法事・法要に関する用語の意味の解説まとめたページです。当サイトでは法事・法要をはじめ終活全般の用語の意味を調べることができます。
死者の霊魂の行く世界のことです。あの世とも言います。地獄・餓鬼・畜生の三悪道のことを指します。古来、中国で用いられ、また日本神話・古神道・神道でも用いられ、さらに旧約聖書の中のSheolというヘブライ語の訳語としても使用される用語です。
法号とは、亡くなってから葬儀までの間に日蓮宗の僧侶に付けてもらう名前です。 他の宗派では戒名や法名などと呼ばれます。 法号は仏教徒であれば寺院に埋葬するときに必要ですが、仏教以外の宗派などに埋葬する場合は必要ありません。 英語では「posthumous Buddhist name」といいます。
弥勒菩薩は、仏教において現在の仏である釈迦の次に仏となることが約束された菩薩のことを指します。釈迦の入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現れ、人々を救済するとされています。古代インドにおいてはマイトレーヤと呼ばれ、慈しむ者や慈悲から生まれた者という意味の名を持ちます。
写経とは、仏教において経典を書写することと、その書写された経典のことを指します。その目的は古くは信仰や祈願、供養のためとされてきましたが、現代においては精神の安定を目的に写経に取り組む方も増えています。
慶弔とは結婚式や出産といったお祝い事と、葬式といった不幸のことです。 慶事と弔事が組み合わさった言葉になります。 慶弔の場合には企業から休暇や見舞金をもらえることがあります。 英語では「congratulations and condolences」と言います。
御詠歌は、仏教の教えを「五・七・五・七・七」の和歌にして一般の人々に伝えられたものです。御詠歌には独特な旋律があり、曲に乗せて唱えられています。広く全国に伝わった御詠歌は、真言宗、浄土宗、曹洞宗、臨済宗などがあり、宗派の中でもそれぞれ「流派」があります。
霊供膳とは仏教における真宗以外の宗派で用いられる飲食供養具です。仏様への感謝と先祖への供養の心を表すもので四十九日、祥月命日、法事、春秋のお彼岸など際などにお供えされます。なお真宗において故人は死後仏になるとされているため霊供膳などは用いないこととなっています。
日本は古来より仏教が定着した国であり、各地にお寺や寺院があります。 そしてお寺や寺院を古くから守っているの僧侶の方々です。 そんな僧侶の方々のまとめ役、またお寺の代表者が住職になります。 他にも和尚や大師、聖人など宗派によって呼び名が変わってきます。
釈迦が入滅し、荼毘に付した際の遺骨や棺、祭壇上の灰燼の事を指します。 遺骨を意味する梵語シャリーが舎利の音写になっています。また日本に於いては仏舎利と舎利は同義語で使われ、聖者や釈迦の事ではない際に舎利という語を使用します。
因果とはものごとの原因と結果の関係のあり方の一つをいいます。 現在、多くは悪い行いをすれば悪い報いを受けるという意味で使われています。不運な巡り合わせであるさま。いやな運命にあるさま。 用例:「 -な生まれつき」 「 -なやつだ」
もともとは、「行(おこない)」に「勤(つと)める」、つまり、何かを一生懸命に行うという漢語です。そこから仏教の経典の中で、「善行=正しい行いをつとめ、行うこと」という意味で用いられました。しかし、現在ではもっぱら、仏様の前で「読経(読経)」する、お経を上げることをいいます。
死生観とは、やがて訪れる死を前提とし、どのように生きていくのかを考えること。また、その考え方のことです。 この死生観は主に宗教に大きく影響を受けると言われていますが、その人の置かれた環境によっても様々な考え方が生まれてくるようです。
仏像(仏教彫刻)や絵画で中央に位置し信仰の中心となる仏の両脇に控えて中尊の補佐をする役目を持った仏の事を指します。 脇侍と書いてわきじ・きょうじと読むほか、脇士(わきじ)、夾侍(きょうじ)、脇立(わきだち)とも言います。
精進料理とは、肉・魚・卵を使用せず、野菜や海藻、穀類などを材料とする料理のことです。 野菜の中でもニラやニンニクなど匂いの強いものであったり、香辛料などは使用しません。 一般的には法事を行う際に精進料理を食べます。
法戦式とは、若い僧が首座と呼ばれる役の高僧と法義や悟りに関する問答を行い、一人前の僧侶になるための儀式のひとつです。 大衆の前で問答を繰り広げるため、とても迫力のある儀式となります。 一人前のお坊さんになるには3つの儀式を行う必要があり、法戦式の前に「得度式」が、後には「晋山式」が行われ正式な住職として認められます。
忌事とは、忌み嫌うべきことや慎むべきことを言います。 忌事が身の回りで起こった時には、祝い事や旅行などを避ける文化や宗派などがある場合があります。 忌事は英語で、"avoid things"と翻訳されます。
取越法要とは、四十九日や百箇日などの忌日法要を葬儀の日に繰り上げて行うことを指します。 忌日法要を繰り上げて行うことを「繰り上げ法要」と呼びますが、その中で特に四十九日や百箇日までを済ましてしまうことを取越法要と呼びます。 取越法要は全国区の風習ではなく、主に北海道や青森県などの地域で採用されています。
和尚とは、修行を積んだ仏教の僧侶の敬称です。 宗派によって呼び方が異なり、浄土宗や禅宗系は「おしょう」、真言宗、法相宗は「わじょう」、天台宗は「かしょう」と呼びます。 英語では「Buddhist priest」といいます。
繰り上げ法要とは、法要を葬儀とともに執り行ってしまう法要を指します。 本来葬儀と法要は分かれて行うものですが、初七日法要などは葬儀と行うことが多いです。 火葬後に初七日法要を行うことを「繰り上げ初七日」、火葬前は「繰り込み初七日」と言います。 近年では百箇日法要までを葬儀に繰り上げることが多くなってきています。
上げ法事とは、お寺で行う年忌法要のことです。 家で行う法事と同じことをより大きな規模で行うことができます。 また、施主がお寺側と事前に連絡を取り合うことで、法事の用意をお寺側に代わりにしてもらえることで施主の負担を減らすことができるのが、上げ法事の大きな特徴です。
会葬とは主に葬儀・告別式に参列することを言います。 一般に通夜に参列することは弔問と言われます。 また、会葬する人のことを会葬者と言います。 会葬者の方は遺族に向けてお悔やみの言葉を述べ、葬儀に参列します。
人の死後満12年、数えて13年目の忌日です。また、その日に行う法事のことです。13年忌とも言います。 13回忌には宇宙の真理である金剛界大日如来様とひとつとなります。 13回忌の法事・法要は満12年目の命日に行ないます。
式次第と、会議やパーティ、結婚式といった催し物の開催から閉会までの進行を事前に記したプログラムに相当します。式の進行の順番を決めた式次第は、掲示されたり出席者全員に配られ、主宰者、司会進行係、出席者全員に周知するために使われます。
かしこまった場面で使われる敬称で、令室=第三者から見た場合の配偶者(妻)のことをさし、御令室とも書きます。葬儀や弔電・訃報の中で使用されるのは「ご令室」が多く、結婚式の招待状では「令夫人」が多く用いられているようです。
ご家族がご逝去された場合、家庭内の神社と言える神棚を死から遠ざける必要があります。日本古来の宗教である神道では、死のような平常ではないものを「ケガレ」として忌避し、神さまに近づけてはならないという習慣があるためです。ケガレが去る忌明けまでは、一時的に神棚を封印しておかなくてはいけません。