解脱の意味とは?解脱とは何か、解説いたします

最終更新日: 2017年02月12日

解脱とは

読み方 げだつ

「解脱」は仏教用語で、生きている者が「俗世間の束縛や迷い、様々な苦しみから抜け出し、悟りを開くこと」です。
また、死者の霊の場合は、「修羅(しゅら)の妄執(もうしゅう)から逃れ、魂が浮かばれること」を言います。

輪廻と解脱

仏教の教えの中にある解脱は、全ての煩悩による自己の繋縛から「解き放たれ」、己を縛る執着から「脱却する」ことです。

煩悩による繋縛の状態、何度も巡り繰り返し苦しむ状況を輪廻の輪といいます。
生まれ変わりを信じる仏教では、今の生き方が死後、さらに生まれ変わった次の生に強く影響すると考えられています。

人間にとってこの世は魂が進化するための「修行の場」ととらえています。
様々な苦を背負って生きる輪廻転生の輪から解脱するためには、今どう生きるかを戒めるとともに、より仏の道を信じて善行を積む修行の道を説いています。

解脱による涅槃の境地

涅槃とは、解脱により煩悩から解き放たれ、輪廻の輪を逃れた悟り世界を指します。
あらゆる苦しみから解き放たれ、自由の境地に達することを「涅槃の境地」または「悟りの境地」と言われています。

仏教でいう「ニルヴァーナ=涅槃」は、人間の持つ本来の欲望を絶って、人間性を失う自我の寂滅(消滅)ではなく、欲望によってかき乱されることのない心の平穏を得て魂の進化を図ることとされています。

修行により解脱した僧侶などを「解脱上人(げだつしょうにん)」と称したり、僧侶たちが身に着ける法衣の袈裟(けさ)のことを「解脱幢相(げだつどうそう)」や「解脱の衣」と呼んで解脱を表現しています。

英語で解脱は

moksha(ヒンドゥー教や仏教における解脱)またはdeliverance(救出、救助、 釈放、解放)です。

関連する記事

関連する記事

  • 本当に108もあるの?「煩悩」の数の不思議と意味を解説のサムネイル画像
    本当に108もあるの?「煩悩」の数の不思議と意味を解説

    煩悩とは仏教で悟りを妨げる悪い心とされています。その個数が108であることはご存じの方もあるかと思います。しかし、108ある煩悩の内容を知っている方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は気になる煩悩の数について調べてみました。

  • ブッダ釈迦が伝えたかった仏教の【教え・悟り】とは?のサムネイル画像
    ブッダ釈迦が伝えたかった仏教の【教え・悟り】とは?

    本名をゴータマ・シッダッタ・ブッダ釈迦牟尼如来、釈迦族の尊い人と言うお名前です。仏教の開祖として、悟りを開いて涅槃に入られ仏様となられた初めての方でも有ります。ブッダが修行の末に得た究極の教えとは、全ての人に伝えたかった本当の教えとは何だったのでしょうか?

  • 苦しみに溢れる世界?六道輪廻の思想についてご紹介します!のサムネイル画像
    苦しみに溢れる世界?六道輪廻の思想についてご紹介します!

    「六道輪廻」という言葉を聞いたことはあるけれど、その意味を詳しく知らない、という方も多いのではないでしょうか?そんな人のために、今回「終活ねっと」では、「六道輪廻」の思想について徹底解説していきます!

  • 悟りを開いたブッダの言葉は、心に鐘がなるように響くのサムネイル画像
    悟りを開いたブッダの言葉は、心に鐘がなるように響く

    ブッダの言葉には、魔法のような力があります。読むと耳に痛い言葉や、「なるほど」と納得する言葉があります。ブッダは歴史的にも有名な人で、映画やドラマ、アニメにまでその物語が語り継がれています。しかし、ブッダの言葉はあまり知られていませんね。そんな名言をご紹介。

  • お経にはどんな種類がある?宗派によってお経が異なる?のサムネイル画像
    お経にはどんな種類がある?宗派によってお経が異なる?

    お葬式や結婚式、あるいは初詣や厄除け、法事など、私たちの生活の中で自然と溶け込んでいるお経。でも、正直何を言っているのかよく分かりませんよね。数え切れないほどあるお経の種類、ここではその主な種類とその教えについてご紹介いたします。

よく読まれている用語

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連用語

よく読まれている用語

関連する記事