浄土真宗のお盆の流れは?浄土真宗の教えやお布施ついても解説します

浄土真宗のお盆の流れは?浄土真宗の教えやお布施ついても解説します

浄土真宗のお盆は、どのように迎えたらよいのでしょうか。 他の宗派と違うところがあるのでしょうか。 お盆の迎え方や、何をどのように準備してよいか分からないという方も多いでしょう。 浄土真宗のお盆について、浄土真宗の教えやお盆の流れなどを含めて分かりやすく解説します。

最終更新日: 2019年10月26日

浄土真宗のお盆とは?

お墓

お盆は新盆なら7月、旧盆なら8月の中旬になりますが、浄土真宗のお盆はどのように迎えたらよいのでしょうか。
浄土真宗は日本で最大の仏教宗派ですから、家の宗派は浄土真宗だという方も多いでしょう。
浄土真宗は他の宗派と教えや作法が違うところもあるといわれますが、お盆の迎え方も他の宗派と違いがあるのでしょうか。

お盆の迎え方や何をどのように準備するとしてよいか、分からないという方も多いでしょう。
そこで今回「終活ねっと」では、浄土真宗のお盆について、以下の事項を解説します。

  • 浄土真宗とは、どんな宗教なのか?(教え・宗派)

  • 浄土真宗のお盆の意味は?

  • 浄土真宗のお盆の流れは?

  • 浄土真宗以外のお盆との違いは、どんなことがあるのか?

  • 浄土真宗のお盆のときのお布施は、どうしたらよいか?

  • 浄土真宗のお盆のときの服装は?

浄土真宗のお盆について、浄土真宗の教えやお盆の流れなどを含めて分かりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みください。
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2019年のお盆・お盆休みについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。

お盆についての詳しい知識やマナーはこちらをご覧ください。

浄土真宗とは

葬儀

浄土真宗は、鎌倉時代中頃に法然の弟子の親鸞により開かれた仏教の宗派です。
浄土真宗では、葬儀や法要のやり方や作法が他の宗派と違うところがあります。

浄土真宗の教えとは

浄土真宗の教えでは、亡くなった方は阿弥陀如来の本願を信じ念仏を唱えれば阿弥陀如来のお慈悲によりすぐに仏になります。
この教えのことを「即身成仏」といい、他の仏教宗派とは異なる浄土真宗の特有の教えです。

この即身成仏の教えによれば、故人の霊魂はすぐに浄土へ行きますので、この世に霊魂は存在しません。
ですから故人の霊を供養するとか冥福を祈る必要はなく、霊魂を宿す位牌を作ることもありません。
浄土真宗では位牌は作りませんが、法名や死亡年月日などを法名軸や過去帳に記載して仏壇に安置します。

浄土真宗の宗派

浄土真宗には、真宗教団連合の真宗10派を中心に20を超える宗派があります。
寺院数も2万を超える日本最大の仏教の宗派です。

浄土真宗の宗派の中で信者数が多いのは、「浄土真宗本願寺派(西本願寺)」と「真宗大谷派(東本願寺)」です。
この2派に次ぐのは「真宗高田派」ですが、上記の2派よりは規模がかなり小さくなります。

平成29年12月に公表された宗教年鑑(平成29年版)をもとに、主な宗派の概要を以下に説明しておきましょう。
宗派の名称は似たようなものが多く、通称の方が有名な場合もあります。

本願寺派

本願寺派の正式名称は、「浄土真宗本願寺派」で、世界文化遺産の「本願寺」を本山とします。
本願寺は、京都市下京区の堀川通花屋町にあり、通称「西本願寺」と言われます。
浄土真宗本願寺派は、全国に約1万200寺、信者約792万人を抱える日本最大の宗派です。

なお、次のように西本願寺派・東本願寺派と言われることもありますが、本願寺派の中にこれらの宗派があるわけではありませんので、注意しましょう。

西本願寺派

浄土真宗本願寺派の本山が西本願寺にあるため、浄土真宗本願寺派のことを西本願寺派と言う方もいますが、正式な宗派名ではありません

東本願寺派

次の真宗大谷派を東本願寺派という方もいますが、真宗大谷派は本願寺派ではありません。
また真宗大谷派から独立した「浄土真宗東本願寺派」が東京の浅草にあり、本山を本山東本願寺としますが、こちらも本願寺派ではありません。
浄土真宗東本願寺派は、宗教法人法に基づく法人ではなく、300余りの寺院の任意団体です。

真宗大谷派

真宗大谷派は、親鸞聖人の御真影や阿弥陀如来を安置している「真宗本廟」を本山にしています。
真宗本廟は、京都市下京区の烏丸通にあり、通称「東本願寺」と言われます。
真宗大谷派も、約8600寺、信者約785万人を抱える浄土真宗本願寺派と並ぶ大きな宗派です。

真宗高田派

真宗高田派は、三重県津市にある専修寺(せんじゅじ)を本山とします。
専修寺は親鸞が栃木県真岡市高田に建立した専修念仏の根本道場に由来するため、高田派と言われるようになりました。
真宗高田派も約640寺、信者約22万人を抱える大きな宗派です。

浄土真宗のお盆の意味

葬儀

お盆は、毎年7月か8月の13日~16日になります。
東京では7月、地方では8月をお盆とすることが多いようです。
お盆の時期には、仏教のお寺で盂蘭盆会(うらぼんえ)の法要が行われます。

お盆という言葉は、この盂蘭盆会を省略したものといわれています。
一般に仏教ではお盆には先祖が家に帰ってくるとして供養しますが、浄土真宗では供養はしません。
それでは浄土真宗のお盆の意味はどういうことなのでしょうか。

浄土真宗でも盂蘭盆会を行いますが、お盆は仏縁をつなぐものととらえており、お盆のことを「歓喜会(かんぎえ)」とも言います。
つまりお盆は、亡くなられた方をご縁にして仏教のお経や法話を聞いて命の尊さを考え、念仏の教えを喜び感謝する機会だというのです。

これはお釈迦様の弟子であった目連尊者が亡くなった母を餓鬼道から救い出す際の話を説いた「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」の教えによるものです。

浄土真宗のお盆の流れ

葬儀

浄土真宗のお盆は、どのように迎えたらよいのでしょうか。
ここで浄土真宗のお盆の流れについて説明しておきましょう。

仏壇の清掃・飾り付け

浄土真宗のお盆といっても、普段と特別の違いはなく、改めて用意するものもありません。
いつも通り仏壇をきれいに清掃し、普段の法要のときと同じような飾り付けをすればよいのです。

盆提灯を飾る

盆提灯は、お盆にご先祖や故人の霊が間違えずに自分の家に帰ってくるための目印といわれます。
また盆提灯には、故人の冥福を祈り供養する意味もあるとされています。
新盆のときは親戚が盆提灯を贈る習慣もあり、一般に盆飾りの代表的なものになっています。

一方、浄土真宗では先祖の霊を迎えて供養することはありませんので、盆提灯は飾らなくてよいものです。
そうは言っても、盆提灯を贈られた場合や周囲で盆提灯を飾る習慣があるときに、自分の家は盆提灯は飾らないと決めつけることもありません。
盆提灯を飾るか飾らないかは、ご本人のお気持ち次第で、盆提灯を飾って先祖に感謝するというのも一つの考え方でしょう。

白いろうそくを準備する

ろうそくの色には意味があり、使い方も宗派ごとに決まっています。
色は、慶事に使う金や葬儀に使う銀もありますが、主に白と赤が使われます。

赤いろうそくは、浄土真宗では本願寺派は七回忌以降、真宗大谷派は四十九日を過ぎた法要や仏前結婚など慶事の際に使うとされています。
白いろうそくは、葬儀や四十九日法要や三回忌くらいまでの年忌法要、お墓参りなどで使います。

お盆のろうそくについては、赤を使うというところもありますが、最近は年忌法要や報恩講以外の一般の法要では白を使うことが多いようです。
宗派や地域によって違いもありますが、新しい白いろうそくを準備しておくとよいでしょう。
お坊さんをお招きして読経していただくときは、お見えになる頃にろうそくの火をつけておましょう。

お墓参りをする

お盆は普段の日常と同じで格別の違いはない、というのが浄土真宗の考え方です。
しかし、お盆の時期にお墓参りをするのは浄土真宗でも同じです。

浄土真宗ではお墓参りは故人の霊を供養するためのものではありませんが、だからといってお盆にお墓参りをしないという理由はありません。
お盆は、故人や先祖を敬い感謝するとともに、亡くなられた方をご縁に自分の人生を振り返り、生きる意味を考えるよい機会です。
お盆は年に一度のことですから、ぜひ墓前で心を込めてお参りしましょう。

お墓参りのあれこれについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

お経・法話を聞く

お盆の時期には、浄土真宗の寺院に限らず各寺院で読経と法話の会が開かれます。
普段お経や法話に無縁の方も、年に一度のお盆のときはこのような法話会に参加してみるとよいでしょう。
お寺でお経や法話を聞いて、故人やご先祖を偲び、命の尊さや生きていることの喜びを噛みしめ、気持ちを新たにしてこれからの人生を歩み続ける良い機会になるのではと思います。

浄土真宗以外のお盆との違い

葬儀

浄土真宗以外の仏教各派では、お盆はご先祖の供養が主眼であり、そのための様々なしきたりや慣習があります。
一方、浄土真宗では霊や魂の概念がなく、お盆にご先祖が家に帰ってくるとは考えませんので、お盆を迎える際の準備の仕方や迎え方も違います。

浄土真宗と浄土真宗以外の宗派では、お盆を迎える際の準備の仕方や迎え方にどのような違いがあるのか見ておきましょう。

精霊棚を飾らない

浄土真宗以外の他宗派では、精霊棚(しょうりょうだな)を飾って、お供え物を供えます。
精霊棚は、お迎えしたご先祖の精霊にお供え物をするための棚で、盆棚ともいいます。
以前は玄関や庭先に大きな精霊棚を作りましたが、最近は仏壇の横に小さな机を置いてお供え物をすることが多くなりました。

浄土真宗では、霊を迎えるという考えはありませんので、基本的に精霊棚を作ったり飾ったりすることはありません

精霊馬や精霊牛を作らない

精霊馬(しょうりょうま)や精霊牛(しょうりょううし)は、ご先祖の霊が乗るための牛馬です。
浄土真宗以外の他宗派では、家に帰ってくるご先祖のために精霊馬と精霊牛を作ります。
家に帰って来るときは早く帰ってきてもらいたいとの思いできゅうりで精霊馬を作り、あの世へ戻るときはゆっくり帰ってもらいたいのでなすで精霊牛を作るのが慣わしです。

浄土真宗では、霊が家に戻ってくるとは考えませんので、精霊馬や精霊牛は作りません

お供え物を行わない

他宗派では、お供え物として果物や故人の好きだったものを盆棚に供えます。
浄土真宗では、浄土には食べ物と綺麗な水が溢れているとされていますので、一般にお供え物はしません。
ただ大事なのはご家族のお気持ちですから、故人を偲んでお花や好物であったものを供えたいということであれば、お花を飾ったりすることもよいでしょう。

お迎え・お見送りを行わない

浄土真宗以外の宗派では、帰ってくるご先祖の霊が迷わないようにと8月13日に迎え火を焚きます。
また8月16日には、ご先祖の霊を送り出すために送り火を焚いてお見送りします。

浄土真宗では、そもそも霊の存在を認めませんので、霊のお迎えやお見送りをすることはありません。

浄土真宗のお盆のときのお布施

葬儀

浄土真宗のお盆のときのお布施について、金額の相場とお布施の表書きなどの書き方を説明しておきましょう。

お布施の金額相場

浄土真宗のお盆のときのお布施の相場は、初盆のときは3万円~5万円位ですが、通常のお盆のときは5千円~1万円位です。

お布施の書き方

お布施は、表書きは上段に普通の黒墨で「お布施」や「御布施」と書き、下段に「○○家」あるいは施主の氏名をフルネームで書きます。
表書きは、「御経料」や「供養料」とは書きませんので注意しましょう。

お布施の金額は、旧字体の漢数字で書きましょう。

浄土真宗のお盆のときの服装

お墓

お盆のお墓参りの際の服装については、特に決まったルールや習慣はありません。
そうは言ってもあまり派手な服装は控え、ご自分の判断でその時の状況に相応しい服装を選ばれるとよいでしょう。

浄土真宗のお盆に関するまとめ

お墓

今回「終活ねっと」では、浄土真宗のお盆について、解説してきました。
今回の記事の要点は、次のとおりです。

  • 浄土真宗とは、親鸞が開祖の仏教の宗派である。
    浄土真宗の教えは即身成仏であり、霊の概念がなく、霊を供養することはない。
    浄土真宗は、20を超える宗派、寺院数2万を超える日本最大の仏教宗派である。

  • 浄土真宗のお盆の意味は、亡くなられた方をご縁にお経や法話を聞いて命の尊さを考え、喜び感謝する機会である。

  • 浄土真宗のお盆の流れは、普段と特に変わりはない。
    仏壇を清掃し、いつも通り飾り付けするが、盆提灯は飾っても飾らなくてもよい。
    お盆の時期にお墓参りをし、お経・法話を聞くのは、浄土真宗でも同じである。

  • 浄土真宗以外の仏教宗派のお盆は、精霊棚を飾り、精霊馬や精霊牛を作り、お供え物をして、先祖の霊のお迎え・お見送りする。
    浄土真宗では、お盆に先祖が帰ってくるとは考えないので、これらの行為は行わない。

  • 浄土真宗のお盆のときのお布施は、基本的に他の宗派と大きな違いはない。
    お布施の相場は、初盆は3万円~5万円、通常のお盆は5千円~1万円位である。
    お布施の書き方は、表書きは普通の黒墨で「お布施」や「御布施」と書く。

  • 浄土真宗のお盆のときの服装は、特に決まったルールや習慣はない。

お盆の迎え方は、仏教の宗派によって違います。
浄土真宗には霊の概念がないので、お盆に先祖の霊が帰ってくるとは考えず供養もしませんので、お盆の迎え方はだいぶ異なります。

しかし、そうは言ってもお盆は1年の中での大切な行事ですから、この機会に改めて先祖を敬い、感謝してお墓参りなどをするのは、大事なことです。

今回の記事を参考にしてお盆を迎えられ、お墓参りなどもしていただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

「終活ねっと」では、浄土真宗に関する記事をはじめ、終活に関する様々な記事を掲載しています。
ぜひそちらの記事も合わせてご覧ください。

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