神道でも戒名はあるの?女性の場合の戒名や値段についても解説します

神道でも戒名はあるの?女性の場合の戒名や値段についても解説します

亡くなった方が持つことになる名前を戒名といいますが、「〇〇院××居士」などをイメージする方も多いでしょう。実は戒名は仏教だけのものではなく、日本古来の神道でも見られます。そして、神道の場合は仏教のものと一味違う特徴が見られるのです。

2020-02-19

神道の戒名について

神棚

多くの場合、亡くなった方は戒名と呼ばれる故人としての名前を付けてもらいます。

さて、戒名と聞くと基本的には仏教の各宗派で葬儀をあげた際につけてもらうことから、仏教でしかつけられない名前というイメージも強いでしょう。
しかし、実は戒名は仏教だけのものではありません。

日本に古くからある民族宗教で、神社があるので有名な神道でも戒名をつけてもらうことが可能です。
しかし、神道で戒名と聞かれても、それこそどのようなものなのかがイメージできない方が多いでしょう。

そこで今回「終活ねっと」では、神道における戒名について見ていこうと思います。

  • 神道とはどのような宗教なのか?

  • 神道に戒名というものはあるのか?

  • 神道における戒名である諡の付け方とは?

  • 神道のお墓や墓誌に諡は刻むのか?

  • 神道の葬儀はどのように行われるのか?

普段から神道形式で儀式を行っている方にとって耳寄りな情報をまとめてありますので、ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。
お坊さんを安く手配したいという方は、「終活ねっと」のお坊さんをぜひご利用ください。

「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、お近くの斎場で葬儀を執り行うことが可能です。
葬儀/家族葬の事前相談・資料請求も受け付けております。
状況やご要望に合わせて選べるお葬式のセットプランをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

place 終活ねっとで斎場を探す
エリアを選択してください

神道とは?

神社

まず最初に、日本古来の民族宗教である神道が、どのような宗教であるのかについてを、簡潔に見ていきましょう。
神道とは、日本に古くからある祖先崇拝や自然信仰が宗教という形をとったもので、6世紀に仏教が伝来するよりも以前から存在しています。

仏教やキリスト教のように特定の個人によって開かれたわけではなく、むしろ自然発生的に成立したうえ、八百万(やおよろず)の神と呼ばれる多くの神々を信仰する多神教である点が特徴です。
なお、神道における宗教的施設が私たちの近所にもある神社で、神道の祭司を神職(神主や巫女)といいます。

以下の記事では、神道と日本人の関係について詳しく説明しています。
こちらもあわせてご覧ください。

神道においての戒名は諡(おくりな)?

神棚

諡とは?読み方は?

神道における戒名のことを、諡(おくりな)といいます。

もともと諡とは、中国などアジア文化圏において、歴代の帝王や政治家などが亡くなった際に生前の功績に基づいてつけられる尊号を指していました。

ちなみに、日本の天皇も生前は「今上(きんじょう)天皇」というのが正式な表記ですが、亡くなった後には諡が贈られます(昭和天皇など)。

このように、古くから高貴な方が亡くなった際につけられる諡が、神道では戒名とされています。

諡をつける意味は?

なぜ神道では諡が戒名とされているのでしょうか?
それは、神道では人はみな神の子という考え方があるためです。

具体的には、この世で生きている間は普通に肉体と、この世での使命を持った人間として生きていますが、亡くなった後は神々の世界に戻るというのが神道の生死に対する考え方とされています。
つまり、神道では亡くなった方は神様になるということであるため、仏教でいう戒名として諡が与えられるということです。

なお、神道の諡は、高貴な方に付けられる方の諡と同じように、生前の功績に基づいてつけられます
ただし、生前の行いが悪い場合は悪い諡をつけられることも多いです。

仏教の戒名と神道の諡の違いは?

神社

神道の諡がどのようなものであるのかについて見てきたところで、今度は仏教の戒名とどのような違いがあるのかについて見ていきましょう。

特定の誰かにつけてもらう必要はない

仏教の戒名との違いとして最初に挙げられるのが、特定の誰かにつけてもらう必要はないという点です。

仏教の戒名の場合は、基本的に菩提寺の僧侶の方が故人の生前の菩提寺や社会への貢献の度合いや、職業などに基づいてつけます。
もちろん、自分自身でつけることもできますが、戒名を付けるルールは複雑さもあることから、僧侶の方に依頼する場合がほとんどです。

一方で、神道の諡の場合は神社の神職の方につけてもらうというわけではなく、また仏教のように菩提寺と檀家の関係があるわけではありません。
このため、特定の神社に諡をつけてもらうことを依頼するということもないといえます。

誰もが等しくつけられる

神道の諡は仏教の戒名と異なり、特定の神社と関係があってもなくても誰もが付けてもらえるという特徴があります。
逆に言えば、仏教の戒名の場合は菩提寺と檀家の関係なしにはつけてもらうことができません。

このため、たとえ生前に近所の神社とそれほど深い付き合いがなかったとしても、諡は平等につけられるため安心して良いでしょう。

神道の諡のつけ方

神棚

仏教の戒名にあたる神道の諡の特徴について見てきたところで、ここでは具体的な諡のつけ方について見ていきましょう。

故人の名前

諡をつけるには、まず最初に故人のフルネームをそのまま持ってきます
実はこの後見ていくように、諡名と尊号は故人のフルネームの後ろに加える形でつけるためです。

諡は故人の名前のすぐ後ろにつけていきますが、性別と年齢ごとによっていくつかの種類があります。
なお、年齢ごとの種別は、それぞれの性別ごとに5種類あることから、諡名は全部で10種類です。

男性の場合

男性の場合は全部で5種類の諡名があり、年齢ごとに以下のようになっています。

  • 幼児:稚郎子(わかいらつこ)

  • 少年:郎子(いらつこ)

  • 青年:彦(ひこ)

  • 成年:大人(うし)

  • 老年:翁(おきな)

ただし、考え方によってはよりきめ細かく7種類存在する場合もあり、この場合はより厳密な年齢ごと(19歳までであれば彦)というような分けられ方をします。

なお、大人(うし)の本来の意味は、「領有する人・支配する人」というものです。
主に男性だけではなく、先人に対する尊称としても使われます。

さらに、翁(おきな)も老年男性に対する尊称として使われます。
このほか、「竹取の翁(竹取物語に登場するかぐや姫の育ての親)」のように、普通に男性の老人を意味する言葉です。

女性の場合

女性の場合は全部で5種類の諡名があり、年齢ごとに以下のようになっています。

  • 幼児:稚郎女(わかいめ)

  • 少女:郎女(いらつめ)

  • 青年:姫(ひめ)

  • 成年:刀自(とじ)

  • 老年:媼(おうな)

女性の場合も考え方によってはよりきめ細かく7種類存在する場合もあり、もちろん男性と同様の厳密な年齢ごとの分けられ方をします。

なお、刀自(とじ)は本来、戸口(家の出入り口、ひいては家そのもの)を支配する人物を意味する言葉でそこから女性への敬称を意味するようになりました。

さらに、媼(おうな)は老年の女性を意味する言葉であるとともに、その年齢の女性の一人称として使われていたこともあります。

命(みこと)

諡の一番最後につけられるのが、命(みこと)と呼ばれる尊号です。
例えば、日本神話に登場する英雄ヤマトタケルノミコト(倭建命)も、ヤマトタケルに尊号である「命」がついた形となっています。

性別や年齢に関係なく等しくつけられますが、これも神道では生きている人はすべて神の子という考え方に基づくためです。

最近の諡について

ただし、最近では時代の変化とともに諡の簡素化も進んできており、成人男性の場合は「大人」、成人女性の場合は「刀自」という諡が使われます。
なお、男の子の場合は「彦」または「比古」、女の子の場合は「姫」または「比売」というパターンです。

もちろん、最後には尊号である「命」がつきます。

神道では諡をつけないのはあり?なし?

困った人々

神道の場合、全員が諡をいただくのでしょうか?
仏教において戒名をつけるのが一般的であるように神道の場合も、諡をつけることが一般的です。

戒名と異なり、諡をつける際に高額な費用や手間がかかることもありませんので、基本的には諡をいただきます。

神道の諡の値段はいくら?

お金

また、神道の諡をつけてもらう際には、仏教の戒名のように基本的には費用がかかりません。
これは先ほども見たように神道では仏教のような菩提寺と檀家の関係というものが存在しないためです。

このため、仏式の戒名での戒名料も存在しない分、戒名料の値段の高さのように驚く必要もありません。
ただ、場合によっては費用が発生することもありますので、あらかじめ理解しておきましょう。

神道のお墓と墓誌、お位牌に諡は刻む?

お墓

仏教の戒名はお墓や墓誌に刻まれることが一般的ですが、神道の諡の場合はどうなのでしょうか?
ここでは、神道の諡とお墓との関係について見ていきましょう。

お墓

まず、お墓の方から見ていきますと、神道のお墓は棹石(お墓で最も高い墓石のこと)の先端がとがっているのが特徴といえます。

そして、神道のお墓では諡の代わりに、「◯◯家奥津城(奥都城)」または「◯◯家先祖代々霊位」と刻むことが一般的です。
仏教のお墓でいうところの「〇〇家之墓」や「〇〇家先祖代々之墓」にあたり、意味としてはほぼ同じといえます。

ただし、「奥津城」と「奥都城」は確かに読みかたは同じですが、意味までは同じではありません。
「奥津城」が使われるのは、故人が生前に神職や氏子(神道の信者)であった場合です。
一方、「奥都城」と書く場合は、故人が生前に神職や氏子ではなかった場合に使われます。

ほかにも、お墓を建てた場所が水辺に近い場合に「奥津城」が、それ以外の場合で「奥都城」が使われる場合も見られます。

墓誌

神式の墓誌は霊標(れいひょう)と呼ばれており、こちらもお墓と同じように先端が剣を象徴するようにとがっているのが特徴です。
霊標には、主に諡や享年、帰幽日(いわゆる命日)を刻字します。

この点では仏教の墓誌とほとんど同じですが、享年については数え年を記す場合のほかに満年齢を記す場合もあるため、事前の確認が必要でしょう。

また帰幽日とは、「幽世(かくりよ:神々の住む世界のこと)に戻った日」を意味します。
神道では生まれたら現世(うつしよ:生きている人の世界、この世)を生き、亡くなった後は幽世に戻るという考え方があるためです。

お位牌(霊璽)

神道では、仏式のお位牌にあたるものを霊璽(れいじ)といいます。

霊璽には、諡を記します
その際、神社の宮司に依頼し霊璽に諡を記入していただくことが一般的です。


「終活ねっと」では、位牌の購入・相談を承っております。
メーカー様より位牌を直接仕入れているため、スピーディーかつ手ごろな価格での販売が可能です。
位牌の購入をご検討中の方、位牌についてなにか疑問がある方は、下記のリンクから気軽にご相談ください。

神道のお葬式はどう行う?費用は?

困った人々

神道でも仏教と同じように葬儀があります。
仏教でいうお通夜は「通夜祭」が、告別式は「葬場祭」と呼ばれていますが、実は葬儀は神社ではなく故人のご自宅や葬祭場で行われるのが一般的です。

これは、神道では死をけがれとして忌み嫌うことから、神々の聖域である神社の境内に死を持ち込まない考え方があることによります。
なお、葬儀の後は故人の没後50日目に五十日祭(仏教でいう四十九日法要)を行って、お墓である奥津城(奥都城)に納骨するのが一般的な流れです。

また、神式の葬儀にかかる費用は規模などにより大きく異なるため一概にいうことはできません。
一般的には、数十万円、高額な場合は百万円を超えるといわれています。

以下の記事では、神道の葬儀がどんなものかについてや参列する際の注意点についてさらに詳しく説明しています。
こちらもあわせてご覧ください。

神道の戒名についてのまとめ

神社

今回「終活ねっと」では、神道における戒名について仏教の戒名との違いやつけ方のルールを中心に見てきました。
今回の記事の内容をまとめますと、以下のようになります。

  • 神道とは、日本に古くからある祖先崇拝や自然崇拝が宗教の形となったものである。
    特定の個人が開いたものではない自然発生した宗教で、八百万の神を崇拝する多神教であるという点や祭祀のための施設として神社がある点などが特徴である。

  • 神道の戒名は、諡(おくりな)と呼ばれ、もともとは中国などで亡くなった帝王などに死後に贈られた尊号を指すものだったが、神道でも同じような意味でつけられる。
    これは、神道では人は皆神の子とされていて、亡くなった後は神様になるとされているためである。

    なお、仏教の戒名との違いとして、特定の誰かにつけてもらう必要がない点やつけてもらう際の費用が基本として発生しない点、誰もが等しくつけられる点が挙げられる。

  • 神道での諡のつけ方として、最初に故人のフルネームがやってきて、その後ろに諡名と尊号(命:みこと)がつくのが基本的な構成である。
    男性・女性共に年齢ごとに5つの諡名があるが、最近ではそれぞれの性別で幼児と成人とにつけられるだけという非常に簡素化した傾向にある。

  • 神道のお墓には、「◯◯家奥津城(奥都城)」または「◯◯家先祖代々霊位」と記される。
    いわば、仏教のお墓でいう「〇〇家之墓」や「〇〇家先祖代々之墓」にあたる。

    一方、墓誌には故人の諡や享年、帰幽日(命日)が刻まれる。

  • 神道の葬儀は仏教のお通夜に相当する通夜祭と、告別式にあたる葬場祭からなるが、神社ではなく故人のご自宅や葬儀場で行われるのが一般的である。
    これは、神道では死というものをけがれとして忌み嫌うことから、神々の聖域である神社の境内に死を持ち込まないようにする考え方があるためである。

神道にも仏教の戒名にあたる諡があるため、亡くなった方専用の名前を与えられることになりますが、そのつけられ方のルールは仏教の戒名に比べると随分異なるものです。
ただし、仏教の戒名に比べると誰にでもつけられるうえ、基本的に費用は必要なく、誰でもつけられるという特徴があります。

このため、仏教の戒名に比べればつけてもらう際の負担が比較的軽い分、つけやすいといえるでしょう。
ただし、神道の諡は生前の行いの良し悪しに基づいてつけられることが基本であるため、もし亡くなった後に良い諡をつけてもらいたいということであれば、日頃から善行を心がけると良いです。

なお、神道でも仏教の仏壇にあたる祖霊舎というものがあり、故人は最終的には祖霊舎で祀られることになります。
以下の記事では、神道の祖霊舎と仏壇の違いについてさらに詳しく説明しています。
こちらもあわせてご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「神道・戒名」に関連する記事

よく読まれている記事一覧

  • 2020年お盆の期間はいつからいつまで、来年のお盆休みは?のサムネイル画像 1
    2020年お盆の期間はいつからいつまで、来年のお盆休みは?

    お盆の時期は正しくはいつからいつまでなのかご存知でしょうか。実は日本全国で一律なわけではなく、地域によってお盆を迎える時期に違いがあります。お盆がいつからいつまでなのか、その理由や、お盆がどのような行事なのかについても解説していますので、どうぞご覧ください。

  • 2020年のお盆はいつからいつ?東京のお盆休みは違う日なの?のサムネイル画像 2
    2020年のお盆はいつからいつ?東京のお盆休みは違う日なの?

    お盆というと8月の中旬というイメージが強いですが、関東の一部など7月の中旬にお盆を行う地域もあることをご存知ですか?特に東京では7月13日~16日にお盆を行うお宅が多いです。今回は東京のお盆に焦点をあて、お盆の過ごし方や穴場スポットなどもご紹介いたします。

  • 僧侶派遣サービスの費用・口コミを一括比較!お坊さん手配は終活ねっとのサムネイル画像 3
    僧侶派遣サービスの費用・口コミを一括比較!お坊さん手配は終活ねっと

    近年では特定の職業の方を必要に応じて派遣できる派遣サービスが発達しています。そして、中にはお坊さんの派遣サービスというのもあり、最近でもAmazonなどが手がけていることで話題です。お坊さん派遣サービスとは一体どのようなものか、業界各社の比較をご紹介します。

  • 火葬炉はどうなっているの?火葬炉の種類や仕組みを徹底解説します!のサムネイル画像 4
    火葬炉はどうなっているの?火葬炉の種類や仕組みを徹底解説します!

    葬儀を終えると火葬のため、ご遺体は火葬場に運ばれます。最後のお別れのために火葬場へ行かれた方は多くいらっしゃっても火葬炉の仕組みを詳しく知っている方は多くはないのではないでしょうか。今回は火葬炉の種類や温度、仕組みについて解説します。

  • 一周忌のお悔やみの手紙の書き方について、例文やマナーを紹介しますのサムネイル画像 5
    一周忌のお悔やみの手紙の書き方について、例文やマナーを紹介します

    お世話になった方の一周忌などの法事に参列できないときは、お悔やみの手紙に香典を添えて送ります。いざという時に慌てないよう、例文があると心強いですよね。そこで今回の終活ねっとでは、例文をご紹介しながら、一周忌のお悔やみの手紙について解説いたします。

  • 33回忌法要への香典の金額はいくら?香典の書き方や水引きも解説のサムネイル画像 6
    33回忌法要への香典の金額はいくら?香典の書き方や水引きも解説

    年忌法要はお住いの地域や宗旨により方法はそれぞれ異なりますが、33回忌の法要は節目に当たる大きな法要ですよね。法要の際、恥をかかないように基本的な香典マナーはきちんと知っておきたいものです。この記事では、33回忌の香典の相場やマナーについて説明していきます。

  • 13回忌の香典の金額相場はいくら?故人との関係別に紹介しますのサムネイル画像 7
    13回忌の香典の金額相場はいくら?故人との関係別に紹介します

    13回忌法要に参列するにあたり、香典はどのくらい包めばいいんだろうと悩んでいる方はいませんか?久しぶりに親族が一同に会する中で、香典のマナーを知らないことで恥をかきたくないですよね。今回は、13回忌法要における香典の金額相場について詳しく説明します。

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事

お坊さんの手配に関する
ご相談はこちら

person

法事・法要にお坊さんを手配

お坊さん
assignment

無料資料請求
はこちら

無料資料