少子化の問題点 いかに社会全体で子供を育てるか

少子化の問題点は、合計特殊出生率が2.0を割り込んでいること、出産する年頃の母数自体が少なくなっている事、少子化対策の費用があまりかけて貰えていないこと、少子化の問題点に即した社会保障制度がないことなどがあげられます。

目次

  1. 少子化の要因
  2. 少子化の問題点
  3. 少子化の問題点を解決する対策
  4. 少子化の問題点 高齢化
  5. まとめ

少子化の要因

第1次ベビーブーム期には270万人弱、第2次ベビーブーム期には200万人の出生数があったものの、1984年に150万人を割り込むと、1989年には1966年の丙午の年の合計特殊出生率1.58をよりも少ない1.57という数値になりました。俗に1.57ショックと呼ばれるものです。そこまで何が少子化を進めていったのか、見ていきましょう。

結婚式

少子化を加速する未婚化、晩婚化

少子化に拍車をかけていると言えば、初婚年齢の上昇です。昭和40年から50年代にかけては男性が27歳から28歳ぐらいで、女性が24歳から25歳でしたが、今や男性が31.1歳、女性も29.4歳と、男女ともに4歳ほど上がっています。また結婚していない人の率も上昇しており、内閣府の2010年のデータによると、生涯未婚率(50歳時で一度も結婚し他事の無い人の割合)男性20.1%、女性10.6%となっていて、1970年代の男女ともに2%と比較するといかに未婚率が上がっているかが分かるかと思います。

少子化に追い打ちをかける未出産、晩産化

更に少子化を追い打ちをかけているのが価値観の多様性で結婚したからといって子どもを持たない人が増えたことです。また結婚自体が遅いため、子供を産みたいのに産めない女性がいたり、産める年齢を過ぎてしまったために、1人で出産を諦める人や、出産自体を断念する人も相当数いると思われます。

少子化の問題点

少子化の要因についてみてきたところで、次に少子化によっておこる問題点を、見ていきましょう。

子供

少子化で社会保障制度が機能しない

少子化によって各種社会保障制度が受けるであろう損失は計り知れません。特に年金は、今でも現役世代2.7人で1人の高齢者を支えている状態なのに、このまま少子化が進んでしまうと1人で1人の高齢者を支えなければならなくなります。正直、破綻するのを待つだけの印象です。

少子化の人口減で生産力、消費力の減退

少子化ということは、生産年齢層の減少を示しています。生産年齢が減るということは、労働力不足を意味します。当然生産性も落ちます。また人が少ないのですから消費も冷え込みます。そこに物価上昇などの要素が加わったら目も当てられません。

少子化により、子どもの社会性が低下

一昔前ならこんなことは、集団で揉まれて覚えたものだと思えるようなことが、出来ない子供が多くなっているような気がします。すぐにキレる子や我慢ができない子もその典型かもしれません。

少子化の問題点を解決する対策

ただでさえ子供を産み育てられる年齢層が少ないというのに、合計特殊出生率までもが2.07(今の人口水準保つ最低線)に足りない出生率のまま進むと、2110年日本の人口は今の3分の1まで落ち込むと見られています。どうしたら女性が安心して子供を産めるようになるのか、どうしたら子育てしていけるようになるのか、対策を考えてみましょう。

子育てにかかる費用の軽減

子育て費用にお金がかかりすぎるので、子供を産めない、育てられないと思っている人が多いのは事実です。特に幼稚園から大学までの教育費は1400万円から2000万円かかると言われています。これは塾や家庭教師の費用を含まないものです。子供1人に対してこんなにかかっていたら、2人、3人、と産もうとはまず考えないでしょう。それこそ教育費の無償化、子供の医療費の軽減、ぐらいの思い切った対策を立てなければ、子供を産もうとする人は増えないかもしれません。

保育サービスの充実

少子化と言われているのに、なぜか待機児童の話が出ます。子どもが少ないのなら、それこそ待機児童ゼロになってもおかしくないはずですが、ゼロにはなりません。慢性的に保育サービスが必要となっている都市部やその近郊に、たくさんの保育サービスを受けられるような受け皿を用意すべきです。実際、保育所利用率が高い都道府県は合計特殊出生率が高いこと、仕事を持つ母親が保育サービスを受けているかどうかで2人以上の子どもを持つ確率が約10%ほど高くなるというデータもあります。

社会保障制度で次世代の子どもを育てる

今の社会保障制度は、現役世代の税金や保険料で高齢者を支える仕組みですが、それを高齢者のところを子どもに置き換えたらどうでしょうか。子どもを育てるコストを一緒にみることで、将来自分たちを支えてくれる社会保障制度を維持する側の力にするという考え方です。

少子化の問題点 高齢化

少子化と高齢化の問題点を分けて考えることも必要ですが、この問題は表裏一体です。そもそも少子化が起きなければ、ここまで深刻な高齢化問題も起きて(推論もありますが)いません。

握手

健康な高齢者の労働力に期待

65歳から74歳までの年齢層を高齢者と呼ぶというのは、ちょっと時代的にそぐわないという話がありました。確かに今、栄養状態や医療の進歩、生活環境の変化で、かなり若々しく元気な方が溢れています。また現実的にデータを見てみれば、働いている準高齢者、高齢者は就労していない人よりも幸福度が高いと言います。健康面でも準高齢者の80%は一般的な成人と比較しても遜色ないと言います。

問題点を逆手にとる

社会保障制度の維持が不安だといいながら、ズルズルと給付年齢を引き上げるより、健康な人、働きたい人に対して、定年制度を設けずに生涯現役で働ける社会制度を作る方が、国の財政的な負担も軽減でき、高齢者の幸福度や所得も上がるという一石二鳥なことも可能です。また保育サービスの受け皿として、働きたい高齢者と子供の保育サービスを受けたい現役世代とのマッチングで、一石三鳥夢ではありません。

まとめ

少子化の問題点は単純に子供を産む、産まないという問題ではなく、社会情勢や経済的な問題と密接に複雑に関係しています。ここに挙げた対策も一例にすぎず、もっとたくさんの考え方があります。これをきっかけに少子化問題が考えて見て下さい。

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