お盆のお膳(精進料理)はどうお供えする?配置の違いやメニュー例も紹介!

お盆のお膳(精進料理)はどうお供えする?配置の違いやメニュー例も紹介!

お盆には故人や先祖のためにお膳をお供えするのが一般的です。しかし、お盆のお膳の由来を知っている人は少ないのではないのでしょうか。また、実際にお膳を作るとなると献立やお膳の並べ方もわからない方は多いと思います。今回の記事ではお盆のお膳についてご紹介します。

最終更新日: 2021年01月07日

お盆のお膳(精進料理)について

仏壇

お盆とはあの世に旅立った故人や先祖の魂が戻ってきて、ご家族や子孫と一緒に過ごす大切な期間です。

その際には、儀礼があったり仏壇の飾り付けがあったりと、様々な準備が必要です。
その一つがお膳の準備です。
しかし、いざ準備するとなると、どんな献立が良いのか、いつまでお膳を出せば良いのかなど、疑問に思うこともたくさんあるかと思います。

そこで、今回「終活ねっと」では、お盆のお膳について解説します。

  • お盆にお膳をお供えする意味とは?

  • お盆のお膳はいつからいつまでお供えするの?下げるタイミングは?

  • お盆のお膳の献立は?何に気をつけて作れば良い?

  • お膳の並べ方はどうしたら良い?

  • 宗派によって用意するものは違うの?

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「終活ねっと」運営スタッフ

葬儀や法要だけではなく、お盆も大事な儀礼です。
また、お膳の並べ方が宗派によって違うなど、気をつけなければならない事もたくさんあります。

ぜひこの記事を最後まで読んで参考にしていただき、しっかりとお盆を迎えて故人を供養しましょう。

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2020年のお盆・お盆休みについて知りたい方は、「終活ねっと」の下記の記事をご覧ください。

お盆の基礎知識について詳しく知りたいという方は、「終活ねっと」の下記の記事をぜひご覧ください。

お盆にお膳をお供えする意味・由来は?

葬儀

お盆にはお膳をお供えするのが一般的ですが、なぜお盆になるとお膳を用意するのでしょうか。

お盆とはあの世に行った故人の魂を迎えて、お盆の期間家族と一緒に過ごし、お見送りするという儀礼です。
故人の魂を迎えている最中、ご先祖様をおもてなしするのがお膳なのです。

そして、本来は一膳はご先祖様の供養、一膳は仏様への感謝という事で2つ用意するのが正式な形です。
しかし手間もかかりますので、きちんとしたお膳を一膳作ることが多いです。

お盆の間はご先祖様にお供えしたお膳と一緒の料理をご家族で食べ、故人を偲び一緒に過ごすと良いでしょう。

お膳はいつからいつまでお供えする?

お盆には、一般的に13日にお墓参りを行い、ご先祖の魂を迎えます。
14日、15日と一緒に過ごしたのちに、16日の夕方(地域によっては15日の場合もある)にご先祖の魂を送るというのが主な流れです。

このお盆の期間に毎日お膳をお供えしましょう。
一日中お膳をお供えしたままにするのではなく、ご先祖様と一緒に食事をすることが重要なため、食事の時間だけお供えをします

なので、基本的には3食きちんとお膳を作り、お供えをするというのがしきたりです。

普段のお膳との違い

お盆のお膳は故人をお迎えした時に食べて頂くものなので、故人の好物だった料理や飲み物を用意するのが良いでしょう。

ただし、仏教の場合は精進料理が基本なので、通常のお膳とは違い精進料理(肉や魚を使わない)で作り、お供えしましょう。
また、宗教・宗派で定められている並びに慣い、おもてなしの心を込めた配膳をしましょう。

お盆のお膳の献立を紹介

仏壇

ここからは、具体的なお膳の献立の例をご紹介します。

しきたりも大事ですが、故人を想い用意することが一番大事です。
お膳は真心を込めてできるだけ手作りで用意しましょう。

最近では、しきたりに関わらず故人の好物を揃えるという家庭も増えています。
お膳の目的は故人のおもてなしなのでそれでも問題ありません。

ただし、一般的なしきたりもありますので、一日に一食でも良いので、正しい形式で用意した上で、お供えすると良いでしょう
こちらでは一般的なお膳についてご紹介します。

一汁五菜が基本

お膳の基本は一汁五菜が基本です。
一汁五菜とはご飯と漬物を数えずに汁が一種とおかず五品ある状態をいいます。
仏教では精進料理が基本ですので、肉や魚を避けて豆や野菜を中心に用意します。

この一汁五菜にけんちん汁を用意し、二汁五菜をフルセットとして用意することもあります。
本式の葬儀の場合はこの二汁五菜を用意します。
一汁五菜を作るのは手間もかかり難しい場合は一汁三菜を作りましょう。

ご飯(飯椀)

基本的には白いご飯をお供えします。
なぜなら、昔は精白米がとても貴重なものだったので、最高のご馳走とされていたからです。

お味噌汁(汁椀)

汁物としてはきちんと出汁をとった、お味噌汁やお吸い物を用意します。
具材は豆腐やわかめ、ねぎ、油揚げなど一般的な具材で大丈夫です。
こちらも故人が好きな具材があればそれを入れたお味噌汁にしましょう。

お新香やお漬物(高杯)

お漬物もたくあん・きゅうり・梅干し・大根の糠漬けなど、一般的なもので大丈夫です。
たくあんなどは二切れ盛るのが一般的です。

煮物(平椀)

煮込み物を一点用意します。
ただし、焼き物や炒め物などで故人の好物があれば食材にさえ気をつければ大丈夫です。

魚や肉を避けるので、高野豆腐・がんもどき・こんにゃくなどを中心に、人参・レンコン・えんどう豆・芋類・しいたけなど、野菜の中から3〜4品を煮込んだものを用意します

和え物(壷椀)

こちらには平椀よりもサイドメニューに近いものを用意します。

例えば、煮豆・胡麻和え・白和え・おひたし・酢の物などがあげられます。
野菜、豆を使って調理し、見た目が小さな山になるように盛り付けましょう。

他の3つのおかずについても、基本的には壺椀を用意します
ひじき・煮豆・きんぴら・おひたしなど、野菜を組み合わせて用意しましょう。

お膳のメニュー例

こちらはお膳の簡単な一例です。

  • 飯碗・・「白飯」

  • 汁椀・・「豆腐と油揚げのお味噌汁」

  • 高杯・・「たくあん(二切れ)」

  • 平椀・・「がんもどきの煮物」

  • 膳皿・・「ほうれん草の胡麻和え」

  • 壺椀・・「ひじきの煮付け」

  • 猪口・・「煮豆」

  • 小皿・・「きんぴらごぼう」

故人の好物を入れた上で自分たちも食べて美味しいお膳を作りましょう。
その他、故人の好きな果物やお菓子、地域によってはお団子や素麺を用意してお供えします。

お盆のお膳の並べ方

葬儀

お膳の料理だけでなく、器についても注意しましょう。

原則としては漆のお膳セットを使うのが基本です。
ただし、普段なかなか使わないものでもありますし、高価なものなので用意できない場合もあります。
また、かなり大きい棚が必要になるので、仏具がない場合には困ってしまうかもしれません。

現在では市販の仏膳セットがありますので、そちらを購入すると便利です。
プラスチック製であれば二千円〜五千円で販売されています。
アマゾンや楽天など通販でも販売されているので、お家にあったものを選びましょう。

また、お膳をお供えする前にはきちんと仏壇や精霊棚を掃除する事も重要です。
仏壇や精霊棚は故人がお膳を頂くところなので、きちんと清めましょう。

また、祭壇のお供え物としては五供と呼ばれる花、灯燭、浄水、香、飲食をお供えするのが一般的です。
お膳以外の花・灯燭・浄水・香もきちんと準備してお供えしておきましょう。

基本的な料理の配置

宗派の違いは後述しますので、ここでは一般的な並べ方をご紹介します。

  • 飯碗・・左手前(一番大きくて深いお椀)

  • 汁椀・・右手前(二番目に大きくて深いお椀)

  • 高杯・・中央手前(高い小皿、飯碗の蓋を使う場合もある)

  • 平椀・・左奥(一番大きく浅い皿)

  • 膳皿・・右奥(二番目に大きく浅い皿、平椀の蓋を使う場合もある)

  • 壺椀・・右側中央(底が平らで深いお椀)

  • 猪口・・左側中央(底が狭く上に広がっている深いお椀)

  • 小皿・・中央奥(平たい小皿、壺椀の蓋を使う場合もある)

お箸のおき方・蓋の使い方の工夫

画像ではお箸を立てていますが、お箸を立てるのは四十九日までです。
お盆の時には一般の食事と同様に箸は横向きで取りやすい向きに置きましょう。

また、故人やご先祖様が食べやすいようにお椀の蓋は取っておきます。

本来は全ての皿をきちんと用意するのが原則です。
お寺の法要で使う本式のお膳は全て漆塗りの器で用意されています。
ただし、全ての器を用意するのが難しい場合、画像にもあるようにお膳の蓋を代用して一汁五菜を用意します。

宗派で異なる並べ方

上記に一般的な並べ方をご紹介しましたが、宗派によってお膳の並べ方が変わってきます。
ご家庭の宗派の並べ方を押さえた上で盛り付けを行いましょう。
なお、飯碗と汁椀は全て同じ並べ方となります

ちなみに、浄土真宗はそもそも考え方としてお膳を作らないのが原則です。

「終活ねっと」では浄土真宗のお盆の考え方について、こちらの記事で詳しく紹介しております。
ぜひご覧ください。

浄土宗

上記の並べ方とは平椀と壺椀の位置が逆となります。
平椀を右奥に配置し、壺椀を左奥に配置します。
高杯は中央です。

曹洞宗・臨済宗

曹洞宗と臨済宗は仏教の宗派の中でも、禅宗と呼ばれます。
上記の並べ方とは高杯と壺椀の位置が変わります
高杯を右奥に配置し、壺椀を中央に配置します。
平椀は左奥です。

真言宗・日蓮宗・天台宗

上記の並べ方と同様の配置です。
平椀を左奥、壺椀を右奥、高杯を中央に配置します。

お膳の向き

お膳の向きは気をつけなければならないポイントです。
お膳は仏様がいただくものなので、仏様が食べやすいように仏前に配置しましょう。

仏壇から見て、お箸や飯碗、汁椀が手前に来るように配置します。
置く人から見ると奥にお箸、飯碗、汁椀が配置されていれば正解です

お盆のお膳はいつ下げる?

困った人々

お盆のお膳をお供えした後、いつ下げればいいのか迷う方は多いと思います。

下げるタイミングは家族の食事が終わった後になります。
前述したように、お供えするのは普段の食事と同じタイミングですので、下げるのも同様となります。

お盆の期間中は3食お膳を作り、頂く前にお供えをして、食事の終了後に下げるのが理想です

また、地域や家庭によってお膳を供えたり下げるタイミングも違うので、その場合は地域や家庭の慣習を調べましょう。

供え終わったお膳はどうする?

人々

供え終わったお膳はどうするのが正しいのでしょうか。

何度もお伝えしているように、お膳は故人へのおもてなしのお供え物です。
お供えした後には、お下がりとして頂くのがマナーとされています。
夏場の時期なので料理が腐りやすい時期です。
食中毒や食べ物が腐る事に気をつけて、下げた後はできるだけ早めにいただきましょう

お盆のお膳のまとめ

仏壇

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、お盆のお膳についてご紹介致しました。

  • お盆のお膳は故人へのおもてなしとしてお供えする。

  • 故人が帰ってきているお盆の間、お供えをして一緒に食事をする。

  • お膳の献立は一汁五菜が基本。できない場合は一汁三菜を盛り付ける。

  • お膳の配置は宗派によって違いがある。

  • お膳は食事のタイミングでお供えをして、その後にお下がりとしていただく。

お盆の供養において、故人や先祖を想う気持ちはとても大事です。
お箸を仏壇に向けたり、使われる食材やお膳の並べ方にも気を遣うのは日本人ならではの故人への気遣いかもしれません。

故人が帰ってきた時に喜んでいただけるように、最低限のマナーを押さえながら、お膳や精霊棚を用意して、家族で故人の話を語りながら賑やかに迎えましょう。

「終活ねっと」では以下の記事でお盆を迎えるにあたって準備すべきことを解説しています。
詳しく知りたい方はこちらも参考にしていただけると幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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