
お盆のときの御仏前の金額相場とは?のし袋の書き方についても解説
お盆で他家へ伺う際に多くの方が悩むのが御仏前の金額ではないでしょうか。お盆でお供えする御仏前の金額相場をご存知ですか?「終活ねっと」の本記事では、御仏前の金額相場とのし袋の書き方についても解説していきます。ぜひご覧ください。
最終更新日: 2020年11月25日
お盆の御仏前の金額はいくら?

お盆の御仏前の金額相場はいくらなのか、気になっている方は少なくないでしょう。
いくら包めばよいのか迷った経験がある方は多いのではないでしょうか。
御仏前に包む金額は、いくら位が妥当なのでしょうか。
お盆の御仏前の金額相場がどのようになっているのかを学んでいきましょう。
「終活ねっと」のこの記事ではお盆の御仏前の金額相場について、以下の点に注目して詳しくご説明していきます。
お盆とは何?
お盆の御仏前の金額相場は?
お盆の御仏前の書き方について
お盆の御仏前のマナーとは
御仏前以外で実家に持参すべき物って?
御仏前を包む際の礼法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「終活ねっと」運営スタッフ
お盆の御仏前の金額相場だけでなく、御仏前の礼法に関しても解説していますので、知識として頭に入れていただければ幸いです。
時間がないという方やお急ぎの方も情報をピックアップしてお読みいただけます。
ぜひ最後までご覧ください。
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2020年のお盆・お盆休みについて知りたい方は、「終活ねっと」の下記の記事をご覧ください。
お盆についての詳しい知識やマナーは、「終活ねっと」のこちらの記事をご覧ください。
お盆とは

そもそもお盆とはなにか、というところから見ていきましょう。
お盆とは、仏教用語の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が省略されて世の中に浸透したものです。
祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事をさし、日本では8世紀ころから行われるようになりました。
お盆になにをするか、というのは地域や信仰によって様々になっています。
代表的なものとして、お墓参り・迎え火・送り火・盆踊り・灯籠流しなどが挙げられます。
お盆の日付は、現在は2通りあります。
それぞれが旧歴盆と新暦盆と呼ばれており、地域によって扱いが変わります。
旧暦盆は7月13日~7月16日、新暦盆は8月13日~8月16日となっています。
明治時代に当時の政府によって改歴が行われた際に、「お盆」は8月になりましたが、旧暦の7月にお盆行事を行う慣習も残ったため、2つのお盆ができました。
お盆の御仏前の金額相場とは?

では、お盆の御仏前の金額相場についてです。
御仏前とは、仏さまに捧げるお気持ですので、明確な金額が決まっているわけではありません。
とはいえ、あまり常識から外れたことはしたくないものです。
御仏前にも世間的な相場というものは存在しますので、知っておくと指針にすることができます。
初盆の場合
初盆のお供えには、香典として現金をお包みします。
金額相場は、故人との関係性や渡す側の年齢によって変わってきますが、ご友人やご近所の方にお渡しする場合は5,000~1万円が相場となっています。
より関係性の近い親戚やご家族の初盆の場合は、金額が上がっていきます。
故人が親戚の場合は1万円、故人がご兄弟の場合は5万円、故人が実親の場合は5~10万円ほどが目安となります。
通常のお盆の場合
通常のお盆の場合は、3,000円~5,000円ほどが相場となります。
日ごろの感謝の気持ちを伝える意味でお渡しするものですので、受け取る側が恐縮してしまうような高価なものは避けたほうが無難です。
ただ、こういった風習には地域や家ごとに慣習が違うことが多々あるものです。
その場合は地域や家の慣習を優先したほうがよいでしょう。
3,000~5,000円は一般的な目安としてお考えください。
お盆の御仏前の書き方

続いて、お盆の御仏前の書き方を解説します。
のし袋の書き方は行事や法要ごとにそれぞれの礼法がありますので、他との違いを学んでいきましょう。
まずはお盆ののし袋の選び方ですが、お供え物には水引が「結び切り」のものを用います。
「結び切り」には、簡単にはほどけないことから、「悲しみは一度きりでよい」「何度も繰り返さないように」といった意味合いがあります。
水引が蝶結びになっているものもありますが、これには簡単にほどけて何度も使えたことから「嬉しいことは何度繰り返してもよい」という意味があり、慶事に用いられるものですのでご注意ください。
水引の色は、主に黒白と黄白のものがありますが、関東では黒白・関西では黄白が用いられる傾向にあります。
地域や各家ごとの風習によって変わってくる部分ですので、正解というものはありません。
周りの方に確認していただくのが確実です。
表書きの書き方
表書きとは、水引の上側の中央に書く、のし袋の用途をさす言葉です。
今回の場合は「お盆のお供え物」が用途となります。
ここに「御仏前」と入れます。
また、「御仏前」というのは、四十九日法要の済んだ忌明け後に用いる言葉であるという点にご注意ください。
故人が亡くなってからまだ四十九日法要が済んでいない場合は、「御霊前」と書きます。
これは、死者は亡くなってから四十九日目に極楽へ旅立つ、という仏教の教えに由来するものです。
「御霊前」は忌明け前の故人の「霊」魂に、「御仏前」は忌明け後で極楽へ行き「仏」さまとなった故人へ捧げるもの、という意味があります。
このように礼法の意味も把握しておくと、とっさの判断が必要な時に迷わずに済みますね。
名前の書き方
送り主の名前は、水引の下側中央に記載します。
ここにはきちんとフルネームで書きましょう。
お盆には多くの方からお供え物をいただく機会があるものです。
名字だけしか書いていないと、受け取った側がどなたからいただいた物なのかわからなくなってしまいますので、フルネームで書くのがマナーです。
金額の書き方
金額を記入する時は、旧字の漢数字を用いるということをご留意ください。
「一」や「二」といった漢数字は、線を足すだけで簡単に「十」や「三」といった別の字に改ざんができてしまうためです。
「壱」・「弐」といった複雑な作りの旧字ならそういった心配がないため、こちらを使うのが通例となっています。
なお、近年では、横書きで金額を記入する欄が印刷されているものも市販されています。
その場合は、「金10,000円」といったように数字で記入する場合もあります。
お盆の御仏前のマナー

お盆の御仏前を入れる際に気をつけるべきマナーをご紹介します。
新札は使わない
不祝儀袋にお札を入れる際は、新札は避けたほうが無難です。
新札を入れないという風習は、お葬式やお通夜の際には「ご不幸を予想して用意していた」と思われないように新札を用いないのがマナーというところからきています。
ただ、お盆のような行事・法事は予定としてあらかじめわかっていることなので、本来は新札を入れても問題はありません。
ですが、「弔事=新札はNG」とお考えの方は多くいらっしゃいますので、旧札を入れたほうが無難といえます。
また、旧札でも使い古されてよれよれになっているお札も、また失礼となるので避けましょう。
新札でも、自分の手であらかじめ折り目を入れておけば失礼にはあたりませんので、覚えておくとよいでしょう。
お金を入れる向き
お札が複数枚になるときは、お札の向きが同じになるように揃えて入れるようにしましょう。
お札の表側が上になるように揃えて入れます。
そして、お札の人物の顔が上に来るようにいれて、袋から取り出した時にすぐにお札の顔が見えるように入れます。
御仏前以外で実家に持参すべき物

帰省する際には、御仏前以外にも手土産などを持参するという方は多くいらっしゃいます。
こうした場合の手土産は何がふさわしいのかをご紹介します。
贈り物を選ぶにあたってまず考えるのは「受け取った側がどう思うか」ということでしょう。
大勢の方からたくさん生ものをいただいても、お家の人数によっては処理できずに困ってしまいますね。
そういったことにならないように、先方の環境やTPOを考慮して手土産を選びましょう。
お盆の手土産の場合は以下のようなものが喜ばれます。
日持ちのする菓子類
お客様に分けてお出しできる個別包装された食べ物
時期を問わず消費される「消えもの」類
逆にこれらは避けたほうがよいでしょう。
日持ちのしないもの
肉・魚類
特に肉・魚類は、殺生を避ける期間とされているお盆にはふさわしくありません。
地域やご家庭によってはタブーとされているところもございますので、避けるべきです。
お盆の御仏前の金額に関するまとめ

今回「終活ねっと」では、お盆の御仏前の金額とそれにまつわる知識などについて解説してきました。
最後に記事の内容を以下にまとめます。
お盆とは、祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事であり、旧暦盆は7月13日~7月16日、新暦盆は8月13日~8月16日の期間に行われる
お盆の御仏前の金額相場は、初盆では5,000~1万円、通常のお盆では3,000~5,000円が相場となるが、先方との関係性が近いほど相場は上がっていく
お盆の御仏前の表書きのなどの書き方について詳しく解説した
お盆の御仏前のマナーについて、新札の可否やお札の入れ方について解説した
御仏前以外で実家に持参する手土産は、日持ちするものが喜ばれ、逆に肉・魚類は避けるべき
お盆の御仏前についておわかりいただけたかと思います。
お盆行事は普段お会いできない方々との交流の場でもあるので大切にしていきたいですね。
不安なくお盆を迎えるために、しっかりと準備をしておきましょう。
今回の記事をみなさんのお盆準備の一助としていただければ幸いです。
「終活ねっと」では、他にも法要に関する詳細な情報が掲載されております。
ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。