初盆の法要でのマナーとは?服装や挨拶についても詳しく解説します

初盆の法要でのマナーとは?服装や挨拶についても詳しく解説します

故人が亡くなってから、初めて迎えるお盆のことを「初盆」と言います。言葉自体は聞いたことがあっても、初盆のマナーを心得ている方は少ないかもしれません。この記事では、初盆の法要に関するマナーや、服装や手土産など詳しく解説していきます。ぜひ、最後までご覧ください。

最終更新日: 2019年08月28日

初盆で守るべきマナーとは?

仏壇

「初盆」という言葉自体は知っていても、実際に初盆を迎える側になったら、どのような準備が必要なのでしょうか。
通常のお盆との違いや、初盆の法要でのマナーを知っている方は少ないかもしれません。

また、初盆に招かれた場合にも、香典やお供え物など、なにが必要なのか戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回、「終活ねっと」の記事では、一般的な初盆のマナーについて、以下の点を中心に解説していきます。

  • 初盆を迎えるにあたって必要な準備

  • 葬儀と同じように、喪服を着た方がいいの?

  • お布施の金額相場

  • 初盆に招かれた場合の手土産

  • 香典の金額相場

  • 手土産やお供え物は、なにを用意すればいい?

初盆は、亡くなった故人の初めての里帰りなので、普段のお盆よりも丁重にご供養したいですよね。
初盆を迎える側、招かれた側、共に詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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2019年のお盆・お盆休みについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。

お盆の基礎知識について詳しく知りたいという方は下記の記事をぜひご覧ください。

初盆とは

仏壇

初盆とは、故人が亡くなり、四十九日を過ぎてから初めて迎えるお盆のことを指します。
初盆の法要は宗派や地域の風習によっても様々で、これが正解というものがありません。
この記事では、あくまで一例になりますが、一般的な初盆のマナーを紹介していきます。

初盆の時期とは?

初盆の基準は、故人の命日ではなく四十九日です。
四十九日を迎える前にお盆がきた場合、故人が亡くなった年ではなく、翌年のお盆が初盆ということになりますので、注意が必要です。

お盆は一般的に、8月13日~8月15日(または16日)で行うところが多いです。
地域によっては、7月13日~7月15日(または16日)で行うところもあるようです。
明治時代に旧暦を新暦に変更したため、旧暦を使う地域と新暦を使う地域で違いが生まれたと言われています。

このように、お盆の時期は地域によって異なりますが「四十九日を過ぎてから最初のお盆が初盆」と覚えておけば間違いありません。

初盆と通常のお盆との違いとは?

お盆は年に一回、故人の霊が家に帰ってくる日と言われています。
初盆は、故人が亡くなってから初めての里帰りということになりますので、ご遺族の方々にとっても、一度だけの特別なお盆。
二年目以降のお盆よりも手厚く、丁寧にご供養するのが通常のお盆との違いです。

実際に、初盆と通常のお盆では、大きく違う点が二つあります。
一つ目は、白提灯を用意すること。
通常のお盆では盆提灯を仏壇や精霊棚の両脇に置きますが、初盆の場合はこれに加えて白提灯を玄関や軒先に吊るします。

白提灯は、故人が初めて家に帰ってくる際の目印となります。
白木で作られた白提灯が使われる理由は、清浄無垢の白で故人の霊を初めて迎えるのがふさわしいとされてきたからです。
初盆が終わったら、白提灯は送り火と共に燃やすか、お寺でお焚き上げをしてもらいましょう。

二つ目は、家にお坊さんを招いて読経してもらうこと。
もちろんこれは絶対に必要というわけではなく、家庭や住宅事情などでお坊さんを招くのが難しい方は、ご家族でお経を上げられても問題ありません。

故人の霊は、ご家族や親族に会いたくて家に帰ってこられます。
いちばん大切なのは、残された遺族の方が健やかに幸せに生きていくこと。
無理なくできる範囲で故人に手を合わせ、弔うことが大事です。

初盆を迎える側のマナー

仏壇

初盆を迎えるにあたって、具体的にはどのような準備をすればいいのでしょうか。
葬儀と同じように、宗派や地域の風習によってマナーは異なります。
供養に関することであればお寺のお坊さんへ、地域の風習に関することであれば周囲の方々に相談してみましょう。

ここでは、一般的な初盆のマナーについて解説していきます。

初盆を迎える準備

当日の流れとしましては、親族や友人、知人を招き、お坊さんにお経を読んでもらい、故人の供養をしてもらいます。
まずは日程を決め、お招きする方々の予定を確認しましょう。
法事が終わったら自宅で会食をするか、料理屋で会食をするかも決めておかなくてはなりません。
仕出し弁当を頼む方法もありますので、早めの連絡を心がけ、参列者の人数を確認しましょう。

お盆にはお参りもします。
お寺に連絡をして、お坊さんの予定を押さえておく必要があります。
お盆はお坊さんも多忙な時期ですので、遅くても一ヶ月前の連絡が好ましいでしょう。
その際、法要後の会食に参加されるかどうかの確認も必要になりますが、お盆は法要が立て込んでいるため、お坊さんが会食に参加されることはほとんどないでしょう。

どんな服装をすればいいの?

初盆は真夏の暑い時期ですので、喪服でなくても問題ありません
迎える側が喪服を着てしまうと、招かれる方々も同じように喪服を着なければならなくなってしまいます。
お相手の負担を減らす意味でも、近年では簡単な服装で初盆を迎える方も多いようです。

ただし、親族や友人、知人をお招きする立場として、参列者よりも軽装なのはマナー違反です。
正式な喪服でなくても、男性はブラックスーツ、女性は黒無地のワンピースやアンサンブルなど、地味な服装を選ぶようにしましょう。
お招きする方々には「平服でお越しください」など、ハガキに一言添えておくと親切ですね。

お布施はいくら包めばいいの?

お盆のお布施には決まりがなく「お気持ちで」と言われることが多いようです。
通常のお盆であれば5千円~2万円程度、新盆の場合は3万円~5万円程度が一般的とされています。

また、ご自宅で法要を行う場合には、お布施の他にお車代として5千円~1万円ほど包みます。
お坊さんがタクシーで来られるのであれば、予めタクシーの手配をし、タクシー会社に実費を払う方法がスマートです。

参列者にお返しは必要?

初盆の法要は、お礼のご挨拶や礼状のみで、お返しは不要とされていますが、実際には「志」として品物でお返しをされる方がほとんどです。
葬儀と同様に、頂いた香典の半額から3分の1程度のものを用意し、香典を多くもらった方には後日改めて差額分のお礼を贈ります。
日用品であれば石鹸やタオル、食品であればお茶や砂糖など、香典返しと同じように消耗品を選びましょう。

初盆に招かれた側のマナー

仏壇

初盆に招かれたら、用意するものは香典とお供え物です。
親族であれば、以前は白提灯を贈るのが一般的でしたが、近年では5千円~1万円程度を「御提灯料」として包み、故人の家族が用意するというケースが多いです。
親族間で相談し、白提灯を贈ることになった場合には、お盆に間に合うように余裕を持って贈りましょう。

また、初盆の法要にお招き頂いたけれど、やむを得ない事情で欠席しなければならないこともあるかもしれません。
欠席の返事をする際は、お詫びの手紙を添え「御供物料」として香典を送ります。
大切なのは故人を偲ぶ心ですので、施主の方にお詫びの気持ちを伝えましょう。

訪問する時間帯は?

初盆の訪問時間に決まりはありませんが、午前中から夕方にかけての時間帯で、食事時を外しての訪問がベストです。
ご遺族側の都合もあるでしょうから、事前に電話などで確認を取ってからお伺いすると親切ですね。

初盆を迎えるご遺族側は、次々と来訪されるお客様のお出迎えやお茶出しでとても忙しいです。
親族などの親しい間柄であれば、ちょこっとお手伝いしてあげると助かるかもしれません。

初盆見舞いの挨拶は?

初盆見舞いの挨拶は、特に長々と話す必要はありません。
「この度は〇〇様の初盆供養にお招き頂きましてありがとうございます」と言った、短めの挨拶で大丈夫です。
「お線香を上げさせて頂いてもよろしいでしょうか」と付け加えると、より丁寧ですね。
お線香をあげたら、故人を偲び、施主やご家族の方々と故人の思い出などをお話しましょう。

どんな服装をしていく?

まずは案内状を確認しましょう。
「平服でお越しください」などの記載があれば、それに従います。
ただし、平服=ジーパンなどのカジュアルな服装という意味ではないので、注意が必要です。

平服は、黒でなくても濃紺・濃いグレーなど地味な色であれば問題ありません。
男性はスーツ、女性はワンピースやアンサンブルに加えて、パンツスタイルも着用可能になります。
布地は無地に近い折柄やチェック、ストライプも選べるようになりますが、迷うようであれば無地を選んでおくのが無難ですね。

ただし、ご遺族より格上の服装にならないようにするのがマナーです。
案内状になにも記載がなく、不安な場合には施主に確認してみましょう。

お供え物・御仏前には何を選ぶ?

初盆のお供え物は、お中元ではないのでコーヒーや紅茶、そうめんなどは避けましょう。
故人の好物だったものや、日持ちのする焼き菓子などがオススメです。
故人のためのお供え物ではありますが、お供えが終わったあと実際に食べるのは故人のご家族ですので、遺族の好みに応じて選ぶのもいいかもしれません。

お線香

お供え物といえば、仏壇で使うお線香やロウソクが一般的ですが、定番なのでたくさんもらいすぎて余ってしまうという意見も少なくありません。
食品と違って賞味期限切れで困るようなことはないので、迷ったらお線香にしておくのがいちばん無難ではありますが、住宅環境なども考慮し、煙が少なく強い香りがしないものがオススメです。

お花

お線香に続いて定番のお供え物が、フラワーギフトです。
葬儀などは菊の花と決まっていますが、お盆のお花は特に決まりはありません。
白を基調とし、スミレやカスミ草など儚げな花であればフラワーアレンジメントを贈るのもいいでしょう。
ただし、薔薇や彼岸花など選んではいけない花もあるので注意が必要です。

果物

お供え物で果物を贈る場合、数を奇数で揃えるのがマナーです。
お店で売られている詰め合わせではなく、地元の特産品などを自分で購入する場合は数に注意しましょう。
バナナなど傷みやすいものはなるべく避け、あまり日持ちしない物なので、瓶詰めや缶詰など気を遣うと喜ばれます。

のし紙の書き方・選び方は?

初盆のお供え物には、贈り主が分かるように外のしをつけましょう。
表書きは「御供」か「御供物」とし、水引は白黒か黄白が一般的です。
結び目は結び切りのものを使用します。
購入する際店員さんに初盆のお供え物であると伝え、ふさわしいものを用意してもらいましょう。

香典はいくら包む?

初盆の香典は3千円~1万円が一般的とされていますが、地域性や故人との関係性なども考え、総合的に判断されるといいでしょう。
また、法要後の会食に参加されるのであれば、その分も考慮して包みます。
お供え物を持っていくかどうかによっても多少前後しますので、初盆の法要に参列する他の親族など、周囲と相談して決められるといいですね。

故人の子どもの場合

両親が亡くなった場合、3〜10万円が一般的とされています。
自身の年齢によっても変わりますので、40代以上であれば5万円以上包むのが相場です。

故人の孫の場合

祖父母が亡くなった場合、初盆のお香典は5千円~1万円が一般的です。
法要後の会食に参加するのであれば、1万円包むのが相場です。

友人の場合

親しい友人や知人の場合、5千円~1万円が一般的です。
特に親しい間柄ではなく、お焼香だけにお伺いするのであれば3千円でも大丈夫とされています。

香典を包むのし袋の書き方・選び方

初盆の場合、香典の表書きは「御仏前」または「御供物料」とするのが一般的です。
水引は双銀、藍銀、黄白で、蓮絵が入っていないものを選びましょう。
結び目は結び切り、またはあわび結びを使用します。

香典の書き方についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

手土産は必要?

初盆の手土産は、お供え物と兼ねて一つ持っていく形で大丈夫です。
手土産とお供え物を別に用意したい場合には、手土産としてお菓子などを、お供え物としてお線香やロウソクなどを用意するといいでしょう。
真夏の暑い時期ですので、個包装されている焼き菓子など、日持ちのするものを選びましょう。
季節物のゼリーや水羊羹の詰め合わせなどもオススメです。

お中元は送ってもいいの?

お中元やお歳暮は、喪中とは関係ありません。
「ありがとう」や「お世話になりました」という気持ちを込めてお送りする習慣ですので、初盆を迎える方にお中元を送ってもマナー違反にはなりません。
送る場合は、お線香などお供え物のようなものではなく、お中元らしい品物を選びましょう。

ただし、故人宛に送るのはマナー違反です。
故人宛に送るのであればお中元ではなく、御仏前などのお供え物として送りましょう。

初盆のマナーに関するまとめ

仏壇

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」の記事では、初盆の法要でのマナーについて以下のことを説明しました。

初盆を迎える側のまとめから確認していきましょう。

  • 初盆は、四十九日が明けてから初めて迎えるお盆なので、故人を手厚くご供養する。

  • 故人が迷わず帰ってこれるよう、白提灯を玄関や軒先に吊るしておく。

  • 親族や友人、知人を招き、家にお坊さんを呼んで読経してもらう。

  • 法要の日取りや会食の有無を決め、招く方々やお坊さんの手配など早めに準備する。

  • 参列者より軽装にならないよう、黒無地などの地味な服装を選ぶ。

  • お布施は3〜5万円程度包み、お車代を別に5千〜1万円程度用意する。

  • 参列者には「志」として、香典返しと同じように消耗品をお返しする。

初盆の法要に招かれた方々のまとめは以下の通りです。

  • 親族であれば「御提灯料」として5千円~1万円程度包むか、白提灯を贈る。

  • 欠席の返事をする場合、お詫びの手紙と一緒に「御供物料」として5千円~1万円程度送る。

  • 訪問時間は午前中~夕方にかけての時間帯で、食事時を外して伺う。

  • 服装は平服であっても黒・濃紺・暗いグレーなど地味な色を選ぶ。

  • お供え物は故人の好きだったものや日持ちのするもの、遺族の好みに合わせて選ぶ。

  • 香典は故人との関係性や、会食の有無、お供え物を持っていくかを考慮して決める。

  • 手土産はお供え物と兼ねて一つ持っていく形でも問題ない。

初盆を迎える方も、招かれた方も、一度きりの大切なお盆であることに変わりはありません。
初めて故人が里帰りされるお盆ですので、しっかりと準備を整え手厚くご供養しましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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