法事にはどんな果物をお供えすべき?お供えの手順やマナーをご紹介

法事にはどんな果物をお供えすべき?お供えの手順やマナーをご紹介

一周忌や3回忌などの法事・法要の際のお供え物、何にしたらよいか迷ったことはありませんか?お菓子やお線香もよいですが、季節の果物を持参しても喜ばれます。今回はお供えにおすすめの果物の話題を中心に、法事の際のお供えの手順やマナーについて解説します。

最終更新日: 2020年09月08日

法事にお供えする果物について

仏壇

法事とは、故人を供養するために行われる仏事のひとつです。
四十九日や一周忌、3回忌など、知人友人を大勢招いて盛大に行うこともあります。
持参するお供え物も、ご遺族に喜んでいただけるものを用意したいところです。

お供え物には、お菓子やお線香がよく選ばれますが、果物もおすすめです。
色鮮やかでみずみずしい果物は、生花と同じように仏間をぱっと明るくします。
もちろん後で食べることもできますし、果物をいただくと嬉しいものです。

そこで今回「終活ねっと」では、法事にお供えする果物について以下のような内容を中心に解説いたします。

  • 法事のお供え物に適した果物とは?

  • 法事での果物の供え方(用意する道具・お供えの手順など)

  • お供え物の果物を贈る際のマナー

  • お供え物の果物の値段相場

  • お供え物の果物を包むのし

また、果物以外でおすすめのお供え物についても少し触れてまいります。
どうぞ最後までお付き合い下さい。
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法事のお供え物に適した果物とは?

fruits

法事のお供え物を選ぶとき、マナーやしきたりなどが気になりますが、基本的にお供え物の選び方には決まりはありません。
ご遺族が喜ぶものであれば何でもよいとされています。
故人が生前好きだったものを選ぶのが一番でしょう。

お供えの果物を選ぶときも同様です。
あまり日持ちのしないものや匂いのきついものは避けるべきかもしれませんが、故人がよく食べていたものを持参すればご遺族もきっと喜んで下さるはずです。

また、お供え物には丸いものがよいと言われています。
「丸いもの」=「円」=「縁」という具合に、日本では古くから丸いものを好む傾向がありました。
丸い果物はお供え物にぴったりなのです。

具体的な例を挙げると桃、りんご、ぶどう、メロンなどがおすすめです。
季節を問わず入手可能なオレンジやグレープフルーツ、キウイフルーツなど輸入フルーツもよいでしょう。
食べるときにやや手間がかかりますが、パイナップルももらって嬉しい果物のひとつです。

いちごやバナナも果物の定番です。
日持ちという点では少々配慮が必要になりますが、小分けしやすく食べやすい果物なので、きっと喜んでいただけるでしょう。

法事での果物の供え方

仏壇

次に、果物のお供えに仕方について解説します。
仏前のお供え用に果物をいただいたら、どのようにお供えすればよいのでしょうか。

法事の執り行い方、お供えの仕方は各ご家庭の習慣や地域によって異なる可能性があります。
ここでは一般的な方法について触れてまいりますので、地域の風習などと照らし合わせてみてください。

用意する道具

仏壇にお供え物をする場合は、お供えのための道具を用意します。
具体的には、お供え用の器(仏具)とお供えを置くための半紙が必要です。

お供え用の器には、高坏、段盛、盛器や供物台といった呼び方の仏具があります。
果物をお供えするなら、大き目の盛器や高台の付いた漆の供物台がよいでしょう。
お身内だけの集まりであれば、自宅にある丸盆でもかまいません。
傷や汚れのない、きれいなものを使用してください。

盛るときは、果物を直接置くのではなく、器の上にまず白い紙を敷きます。
半紙や奉書紙など、一般的な文具店で手に入るもので問題ありありません。
折れ目やしわ、汚れの付いていない新しいものを用意しましょう。

長方形の紙を使用する場合は、一昔前の紙ナプキンのように少しずらして斜めに折ると見栄えよくお供えすることができます。
また、お供え用の半紙というものも売っています。
新しく購入するなら、お手持ちの仏具にあわせたものを購入するとよいでしょう。

お供えの手順

次にお供えの手順をご紹介します。
果物をお供えする場所は、仏壇の大きさなどによって異なります。

大きな仏壇であれば上段、中段、下段に分かれていて、中段ないし下段にお供え物を置くスペースが設けられています。
果物であれば、下段にお供えすればよいでしょう。

ただ、最近では住宅事情などから仏壇も小さめというお宅も多いです。
お供えを置くスペースが足りない場合は、仏壇の前や横に小さな机を出してお供えを置くようにします。

胡蝶蘭の鉢植えなど大きなものは床に直接置くこともありますが、お菓子や果物などは机を用意したほうが無難です。
経机があればよいですが、なければ折りたたみ式の文机がよいでしょう。

お供えを置く向きは、仏壇に手を合わせる人のほうへ向けてお供えします。
仏壇に向けてお供えするべきかと思いがちですが、仏様は必ず「お供え物は皆さんでどうぞ」と言ってくださいます。
その際、仏様ご自身ではお供え物の向きは変えられないので、あらかじめこちらへ向けてお供えをさせていただきます。
このように覚えておくと、実際にお供え物を置くとき混同せず安心です。

果物は切ってお供えすべき?

切花は花立や花瓶に活けてお供えしますが、果物の場合はどうでしょう。
皮をむいて切ってお供えするべきでしょうか。

切ってしまうと水気が出てしまいますし、日持ちも悪くなります。
丸い果物は丸いまま、皮付きの色鮮やかな状態でお供えするのが一番です。
果物は切らずにそのままお供えしましょう

お供え物の果物を贈る際のマナー

仏壇

では次に、法事に参列する際に、お供え物として果物を贈る際の注意点について解説します。

かごの盛り合わせセットを選ぶ

果物店やデパートでは、かごや桐箱に入った盛り合わせセットが手に入ります。
いちごやぶどう、さくらんぼなど1種類の果物を持参するのもよいですが、後で食べていただくことを考えるといろいろな果物を盛り合わせたほうがよいでしょう。

盛りかごに盛られた果物は見栄えもよく、お供えに適しています。

また、参列者の多い法事の場では、果物を盆に移し変える作業も一手間かかります。
すぐお供えできるかご入りの果物ならお手間をかける心配もありません。

果物店でだいたいの予算と好みを伝えれば、彩りよくかご盛りを作ってくれます。

盛り合わせの場合は奇数個にする

宗派や宗旨によっては、果物の盛り合わせの数にも気を配る必要があります。
「4」や「9」など、死や苦を連想させる数字は避けるのが一般的です。

また「割り切れる」=「縁が切れる」と考える人も多いため、忌事や法事などの場では偶数を嫌う傾向もあります。

盛り合わせる果物の数は、3、5、7など奇数個になるようにしましょう。

日持ちが良く、分けやすいものを選ぶ

前にも少し触れましたが、お供え物とは故人やご遺族への気持ちを込めて贈るものです。
お菓子や果物は、法事が終わった後で、故人を偲びながらご遺族ご親戚皆さんで食べていただくものでもあります。
ですので果物も分けやすいものを選ぶようにします。

法事・法要の最中にどんどん変色してしまうような、傷みやすい果物は避けたほうがよいでしょう。
しばらくの間、常温で置いておいても問題ない果物を選ぶべきです。
果物の中には、果汁が出やすいものや黒ずみが目立つものも多いので、注意が必要です。

夏の暑い時期や、法事の後も数日間お供えをしておく必要がある場合は、いちごやバナナはやめたほうが無難でしょう。

お供え物の果物の値段相場

お金

法事のお供え物として果物を贈る場合、いくらぐらいのものがよいのでしょうか。

故人やご遺族との関係にもよりますが、あくまでお供え物ですから、あまり高額すぎても先方に気を使わせてしまいます。
相場はだいたい5,000円~1万円と考えてよいでしょう。

果物は、季節によって価格が異なる種類もあります。
盛り合わせセットにする場合、地域や店舗によって、同じ予算でも果物の数やかごの大きさに差が出る可能性もあります。

あまり大きな盛り合わせでは、ご遺族が困ってしまうかもしれません。
相場は5,000円~1万円となりますが、単に金額だけでなく、だいたいどれくらいの大きさのかごがよいかイメージすることが大切です。
先方の仏間の広さや仏壇の大きさを思い浮かべながら、適切な大きさの盛り合わせを選んでいきましょう。

お供え物の果物を包むのし

お墓

法事のお供え物に果物を贈る場合、のしは必要でしょうか。
果物の盛り合わせだと、菓子折りと違ってのしをどうすればよいか戸惑う方も多いと思います。

お供え物にのしは必ず必要です。
のしは、そのお供え物の贈り主が誰なのか、ご遺族にお伝えする役割も担っています。
どこからのお供えなのかきちんと示すことは、物を贈る際に守るべきマナーです。
弔事用ののしを用意しましょう。

一般的には、白黒、双銀、黄白の結び切りの水引が描かれたものを使います。
水引の色は地域によって違いがあるので、お住まいの地域の文具店などで確認するとよいでしょう。

結び目の上側には表書きとして「御供」と書きます。
四十九日後の法事の場合は「御仏前」としてもよいでしょう。

果物店やデパートで果物を購入する場合は、依頼をしておけばのしも用意してくれます。
包装時にのしも付けてもらうようにすれば、剥がれることなくきれいに包んでもらえるはずです。
果物の盛り合わせに付けやすい短冊形ののし紙もありますので、どのようなのしがよいか店頭で相談してみるとよいでしょう。

果物以外の法事のお供えものをご紹介

仏壇

果物以外では、どんなお供え物がよいでしょうか。
法事・法要によく用いられるお供え物をリストアップしてみました。
「今回は遠方なので果物以外のものを……」とお考えの方の参考になれば幸いです。

  • 和菓子・煎餅

    どらやき、羊羹、饅頭、きんつば、らくがん、煎餅、あられ、おかきなどがよい。
    大福など餅が固くなりやすいものはお供えではなく別の機会にしましょう。

  • 洋菓子・焼き菓子

    マドレーヌ、クッキー、バームクーヘン、ゼリー、プリンなど。
    個別包装されていて分けやすいもの、常温保存でも溶けたりくっついたりしないものがおすすめです。

  • 生花(フラワーアレンジメント)

    白ユリやカーネーション、菊、トルコキキョウ、ガーベラ、スターチスなど。
    切り花よりフラワーアレンジメントのほうがすぐお供えできるのでおすすめです。

  • 線香・ろうそく

    お身内だけの法事の場合は、線香やろうそくも喜ばれます。

  • お茶やコーヒー、ジュースなどの飲み物

    日本茶や紅茶の茶葉やスティックコーヒー、缶入りのジュースなど。
    お供え物は参列者の皆さんに分けてお持ち帰りいただくこともあるので、分けやすく持ち帰りやすいものがおすすめです。

法事にお供えする果物のまとめ

お墓

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、法事にお供えする果物について解説しました。

  • 法事のお供え物は、故人が好きだったものやご遺族が喜ぶものなら基本的には何でもよい。
    ご遺族の負担にならないものを選ぶこと。

  • 法事のお供え物に適した果物は、りんごや桃、ぶどう、メロン、オレンジ、グレープフルーツ、キウイフルーツなど。

  • 昔からお供えには丸いものがよいと言われており、丸い果物はお供えに適していると考えられている。

  • 法事の最中、常温の室内にお供えしておくことも考えて、日持ちするもの、傷みにくいものを選ぶこと。

  • 果物を仏前にお供えするときは、お盆などに半紙を敷いて、切らずにそのまま盛り付ける。

  • 置くスペースが少ない場合は、仏壇の前に文机などを用意してお供えする。

  • 果物を贈るときは、いろいろな果物が楽しめるかご入りの盛り合わせセットがおすすめ。果物の数は奇数個にしたほうがよい。

  • 法事のお供え物の金額相場は5,000円~1万円。

  • 身内だけの集まりであったとしても、のしはつけるべきである。

法事のお供え物というと、和菓子を選ぶ人が多いようです。
確かに和菓子は無難ではありますが、かごに盛られた果物もおすすめです。
旬のものを取り入れることで、お供え物から季節を感じることもできます。
また、定番のものから珍しいものまで、種類も豊富で選ぶ楽しさもあります。

ご遺族に喜んでいただけるお供え物選びのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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