仏壇・仏具に関する用語の意味の解説まとめたページです。当サイトでは仏壇・仏具をはじめ終活全般の用語の意味を調べることができます。
香をたくときに用いる器のことです。陶磁器や金属、漆器などから作られています。元々は仏具ですが、香道や床の間の置物飾りとしても使われることがあります。仏教の伝来とともに日本にもたらされたと考えられています。
数人で一緒に読経する際、速度の調整のために鳴らすものです。2本1組の唐木製の拍子木(ひょうしぎ)で、真宗大谷派では音木、浄土真宗本願寺派では節折、曹洞宗では戒尺と呼ばれており、使うタイミングや用途も少しずつ違うようです。
紫檀の産地は、世界の熱帯地帯から亜熱帯地区に分布しています。 製品に使われる心材(樹木の外側から樹皮・辺材・心材となっています)は、赤紫褐色から紫色を帯びた暗褐色であり、黒紫色の縞模様があり美しいです。辺材は、心材とはっきり区別が出来る白っぽい淡色をしています。 材の性質は、耐朽性は極めて高く、新鮮な材の中にはバラの様な香りがある場合もあります。 このことが、ローズウッドの名の由来となったと言われています。
一輪の花を挿すための花瓶のこと、または一輪の花を挿して飾ることをさします。花を一輪挿しにさして鑑賞する習慣は、平安時代には既に始まっていたということが、清少納言の随筆「枕草子」からもたどることができます。
本尊は、お寺や仏壇に信仰の中心として祀られるもののことです。 何を本尊とするかは宗派によって異なりますが、お寺の場合は仏像や曼荼羅、家庭の仏壇では仏像や掛け軸が本尊になっていることが多いようです。 本尊を「秘仏」として、非公開にしているお寺もあります。 また、元の意味から派生して、仏教以外でも信仰の中心になっているものや、重要、または中心的な人や物のことを本尊という場合もあります。
仏画とは仏様の絵を描いたものをいいます。仏のお姿をお寺の壁や掛け軸に描くことが多いものです。また、紙、絹といったものにも描かれています。版画にして描いているものも仏画になります。仏様の姿だけでなく、仏教に起因する事がらをテーマにして描いているものも仏画といいます。
正面に観音開きの戸がつき、仏像・仏舎利・教典・位牌などを中に安置する仏具のひとつです。仏壇も厨子に含まれるとされています。素材も漆、プラスチックとさまざまな種類があります。法隆寺の玉虫厨子が歴史的に有名です。
床の間というのは、掛け軸や花瓶などが飾られている一段高くなった場所のことです。 昔の床の間は部屋の入り口から見て奥にあるプライベートな空間のことで、仏教僧がここで集中して写経などを行うために使っていました。 なぜ床の間と呼ばれるかについては、奈良時代あたりから屋敷に存在した、皇族や貴族などが座っている一段高い場所を「床(とこ)」と呼ぶようになったから、と言われています。 仏壇が置かれることもあります。
焼香を収納する小さな蓋付きの容器のことです。香蓋とも書かれますが当て字で、合子(ごうす、ごうし)とも呼ばれます。蓋に描かれる模様なども、蓮の花から蒔絵など種類もあり、切立型、饅頭型と容器の形も多数あります。
僧侶の使う椅子で、背もたれが曲線を描く形になっているのが特徴です。鎌倉時代に中国から渡来し、曲木や摺畳椅のほか交椅(こうい)、円椅(えんい)とも呼ばれます。主に法会(ほうえ)や法事の際に使用します。僧侶だけでなく、身分の高い人の座る椅子として扱われることもあります。
茶碗一杯だけのご飯で、亡くなった方を安置し、枕元に飾る枕飾りのひとつです。他に分与しないという意味で箸を立てます。枕飯(まくらめし)とも言うそうです。故人が生前に使用していた茶碗にご飯を山盛りにして供えます。
仏教で用いる、太鼓類(膜の張ってある楽器)を除いた全種類を指す、体鳴楽器のことです。銅や響銅などの金属製碗状の本体と一本の打棒から成ります。宗派によって、材料、大きさも違い、それらによって別称で区別される場合もあります。
浄士真宗以外の宗派で使われる小型の御膳の事で、命日などの特別な日にご仏前やご先祖様にお供えする際に使われます。お葬式や初七日、四十九日までの1週間ごとのお参りの日、一周忌や三回忌などの年忌法要のほか、春秋のお彼岸などにも使われるそうです。
浄土真宗が由来である仏具で、金銅・真鍮製の壺のことです。お水を入れ、樒(しきみ)または青木を挿し、香水(こうずい)として使います。左右対称に置くため、基本的に2つ1組で用意するのが一般的です。故人ではなく、ご本尊を敬うために供えるものです。
扇の一種。「啓」は「開く」の意味で、たたんでいても頭部がなかば(中ば)開いている形状から中啓といわれています。日本の扇が中国に伝わり、中国で形がかわり室町時代に逆輸入されたものです。僧などが用いますが、公家や武士の間では儀式の際に用いられました。
閼伽桶(あかおけ)や閼伽坏(あかつき)を花など置く棚のことを「閼伽棚」といいます。仏教において仏様にお供えする水のことをを閼伽(あか)といい、その閼伽を汲む井戸を閼伽井(あかい)、汲み入れて運ぶための道具を閼伽桶、閼伽を入れてお供えする器を閼伽坏といいます。
仏具の一種です。少し高さのある台またはお盆のような形状で、この上にご飯と茶湯を入れる仏飯器や茶湯器を載せ、仏壇にお供えします。黒壇や欅、漆など木製のものから、最近ではプラスチックやガラス、ステンレス製のものもあります。
黒檀は、東南アジアからアフリカに広く分布しているカキノキ科の常緑高木の数種をいいます。材質は非常に硬くて黒く光沢があり、古くから家具、楽器、仏具などに利用されています。烏木(うぼく)、烏文木(うぶんぼく)の呼称も用いられます。英語ではEbonyと表記されます。
釣鐘の中で小さな物を喚鐘といいます。寺院などで、勤行や法会などが始まることを報せるために鳴らす鐘をよびます。しだいに茶道などにも使われるようになりました。行事鐘(ぎょうじしょう)、半鐘(はんしょう)、小鐘(しょうしょう)、報鐘(ほうしょう)、呼鐘(よびがね)、犍稚(けんち)などとも呼ばれます。
坐禅の時に使用する座布団のことを表しています。坐禅の際、お尻の下に敷いて使用します。足を痺れにくくしたり、正しい姿勢を保つことができるそうです。坐蒲の中身は綿やそばがら、パンヤなどが主な材料となっています。外装は綿やビロートが多いそうです。
会葬とは主に葬儀・告別式に参列することを言います。 一般に通夜に参列することは弔問と言われます。 また、会葬する人のことを会葬者と言います。 会葬者の方は遺族に向けてお悔やみの言葉を述べ、葬儀に参列します。
人の死後満12年、数えて13年目の忌日です。また、その日に行う法事のことです。13年忌とも言います。 13回忌には宇宙の真理である金剛界大日如来様とひとつとなります。 13回忌の法事・法要は満12年目の命日に行ないます。
式次第と、会議やパーティ、結婚式といった催し物の開催から閉会までの進行を事前に記したプログラムに相当します。式の進行の順番を決めた式次第は、掲示されたり出席者全員に配られ、主宰者、司会進行係、出席者全員に周知するために使われます。
かしこまった場面で使われる敬称で、令室=第三者から見た場合の配偶者(妻)のことをさし、御令室とも書きます。葬儀や弔電・訃報の中で使用されるのは「ご令室」が多く、結婚式の招待状では「令夫人」が多く用いられているようです。
ご家族がご逝去された場合、家庭内の神社と言える神棚を死から遠ざける必要があります。日本古来の宗教である神道では、死のような平常ではないものを「ケガレ」として忌避し、神さまに近づけてはならないという習慣があるためです。ケガレが去る忌明けまでは、一時的に神棚を封印しておかなくてはいけません。