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家族葬の流れや費用相場と注意点を解説

家族葬は、家族間で手作りや手間を投入して、愛する人を追悼することを目的とした葬儀のことです。

この記事では、家族葬の費用相場、家族葬の全体的な流れ、キリスト教の家族葬の流れ、神式の家族葬の流れ、メリットとデメリット、注意点などについて説明します。

自分たちで愛する人を気ままに追悼することができる家族葬に興味がある方は、この記事を読んでみてください。

家族葬とは

家族葬とは

家族葬は、一般的に故人の近親者や友人が参列するプライベートで親密な追悼の儀式です。

従来の葬儀とは異なり、参列者の数は一般的に少なく、故人やその家族と親密な関係にあった人に限定されます。同居していた家族だけで行う場合もあれば、近親者や友人を招待する場合もあります。

家族葬は公の場ではないので、個人的に招待された人だけが出席すればよいことに注意することが大切です。香典の数が少なかったり、参列者への挨拶が省略されたりと、サービス自体の規模が従来の葬儀と異なることもあります。

家族葬を選択する人が増えてきた理由

この20年、小規模で親密な葬儀を行う「家族葬」が増えています。もともと首都圏で盛んだった家族葬は、今では日本全国の都市で行われるようになっています。

その背景には、高齢化社会の到来と平均寿命の伸びにより、喪主や故人が高齢化していることがあります。さらに、家族や近隣住民との関係性の変化により、より簡素な葬儀が好まれるようになった。また、退職者と元の職場とのつながりが希薄になっていることも、家族葬の普及に一役買っているようです。

家族葬の費用相場

家族葬の費用相場

日本消費者協会が2017年に実施した「第11回葬儀に関するアンケート調査」によると、葬儀費用の全国平均は196万円となっています。

これには、葬儀社に支払う金額だけでなく、宗教者への支払いやお布施の返礼品などの費用も含まれています。非常に高いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に葬儀費用を支払ったのは回答者だけではありませんので、実際の数字はもっと低くなる可能性があります。

一方、家族葬の平均費用は、約110万円となります。少なくとも一般葬に比べればかなり安い費用であることが分かります。

家族葬に含まれている費用の内訳

家族葬の費用には、一般的に主な葬儀を行うために必要な費用が含まれています。この費用は「葬儀一式費用」と呼ばれることが多く、あらかじめ決められたプランの中に含まれています。

また、葬儀社に支払う費用も葬儀一式費用に含まれることがあり、通夜振る舞いや精進落としなどの食事や接待、会葬御礼、火葬場使用料などの費用もプランに含まれます。

家族葬の全体的な流れ

ご臨終

死とは、人が息を引き取る瞬間のことです。厚生労働省のデータによると、約8割の人が病院で亡くなっています。この場合、ご本人は医師の立会いのもと、ご家族に囲まれてお亡くなりになるのが一般的です。

重篤な病気が報告されると、患者さんは病院に搬送されます。場合によっては、患者を楽にするために「末期の水」を飲ませることもあります。また、すべてのケースで必要とは限りませんが、口の中を水で湿らせることもあります。

その後、病院では「清拭」を行い、遺体をアルコールで拭き、火葬や埋葬の準備をします。病院によっては、基本的な死化粧を行うところもありますが、そのレベルは施設によって異なります。

葬儀社の手配や親族に連絡

大切な人が亡くなった後、葬儀社の手配は迅速に行動することが肝心です。葬儀社は、亡くなった日から葬儀までのお手伝いをします。葬儀を円滑に進めるためには、十分な情報を得た上で、迅速に決断することが重要です。

葬儀社に連絡したら、訃報を掲載し、家族や友人に知らせることが大切です。通常、病院は指定された “近親者 “または “緊急連絡先 “に連絡を取ります。こうすることで、家族は死亡時に立ち会いを希望する人や他の親族に連絡を取ることができます。

葬儀社によるお迎え

時間になったら、連絡を受けた葬儀社が故人を引き取りに来てくれます。遺族は搬送中に何もする必要はなく、葬儀社の担当者に希望の安置場所を伝えるだけで手配してくれます。

なお、ご遺体を自力で運ぶのはかなり大変なので、特別な事情がない限り、葬儀社の車を利用することをおすすめします。

葬儀会社と家族葬の打ち合わせ

葬儀を計画する際には、日程、場所、参列者、費用など様々な要素を考慮することが重要です。私たちのチームは、お客様の希望する葬儀の段取りを決定し、必要なサービスや追加オプションについてご相談させていただきます。

仮の日程が決まったら、ご指定の菩提寺に連絡を取り、ご都合を確認させていただきます。ほとんどの葬儀は菩提寺で行われますので、住職と調整し日程を確保します。

菩提寺が遠方にある場合は、僧侶手配サービスをご利用ください。このサービスでは、ご指定の日程で僧侶を葬儀に派遣します。

香典や供物などについて決める

家族葬の場合、規模が小さいため香典を辞退することが一般的です。しかし、香典を受け取るという選択肢もあります。遺族が香典を受け取る場合は、香典返しが必要です。辞退する場合は、関係者にその旨を伝える必要があります。

供物も香典と同じように扱われますが、葬儀に参列した人からの供物しか受け取らないという家庭もあります。

一方、弔電は好意的に受け取られることが多いようです。弔電は返送する必要がなく、場所も取らないので、香典や供物、花を断っても受け取る家庭もあるようです。ただし、弔電を受け取る側と断る側で問題が生じる可能性があるため、弔電を受け取るのか断るのか、遺族が判断する必要があるのです。

このようなやり取りを経て、葬儀の準備に取り掛かります。

湯かんの儀と納棺

湯灌の儀は、葬儀の前に故人の遺体を整えるための儀式です。このとき、故人の体に「清拭(せいしき)」と呼ばれる技法を施し、凝りをほぐします。その後、生前の姿に近い装束と化粧を施し、棺に納めます。また、ご遺族が故人の遺品や思い出の品々を棺に納め、葬具として使用することもできます。

通夜

一般的に通夜は、友人や家族が遺族にお悔やみを言う場として行われます。一方、告別式は参列者に故人との別れを告げる場となります。

地域によっては、小規模な家族葬の場合、通夜と告別式の区別がない場合もあります。

葬儀の際に通夜を行う場合、挨拶、席の案内、導師到着、式開始、読経・焼香、導師退場、弔問客へのお別れの言葉という流れで行われるのが一般的です。

通夜振る舞い

通夜祭は、大切な人が集まり、遺族にお悔やみを述べる時間です。多くの場合、軽食が出され、精進料理などが出されますが、地域の風習や遺族の好みによって、具体的な内容は異なります。また、仏教のしきたりでお酒が振る舞われる場合もあります。

通夜の目的は故人との思い出を共有することであり、短い時間を過ごした後は帰るのが礼儀とされています。しかし、より親密な家族葬の場合、親しい友人や家族だけの空間であるため、弔問客によっては親族控室で過ごすことを選択する場合もあるようです。

食事の手配は通常、葬儀社のスタッフが行いますので、ご遺族が準備に気を使う必要はありません。ただし、飲み物などは親族が注ぐのが通例です。

葬式と告別式

葬儀・告別式は通夜の翌日に行われます。正確なタイミングは火葬のスケジュールによって異なりますが、一般的には正午ごろから行います。

参列者が全員着席したら、読経で葬儀が始まります。喪主、遺族、参列者の順で焼香を行います。友人・知人からの弔電があれば、告別式で読み上げます。

次に、故人とのお別れの時間です。祭壇から棺を取り出し、開棺し、中に花を供えます。この花は最後のお別れを象徴しています。

お別れの花を生けた後、釘打ちの儀式が行われる。これは棺の四隅に釘を打つもので、最後の2本は故人の近親者が打ちます。ただし、地域によってはこの儀式が行われない場合もあります。

出棺

葬儀の次の段階は、棺の移送です。棺は「霊きゅう車」と呼ばれる霊柩車のような乗り物に積み込むか、場合によっては男性の親族が担いで移動することもあります。

より親密な家族葬であれば、火葬の参加者でもある参列者全員が、集団で移動するのが一般的です。故人と骨壺の写真を持っている親族は霊柩車で移動し、その他の親族はマイクロバスや自家用車で後に続きます。

火葬と骨あげ

火葬場に到着したら、炉の前に案内され、肉体を持った故人と最後のお別れをします。付き添いの僧侶が短いお経を唱えることもあります。

ほとんどの場合、棺を炉に入れ、火葬場の職員が火葬を開始します。しかし、遺族が特に希望すれば、スイッチを押す機会が与えられる場合もあります。

一般的な火葬の所要時間は1時間から2時間程度で、待ち時間は遺体の大きさなどによって異なることがあります。この間、ご家族は近くのラウンジで軽食やスナックを用意してお待ちいただくのが一般的です。また、お供え物が置かれることもあり、お昼の場合はおにぎりなどの軽食が提供されることもあります。

火葬が終わると、火葬場のスタッフがアナウンスをして、お骨を回収する場所に進みます。骨壺にお骨を並べ、足の骨から順に入れ、最後に頭蓋骨を入れ、蓋をします。この工程は地域によって若干異なる場合があります。最後に火葬場の職員がマイクロバスで供養の場所まで移動します。

精進落とし

法要が終わると、家族は食卓に移動します。本来は四十九日にも「精進落とし」が行われますが、現在は火葬当日に行うのが一般的です。

肉や魚を入れるか、精進料理にするかは、遺族によって見解が分かれるところです。

喪主の挨拶に始まり、喪主の締めの言葉で終了する。

解散

食事が終わると、解散となります。参列者にお土産を持たせて帰ることが多いです。この後、ご家族はご自宅に帰られます。葬儀社のスタッフが後飾りを行い、これで家族葬の全工程が終了します。

キリスト教の家族葬の流れ

日本におけるキリスト教の葬儀は、カトリックとプロテスタントで異なる形で行われます。一般的には、まず納棺の儀が行われ、その後、カトリックでは通夜、葬儀ミサ、プロテスタントでは告別式が行われます。

これらの式では、香典の代わりに供花が贈られる。日本ではキリスト教の葬儀はあまり行われていないため、参列者が気持ちよく理解できるように、家族が案内することが大切です。

神式の家族葬の流れ

神道の葬儀の手順は、仏教の葬儀の手順とほぼ同じです。臨終から納棺まで、仏式の葬儀とほぼ同じ手順で行われます。しかし、遺体の安置や装飾の方法は異なります。

通夜、葬儀、告別式は神道の葬儀でも行われます。ただし、焼香の代わりに玉串を捧げます。仏教と神道の死生観の違いから、読経や「ご冥福をお祈りします」という表現がないこともある。その代わり、「遷霊詞>」を述べられます。

家族葬のメリットとデメリット

家族葬のメリット

家族葬は、親しい家族や友人のみを対象とした、より親密で高級感のある葬儀の一種です。この葬儀は、悲しんでいる家族が、より身近な場所で、よりリラックスして愛する人と個人的なお別れをする機会を提供し、大規模な集まりで生じる気晴らしや義務から解放されます。

また、参列者の人数が限られるため、食事や飲み物、贈答品にかかる費用や、葬儀会場を借りる費用も抑えることができます。

家族葬のデメリット

家族葬を行うことのデメリットは、参列できなかった人がお別れに不満を感じることです。みんなの気持ちを考えて開催することが大切です。

また、家族葬を知らなかった人が、後からお悔やみを言いに来ることも考えられます。その結果、予想外の来客があったり、返礼品やお供え物に予想外の費用がかかったりする可能性があります。

また、費用についても注意が必要です。家族葬は一般葬に比べて予算が抑えられるのが一般的ですが、参列者の数が限られるため、寄せ書きの額が少なくなる可能性があることに注意が必要です。

経済的なストレスを避けるためにも、資金を適切に管理できるよう、ふさわしい、しかし贅沢すぎない葬儀を計画することが望まれます。

家族葬の注意点

家族葬に参列する人の場合

“家族葬 “に参列する際には、遺族の意思を尊重することが大切です。このタイプの葬儀は通常、近親者や友人を対象としているので、明確に指示されない限り、訃報を他の人と共有するのは適切ではありません。

また、遺族が特定の供物や装飾を希望している場合は、その希望に沿うことが重要です。

家族葬を行う喪主の場合

家族の葬儀に招待する人に気を配ることは非常に重要です。故人に親しい人がたくさんいたとしても、招待状を受け取るのは選ばれた人だけであることが一般的です。これは、故人の死を知った人が、葬儀に参列すべきかどうか迷う可能性があるからです。

負担をかけないためにも、葬儀の段取りは知らせないほうがよいでしょう。葬儀後、招待していない人に通知カードを送り、家族葬が行われたことを知らせるとよいでしょう。

また、職場に家族の訃報を事前に伝えておくことも必要です。職場のトラブルを防ぐため、同僚には家族葬であること、希望しても弔問や弔電を送らないことを明確にしておきましょう。

家族葬の流れについてよくある質問

家族葬の流れを教えてください

大切な人が亡くなった後、葬儀社の手配をして、故人さまを搬送中したのち、日程、場所、参列者、費用、香典や供物などを葬儀社と打ち合わせします。家族葬の場合、規模が小さいため香典を辞退することが一般的です。打ち合わせの後、湯かんの儀と納棺、通夜、通夜振る舞い、葬式と告別式、出棺、火葬と骨あげの順で進みます。

家族葬と葬儀のちがいを教えてください

家族葬は、一般的に故人の近親者や友人が参列するプライベートで親密な追悼の儀式です。従来の葬儀とは異なり、参列者の数は一般的に少なく、故人やその家族と親密な関係にあった人に限定されます。同居していた家族だけで行う場合もあれば、近親者や友人を招待する場合もあります。

家族葬が増えてきた理由を教えてください

高齢化社会の到来と平均寿命の伸びにより、喪主や故人が高齢化していることがあります。さらに、家族や近隣住民との関係性の変化により、より簡素な葬儀が好まれるようになった。また、退職者と元の職場とのつながりが希薄になっていることも、家族葬の普及に一役買っているようです。

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