初七日で渡す香典の表書きはどう書く?宗派、宗教ごとの書き方も解説

初七日で渡す香典の表書きはどう書く?宗派、宗教ごとの書き方も解説

故人の葬儀が終わりひと段落したのも束の間、すぐ後には初七日法要が控えています。最近では初七日も葬儀と同時に行う場合が増えています、その際の香典の表書きについて迷う方も多いでしょう。今回は初七日法要の香典の表書きについてご紹介します。

最終更新日: 2020年09月08日

初七日法要の表書きについて

葬儀

身内の方が亡くなった後、大抵の方は心落ち着ける余裕もないまま葬儀を行います。
そして、葬儀が終わってようやくひと段落しようとした際に迎えるのが初七日です。

初七日とは故人の命日から数えて7日目の節目のことで、仏式による法要が持たれることが多いです。
加えて、近年では葬儀と同じ日、特に火葬が終わった後に初七日法要をとり行うケースも増えてきています。

いずれにせよ、初七日で法要を行うとなれば香典を用意して持参する必要がありますが、ここで問題となってくるのが表書きをどうするかという点です。

表書きには「御霊前(ご霊前)」や「御仏前(ご仏前、御佛前)」などさまざまなものがありますが、どの表書きが適切なのかで悩む方も多いでしょう。

そこで今回「終活ねっと」では、故人没後7日目、または葬儀の直後に催される初七日法要で持参する香典に適切な表書きについて見ていきます。

お知り合いの方の初七日法要に参列する予定の方に役立つ情報をまとめてありますので、ぜひとも最後まで読んで役立てていただければ幸いです。

  • 初七日法要の香典の表書きの書き方とは?

    初七日法要の際に持参する香典にどのような表書きが適切であるかについて、場合別に詳しくご紹介します。

  • 宗派ごとに適した初七日法要の表書きとは?

    初七日に用いる表書きについて、宗派別に説明していきます。

  • 宗教ごとの初七日の表書きとは?

    仏教以外の他宗教での初七日の表書きについてご紹介します。

  • 初七日の表書きで使う墨とは?

    薄墨が使われるイメージが強い弔事関係での墨について、初七日の場合に適したものをご紹介します。

  • 初七日法要での香典袋の選び方とは?

    初七日法要の際に使う香典袋で適切なものの選び方について解説します。

  • 初七日法要での香典の金額相場はいくら?

    初七日法要の際に持参する香典に包むべき金額の相場について見ていきます。

  • 葬儀の際の香典に適した表書きとは?

    葬儀の際に持参する香典に適した表書きについてご説明します。

  • 御仏前と御霊前の表書きの違いとは?

    香典でよく用いられる御仏前と御霊前の表書きの違いについてご紹介します。

  • 初七日でお寺に渡すお布施の表書きとは?

    初七日法要の際に読経していただいたお寺の僧侶の方に渡すお布施に適した表書きについて見ていきます。

お坊さんを安く手配したいという方は、DMMのお坊さんをぜひご利用ください

「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、お近くの斎場で葬儀を執り行うことが可能です。
葬儀/家族葬の事前相談・資料請求も受け付けております。
状況やご要望に合わせて選べるお葬式のセットプランをご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧ください。

place DMMのお葬式でお近くの斎場を探す
エリアを選択してください

初七日法要の表書きの書き方

葬儀

葬儀からまもない時期に行う初七日法要ですが、その際に持参する香典にはどのような表書きを記すのが適切なのでしょうか?

ここでは、初七日法要の香典に適切な表書きについて、場合別に見ていきましょう。

葬儀と初七日法要を同日で行う場合

最近では、葬儀と同日に初七日法要を行うケースが増えてきています。

葬儀と初七日法要を同じ日に行う場合は、葬儀の香典として「御霊前(ご霊前)」のものと、初七日法要のための「初七日御霊前(ご霊前)」と書かれた香典を持参するのが一般的です。

表書きを2つ使って区別する理由に、ご遺族側で葬儀用の香典と初七日法要用の香典とをきちんと区別して管理できるようにするためという理由があります。

なお、初七日法要の香典の場合は「御霊前(ご霊前)」の右上に小さく「初七日」と記すのがマナーです。

ちなみに、法事関係の表書きに「御供物料」というものもありますが、こちらはあくまでもお供えをお金という形で包んだ場合に使われるものとされています。

そのため、香典とは別に用意するのが作法です。

初七日法要を別に行う場合

もちろん、ご家庭によっては初七日法要を葬儀とは別の日に行うというところもあります。

このような場合は初七日法要の香典だけを持参すれば良いため、表書きも「御霊前(ご霊前)」とだけ記せば大丈夫です。

御香典・御香料が使われることも

初七日法要に限らず法事全般でよく使われる表書きとして、「御香典」や「御香料」というものもあります。

「御香典」と「御香料」は本来は「お線香のためのお金」を意味しますが、実は仏式の法事の香典では、宗派に関係なく使うことができる表書きです。

そのため、例えば初七日法要を葬儀と同日に行う場合、相手方の家の宗派がわからない時に使うと無難です。

ただし、初七日法要が葬儀と同日に行う場合は、「御霊前(ご霊前)」の場合と同様に初七日法要用の香典袋の方にわかるように「初七日・御香典(御香料)」と記すようにしましょう。

宗派ごとの初七日の表書き

葬儀

初七日法要の香典の表書きは、相手方の家の宗派によって使い分けなければいけない場合もあります。
ここでは、宗派ごとの適切な表書きや理由を宗派の特徴とともに説明していきます。

曹洞宗

禅宗の一派である曹洞宗では、初七日の香典の表書きは「御仏前(ご仏前、御佛前)」が適切です。

曹洞宗ではまず浄土の存在や成仏という考え方が教えの中に全く存在しないという特徴があります。
もう少し具体的に書けば、曹洞宗では人は生まれながらにして仏様の心である「仏心」を持った存在です。

そして、仏心は日々の生活の中での行いを大切にすることで整うものとされています。

このような考え方をする曹洞宗では、亡くなった後に成仏したり、浄土に生まれ変わるというように考えません。

このため、曹洞宗では葬儀の段階からずっと「御仏前(ご仏前、御佛前)」の表書きを使うのがマナーとされています。

浄土真宗

浄土真宗でも初七日法要の際の香典は「御仏前(ご仏前、御佛前)」の表書きを用いるのがマナーです。

浄土真宗の場合は、亡くなった人はすぐに仏様(阿弥陀如来)のお力によって成仏し、極楽浄土で生まれ変わるという教えを持つ特徴があります。

さらに、浄土真宗では霊魂の存在さえも認めないことから、「御霊前(ご霊前)」という表書きは全く用いません

このことから葬儀の段階から「御仏前(ご仏前、御佛前)」の表書きを使います。

なお、この点は浄土真宗の中で特に大きなグループである浄土真宗本願寺派であっても、また浄土真宗大谷派であっても共通する作法です。

真言宗

真言宗では初七日法要の段階、ひいては四十九日までは「御霊前(ご霊前)」の表書きが使われます。

真言宗の場合は、初七日の時点で故人の霊は生まれ変わる先が決まっておらず、さまよっているものと考えるためです。

なお、初七日法要の段階で「御霊前(ご霊前)」の表書きを使うのは、真言宗のほかほとんどの仏教宗派の場合でもいえます。

宗教ごとの初七日の表書き

神棚

「初七日」という言葉は仏式独特の用語ですが、実は仏教以外の他宗教でも初七日法要に当たる行事がとり行われます。

ここでは、神道とキリスト教それぞれの初七日に当たる行事の香典の表書きについてご紹介しましょう。

神式の場合

神道の場合、仏式の初七日法要に当たる行事として十日祭と呼ばれるものがあります。

十日祭は文字通り、故人が亡くなって10日目に行われる行事で、以後仏式でいう四十九日に当たる五十日祭まで10日ごとに行われる行事の中でも最初のものです。

神式の十日祭の香典では「御霊前(ご霊前)」の表書きが用いられるほか、「御玉串料」や「御榊料」、「御神饌料」といった表書きが使われます。

なお、五十日祭以後であれば「御霊前(ご霊前)」に代えて、「御神前(ご神前)」の表書きが使われるのが一般的です。

キリスト教式の場合

一方、キリスト教の場合も仏式でいう初七日法要に当たる行事があります。
ただし、カトリックとプロテスタントでは香典の表書きも含めて少し違いがあるという点に注意が必要です。

カトリックの場合は、故人の没後7日目に追悼ミサが行われます。

この際に持参する香典の表書きには「御霊前(ご霊前)」のほか、「御ミサ料」や「御花料」が一般的です。
ただし、「御ミサ料」はプロテスタントでは使うことができません。

一方のプロテスタントの場合は、故人の没後7日目または10日目に記念礼拝を行います。
表書きは「御花料」が最も無難です。

他の宗教・宗派でよく使われる「御霊前(ご霊前)」については、教会によってはふさわしくないということで断られる場合もありますので、事前に確認した方が良いでしょう。

初七日の表書きは薄墨で書く?

葬儀

初七日法要の香典の表書きを書く際に、多くの方が気になることの1つに使う墨の種類があります。

初七日法要に関係なく法事関係で使う墨といえば、葬儀の時に良く使う薄墨というイメージが非常に強いためです。

結論から書けば、初七日法要の香典を書くときに使う墨は薄墨が適切といえます。

というのは、初七日法要の段階では葬儀が終わったばかりであるうえ、四十九日までの間は故人の霊が成仏できずにあの世とこの世との間をさまよっているためです。

このように故人を失った悲しみに服している段階であることから、悲しみの涙が墨に混じったことを示す薄墨を使うのが作法とされています。

なお、四十九日法要以降は故人が成仏して浄土に生まれ変わったことで故人を悲しむ段階からしのぶ段階となっているため、香典を書く際にも普通の濃い墨を使って大丈夫です。

初七日法要での香典袋の選び方

葬儀

ここまで初七日法要の香典に適切な表書きについていろいろと見てきました。
一方で初七日法要に香典を包むには香典袋が必要ですが、香典袋の適切な選び方としてどのような点に気をつければ良いのでしょうか?

一般的な香典袋

一般的な香典袋を選ぶ際のポイントとしては、まず香典袋は弔事一般に使うということから、不祝儀用に使うのし袋を選ぶのが前提です。

そして水引は色が黒白、あるいは金額(1万円から3万円など)によっては双銀のもので、結い方が結び切りかあわじ結び(鮑結び)のものを選びます。

結い方に関しては、結び切りもあわじ結びも一度結ぶとほどくのが非常に難しいことから、「同じこと(身内の方の最期)が二度あってほしくない」ことを意味するためです。

特に高額になる場合は、金封の方もそれに合わせた高級のものを選びましょう。

関西の場合の香典袋

関西や北陸など一部の地域の場合は香典袋を選ぶポイントが少し異なってきます。
関西や北陸などでは、色が黒白ではなく黄白の水引を用いることが一般的です。

これはまだ京都が日本の首都だった時代、皇室や公家社会で紅白と黒白が見間違えやすかったことや、黄色が黒の次に大切な色とされたという由来によります。

なお、水引の結い方については他の地域と同じように、結び切りまたはあわじ結び(鮑結び)のものを選ぶのが一般的です。

初七日法要での香典の金額相場

お金

初七日法要の際の香典といえば、実際に包む金額の相場も気になる方が多いでしょう。
初七日法要の金額相場は、実のところ故人との関係性や包む方の年齢によって変化します。

例えば故人が実の親で、包む方の年齢が20代であれば1万円から5万円、30代であれば3万円から5万円、40代以上であれば5万円以上が相場です。

もちろん故人と直接の血縁関係がない場合はそこまで高額にはならず、ご近所の方や知人・友人が故人の場合は5千円から1万円が相場とされています。

初七日法要の際の香典の金額相場についてより詳しいことを知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

葬儀の際の表書き

葬儀

初七日法要に先立って行われるのが、故人の葬式などといった葬儀です。

初七日法要に比べてあまり時間を置かないで行うことになるため、ともすると葬儀の場合と初七日法要の場合の表書きをうまく区別できないという方もいるでしょう。

葬儀の際に使われる香典袋の表書きは「御霊前(ご霊前)」が一般的です。
ただし、浄土真宗や曹洞宗の場合は、先ほども触れたような教義上の理由から「御仏前(御佛前、ご仏前)」を使うのが作法とされています。

なお、葬儀の際に使うべき香典袋の表書きについてより詳しいことを知りたい方は、下記の記事をご参照ください。

表書きのことだけに限らず、名前などの書き方にも触れられています。

御仏前と御霊前の違い

葬儀

ここまで読んでいただいた読者の方の中には、「御仏前」と「御霊前」という2つの表書きの違いについて気になっているという方も多いのではないでしょうか?

そこで2つの表書きの違いについて触れていきます。

一言で書けば、2つの違いは故人の四十九日よりも前であるか、四十九日より後であるかという点によるものです。

仏教では亡くなった方は、四十九日までの間に生前の行いをもとに閻魔大王によって次の生まれ変わり先が決められるとされています。

このため、四十九日までの期間は故人は霊の状態で、四十九日の後は成仏し仏様となるため、四十九日を境に使う表書きが異なるというものです。

お寺に渡す初七日のお布施の表書き

お墓

初七日法要を含め法事のイメージとして、僧侶の方にお経をあげてもらうというものが強いでしょう。

僧侶の方にお経をあげてもらうとなれば、謝礼であるお布施が必要です。

お布施の場合は、普通の白い封筒に「御布施(お布施)」といった表書きを書きましょう。
お返しの時のように「志」などの表書きを使う方もいるようですが、なるべく使わない方が無難です。

このように、お布施にまつわるマナーは香典袋にまつわるマナーとは全く異なるため、より詳しいことを知りたいということであれば以下のリンクの記事をぜひご参照ください。

初七日法要の表書きのまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、葬儀のすぐ後に行われる初七日法要で持参する香典の表書きに関するマナーを見てきました。
今回の記事の内容をまとめますと、以下のようになります。

  • 初七日法要の香典の表書きの書き方には2通りの方法がある。
    1つは初七日法要と葬儀を同日に行う場合で、「御霊前(ご霊前)」のほか「初七日御霊前(ご霊前)」と記す。
    もう1つは葬儀と別の日に行う場合で、こちらは「御霊前(ご霊前)」と書く。

    このほか、仏式で相手方の宗派がわからない場合に無難な表書きとして「御香典」や「御香料」が挙げられる。

  • 初七日法要の表書きは宗派ごとに異なる場合がある。
    まず、曹洞宗の場合は教えの中に浄土や成仏という考え方がないため、「御仏前(ご仏前、御佛前)」を使う。

    また、浄土真宗の場合は故人が死後すぐに成仏し、極楽浄土で生まれ変わるという考え方や霊魂はないとする立場から「御仏前(ご仏前、御佛前)」と記す。
    真言宗などでは初七日法要の段階で「御霊前(ご霊前)」と書くのが一般的である。

  • 仏教以外の宗教でも初七日法要に当たる行事があり、対応した表書きが使われる。
    まず、神道の場合は十日祭と呼ばれる行事があり、その際には「御霊前(ご霊前)」のほか、「御玉串料」や「御榊料」といった表書きが一般的である。

    キリスト教の場合もカトリックであれば故人没後の7日目に追悼ミサが、プロテスタントであれば故人没後の7日目または10日目に記念礼拝が行われる。
    カトリックの場合であれば「御霊前(ご霊前)」や「御ミサ料」などが使われ、プロテスタントであれば「御花料」が無難とされている。

  • 初七日法要で持参する香典の表書きを記す際には薄墨を使うのが一般的である。
    故人が亡くなって7日目の初七日の段階では、故人がまだ成仏しておらず、喪に服す期間とされているためである。
    なお、四十九日を過ぎれば故人は成仏しているため、普通の墨を使っても良い。

  • 初七日法要に使う香典袋の選び方は、一般的に不祝儀用の袋を選ぶのがポイントである。
    水引は色が黒白または金額に応じて双銀、結い方は結び切りかあわじ結びになっているものを選ぶ。

    ただし、関西や北陸など一部地域では黒白の代わりに黄白のものを選ぶのが一般的とされている。

  • 初七日法要の香典の金額相場は、持参した方と故人との関係性や包む方の年齢によって左右される。
    故人と血縁関係にある場合は、血縁関係がない場合に比べて多くの金額を包むのが一般的である。

  • 葬儀の際の表書きは「御霊前(ご霊前)」が一般的である。
    ただし、曹洞宗や浄土真宗では教義上の理由から「御仏前(御佛前、ご仏前)」が使われる。

  • 「御仏前」と「御霊前」の違いとして、一般的には故人の四十九日より前であるかどうかという点が挙げられる。

  • お寺に渡す初七日のお布施に記す表書きは「御布施(お布施)」が一般的とされている。

初七日法要の際に渡す香典は、法要そのものが葬儀と同日に行うかどうかで異なります。
葬儀と同日に行う場合は「御霊前(ご霊前)」と「初七日御霊前(ご霊前)」が、葬儀と別の日に行う場合は「御霊前(ご霊前)」が一般的です。
ただし、曹洞宗や浄土真宗では「御仏前(御佛前、ご仏前)」が使われます。

ここまで見てきたように、初七日法要であっても宗教・宗派や法要を行う日によって表書きの使い方がある程度違ってきます。
このため、初七日法要での表書きは状況に応じてきちんと使い分けることが大切といえるでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事