初盆(新盆)のお布施はどう包む?金額相場から書き方まで解説します!

初盆(新盆)のお布施はどう包む?金額相場から書き方まで解説します!

法事で準備するものの1つとして挙げられるのはお布施です。しかし初盆のお布施はどう包めばいいのか、よく知らないという人もいることでしょう。この記事では、初盆のお布施の包み方や金額相場などを解説していきます。

最終更新日: 2020年12月21日

初盆(新盆)のお布施について

葬儀

仏教では故人が亡くなった後、定期的にさまざまな種類の法事が執り行われます。
お盆も法事として行われている行事の1つで、ご遺族は毎年料理の手配や服装など必要な準備がたくさんあるのです。
その中でもお布施は必ず準備しておかなければならないものとして数えられます。

しかしそのお布施が初盆用だった場合、どのような包み方をすればいいのか、実はよく知らないという人は意外と多いのではないでしょうか。
初盆のお布施の金額相場や書き方など、準備をしているうちに疑問点がたくさん出てくることとおもいます。

この記事では、初盆のお布施について、

  • 初盆の意味

  • 初盆のお布施はどれくらいかかるのか

  • 初盆のお布施に何をどう書くのか

  • 初盆のお布施を渡す方法

  • 初盆で用意する香典に関すること

以上のことを詳しく解説していきます。
お布施を渡す際にどんな一言を添えればいいのかについても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

初盆(新盆)とは?

葬儀

初盆とは、故人が亡くなられてから初めて迎えるお盆のことで、ご親戚などを招いて行われます。

故人の亡くなられた日がお盆の時期とかぶってしまった場合や四十九日が終わる前にお盆が来てしまった場合、その年のお盆を初盆とは言いません。
あくまでも四十九日を過ぎてから迎えるお盆のことを指すため、上記の場合は翌年のお盆が初盆となります。

「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載しています。
初盆の準備について詳しく知りたいという方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

初盆のお布施の金額相場は?

葬儀

お布施を用意する際に一番気になるのは、やはりどれくらいの金額を包むべきかについてでしょう。
できればいくら必要なのかわかっていた方が、用意もしやすくなります。
この項目では、初盆のお布施の金額相場についてご紹介します。

お布施

お布施は故人を供養していただいたことに対するお坊さんへのお礼として渡すものです。
しかし金額相場に関しては、宗教やその地域の慣習によって異なります。

浄土宗

浄土宗のお布施の金額相場は1万円~3万円くらいです。
浄土宗とは1175年に法然上人を開祖としてできた宗派です。
字面から浄土真宗と混同されることが多いですが、規律の厳しさや念仏のとらえ方など、様々な違いがあります。

お盆に帰ってくるのは人間だけではなく、亡くなったペットも同様です。
浄土宗もペット供養を行っており、お盆だけではなく四十九日や一周忌などに行うこともできます。

浄土真宗

浄土真宗のお布施の金額相場は、5千円~2万円くらいです。
浄土真宗の中でもいくつか宗派があり、浄土真宗本願寺派や真宗大谷派などが挙げられます。
前者は西本願寺、後者は東本願寺を本山としており、いずれも初盆合同法要などを行っています。

浄土真宗には「故人が霊になる」という考えがありません。
そのため、お盆では霊を迎えるのではなく、すでに仏様となってあの世にいるご先祖様や故人に対して感謝の気持ちを伝える行事となっています。
他にも棚経をしているお坊さんのありがたいお話を聞き、自分の人生を見つめなおす機会ともいわれています。

真言宗

真言宗のお布施の金額相場は3万円~5万円程度です。
真言宗でも他の宗派と同じく、永代供養や施餓鬼などを行っています。
施餓鬼とは、餓鬼道に堕ちた亡者をお供え物や読経などで供養する行事のことで、お盆の時期に合同供養などを行っているお寺もあります。

施餓鬼に関する考え方は宗派によって違うことをご存知でしょうか。
例えば浄土真宗では、故人は極楽浄土で仏様になるという考えから、そもそも施餓鬼をあまり行っていません。

日蓮宗

日蓮宗のお布施の金額相場は3万円~5万円程度になります。
日蓮宗は鎌倉時代のお坊さんを開祖とした宗派です。
お坊さんの名前は「日蓮」といい、開祖の名前がそのまま宗派名になっているのは日蓮宗だけとなっています。

お盆を行うには故人の帰る場所が必要になってきますが、何らかの理由で家がない、家でお盆をすることができないといった場合もあることでしょう。
そんな時、納骨堂を利用していれば代わりにお盆を行ってくれます。
日蓮宗のみならず、天台宗や臨済宗の納骨堂でも盆棚を設け、ローソクを並べたり提灯を飾るなどして故人を迎え入れます。

曹洞宗

曹洞宗のお布施の金額は5千円~2万円程度になります。
曹洞宗とは、中国の禅僧達磨が開祖の禅宗五家のひとつで、鎌倉時代に道元によって日本にもたらされたといわれています。

曹洞宗では、真言宗などと同じく施餓鬼を行う場合がありますが、「施しを与えてやる」と思いあがった気持ちになりやすいという理由から、曹洞宗では施餓鬼のこと「施食」あるいは「施食会」と呼ばんでいます。

新盆を合同で行うときのお布施の金額は?

お寺の中には、新盆を複数の檀家と一緒に行うところがあります。
合同で新盆を行うメリットとしては、忙しいお盆の時期でも時間をかけて法要ができる点が挙げられます。

そんな合同での新盆ですが、お布施の金額については、一般の新盆のお布施の金額と同額を包むのが良いとされています。
合同だからという理由で、相談なしに包む金額を少なくするのは失礼とされているので、注意が必要です。

お車代

お車代の金額相場は5千円~1万円程度になります。
お車代はお寺から初盆法要の会場までにかかるお坊さんの交通費です。
お坊さんに会場まで足を運んでいただくことになるため、ご遺族の方でお車代を包んでおきます。

お寺から会場までの距離、どのような方法で移動するかなどにより、金額は上下しますが相場としては上記の金額が多いです。
車やバイク、公共交通機関なら事前に用意したお車代を渡しますが、タクシーの場合は運転手に直接支払うだけでいいため、お車代をわけて準備する必要がなくなります。
もちろん初盆法要をお寺で行う場合や会場が徒歩で移動できる距離にある場合、交通費はかかってないのでお車代は不要です。

御膳料

御膳料の金額相場は5千円~2万円くらいになります。
御膳料とはお坊さんの供養が終わった後に出される会食代のことです。
会食では参列者はもちろん、お坊さんも招いて全員で食事をとりつつ、故人の話などをして過ごします。

そのためお坊さんが法要後の会食に出席するなら、御膳料は渡さなくていいのです。
しかしお坊さんが会食を欠席した場合は、料理の代わりとして御膳料を渡します。
折詰料理を渡した場合はそれが会食の代わりになるので、御膳料を渡す必要はありません。

また、通常のお盆と初盆では御膳料に違いがあります。
詳しくは以下の記事で解説していますので、ご興味のある人はこちらも合わせてご覧ください。

お布施・お車代・御膳料は宗派や地域によって金額が様々で、お困りになる方が多いと思います。

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初盆のお布施の書き方は?

葬儀

初盆のお布施を包む前にやっておくことは、表書きや裏面へ必要な項目を記入することです。
先にお札を入れてから記入すれば、字が書きにくい、書いた字がお札に写るなど、メリットはあまりありません。
そのため、まずはお布施に必要なことを書いてから、お金を包むようにします。

この項目では、そのお布施の書き方についてご紹介します。

お布施

お布施の表書きは必ず記入しなければいけません。
ですが裏面に関しては、基本的に何も書く必要はないのです。
ただ、地域によっては書いた方がいいところもあります。

のし袋は使わず、白い封筒

お布施を包む袋は熨斗袋ではなく、白い封筒を用意します。
一番丁寧なのは半紙で包んだお布施をさらに奉書紙で包む方法です。
いずれも水引をつける必要はありません。

初盆のような弔事でお金を渡す際に使われる封筒や奉書紙のことを指して、金封と呼ばれることもあります。
封筒にもさまざまな種類がありますが、模様の入ったものや郵便番号の欄が印刷されているものは避けてください。
お坊さんに直接渡すだけなので郵便番号の欄は必要ありません。

また、二重になっている封筒も止めておいた方が良いでしょう。
これは「不幸な出来事が重なる」「繰り返される」などを連想させるためです。

表書き

お布施の表書きには包んだお金の用途名と送り主の名前を記入します。
用途名は「お布施」「御布施」「御経料」のいずれかをお布施の上部の真ん中に書いてください。
ちなみに神道の場合、お布施ではなく「ご神饌料」と書きます。

下部の真ん中には施主の名前を「フルネーム」もしくは「○○家」と記入しましょう。
用途名も施主の名前も縦書きで一列に収まるように書くのですが、後者をフルネームで記入する場合、氏名が長いと分割せざるをえません。
その際は真ん中よりも少し右側にずらして名字を書き、名前を左側に記入して二列に収めます。

裏面

先述したようにお布施に裏書きすることは基本的にありません
しかし一部の地域では表書きに「○○家」と記入した場合、住所と名前を書くところもあります。
これはお寺との交流が普段あまりないご家庭の場合、名字だけしか分からない書き方では、誰からいただいたお布施なのかをお坊さんが特定できないためです。

さらに地域によっては、包んだ金額も合わせて明記する場合があり、これはお寺の経理担当の人が計算しやすいようにという配慮の意味合いが強いです。
住所と名前は左側、名前はフルネームで記入、金額は右側に書きます。
金額は一・二などの漢数字ではなく、壱・弐などの旧漢数字を使用してください。

お車代や御膳料

お車代の場合はそのまま「お車代」もしくは「御車代」と記入します。
どちらを書いてもかまいませんが、全て漢字で書いた方が見栄えが良いです。
名前は地域によって記入するところもあれば、記入しなくていいところもあります。

前者の場合は、先述したように誰からいただいたものなのかを明確にするためという理由から必要とされています。
後者の場合は、すでに名前が書いてあるお布施と一緒にお車代や御膳料を渡すことが多いので、必要ないと考えられています。

御膳料の相場について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

使うのは薄墨?

お布施に使用する墨は薄墨ではなく、黒い墨です。
薄墨が推奨されているのは香典で理由としては「突然の訃報に墨をする時間がなかった」「訃報を知らされ、悲しみで涙がすずりに落ちてしまった」などの意味が込められています。
対して初盆は四十九日を過ぎてから行われるため、上記の意味は当てはまらず、薄墨を使う理由になりません。

使用する筆記具は筆が一番ですが持っていない場合は、上の画像にも写っている筆ペンでも問題ないです。

初盆のお布施の渡し方は?

仏壇

お布施を用意したら、後はお坊さんに渡すだけです。
しかし、その渡し方にもマナーがあります。
ここではお布施の渡し方とお金の入れ方についてご紹介します。

お金の入れ方は?

お布施のお金の入れ方にもマナーがあります。
お札の向きは肖像画が印刷されている方が表面へくるように、そして肖像画が封筒の入口側へくるように入れましょう。
お札は新札でも旧札でもかまいませんが、後者の場合はなるべく綺麗な状態のお札を選んでください。

お布施を渡すタイミング

まずはお布施をいつ渡すのかについてです。
結論から言いますと、そのタイミングは初盆法要が始まる前かお坊さんの帰り際になります。
初盆はお坊さん以外にも多くの参列者が訪れるので、やるべきことがたくさんあります。

慌ただしくしているうちに、お布施を渡しそびれてしまったということにならないようお坊さんに挨拶をする時、もしくはお坊さんをお見送りする際に渡すのが良いでしょう。

お布施の渡し方

お布施を渡す手順は、まずお布施を相手が表書きを読める向きにして、小さなお盆の上に載せます
そしてお礼を言いながらお盆ごとお坊さんに差し出してください。

渡す際に添える一言の一例は法要の開始前なら以下のようになります。
「本日は初盆法要にお越しいただきありがとうございました どうぞよろしくお願いします」
法要が終わった後の場合は「お心のこもったお勤めをしていただき、ありがとうございました」などと言いながらお布施を渡しましょう。

お布施を郵送する場合

初盆法要を行う場所は自宅が多いですが、中には何らかの理由でお坊さんにお布施を渡せなかったという人もいることでしょう。
その場合は現金書留で感謝の気持ちをつづった手紙と一緒に郵送することとなります。
郵便局で手続きするのですが、値段もそこまでかからないのでおすすめです。

配送にかかる日数ですが、送る場所によって変わってきます。
大阪を始めとした関西地方から同じく本州内にある地域へ送るなら、送った日の翌日には届きます。
鹿児島や熊本、福岡・長崎などの九州地方から本州へ送る場合は約2日後、北海道から本州の場合は約3日後です。

初盆で包む香典について

葬儀

初盆で包む香典の金額は故人との関係性によって大きく変動します。
故人が親なら1~10万円、子供や孫なら一万円以上など故人と近しい方が金額は高い傾向にあり、他のご親族はこれよりも低くなります。
さらに詳しいことを知りたい人は、以下の記事で具体的に解説しているので合わせてご覧ください。

初盆のお布施についてのまとめ

葬儀

いかがでしょうか。
今回の「終活ねっと」の記事では、初盆のお布施について以下のことを解説しました。

  • 初盆は故人が亡くなって初めて迎えるお盆

  • お布施の金額相場は浄土宗が1万円~3万円、浄土真宗が5千円~2万円、真言宗と日蓮宗が3万円~5万円程度
    お車代が5千円~1万円、御膳料が5千円~2万円

  • お布施は模様や郵便番号の欄が印刷されていない、二重になっていない白い封筒を使う
    表書きは上部の中央に「御布施」「御経料」、下部の中央に「○○家」か「フルネーム」、御車代と御膳料は名前が不要の場合もある

  • 裏面は地域によって住所と名前と金額を書く
    左側に住所と名前、右側に金額を記入、金額の数字は旧漢数字(壱・弐)を使用、筆記具は筆か筆ペンで黒い墨を使う

  • お金の入れ方は肖像画側を表面の向きにして、封筒の入口側へくるようにする
    お布施を渡すタイミングは法要の前後、小さなお盆の上に相手から見て表書きが読めるように載せ、一言添えつつそのまま渡す

  • 郵送する場合は現金書留で手紙と一緒に送る
    香典の金額は故人と近しい関係であるほど高額になる

お布施の金額は宗派によって、変動するということがわかりました。
しかしこれはあくまでも相場なので、具体的な金額が知りたい場合はお坊さんに聞くのが一番です。
その際は「他の人はどれくらい包んでいるのでしょうか」と遠回しに尋ねた方が、お坊さんも答えやすいことでしょう。

「終活ねっと」では、他にも以下の記事を始めとした初盆やお盆に関する記事を多数掲載しています。
ご興味がございましたら、合わせてご覧ください。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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