いろいろあります! 障子紙の種類と貼り方

最近障子を貼り替えましたか? 障子紙の種類ってたくさんあるんですね。張り方も最近はのりを使わない、新しい方法のものが出てきました。この記事では、障子と障子紙について、詳しく御紹介します。

目次

  1. まず、障子(しょうじ)とは
  2. 障子紙の種類(1)ーー手漉(てす)き和紙
  3. 障子紙の種類(2)ーー機械漉き和紙
  4. 障子紙の種類(3)ーープラスチック障子紙
  5. 最近の障子紙の貼り方
  6. おわりに

まず、障子(しょうじ)とは

障子

障子とは、日本家屋の扉や窓に使われる建具の1つです。明かりを通すように木の枠に縦横に細い桟を入れて、これに紙を張ったものです。

部屋に適度な明かりを取り入れることができ、通気性や吸湿性にも優れているなど、多くの良い点があります。

障子の歴史

もともとは、襖や衝立、屏風などの部屋を仕切り、視界をさえぎるものを障子と呼びました。平安時代末期の頃になって紙を貼ることで、明るさをもたらす「明かり子」として襖から独立して、現在の障子が誕生したのです。

扉を閉じたまま外部の明るさが得られることは、当時では画期的なことだったでしょう。

障子紙の種類(1)ーー手漉(てす)き和紙

製法や原材料の含有率などにより、障子紙もいろいろな種類に分類されます。ここでは、手漉き和紙、機械漉き和紙、そのほかの障子紙、に分けて紹介します。
まずは手漉き和紙です。

手すき楮(こうぞ)和紙

天然繊維である長繊維の楮を主な原料として、職人が1枚1枚手作業で漉き上げた高級和紙です。原材料として楮を40パーセント以上含むものを規格上「楮障子紙」と呼んでいます。

ひと口に楮紙と言っても楮の含有率もいろいろあり、価格にも幅がありますが、全て伝統の技で手間暇かけて作られています。

風合も丈夫さも抜群ですが、漂白をせずに材料の段階で色味をそろえて漉く「未晒(みさらし)」の紙には独特の風合いがあります。

手すき楮(こうぞ)入り和紙

楮の含有率が20パーセント以上40パーセント未満の手漉き和紙です。

パルプなどの短繊維の原材料を多く含むものは、強度や風合いが楮紙よりも劣りますが、長繊維のレーヨン(再生繊維)を加えたものは、手漉き独特の繊維の絡みがあり、本物の和紙と言えます。

障子紙の種類(2)ーー機械漉き和紙

楮(こうぞ)障子紙

原材料の楮を60パーセント以上含み、天然繊維のマニラ麻とパルプを加えて漉いた機械漉き障子紙で、技術の進歩により手漉きに近い風合いに仕上がった「本物の紙」と呼べる高級品です。

強力障子紙

長繊維である、マニラ麻、再生繊維のレーヨン、化学繊維のビニロンなどを40パーセント以上配合した機械漉きの障子紙です。

手すき和紙の感覚をのこし、独特の風合と強さをもち、「破れにくい障子紙」とも呼ばれています。

レーヨン障子紙

植物系再生繊維ではありますが、光沢や強度が楮に似た長繊維のレーヨンを40パーセント以上含む実用的な機械漉きの障子紙です。

原材料が楮にくらべて安いですので、質的にも価格的にも最も実用的で、現在1番多く使われています。

レーヨン入り障子紙

パルプにレーヨンを20パーセント以上40パーセント未満配合したものです。
品質的に、レーヨン障子紙と次のパルプ障子紙の中間に位置する障子紙です。

パルプ障子紙

パルプを80パーセント以上配合したもの。それだけ強度も低く、風合も落ち、価格的には1番安いものです。

繊維が短く、紫外線による劣化速度も速く、環境によっては1年も経(た)たないうちに破れやすくなります. 基本的には、毎年の貼替が前提の紙です。

障子紙の種類(3)ーープラスチック障子紙

これまでの分類には入らない、プラスチック障子紙と言うものがあります。

本来障子紙は和紙ですが、プラスチック障子紙はその和紙を薄い塩化ビニール2枚の間に挟んだものです。

触った感じは薄いプラスチック下敷きのような感じですが、塩化ビニールは透明ですので、見た目は和紙の障子紙とほとんど同じです。

メリットとデメリット

プラスチック障子紙のメリットは、破れにくい、汚れても水拭きができる、日焼けしにくい、などです。 デメリットは、値段が高い、通気性が悪い、といったことです。

・値段はメーカーにもよりますが、よく使われている一般用の障子紙に比べると数倍高いです。しかし、貼替えの頻度を考えるとむしろ安くつくかもしれません。

・プラスチック障子紙には通気性が悪いと言う欠点があります。一方、通気性が悪いことは、空調の効きがよくなり、電気代の節約につながるという、メリットでもあります。

貼るのに「のり」を使わない

貼る際は、のりを使いません。次項の「障子紙の貼り方」で紹介しますが、専用の両面テープを使用するタイプと、アイロンを使って貼るタイプがあります。

最近の障子紙の貼り方

障子紙の貼り方は、以前はのりで貼る方法しかありませんでしたが、最近では、両面テープを使って貼る方法や、アイロンで貼る方法などが出現しています。これらの方法について、紹介していきます。

両面テープ貼りタイプ

専用の両面テープを使って貼るタイプです。

1. 古い障子紙をはがす

障子紙を貼りつけている側の隅に、ドライヤーをあてながら、反対から障子紙の隅を手で押して、少しはがします。障子紙と専用両面テープが一緒にはがれたら、ドライヤーをあてながらゆっくりと全てをはがします。

2. 位置を決め、障子紙を切る

まず障子紙の端をマスキングテープなどで仮留めし、枠の端まで広げ、少し大きめにカットします。

3. 枠に専用の両面テープを貼っていく

プラスチック障子紙用の細い専用の両面テープを枠に貼っていきます。

縦横を同時に貼ってしまいますと、両面テープの裏紙を剥がすときに引っかかってしまいますので、縦を貼ったら裏紙をはがして、横を貼っていきます。

4. 障子紙を貼っていく

上桟から横方向の両面テープの裏紙を1枚ずつはがし、紙をゆっくりころがして、タルミができないように、紙をピンと張りながら、1段ずつ注意して貼っていきます。

全て貼り終えたら、中心から周囲に向かって、桟全体を指でしっかり押さえます。

5. 余分な障子紙を切り取る

貼り終えたら、枠からはみ出た余分な部分を切り取ります。障子紙用の定規を使いますと、真っすぐ切り取ることができます。

アイロン貼りタイプ

障子紙の片面に樹脂が付いていて、アイロンの熱で接着します。

1. 古い紙をはがす

アイロン貼りの古い紙は、紙の上から高温でアイロンをあて、熱いうちに紙をはがしていきます。

2. 貼る位置を決める

紙の位置を決めてから上桟にアイロンの先端をあてて、手前1か所を固定します。

※障子紙はロール巻きの外側が接着面になっています。接着面はザラザラしていて糊(のり)がついています。反対側はツルツルしていて、アイロンをあてる面です。

3. 仮接着をする

紙を障子の全面にころがして広げ、紙が平行になるようにします。平行になったらひっぱりながら4隅をアイロンの先端で仮接着します。

4. 枠の中心から接着する

次に枠の中心から周囲に向かって桟に沿ってゆっくりとアイロンを動かして接着します。アイロンを早く動かしたり強く押さえるとシワができやすくなります。

5. 周囲を接着する

アイロンで周囲をていねいに接着します。

6. 仕上げ

定規をあてカッターナイフで余分な紙を切り取ります。

最後にしっかりと接着しているか確認し、不十分と思われる場合は、アイロンでもう1度接着してください。

おわりに

障子と障子紙についてのいろいろを御紹介してきましたが、いかがでしたか?

昔の日本家屋には、部屋を仕切るものとしては、襖や衝立、屏風しかなく、それらを障子と呼んだとのこと。また、紙を貼った現在の障子が出現したのが平安時代末期とのこと。興味深い話ですね。

障子紙の貼り方では、簡単という面では、アイロンさえあれば貼れるアイロン張りが1番だと思います。
また、貼り方の説明には記載していませんが、貼った後で、障子紙をピンと張らせる為に全面に軽く霧吹きする方法は、どの貼り方にも有効です。

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