お盆で振る舞う料理に決まりはある?定番から簡単レシピまで紹介

お盆で振る舞う料理に決まりはある?定番から簡単レシピまで紹介

お盆は、親戚が集まったりと来客が増える時期。どのようなお料理でもてなせば良いのか悩んでしまいますよね?そこで今回、お盆の料理とは?何か決まりがあるの?といった疑問から、お盆によく食べられている定番料理、レシピ、地域ごとの違いなどをまとめました。

最終更新日: 2019年09月04日

お盆の料理について

困った人々

親戚の集まりや来客、子供から年配の方まで幅広い年齢層が集まるお盆の時期。
久しぶりに会う親戚や孫に会える嬉しさの反面、人が集まれば何かと気を使う事も多いですよね?

生きている人間だけでなくこの世に帰ってくるご先祖様も含め、どんなお料理をお出しすれば皆が喜んでくれるでしょうか?

今回「終活ねっと」では、お盆の料理について以下のようなことを解説していきます。

  • お盆の料理に決まりはあるのか?

  • 精進料理とは?

  • 喜ばれる定番レシピ

  • 地域ごとのお盆料理

なぜお盆におはぎを食べるの?といった、子供達にも教えてあげると喜ぶような豆知識なども紹介していきます。

ぜひ最後までお読みください。

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2019年のお盆・お盆休みについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。

お盆についての詳しい知識やマナーはこちらをご覧ください。

お盆とは?

仏壇

お盆には、亡くなったご先祖様の魂が帰ってくると云われています。

帰ってくるご先祖様が道中迷わないようお迎えする為に、各地に散らばった親戚が集まり、お墓参りに行ったり仏壇にお供えをします。

お盆の時期は、地域によっては7月13日〜16日の所もありますが、全国的には8月13日〜16日が一般的です。

13日の夕方に「迎え火」を焚いてお迎えし、14日15日と滞在した後、16日の朝に「送り火」を焚いてお送りします。

昔は、お正月と同じくらい大切な行事とされていました。
今でもお盆にはお盆休みをとる方も多く、会社自体お休みになる所も多いですよね。

お盆についてはこちらの記事でももっと詳しくご紹介しています。
ぜひ合わせてご覧ください。

お盆の料理って?

仏壇

13日〜16日の期間中、ご先祖様の魂が自宅に泊まる14日と15日は家族と同じ食事をお供えします。

お盆の料理は、特別豪華なものというよりは、精進料理などの質素なものが良いとされています。
また、故人が生前好きだったものを作るご家庭も多くなっています。

お盆には、お供え物として食べ物をお供えする風習がいくつかあります。
その1つが、迎え団子と送り団子です。

13日には、あんこをのせた団子やタレのかかった団子などを迎え団子としてお供えします。
そして16日には、何ものせないシンプルな白い団子を送り団子としてお供えして、ご先祖さまをお送りします。

お盆に食べるものとしておはぎを思い浮かべた方も多いかと思います。
なぜおはぎなのか、みなさんご存知でしょうか。
おはぎに使われるあずきには、魔除けの力があると言われ、ご先祖さまが帰ってくる際に助けになると言われています。
また、もち米にも五穀豊穣を願う意味があると言われています。

この他にも、きゅうりやナスを馬や牛に見立てた精霊馬という供え物があります。

馬は走るのが速いことから、ご先祖様をのせて早く帰ってくるように、牛はご先祖様とたくさんのお土産を背中にのせてゆっくりとあの世に戻るように、という意味があります。

では、お供えもの以外の料理としてはどのようなものを食べるべきなのでしょうか。

お盆の食事に決まりはない

お盆料理に決まりはありません。

お盆には、親戚で集まっておもてなし料理を食べるという方が多いですが、各家庭や地域によっても様々です。
これといった決まりはありませんが、質素な食材を用いた精進料理を食べるご家庭が多いです。

お盆に精進料理を食べるというのは、仏教の教えからきています。
精進料理は、生き物の殺傷を禁止する「五戒」という教えに習って、肉・魚・卵など動物性のものは使用せず、穀物やきのこ類、野菜などを用いた料理を作ります。

もちろん出汁も、昆布、干し椎茸、かんぴょう、切り干し大根、高野豆腐、などを使用するなど工夫されています。

また、精進料理とは「五」の調理法によって作られる料理を意味します。
具体的には以下のようなものを指します。

  • 五味

    「甘い、辛い、酸っぱい、苦い、塩辛い」五つの味付け

  • 五色

    「赤、白、黄、緑、黒」五つの色を使う

  • 五法

    「生、煮る、焼く、蒸す、揚げる」五つの調理法

また、野菜なら何でも使って良いという訳でもありません。
精進料理に使ってはいけないとされる「五」の食材には以下のようなものがあります。

  • 五辛(ごしん)

    辛みのある食材の事で、唐辛子などのことです。

  • 五葷(ごくん)

    臭みのある野菜の事。「にら、ねぎ、たまねぎ、らっきょう、にんにく」を指します

また、お供えのお膳には、「一汁五菜」が基本とされます。
ご飯とお漬物以外で、汁物が1品おかずが5品です。
並べ方にも宗派や地域によって決まりがあるようです。

お盆はご先祖様に感謝すると共に「いのち」に感謝する行事です。
その為、古くからお盆の時期には動物性の食品を使わない精進料理を食べる家庭が多いのです。

肉・魚・卵は食べないの?

昔からの習わしで精進料理を食べる家庭が多いのは事実ですが、絶対に精進料理にしなければいけない、肉・魚・卵などの動物性の食品を食べてはいけないなどの決まりはありません

精進料理を食べるご家庭でも「昔からの習わしだから」というだけで、その意味を知らない人も多くいらっしゃいます。

現代では仏教信仰そのものが薄らいでいますので、全く気にしないというご家庭もあります。

せっかく親戚が集まるのだからと、豪華なお食事を用意するご家庭も少なくありませんし、今の時代そこまで堅苦しく考える必要はないと言えるでしょう。

親戚などが集まる時のおもてなし料理

おもてなし料理といっても、いざ作るとなると何を作れば良いのか困ってしまいますよね?
ましてや大人数となると簡単なことではありません。

最近では、全てお店や仕出しを利用する方も多いようですが、自分で用意出来るにこしたことはありません。

精進料理にこだわらずとも、簡単に作れる料理や定番料理などで客人や親戚をもてなしましょう。

お盆によく食べられている料理の例

人々

さて、お盆によく食べられている定番料理には一体どんなものがあるでしょうか?

簡単にたくさん作れるものや、作り置きできるというのもポイントになってきます。

そして、やはり精進料理の要素が取り入れられているものが多いです。
精進料理を作るとなると大変なように思いがちですが、一品一品みていくと「あ、これも精進料理の一つだ」というお料理がお盆によく食べられています。

何か特別なものというよりは、普段の食事とそこまで変わらないお料理が多くみられます。

また、お盆料理に旬の野菜を多く使用することは「豊作を祈る」事でもあるようです。

それでは1つ1つみていきましょう。

そうめん

簡単にパパッと作れ、暑い日にぴったりなそうめんはお盆の定番メニューのひとつです。
食欲がない時でも、つるつる食べれて嬉しいでよね。

大人から子供まで万人うけしますし、料理の上手い下手が問われないという点でも気楽にできる料理のひとつです。

そうめんの麺が細くて長いことから幸せが細く長く続きますようにという願いがこめられているそうです。

煮物

煮物は具材次第で精進料理のひとつになります。
精進料理にこだわらず、お肉を一緒にいれてももちろん良いのですが、お盆の時期はあえてお肉を入れない家庭も多いです。

一手間加えて、にんじんや蓮根を飾り切りにすると素敵なおもてなし料理になります。

作り置きできる点からも、予め準備しておけるので助かります。

天ぷら

お盆に天ぷらを食べるのは、長野県では定番となっています。

山に囲まれている長野県は、農家も多く野菜がたくさん採れます。
そんな土地柄もあってか、野菜中心でたくさん作って振る舞える料理としてお盆に天ぷらを食べるのは長野では常識だそうです。

天ぷら饅頭といって、お饅頭に衣をつけて揚げた料理も長野県や信州では、お盆に欠かせない料理のひとつです。

けんちん汁

けんちん汁とは、大根、にんじん、ごぼう、さといも、蒟蒻、豆腐、をごま油で炒め、だし汁で煮込み、最後に醤油で味を整えた汁物で神奈川県の鎌倉に伝わる郷土料理です。

元々は精進料理なのでお肉などは加えずに作ります。

最近ではレシピサイトの普及などにより鎌倉以外でもお盆の定番料理になりつつあります。

お盆に出す定番料理の簡単レシピ

人々

簡単に作れるお盆の定番料理レシピをご紹介致します。
ぜひ参考にしてみて下さい。

がんもどきの煮物

定番料理の煮物の1つとして、まずはがんもどきの煮物のレシピをご紹介していきます。

4人分の材料は以下のようになります。

  • がんもどき 小さめ12個

  • だし汁   400ml

  • ☆醤油・みりん・砂糖 各大さじ2

特別な材料はないので、あと一品という時などにも簡単に作れます。

作り方は以下の通りです。

  • がんもどきは湯通しし、油抜きをします。

  • 鍋にだし汁、☆の調味料を入れ沸かします。

  • がんもどきの水気を軽く切り、お鍋に入れます。

  • 落とし蓋をして中火で約10分煮込みます。

  • 10分ほどしたら火を止めそのまま冷やします。

作ったその日に食べても美味しいですし、一日寝かせて翌日に食べると味がしみてより美味しいです。

けんちん汁

次に、先ほども紹介したけんちん汁のレシピをご紹介します。

材料は5人分で以下のようになります。

  • 大根    1/5本

  • にんじん  1/2本

  • ごぼう   100g

  • 里芋    200g

  • 蒟蒻    130g

  • 豆腐    1丁(300g)

  • ごま油   大さじ1

  • だし汁   1000cc

  • 砂糖    小さじ1

  • 醤油    大さじ2

  • みりん   大さじ1

作り方は以下の通りです。

  • 具材はそれぞれ適当な大きさにカット、ごぼうはささがきにします。

  • 豆腐以外の具材をごま油で炒めます。

  • 2に豆腐、だし汁、調味料を加えて煮込みます。

  • 途中アクが出てきたらアク取りをします。

  • 味見をして味を整えたら完成です。

地域ごとで違うお盆の料理

仏壇

お盆料理といっても、これといった決まりはなく地域によっても様々です。

長野県では「天ぷら」、鎌倉では「けんちん汁」とご紹介致しましたが、他の地域では一体どのようなものが食べられているのでしょうか?

北海道・赤飯

北海道ではお盆に赤飯を供え、食べる風習があります。
赤飯というと、お祝いの時に食べるイメージが強いので他の地域の人達からすると不思議に思うかもしれません。

小豆には魔除けの力があると云われているので、おはぎ同様に魔除けの意味が込められているのでしょう。

ちなみに、北海道の赤飯は地域にもよりますが甘納豆を入れた甘い赤飯が主流だそうです。

宮城県・おくずかけ

おくずかけ(お葛かけ)は、宮城県の郷土料理であり精進料理でもあります。
「すっぽこ」と呼ぶ地域もあり、お盆やお彼岸によく食べられるんだそうです。

宮城特産の野菜や温麺(うーめん)、豆麩、油揚げなどの具材を入れ、片栗粉でとろみをつけた醤油ベースの汁物料理です。

鹿児島県・かいのこ汁

かいのこ汁は、鹿児島の郷土料理であり精進料理でもあります。

大豆や夏野菜をたっぷり使った汁物で、母から娘へと代々受け継がれている鹿児島のお盆料理です。

お供えの白粥に添えるもの、粥の子(かゆのこ)が訛って「かいのこ」と呼ばれるようになったようです。

沖縄県・酢の物

沖縄のお盆は、本土と比べると随分賑やかで、「ウサンミ」と呼ばれる豪華な重箱料理が用意されます。
ウサンミだけでなく、ご飯・汁物・酢の物が添えられます。

沖縄のお盆は、決まり事が多く初日、中日、最終日に朝・昼・夜とそれぞれ食べるものが決まっています。
食後には、青年会の人達がエイサーを踊ったりと本土のお盆とはひと味違い賑やかです。

お盆の料理についてのまとめ

仏壇

いかがでしたでしょうか。

今回「終活ねっと」では、お盆の料理について以下の内容を詳しく解説していきました。

  • お盆とは、ご先祖さまが帰ってくる日であり、ご先祖さまに感謝する日である。

  • お盆料理に決まりはなく地域や家庭によって様々であり、それぞれに意味のあるお供えをしてご先祖様をもてなす事が「お盆の供養」である。

  • 命に感謝するという点から動物性の食材を使用せず、仏教の「五」の教えを基本とした精進料理を食べる家庭が多い。

  • お盆の定番料理には、そうめん、煮物、具だくさんの汁物、天ぷら、など特別豪華なものではなく地域の特産を活かした家庭料理がよく食べられている。

  • お盆には、おくずかけ、けんちん汁、かいのこ汁など各地域の特製や特産品を活かした郷土料理が食べられている。

各家庭に伝わるお盆料理やそれぞれのもつ意味を次の世代へと引き継いで行く事も、大切な終活のひとつです。

この記事で得た知識のいくつかをお子さんやお孫さん達へお話ししてあげることも素敵なコミュニケーションの時間となるのではないでしょうか?

「終活ねっと」では、この他にもお盆や法事などに関する記事を多数ご紹介しております。
以下の記事では、宗派ごとのお盆の迎え方・送り方について解説しています。
合わせてご覧下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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