家紋と苗字から探ると、ご先祖様のルーツがわかる?

我が家の家紋は何だろう?有名な歴史上の人物と同じ苗字だけど関係あるのかな?家紋や苗字から自分のルーツを知ることはできるでしょうか。家紋と苗字がどのように決められたかを調べてみました。

目次

  1. 家紋の由来
  2. 自分の家紋を調べるには?
  3. 五大家紋と十大家紋
  4. 苗字の由来
  5. 180万人の苗字「鈴木」さんの家紋は?
  6. 家紋と苗字からルーツがわかるのか?
  7. 戦国武将の家紋地図

家紋の由来

家紋

家紋のはじまりは、平安時代に公家が調度品や牛舎に文様をつけたことが始まりといわれていますが、当時は色彩や文様の美しさといった意味合いで使われていたようです。鎌倉時代、武士の台頭にともなって、出自をあらわす家紋として使用されるようになりました。室町時代からは、家紋が入った着物が礼服とされるようになり、羽織に家紋をいれることが増えていきました。戦国時代になると戦の場面で敵味方がわかるよう、幔幕や幟旗、馬標や刀の鞘など多くのものに家紋が入れられるようになりました。これは私たちもよく知るところですね。江戸時代に入ると、庶民も自由に家紋を使用するようになりました。当時、武士以外の町民や百姓は、苗字を名乗ることはできなかったものの、家紋を使用することに制限はなかったため、一族の印として家紋が機能していったと思われます。自由につけることができたため、有名な一族の家紋を真似て使用することもあったようです。

自分の家紋を調べるには?

戦国武将の家紋は知っているけど、自分の家紋は知らないという方もいらっしゃるかもしれません。私はそうでした。数年前に嫁ぎ先の墓を建て替えることになり、この時初めて夫婦の実家それぞれの家紋を知りました。機会がないと話題にのぼらないものです。家紋を知るにはお墓が一番いいと思います。お墓がない場合は戸籍を取り寄せて本家を調べ、お墓をみせてもらうといいですね。そのほかにはお仏壇や位牌、喪服や留袖などの礼服でも確認できると思います。ただし留袖などは女紋を使用している場合があります。女紋とは、女性がつけられない紋があり、それが家紋であるときに礼服の紋を変える場合や、母方の紋を継いで使用する場合などがあるそうです。私の場合も、お墓の家紋と母の留袖の家紋は別のものでした。

五大家紋と十大家紋

酢漿草・片喰(かたばみ)、桐(きり)、木瓜(もっこう)、鷹の羽(たかのは)、藤(ふじ)を五大家紋といい、これに柏(かしわ)、橘(たちばな)、蔦(つた)、茗荷(みょうが)、沢瀉(おもだか)を加えて十大家紋といいます。全国に5000以上ある家紋のなかで、最もよく使われている家紋です。外側に枠をつけたり、白抜きなどアレンジしたり、同じ植物でも違う形であったり向きが異なるなど、さまざまなものがあります。

苗字の由来

では苗字のはじまりとはなんでしょう。明治時代以前は「苗字」と「本姓」を使い分けていました。「苗字」は自分が名乗るもので、本宅や領土の地名を使用したようです。「本姓」は天皇から賜ったもので、同じ血族集団である証でした。平安時代に繁栄した一族の代表として「源平藤橘」がありますね。特に源氏と平氏は臣籍降下による一族でした。例えば織田信長は本姓を平信長といい、平氏から派生した一族、武田信玄は源晴信といい、源氏から派生した一族とわかります。一般庶民はどうであったかというと、江戸時代のお寺の過去帳などには苗字が記されています。名乗ることは許されなかったものの、苗字を持っていたようですね。そして国民全員が苗字を持つようになったのは、明治8年に出された「平民苗字必称義務令」以降になります。苗字のつけ方にきまりはなかったようですが、先祖が過去に名乗っていたものを使ったり、住んでいる土地の名を使う、菩提寺の住職につけてもらうなどが一般的であったようです。

180万人の苗字「鈴木」さんの家紋は?

日本に180万人おられるという「鈴木」という苗字は、和歌山県の熊野の豪族が発祥で、熊野本宮の布教活動に伴って全国に広まったといわれています。また徳川家康が生まれた松平家に「鈴木」という姓の人が嫁ぎ、徳川氏に鈴木姓の親戚が多かったこから、これにあやかり一般庶民の間で「鈴木」の苗字が普及したともいわれています。鈴木さんの家紋はというと「稲」「鷹の羽」「藤」「梛:なぎ」、「榊」「烏:からす」「幣:へい」「鈴」「俎:まないた」など多様ですが、神事に使用した稲や榊、ご神木である梛、熊野権現の神使いである烏などが使われているんですね。

家紋と苗字からルーツがわかるのか?

一般庶民は家紋も苗字も自由に選べたことから、このふたつだけでご先祖様のルーツを知ることは難しいでしょう。しかしこの二つを調べる過程で、自分のルーツにつながる手がかりが増えることにはなりそうです。我が家の場合がそうでした。家紋を調べにお墓に行くと、同じ墓地のほとんどのお墓に同じ家紋が彫られていました。苗字で同じものはありませんでした。一番古い戸籍までを取り寄せてみると、同じ墓地のあるお宅と親戚であることがわかり、そのお宅の墓石の俗名に、我が家の戸籍に記載されていたのと同じ名前を発見しました。ちなみに戸籍謄本に加えて除籍謄本も取り寄せるとよいと思います。明治以前になると、お寺の過去帳を見せていただくことがよいかもしれません。残念なことは、明治時代を知る方が少なくなり、当時のお話を伺えなかったことです。ルーツを探るなら早いほうがいいでしょう。自分が遠い昔のご先祖様とつながっているのだと実感できるかもしれません。

戦国武将の家紋地図

最後に、戦国武将の家紋を日本地図にしてまとめているサイトを紹介します。実家の地域にどんな武将がいて、どんな家紋を使っていたか。その家来や豪族の家紋を調べることで、思わぬつながりが見えてくるかもしれません。楽しみながらルーツを探してください。

「家紋・苗字」に関連する記事

「家紋・苗字」についてさらに知りたい方へ

  • お墓の家紋を入れる必要性は?わからなくても大丈夫なの?

    お墓の家紋を入れる必要性は?わからなくても大丈夫なの?

    お墓に家紋があること、お墓の建立だけでなく、自分の家紋についても疑問をもっている方も多いのではないでしょうか。そこで、家紋の成り立ちから、家紋の探し方、お墓にいれる家紋の注意点まで家紋とお墓に関することをご紹介します。

  • 墓石に家紋って入れる必要があるの?注意点も説明します

    墓石に家紋って入れる必要があるの?注意点も説明します

    墓石にはその家の家紋が入っていることがよくありますが、この家紋を入れるのに何か決まりなどはあるのでしょうか?この記事では墓石に家紋を入れる際に気をつけることなどについて説明しています。家紋の塗り直し方まで解説していますので、ぜひご覧ください。

  • 知っているようで知らない家紋の種類 [あなたの家紋は?]

    知っているようで知らない家紋の種類 [あなたの家紋は?]

    日本には昔から代々伝わっている「家紋」がありますね。さて、あなたは自分の家紋を知っているでしょうか?種類はよくわからないけど、自分の家の家紋は見たことがあるなという人がいるかもしれません。ここでは、その家紋の種類と代表的な紋をいつくが紹介していきます。

  • 検索して名字の家紋を調べよう!あなたの名字の家紋は?

    検索して名字の家紋を調べよう!あなたの名字の家紋は?

    日本には、いくつもの名字がありますね。みなさんは、自分の名字の由来や自分の家の家紋を知っていますか?日本国内には、名字が約30万種、家紋は約3万種があると言われています。日本人なら知っておきたい豆知識として今回は、家紋と名字について紹介します。

  • 桜の家紋の由来や種類、その家紋を使った武将をご紹介します

    桜の家紋の由来や種類、その家紋を使った武将をご紹介します

    平安時代に始まったとされる家紋。家の象徴として生まれ、鎌倉時代以降の武士の時代には敵味方を区別する重要な役割を果たして来ました。日本を代表する桜が家紋として使われ始めたのは平安時代です。その桜紋の由来や桜紋を使った武将をご紹介します。

この記事に関するキーワード

ランキング

よく読まれている記事です

盛り塩の「効果」とその「処分方法」は?「交換時期」も教えますのサムネイル画像

盛り塩の「効果」とその「処分方法」は?「交換時期」も教えます

盛り塩の効果をご存知ですか?そして盛り塩の処分の仕方も気になりますよね。盛り塩には邪気を払い、人

水引アクセサリーの簡単な作り方!和服にも合う結び方を紹介!のサムネイル画像

水引アクセサリーの簡単な作り方!和服にも合う結び方を紹介!

お祝い袋の飾りとして有名な水引。伝統的で上品な光沢が魅力です。水引を使ったアクセサリーの作り方を

礼服のポケットのふたとポケットチーフについて紹介します。のサムネイル画像

礼服のポケットのふたとポケットチーフについて紹介します。

結婚式や葬式で礼服を着ることがあります。その際、礼服のジャケットのフラップをポケットにおり込んだ

お参りとお詣りの意味の違い~神社は?お寺は?のサムネイル画像

お参りとお詣りの意味の違い~神社は?お寺は?

日本語には同じ読み方をしても、違う意味を持っている言葉があります。お参りとお詣りの違いについてご

おしゃれな御朱印帳ならこれ!おすすめの御朱印帳をご紹介しますのサムネイル画像

おしゃれな御朱印帳ならこれ!おすすめの御朱印帳をご紹介します

神社やお寺にお参りする際、御朱印帳を持参するのが流行っていますね。巷では御朱印巡りをする女性に御

シェアする

このページの先頭へ

終活ねっと 〜マガジン〜  Copyright© 株式会社 終活ねっと