生活費以外にもかかる老後のお金と対策について

年金だけでは足りないといわれている老後の生活費ですが、日常の生活費以外に、どんな費用が必要なのかをまとめてみました。また、老後の生活を迎えるために準備しておきたいことをご紹介しています。

目次

  1. 老後に必要なひと月の生活費の内訳は?
  2. 老後の生活費以外にかかる住宅費
  3. 老後にもかかってくる税金
  4. 老後の生活費以外にいる医療費用
  5. 老後の生活費のために準備できることは?
  6. 老後に備えて考えておくこと

老後に必要なひと月の生活費の内訳は?

総務省の「家計調査年報」のデータから読み取ると、老後の生活費で減ったのは教育費、交通費と通信費、その他の支出の3つです。
つまり、子供が独立して夫婦ふたりになったからと言って、食費や水道光熱費などの生活費はあまり減ることはないのです。
むしろ、一人あたりの経費は増えているのかもしれません。
老後の生活費の内訳を見てみましょう。

夫婦2人の老後生活に必要な日常生活費

人々

総務省の
「定年前後のライフステージにおける1世帯当たり1か月平均の消費支出の費目別内訳」
によると、夫婦二人の老後のひと月当たりの最低日常生活費は、平均約24万円という結果になっています。

<内訳>

食費      67,542円
光熱・水道   23,002円
家具・家事用品 10,162円
被服及び履物   7,787円
保健医療    14,652円
交通・通信   33,457円
教育        317円
教育娯楽    28,958円
その他消費支出 56,879円

消費支出計  242,756円

この数字をもとにすると、60歳から85歳までの老後の生活費の25年分は
24万円✕12ヶ月✕25=7200万円という計算になります。

老後の一人暮らしに必要な日常生活費

一方、老後の一人暮らしの生活費については次のようなデータがでています。

食費    32,905円
光熱・水道   13,127円
家具・家事用品  5,650円
被服及び履物  4,656円
保険医療    8,600円
教養・娯楽  16,055円
交際費  21,265円
その他  15,221円

消費支出計 117,479円

この数字をもとに、60歳から85歳までの老後の一人暮らしの生活費は
12万円✕12ヶ月✕25=3600万円 になります。

老後の生活費以外にかかる住宅費

保険・相続

ところで上記の内訳には住宅費が含まれていませんでした。

住宅ローン

住宅購入の平均年齢は大体39前後といわれています。
35年返済ローンだと定年後にも、まだローンの返済が残っている世帯は少なくないようです。
まずは、あとどのくらいの残債があるのか、返済までの利息はどれくらいなのかは、最低限調べておいた方がいいでしょう。

賃貸住宅の場合の家賃

賃貸の住居に住んでいる場合は老後もずっと家賃を支払っていくことになります。

住宅のリフォーム

手すりをつけたり、段差をなくしたりなど、老後に必要に迫られてリフォームすることが
考えられます。

老後にもかかってくる税金

保険・相続

固定資産税と自動車税

定年前と同様に、土地や住宅を持っていれば固定資産税が、自動車を所有していれば自動車税がかかってきます。

退職金にかかる税金

退職金にも,退職後に所得税と住民税がかかります。
退職金の場合は、給与の税金とは少し計算方法が異なります。
退職金には、退職所得控除というものがあり、勤続年数によりその控除額は変わってきます。
(たとえば、勤続年数が30年の場合の控除額は1500万円です。

所得税は、もらった退職金の金額から控除額を引いた金額に、その金額に見合った税率で計算することができます。
住民税の場合は控除額を差し引いた金額に一律10%かかります。

退職の翌年に支払う住民税

ほとんどの会社員の場合、退職年度の所得税は給料から差し引かれますが、住民税については、退職した翌年に前年度分を確定申告で直接本人が支払うことになります。

老後の生活費以外にいる医療費用

介護

健康保険料

退職後は自分で健康保険に加入し、保険料を納めることになります。
これは住んでいる場所や加入する保険組合によって多少異なりますが、夫婦2人で月に9000円ほどかかってきます。

生命保険料と医療保険料

生命保険や医療保険に加入している場合、保険料の支払いがあります。

医療費と親の介護費用

老後、医療にかかることが増えていき、また親の介護費用などの負担が、かかってくることが予想されます。

老後の生活費のために準備できることは?

定年までの目標額を決める。

老後の生活に入る前に、それぞれの家庭のひと月の生活費、そして老後も必要と思われる前述の項目の、年度ごとの支出の合計を出します。
夫の年齢と年金額に、もらえる年齢になった妻の年金の合計を年度ごとに書き出し、収入の合計を計算します。
そして、計算ででた支出から収入を引いた金額が、老後を迎えるまでに準備しなければいけない金額です。
あとはこの貯蓄額をどうやって準備するのか検討するのです。
現状の貯蓄額、退職金の見込み金額を差し引いても足りなければ、その金額がいくらなのかはっきりさせることが重要です。

住宅ローンの繰り上げ返済をする

到底こんな金額を準備できない、という場合はどうするか。
一番現実的な方法は支出を減らすと、いうことです。
もし住宅ローンが残っているなら、早めに繰り上げ返済していった方が、利息を軽減することができます。

生命保険・医療保険を見直す

高額な生命保険を見直したり、医療保険は掛け捨てに加入するなどで、保険料の負担を軽減することができます。

老後に備えて考えておくこと

人々

老後に備えておくこととは、お金が増えていかないという不安と戦う覚悟かもしれません。
その覚悟をするためにも、一度、現在の生活費を見直し、無駄な支出を把握して抑えることが重要です。

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