お盆に飾る提灯についてその意味や選び方を詳しく解説します!

お盆に飾る提灯についてその意味や選び方を詳しく解説します!

提灯はお盆に欠かすことのできないものですが、仏事に詳しい人がいないとなかなか分かりにくいことだと思います。どのようなものを選べばよいのか、どう飾ればいいのか、飾った提灯はどうすればいいのかなど、お盆に向けて気になる盆提灯のマナーについてご紹介します。

2019-08-25

お盆提灯について

仏壇

お盆に提灯を飾る習慣についてご存知ですか?
最近ですと身の周りに仏事に詳しい人も少ないですし、またいざ提灯を飾らなければならないとなったときも、なかなか人には聞きづらいですよね。

お盆は古くから、祖先や故人の供養をするための大切な行事です。
提灯について知っておくことは、そんなお盆をつつがなく終えるために必要ではないかと思います。

そこで今回終活ねっとでは、お盆の提灯について以下ようなことを解説していきたいと思います。

  • どうしてお盆に提灯を飾るの?

  • 提灯はどのようなものを選べばいいの?

  • 盆提灯はどこへ、いつから飾ればいいの?

  • 盆提灯は毎年飾るの?

  • 盆提灯を処分するにはどうしたらいいの?

ぜひ最後までご覧ください。

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2019年のお盆・お盆休みについて知りたい方は下記の記事をご覧ください。

終活ねっとでは、下記の記事で四十九日法要についての基礎知識を全て解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

なぜお盆に提灯を飾るの?

困った人々

そもそもなぜお盆に提灯を飾る風習が生まれたのでしょうか?
その意味と由来を紹介いたします。

意味

お盆に提灯を飾る習慣には大きく分けて二つの意味が存在します。

まず一つは先祖や故人の霊への案内役です。
お盆は年に一度先祖の霊が生家に帰る日ですが、霊は目印となるようなものがなければ生家へたどり着くことができないとされています。
家の目印として提灯を飾るのです。

そしてもう一つはお盆の供養を示すことです。
お盆には親戚や故人の知人から様々なお供えものをいただきますが、その中でも模様の入った提灯は故人の霊をおもてなしするための最高のものだと言われています。
そのため、昔は模様の入った提灯を多く飾られる人ほど、生前の行いがよかったと言われていたそうです。

由来

お盆を迎える際に提灯を飾る風習の由来を辿ると、鎌倉時代にまで遡ります。

鎌倉時代の公家である藤原定家は、自身の日記である『明月記』を書いています。
その中の寛喜二年七月十四日の条で、「近年民家では今夜長竿の先に灯籠のようなものを付け、火を灯して先祖の供養をし、年々その数が増し、流星や人魂に似ている」と記しています。

このように鎌倉時代の盆提灯は高灯籠と呼ばれるもので、庭先や屋根に竿を立て、その先に提灯を掲げるものでした。
当時は提灯そのものが高級品であり、この高灯籠という風習も京都周辺に限られていました。

お盆に提灯を飾る風習が一般化したのはロウソクの大量生産が可能になった江戸時代以後のことです。
先祖の霊を生家へ導くために家の門口で火をたく迎え火、送り火と呼ばれる風習に代わって提灯を飾る風習が生まれました

現在でも地方によってはお盆の際に迎え火や送り火をたく風習が残っているところがあります。
大量生産される以前から高野山や高尾山に灯籠が並ぶなど、光は仏教の教えを象徴するものであり、光を身近なものにした提灯が仏具として使われるのは必然だったのかもしれませんね。

盆提灯の準備

人々

ではいざ盆提灯を準備しなければならないというときはどういったことに注意をすればよいのでしょうか。

盆提灯は故人への気持ちを示す上でとても大切なものです。
盆提灯の準備の過程では細かな決まりがありますので、これから紹介していきたいと思います。

提灯の選び方って?回るタイプは?

盆提灯の形状は大きく分けて置くタイプと吊るすタイプとに分かれます。
さらに置くタイプには、回転するものなどもありますが、形状によって意味合いが変わってくるということはありませんし、宗派によってどちらかの提灯を選ばなければならないということもありません。
しかし、地域によっては盆提灯の種類が違うことがありますので、気をつけたほうがいいでしょう。

また,昨今の住宅事情では提灯を置くことができない場合もあります。
その場合は御提灯料と言って、一定の金額を白黒の不祝儀袋に包むことで代わりにすることができます。
御提灯料の相場は近しい親戚で1万~2万円、知人で5000円程度です。
表書きには「御提灯代」、または「新盆提灯料」、「御提灯料」とします。

一方、盆提灯に似たものとして葬儀の後、四十九日まで精霊棚に飾っておく提灯があります。
盆提灯も安い買い物ではないですし、似た提灯ですから使い回してしまいたくなりますが、それはよくありません。

どちらの提灯も個人の霊をなぐさめるためのものではあるのですが、葬儀の提灯は故人の魂が安らかに成仏することを願うものである一方、盆提灯は先祖や故人をお迎え、お送りするためのものですので厳密に区別します。

値段は?ミニサイズやレンタルはあるの?

盆提灯は安いミニサイズなどでは一つ5000円、高いものだと10万円もするようなものまであります。
基本的には二つ一対で購入するものなので相場としては1万円からになります。

また、最近では提灯のレンタルを行っている会社も存在します。
相場としては安くて3000円程度となっていますが,数はまだ少ないです。
盆提灯を毎年飾る方は、購入した方がお得なことが多いでしょう。

故人への思いが強いと、少し無理をしてでも高い提灯を贈りたくなってしまうかと思いますが、遺族の方に気を使わせてしまいますので関係にそぐわない高級な提灯を贈ることは控えた方がいいです。
提灯を選ぶ際はあくまでも自分の懐具合と受け取る側の都合を優先してください。

盆提灯は家紋入りにできるの?

盆提灯を購入する際、家紋を入れてもらうという選択肢があります。
提灯の火袋に家紋を入れてもらう場合には、製作期間として2週間ほどかかります。
また、お値段はやはり家紋なしのものに比べて高くなり、安くても1万5千円程度となります。

盆提灯は誰が買うもの?新盆のときは?

現在では盆提灯は誰が買ってもいいという場合が多いです。

しかし昔は盆提灯は故人の兄弟や親戚など、故人と親しかった人が買うというマナーがありました。
気にされる方もいるかもしれませんので、もし友人などが盆提灯を買うと言い出したら身内に相談することをおすすめします。

また、故人の四十九日が開けたあと初めて迎えるお盆を新盆、または初盆と呼ぶのですが、この新盆の際には白提灯と呼ばれる部品が白木でできた無地の提灯を用意します。
この白提灯は必ず故人の身内が買うようにします。

盆提灯の飾り方

仏壇

では準備した盆提灯はどのように飾ればいいのでしょうか
しっかりしたマナーがあるほか、住宅事情によっても変わってくる部分がありますのでしっかりと確認をしておきましょう。

どこに飾るの?玄関にも必要?

盆提灯は精霊棚や盆棚の前に一対、二対と飾るのが基本です。
住宅事情によって精霊棚を置けない場合は、仏壇が精霊棚や盆棚の役割を果たすので仏壇の前に同じように盆提灯を飾ります。

また洋間の場合はフローリングや絨毯の床に置いても大丈夫です。

一対の提灯を飾る空間がない場合はひとつだけ飾っても問題はありませんし、どうしても提灯を置くスペースがない場合には仏壇の脇に小さな霊前灯を置いておけばよいです。
最近は洋間にも対応した小さくてデザインがモダンな新型の盆提灯もありますので、もし購入する場合は検討するといいでしょう。

新盆で使う白提灯は初めて帰る故人の目印として玄関や軒先に飾るのが正式なマナーです。
雨天時には白提灯を購入する際についてきたカバーや、ビニール袋などをかぶせて濡れないようにします。
しかし、もし濡れても縁起が悪いということはありませんので、気にしないなら濡れたままでも一向に構いません。

もし、自宅がマンションなどで白提灯を玄関へ飾ることができない場合は、仏壇の前に盆提灯と一緒に飾ります。
また、防犯上の問題もありますので、もし玄関に飾ることができる場合でも窓際や仏壇の前に飾ることもあります。

提灯の数

盆提灯を飾る数に細かな決まりはありません

昔は盆提灯が多ければ多いほど故人が生前に慕われていた証とされていましたが、最近ではあまり多く飾ることのできない家庭も増えましたので小さいものを少数飾っても問題はありません
ただし、連絡の行き違いなどで予定外に盆提灯が増えてしまった場合は、多少狭くなっても飾るのがマナーとなっています。

一方白提灯はひとつ用意しておけばいいです。

いつから飾る?

お盆は関東地方では7月13日から16日、それ以外の地方では一月後の8月13日から16日であることが多いです。
タイムスケジュールとしては13日にお墓参りをした後迎え火として火を灯し、16日には送り火として火を灯すことになります。

なので、盆提灯は7月12日までに飾っておけばよいのですが、実際にはお盆の月初めから飾っておくことが望ましいです。
盆提灯を早く出すことは祖先や故人に早く帰ってきてほしいという願いの表れになるためです。

一方片付けるのはなるべくお盆が終わってすぐ、翌日には片付けるようにします。
飾る期間、火を灯す期間は盆提灯、白提灯両方に共通しています。

夜もつけっぱなしでいいの?

万が一就寝中に提灯を倒し火事へつながるのを防ぐため、盆提灯は夕方につけ就寝前には消すのが一般的です。
夜通しつけることはしません。

提灯がロウソクを使うものの場合、火を灯している間は目を離さないようにします。
特に吊り提灯の場合、ちょっとしたことでロウソクが落ちてしまいますので、火を灯している間はその場所を離れないようにするなど特に気をつける必要があります。
古いロウソクに火を灯すタイプの提灯を飾る場合は、火を灯さないで飾ることも検討するようにしましょう。

今は広くロウソクの代わりに電球を用いた提灯が一般的ですが、長時間点灯し続けた電球が熱を持つことで発火につながる恐れは十分ありますので、注意しなくてはなりません。
連続して点灯し続けるのは避け、適宜消灯するようにします。
また昼間であってもお客様が来たときなど必要に応じて点灯します。

盆提灯は毎年飾るの?

お墓

いただいた盆提灯はその年限りではなく、毎年使うものになります。
お盆が終わったら大切に保管しておきましょう。

そのままだとかさばりますのでまずは部品単位で分解して箱にしまいます。
火袋と言う、紙の覆いの部分の埃をハタキなどで払い、部品はきれいに拭きます。
火袋は広げるときとしまうときに破れやすいので気をつけます。

火袋の糊を虫が食う場合がありますので、しまう際はショウノウなど防虫剤を入れておくことをおすすめします。
ただ毎年すべてを飾るのは大変な場合は2、3年ほど飾った後、気にいったもの以外は処分してしまっても構いません

また、新盆の際に使う白提灯は故人が初めて生家へ帰る際の目印として飾るものなので使い回すことはしません。
お盆が終わったら処分します。

盆提灯の処分方法

困った人々

地域によって方法は異なりますが、古くなりもう使わなくなった盆提灯や白提灯は、基本的にお焚き上げによって処分します。
自宅の庭でお焚き上げ、お盆の送り火で燃やす、菩提寺でお焚き上げしてもらうなど方法は様々です。

しかし、都市部に住んでいるとマンション住まいだったり、菩提寺が遠かったり、また環境問題に配慮してしまうこともあり、お焚き上げも難しいのではないかと思います。

最近は火袋を少しだけ燃やすことで形式上お焚き上げをしたという形をとり、完全に火が消えた後に白紙か新聞紙で包んでゴミに出すという方法も取られています。

提灯がどういった種類のゴミになるかは各自治体に問い合わせてください。

お盆の提灯まとめ

人々

いかがでしたか?
今回終活ねっとではお盆に飾る提灯について以下のことを解説してきました。

  • お盆に提灯を飾るのは鎌倉時代から続く風習であり、故人を生家へ導く案内や供養を示すためのものである。

  • 盆提灯は形状によって意味合いが変わることはなく、宗派によってどの提灯を選ばなければならないということもない。しかし、地域によっては盆提灯の種類が違うことがあるため、気をつけたほうがよい。

  • 提灯は基本的には二つ一対で購入し、相場としては1万円くらいから。最近ではレンタルを行っている会社も存在するが、数はまだ少なく相場としては安くて3000円程度。

  • 盆提灯に家紋を入れてもらう場合は、製作期間として2週間ほどかかる。また、値段は安くても1万5千円程度となる。

  • 盆提灯は誰が買ってもいいが、新盆に使う白提灯は故人の身内が買うこと。

  • 盆提灯は無理のない個数を精霊棚や仏壇の前に一対になるように飾り、白提灯は玄関や軒先へひとつ飾る。

  • 盆提灯はお盆の月初めから飾っておくことが望ましい。片付けはお盆が終わって翌日には片付けるようにする。飾る期間、火を灯す期間は盆提灯、白提灯両方に共通している。

  • 万が一就寝中に提灯を倒し火事へつながるのを防ぐため、盆提灯は夕方につけ就寝前には消すのが一般的で、夜通しつけることはしません。

  • 盆提灯はお盆の月初めには飾り、お盆の間の夕方に火を灯し、お盆が終わったらすぐに片付ける。

  • 盆提灯は毎年使い回すが、白提灯はお盆が終わったらお焚き上げをして処分する。

もしお盆に提灯を持っていかなくてはいけない、あるいは逆に持って来られるようなことがあったらきちんと生活環境を確認し合い、お互いに無理のないようお盆を迎えられるようにしましょう。
何より大切なことは故人を思う気持ちです。

終活ねっとでは、以下のリンクの記事でお盆の祭壇の飾り方について詳しく説明しています。
知りたいと思う方はこちらも参考にしていただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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