありますか?
なかなか無いですよね。簡単なことはメールで済んでしまいますしね。
最近は年賀状も若い人たちはメールで済ます人が多いようですし、企業の年賀状もメールにしている会社が増えているということです。
メールでも、しっかり挨拶をして心がこもったものであれば問題はないでしょうが。
電話やメールで用件を済ませることが多くなったとはいえ、お礼やお詫び、挨拶やお知らせ、案内などについては、手紙やハガキを送るのが正式なマナーなのではないでしょうか。メールでやり取りする場合でも、手紙の書き方を知っておけば参考になることがあるはずです。

手紙を書くきっかけ、理由にはいろいろあるでしょう。
お祝やお見舞い、お中元などをいただいたお礼状、結婚や引越し、転勤、退職などの挨拶状などは、ある程度の定型文例があって書きやすいものですが、お悔やみや詫状は気を使って書かないといけないものですね。
手紙を読む人、相手がどのように読むだろうかを考えて、心をこめて書くことが大事なのではないでしょうか。

手紙を書くときのマナー

人々

手紙は相手に気持ちや用件を伝える大切な手段です。
書くタイミングや相手への気遣い、表現などに注意が必要です。
マナーや気を付ける点をまとめると。

1.書くタイミングは
・お礼やお詫びの手紙は、なるべく早く出しましょう。
・ビジネスでの取引先へは、「気持ちは熱いうちに伝える」を心がけて。
2.相手の安否を気遣う言葉を
・暑さ、寒さが厳しい季節、季節の変わり目など、体調をくずしやすい時に出す手紙には、相手の健康状態を思いやる言葉を挨拶文のなかに入れましょう。
3.敬語は正しく
・親しい間柄の相手は除いて、通常、相手に対しては尊敬語、自分に対しては謙譲語を使います。
4.書くうえでのマナー
・書き出しの位置の高さ、順番などの決まりに注意。相手の名前は最も高い位置から書き出します。
・結婚披露宴の招待状や、会葬礼状などでは、文中で句読点を用いないのが慣例です。
・結婚を祝福する手紙、葬儀・葬式の手紙などでは忌み言葉(縁起を担ぎ、使わない方が良いとされている言葉)を使わないようにしましょう。

また、今ではパソコンで書くこともできるわけですが、心を伝えるのには、やはり手書きの手紙が良いでしょうね。ペン習字の練習をしておけばよかったと悔やまれるところですが、丁寧に書けば心は伝わるものと思いますよ。

手紙の構成、書き出しの挨拶文が大事

困った人々

手紙の全体の構成は前文、主文、末文、後付けというように4つに分けられます。
①前文:頭語、時候の挨拶、相手の安否を尋ねる言葉などからなる、挨拶文の部分です。
②主文:用件(本文)となります。
③末文:結びの挨拶、結語です。
④後付け:日付け、差出人、宛名を書きます。

ここでは書き出しの前文、挨拶文の部分を見てみましょう。
1.頭語
・「拝啓」、「拝復」、「謹啓」など、冒頭に用いられる言葉をさします。
・頭語は、 必ず末文の結語とペアになっています。例えば「拝啓」で書きはじめる場合は、結語を 「敬具」で結ぶのが決まりになっています。
・頭語を用いるのは手紙の正式なマナーですが、文章が堅苦しくなるので、親しい相手や子どもにあてた手紙の場合などには、省略しても構いません。
2.時候の挨拶
・頭語に 一文字あけて続けて書くか、または改行して次の行の上一文字下げて書きます。
・季節をあらわす言葉を用いますが、自分の言葉で書けると良いですね。
・例えば、3月であれば、「早春の侯」、「桃の節句を過ぎ、ようやく春めいて参りました。」、寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。」というような挨拶文になります。
3.相手の安否を尋ねる言葉
・例えば、「◯◯様におかれましてはお元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます」など。
・先方の安否について書いた後、自分の近況をさらりと書いてもよいでしょう。
・自分の近況報告が主目的となる手紙であれば、本文のほうに書くようにします。

手紙の書き出しである前文、挨拶文がスムースに書けると、用件を書く主文にもすんなりと入っていけます。
挨拶文には定型的なパターンもありますので、ここではあまり悩まないようにしたいものですが、的外れのものにならないように、自分の言葉、心がこもったものになっているかに注意して書くことを心がけましょう。

挨拶文にもいろいろ

人々

前文での挨拶文のところは時候の挨拶でまとめると良いでしょう。
日本には四季をあらわす美しい言葉があります。
天気や気候、季節の移り変わりや寒暖を表わす挨拶の言葉が、時候の挨拶です。

例えば、3月の挨拶文では次のようなものがあります。
・早春の侯、春暖の候、浅春の候、春寒ゆるむ候
・桃の節句を過ぎ、ようやく春めいて参りました。
・寒さの中に春の気配を感じる頃となりました。
・旅立ちの春を迎え、日増しにあたたかさを感じています。
・ひな祭りを終え、縁側の陽射しにも暖かさを感じる頃となりました。
・桃の節句を過ぎ、今年の春は例年になく穏やかです。
・啓蟄を過ぎ、小川の水もぬるんで参りました。
・春分を過ぎ、桜の開花が待たれる頃となりました。

このなかで「啓蟄」や「春分」は二十四節気をあらわす言葉で、「〜の候」というように、候の字を付ければ、そのまま時候の挨拶として使えるものです。
旧暦で、季節をあらわすめやすとして考案されたのが二十四節気だと言われています。冬至を中心として、1太陽年を24等分しています。

冬至:12/22頃〜小寒まで
小寒:1/5頃〜大寒まで
大寒:1/20頃〜立春まで
立春:2/4頃〜雨水まで
雨水:2/19頃〜啓蟄まで
啓蟄:3/6頃〜春分まで
春分:3/21頃〜清明まで
清明:4/5頃〜穀雨まで
穀雨:4/20頃〜立夏まで
立夏:5/6頃〜小満まで
小満:5/21頃〜芒種まで
芒種:6/6頃〜夏至まで
夏至:6/21頃〜小暑まで
小暑:7/7頃〜大暑まで
大暑:7/23頃〜立秋まで
立秋:8/7頃〜処暑まで
処暑:8/23頃〜白露まで
白露:9/8頃〜秋分まで
秋分:9/23頃〜寒露まで
寒露:10/8頃〜霜降まで
霜降:10/23頃〜立冬まで
立冬:11/7頃〜小雪まで
小雪:11/22頃〜大雪まで
大雪:12/7頃〜冬至まで

二十四節気、挨拶文には便利な言葉ですね。
難しい言葉もありますので、解らないときはネットなどで必ず調べるようにしましょう。
挨拶文に限らず、主文、用件を書くときにも間違いがないか、漢字や送り仮名などが正しいかなどに気を掛けて、調べることを心がけるようにしましょう。
誤字や文脈の不整合などは、相手の人に不誠実で大変失礼なことです。気を付けたいことです。

「手紙 挨拶文」 まとめ

手紙とその挨拶文について調べてみましたが、相手に自分の気持ち、心を伝えることが大切なことですね。手紙には挨拶文と言われる前文の部分があるわけですが、そこがスムースに書ければ本来書きたい用件もすんなり書けるかもしれません。
挨拶文では四季折々の時候の挨拶が使われます。その時期に合わせたいろいろな言葉のなかから、自分の気持ちも添えた挨拶文として、相手に心を伝えたいものですね。

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