曹洞宗のお盆の流れとは?お供え物や仏壇の飾り方も解説します!

曹洞宗のお盆の流れとは?お供え物や仏壇の飾り方も解説します!

曹洞宗は日本全国に約14000ものお寺がある信者の多い仏教です。今回は曹洞宗でのお盆について、お供え物の準備やお仏壇の飾り方などを詳しく解説いたします。お供え物の由来や目的など、皆様の終活のためになる曹洞宗のお盆の情報です。

最終更新日: 2020年02月10日

曹洞宗のお盆について

仏壇

曹洞宗は禅宗のひとつで、永平寺と総持寺を総本山とする仏教の宗派です。
坐禅の教えによって仏様の姿と心身の安らぎを得るのが特徴です。

曹洞宗は日本全国で約14000もの寺院があります。
曹洞宗においても、ほかの宗派と同様にお盆でのご供養はとても大切な意味があります。
そこで今回は、曹洞宗のお盆について詳しく解説いたします。

今回の記事では次の項目がポイントです。

  • 曹洞宗のお盆ですること

  • 曹洞宗のお盆で準備するもの

  • 曹洞宗の仏壇の飾りつけ方

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「終活ねっと」運営スタッフ

曹洞宗でのお盆ですることについてのご紹介だけではなく、お盆の前に準備しておくことや仏壇の飾りつけ方についても解説を行っておりますので、知識として頭に入れていただければ幸いです。

時間がないという方やお急ぎの方も、知りたい情報をピックアップしてお読みいただけます。

ぜひ最後までお読みください。

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2020年のお盆・お盆休みについて知りたい方は「終活ねっと」の下記の記事も併せてご覧ください。

お盆の基礎知識について詳しく知りたいという方は「終活ねっと」の下記の記事も併せてご覧ください。

曹洞宗のお盆ですること

仏壇

お盆では亡くなったかたとご先祖様の霊をご供養します。
旧暦の場合8月13日から8月16日にかけて、新暦の場合7月13日から16日にかけてがお盆の期間です。

東京では新暦である7月13日から16日にかけてお盆を行ないますが、ほとんどの地域では旧暦の8月に行ないます。

お盆の期間は親戚の一同が集まるよい機会でもあります。
曹洞宗のお盆での行事は、大きく分けて次の3つがあります。

迎え火・送り火

お盆は盂蘭盆(うらぼん)という仏教行事から生まれました。

お盆の期間中は、亡くなったかたとご先祖様の霊がこの世に帰ってくるとされています。
この世へのお迎えの日が、お盆の初日である7月13日もしくは8月13日です。
そのときご自宅に帰る道を迷わないように、目印として火を焚くことを迎え火といいます。

亡くなったかたとご先祖様の霊は、13日の夕方に自宅に戻ってくるという言い伝えです。
地域によっては、13日の夕方から夜にかけて道の端にいくつもの灯りをつけてご先祖様を迎えます。

一方で、亡くなったかたとご先祖様の霊は、お盆の間ご自宅で過ごした後、16日の朝にあの世に戻ります。
このときに火を焚いて送り出すのが、送り火です。

なお、一部の地域では15日の夕方にご先祖様があの世に戻るとされています。
その場合は15日の夕方に送り火を焚いて亡くなったかたとご先祖様の霊を送り出します。

お経を読んでもらう

曹洞宗のお寺でお盆の間に行なうのが、棚経(たなぎょう)と呼ばれる行事です。
棚経は江戸時代後期から始まったといわれます。

棚経ではお坊さんが檀家を一軒ずつ訪れて、仏壇にお経をあげます

しかし、檀家の数は数十軒から数百軒以上にのぼるため、お盆の期間だけではすべての檀家を回ることは難しいのが事実です。

そこで曹洞宗の多くのお寺では、7月13日から8月16日という長めの期間を設けて棚経を行なう場合が多いようです。

精霊送り

一部の地域では精霊送りという行事が行われます。
これはお盆の最終日に、亡くなったかたとご先祖様の霊をあの世に送り出すための行事です。

かつては、小さな灯篭型の灯りやお盆のお供え物を乗せたわらで作った小さな舟などを、海または川に流す地域が多くありました。
これはご先祖様たちが戻るあの世は、海や川を渡ったさらに先にあると考えられていたためです。

全国的に有名な精霊送りとしては、奈良の大文字送り火、長崎の精霊流しなどがあります。

近年の特徴としては、環境汚染への心配から、お盆のお供え物や飾り物はお寺で引き取るというケースが増えつつあります。

曹洞宗の多くのお寺でも、お供え物や飾り物を引き取って精霊送りとしています。

曹洞宗のお盆で準備するもの

仏壇

大切なご供養の行事であるお盆は、正しいしきたりに沿って初日を迎えたいものです。
ここでは曹洞宗のお盆で準備するものを順番にあげてご説明いたします。

お供え物

曹洞宗のお盆でのお供え物は、次の4つが基本となります。

お供え物のひとつずつには、それぞれ意味が込められています。
これらの基本のお供え物のほかに、亡くなったかたの好物などをお供えするとよいでしょう。

なおお仏壇へのお供え物は五供(ごきょう)という言葉で表すことがあります。
五供は、お香・灯り・水・食べ物・花を意味します。

お膳

お盆では、ご先祖様の霊は一年ぶりにわが家に帰ることとなります。

また新盆の場合、亡くなったかたも久しぶりにわが家で食事をします。
手作りの精進料理でご仏壇に一汁五菜のお膳をお供えするのが、正しいしきたりです。

一汁五菜のお膳は、お汁と5種類のおかずで構成します。
一般的なお膳の献立の例は次のとおりです。

  • 平皿にがんもどきと野菜の煮物

  • 膳皿に野菜のごま和え

  • 深めの皿にヒジキの煮物

  • 小皿にきんぴらごぼう、煮豆

  • 小皿にお漬物

これらの5つのおかずと白いご飯、すまし汁でお膳を構成します。
ここであげた5つのおかずはあくまで例ですが、精進料理なので、動物性のたんぱく質のおかずはお供えしません。

お膳をお供えするときは、お箸の位置に気をつけましょう。
仏膳と呼ばれる四角いお膳に料理を乗せたら、お箸はお仏壇の方に置いてお供えします。
お膳の料理はご先祖様が食べるため、お箸もご先祖様が取りやすい側に置くようにします。

お膳でお供えした料理は、ご供養の気持ちを込めて、家族全員も同じ料理を食べるようにします。
また、お盆の4日間の期間、毎日一汁五菜のお膳を準備するのはとても負担です。

時代に合わせて現在では、本格的なお膳はお盆の間に一日だけお供えするという家も増えてきています。
料理をする方の負担が重すぎないように、お供えのお膳を用意するとよいでしょう

果物や野菜

お盆のある夏の間は、みずみずしくおいしい果物が出そろう季節です。

曹洞宗においても、お盆の間のお仏壇に旬の果物をお供えします。
桃やブドウ、梨、メロンなどが8月に多く登場する果物です。

また、お盆の時期になると店頭で果物の盛り合わせをよく見かけます。

果物の盛り合わせはカゴやギフトボックスに入っていて、豪華な印象です。
贈答用としてだけでなく、ご自宅用としてもおすすめです。

曹洞宗でのお盆においても、仏壇に果物の盛り合わせをお供えします。
もし亡くなったかたの好物の果物があれば、その果物を多めにお供えするのもよいでしょう。

曹洞宗のお盆では、お仏壇に野菜もお供えします
地域にもよりますが、カボチャや瓜(うり)を煮たものをお供えすることが多いようです。

また、そのほかに野菜のお供えとしては、ナスとキュウリがあります。
ナスとキュウリには飾りつけの意味もありますので、次の章にてご説明します。

団子

曹洞宗のお盆では、お仏壇に団子をお供えする風習があります

団子の種類は、シンプルな白玉団子、みたらし団子、あんこの団子などです。
迎え火をするお盆の初日、2日目と3日目、送り火をする最終日というように、かつては毎日異なる団子をお供えする決まりがあったようです。

しかし、日替わりで団子を準備するのはけっこう負担になるため、近頃では簡略化してシンプルな白玉団子だけをお供え物とする場合が増えています。

毎年お盆の時期になると、スーパーや和菓子店にはパック入りの団子が並びます。

また、団子は白玉粉を使って簡単に手作りすることもできます。
手作りで十分な数を用意し、団子を山型に積み上げてお供えするのもおすすめです。

水の子

水の子(みずのこ)とは、お米とナス、キュウリを使って作るお供え物です。
曹洞宗のお盆においても、水の子を手作りしてお供えします。

水の子は、亡くなったかたとご先祖様の霊に限らず、この世に帰ってくるすべての霊に食べてもらえるようにという願いを込めてお供えするものです。

水の子の作り方ですが、まずはお米をといで良く洗います。
次にキュウリとナスを小さな四角形に切り刻みます。

このときナスは一度熱湯にくぐらせてから冷水にひたすようにします。
これは火を通さないナスは変色しやすいため、変色を防ぐためのひと手間です。

続いて平たいお皿に、蓮の葉もしくは里芋の葉を敷いておきます。
その上にお米とキュウリ、ナスを盛り付けて完成です。
水の子は、葉の緑に、お米、キュウリ、ナスの3色が映える涼しげな見た目です。

お皿に敷くための蓮の葉もしくは里芋の葉は、都会では手に入りにくいものですが、お盆が近づくと花屋さんでは蓮の葉を扱います。

希望する場合はお盆の前に花屋さんに問い合わせてみてもよいでしょう。

迎え火・送り火の薪の用意

曹洞宗のお盆では、迎え火と送り火は、自宅の前で薪に火をつけて準備します。
薪に火をつけるときは新聞紙も使うと便利です。

ご先祖様の霊は迎え火を目印にしてご自宅に戻ってくるという意味があります。
迎え火は燃えつくして完全に消えたら、きちんと水をかけて忘れずに始末をしておきます。

一方、お盆の最終日に行なうのが送り火です。
ご先祖様の霊が帰り道で迷わないようにという意味が込められています。

迎え火・送り火の薪の用意はお盆を迎える前に済ませておきます。

お布施

曹洞宗でのお布施の相場は、新盆を除く普通のお盆の場合で5000円から1万円が目安です。
ただし新盆の場合は参列者を招いて法要を行なうため、2万円から3万円がお布施の相場となっています。

お布施の金額に幅がありますが、これは地域やお寺によってお布施の額が異なるためです。
気になる場合はご近所のかたや檀家のかたにお布施の金額を確かめておいてもよいでしょう。

「終活ねっと」では、お盆でのお布施について次のような解説もしています。
より詳しい知識が身につきますので、ぜひ目を通していただければと思います。

曹洞宗の仏壇の飾りつけ方

仏壇

お盆の期間中は、お仏壇にお盆特有の飾りつけをします。
ここでは曹洞宗のお盆でのお仏壇の飾り方について、具体的に見ていきましょう。

用意する仏壇飾り

仏壇飾りとして用意するのは、主に次の3つです。

毎年お盆の時期が近付くと、スーパーやホームセンターでは専用のコーナーも設けられます。
お盆の直前に慌てることがないよう、余裕をもった準備がおすすめです。

こも・おがら

菰(こも)とはイネ科の植物を編んで作る敷き物です。
この敷き物の上に、お盆の飾りを並べます。

苧殻(おがら)とは麻の茎を指し、箸のような長い棒状になっています。
おがらは送り火と迎え火用の薪として使用します

こもとおがらは、お盆が近づくとスーパーやホームセンターなどで販売しています。

精霊馬

精霊馬(しょうりょううま)は、亡くなったかたとご先祖様の霊がご自宅に帰るときに乗る馬です。
ナスとキュウリに割り箸を刺して手作りします。

一説によると、ナスは牛を、キュウリは馬の役割です。
お盆の初日にお迎えするときは急ぐのでキュウリの馬に、お盆の最後にお送りするときはお土産を積んでナスの牛に、ご先祖様の霊が乗ると言われています。

盆提灯

曹洞宗のお盆の間は、仏壇の両脇に盆提灯を灯します

盆提灯には電気コードが付いていて、火を灯す代わりに明るく光ります。
盆提灯は、大きさや背丈の高さ、提灯の模様などさまざまなデザインのものが市販されています。

飾り方

曹洞宗のお盆では、ふだんのお仏壇に比べて多くの飾りつけをします。
仏壇のスペースに置ききれないので、仏壇の手前に小さなテーブルを置いてお供え物を置くとよいでしょう。

2つ組の盆提灯はお仏壇の両側に置きますが、1つの場合は左右どちらかの側だけに置きます。

また、お仏壇の位牌はふだんは仏壇の中に置くものですが、お盆の間は仏壇から取り出して中央正面に置きます。

曹洞宗のお盆のまとめ

仏壇

曹洞宗でのお盆でお供えとして準備するものやお仏壇の飾りかたをご説明してきました。
いかがでしたでしょうか?

今回の記事は次の点がポイントでした。

  • 曹洞宗のお盆でするのは、迎え火と送り日、お坊さんにお経を呼んでもらう、精霊送りの主に3つである。

  • 曹洞宗のお盆で準備するものは、お供え物、迎え火と送り火で使う薪、お布施である。お供え物は、一汁五菜の精進料理のお膳、果物の盛り合わせ、団子、水の子である。

  • 曹洞宗の仏壇の飾りつけ方は、こもを敷き物として、精霊馬や水の子、果物などをその上に並べて飾る。ご位牌は仏壇から取り出して、仏壇の正面中央に置く。

曹洞宗でのお盆には、大切なご供養の機会のほか伝統行事としても大きな意味があります。
細かなしきたりに沿ってご供養をすることで、お盆の4日間がより意義深いものになります。

今回ご紹介しました曹洞宗のお盆にまつわるしきたりを、皆様の終活にお役立ていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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