家紋と苗字から探ると、ご先祖様のルーツがわかる?

家紋と苗字から探ると、ご先祖様のルーツがわかる?

我が家の家紋は何だろう?有名な歴史上の人物と同じ苗字だけど関係あるのかな?家紋や苗字から自分のルーツを知ることはできるでしょうか。家紋と苗字がどのように決められたかを調べてみました。

最終更新日: 2020年03月11日

家紋の由来

お墓

家紋のはじまりは、平安時代に公家が調度品や牛舎に文様をつけたことが始まりといわれていますが、当時は色彩や文様の美しさといった意味合いで使われていたようです。

鎌倉時代、武士の台頭にともなって、出自をあらわす家紋として使用されるようになりました。
室町時代からは、家紋が入った着物が礼服とされるようになり、羽織に家紋をいれることが増えていきました。

戦国時代になると戦の場面で敵味方がわかるよう、幔幕や幟旗、馬標や刀の鞘など多くのものに家紋が入れられるようになりました。
これは私たちもよく知るところですね。

江戸時代に入ると、庶民も自由に家紋を使用するようになりました。
当時、武士以外の町民や百姓は、苗字を名乗ることはできなかったものの、家紋を使用することに制限はなかったため、一族の印として家紋が機能していったと思われます。
自由につけることができたため、有名な一族の家紋を真似て使用することもあったようです。

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「終活ねっと」運営スタッフ

今回「終活ねっと」では家紋と苗字に関して以下のような事柄を中心に説明していきます。

  • 家紋とは
  • 苗字はどうしてできたのか
  • 家紋と苗字でルーツはわかる?

時間がないという方やお急ぎの方も、知りたい情報をピックアップしてお読みいただけます。
ぜひ最後までお読みください。

五大家紋と十大家紋

片喰(かたばみ)・桐(きり)・木瓜(もっこう)・鷹の羽(たかのは)・藤(ふじ)を五大家紋といいます。

これに柏(かしわ)・橘(たちばな)・蔦(つた)・茗荷(みょうが)・沢瀉(おもだか)を加えて十大家紋といいます。

全国に5000以上ある家紋のなかで、最もよく使われている家紋です。
外側に枠をつけたり、白抜きなどアレンジしたり、同じ植物でも違う形であったり向きが異なるなど、さまざまなものがあります。

また、下記の記事では桜の家紋の由来について紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

自分の家紋を調べるには?

戦国武将の家紋は知っているけど、自分の家紋は知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
機会がないと話題にのぼらないものです。

家紋を知るにはお墓が一番いいと思います。
お墓がない場合は戸籍を取り寄せて本家を調べ、お墓をみせてもらうといいですね。

そのほかにはお仏壇や位牌、喪服や留袖などの礼服でも確認できると思います。
ただし留袖などは女紋を使用している場合があります。
女紋とは、女性がつけられない紋があり、それが家紋であるときに礼服の紋を変える場合や、母方の紋を継いで使用する場合などがあるそうです。

苗字の由来

では苗字のはじまりとはなんでしょう。
明治時代以前は「苗字」と「本姓」を使い分けていました。
「苗字」は自分が名乗るもので、本宅や領土の地名を使用したようです。
「本姓」は天皇から賜ったもので、同じ血族集団である証でした。

平安時代に繁栄した一族の代表として「源平藤橘」がありますね。
特に源氏と平氏は臣籍降下による一族でした。

例えば織田信長は本姓を平信長といい、平氏から派生した一族、武田信玄は源晴信といい、源氏から派生した一族とわかります。

一般庶民はどうであったかというと、江戸時代のお寺の過去帳などには苗字が記されています。
名乗ることは許されなかったものの、苗字を持っていたようですね。

そして国民全員が苗字を持つようになったのは、明治8年に出された「平民苗字必称義務令」以降になります。
苗字のつけ方にきまりはなかったようですが、先祖が過去に名乗っていたものを使ったり、住んでいる土地の名を使う、菩提寺の住職につけてもらうなどが一般的であったようです。

180万人の苗字「鈴木」さんの家紋は?

日本に180万人おられるという「鈴木」という苗字は、和歌山県の熊野の豪族が発祥で、熊野本宮の布教活動に伴って全国に広まったといわれています。

また徳川家康が生まれた松平家に「鈴木」という姓の人が嫁ぎ、徳川氏に鈴木姓の親戚が多かったこから、これにあやかり一般庶民の間で「鈴木」の苗字が普及したともいわれています。

鈴木さんの家紋はというと「稲」「鷹の羽」「藤」「梛:なぎ」「榊」「烏:からす」「幣:へい」「鈴」「俎:まないた」など多様ですが、神事に使用した稲や榊、ご神木である梛、熊野権現の神使いである烏などが使われているようです。

家紋と苗字からルーツがわかるのか?

一般庶民は家紋も苗字も自由に選べたことから、このふたつだけでご先祖様のルーツを知ることは難しいでしょう。
しかしこの二つを調べる過程で、自分のルーツにつながる手がかりが増えることにはなりそうです。

我が家の場合がそうでした。
家紋を調べにお墓に行くと、同じ墓地のほとんどのお墓に同じ家紋が彫られていました。
苗字で同じものはありませんでした。

一番古い戸籍までを取り寄せてみると、同じ墓地のあるお宅と親戚であることがわかり、そのお宅の墓石の俗名に、我が家の戸籍に記載されていたのと同じ名前を発見しました。

ちなみに戸籍謄本に加えて除籍謄本も取り寄せるとよいと思います。
明治以前になると、お寺の過去帳を見せていただくことがよいかもしれません。

残念なことは、明治時代を知る方が少なくなり、当時のお話を伺えなかったことです。
ルーツを探るなら早いほうがいいでしょう。
自分が遠い昔のご先祖様とつながっているのだと実感できるかもしれません。

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