回忌の数え方をご紹介!宗派別の回忌法要についても解説します

回忌の数え方をご紹介!宗派別の回忌法要についても解説します

故人が亡くなってからの節目の数え方を「回忌」といいますが、これは法事やお墓参りをする際によく耳にする方も多いでしょう。そして、回忌についてはある程度行う時期が決まっているうえ、宗派によってもさまざまです。今回は回忌という数え方や法要について見ていきましょう。

最終更新日: 2019年12月29日

回忌の数え方について

人々

家のお墓を守っている立場であってもそうでなくても、ご家族の会話の中で「来年はお父さんの三回忌だね」とか「そろそろ十三回忌だから」といった言葉が出てくる時があります。
このときに気になるのが「回忌」と呼ばれる数え方です。

故人が亡くなってからのある程度の節目を指しているようですが、実のところ「回忌」という数え方について、具体的にどのような意味があるのかを知っているという方は僧侶の方や専門家でもない限りあまりいないのではないでしょうか。

ただし、回忌という数え方はお墓を守りご先祖様を祀っていく上では非常に重要な存在である以上、知っておいて損はないといえます。
そこで今回は、以下の各ポイントを軸に「回忌」という数え方や、その際に行われる回忌法要について一緒に見ていきましょう。

  • 回忌とはどのようなものなのか?

    「三回忌」や「十三回忌」というようにご先祖様を祀る上でよく使われる「回忌」について簡潔に説明していきます。

  • 回忌の数え方とその内容とは?

    節目ごとの回忌の数え方と、その際に行うことなどについて詳しくご紹介します。

  • 仏教の宗派別の回忌法要とは?

    仏教の宗派ごとに行われる回忌法要の内容を見ていきます。

  • 三周忌以降は日本独自のものなのか?

    三周忌以降が日本で作られたかどうかや、忌日法要との違いについて見ていきます。

宗派別に解説もしておりますので、最後までお付き合いください。
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法事の回忌とは

仏壇

まずは、回忌とはいったいどのような意味があるのかについて見ていきましょう。
回忌とは、日本の仏教において故人が亡くなった日に合わせて節目で行う仏事(法要)を指します
このため、本来は「回忌法要」とも呼ばれており、主な目的として故人の冥福を祈るために行われます。

基本的には故人のご家族の自宅や一家の菩提寺の本堂を会場に行います。
仏壇やお墓の掃除や仏具の用意をし、僧侶の方や参加してほしい親族の方へあらかじめ連絡をしてから開催します。
また、追善のための卒塔婆の依頼も合わせてしておきます。

なお、回忌は毎年行うわけではなく仏教の考え方に基づいて決まった年に行うのが一般的です。

「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載しております。
年回忌についてもっと詳しく知りたいという方は以下の記事もあわせてご覧ください。

回忌の数え方と内容

お墓

回忌の概要について簡潔に触れたうえで、ここからは回忌の数え方やその内容についてより詳しく見ていきましょう。

なお、回忌の数え方について最初に注意すべき点として、毎年行うわけではないという点がありますので、その点を理解したうえでこの先の内容をお読みください。

一周忌

故人が亡くなってちょうど1年の節目に行うのが一周忌です。
より正確には参加者の都合も考慮して、没後1年に最も近い土日に行います。
この一周忌をもって故人を悼むための喪の期間が明けることになります。

一周忌は数ある年忌の中でもとくに重要なものとされているため、特に念入りかつ盛大にとり行います
招待する方も故人のご遺族やご親族のほか、生前の故人と関係の深かった知人・友人といった比較的親しい人々が中心です。

主な内容は僧侶の方による読経と喪主をはじめとする参列者による焼香、そして僧侶の方の法話です。
なお、法要が終了した後は料理屋やホテル、寺院内で会食の時間が持たれ、この時に喪主による挨拶や参列者への引出物の手渡しがなされます。

また、一周忌を節目にお墓の建立をする場合は、あわせて開眼供養や納骨法要も行われます。

一周忌についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

三回忌

故人が亡くなってから2年の節目で行われる回忌のことです。
3年後ではない理由としては、故人の亡くなった日(忌日)を一回忌という扱いとしての数え方をするためです。
なお、この数え方に基づけば一周忌は2回目の忌日という扱いになります。

具体的に三回忌を行う日程としては、やはり参列者が多く集まりやすいように土日に設定するのが一般的です。

招待する方については一周忌の場合と同じように故人のご遺族やご親族、生前の故人と関係の深かった知人・友人といった比較的近しい人々が中心という場合が多いですが、最近では簡略化も進んできていることから遺族や親族のみでささやかに行うケースも増えてきています。

三回忌の内容も一周忌と同じように僧侶の方による読経と故人と関係の深い方から順に行う焼香、そして法話というのが一般的です。
そして三周忌の法要が終わった後は、料理屋などで会食の時間が持たれ、その際に喪主による挨拶や引出物の手渡しなどが行われます。

三回忌についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

七回忌

故人が亡くなってから6年目の節目に行われるのが七回忌です。
七回忌についても数え方が故人の亡くなった日を一回忌とするため、7回目の命日ということで没後6年目の土日に行います。

この段階になると、近年の簡略化の流れもあって招待する方は故人のご遺族やご親族のみでささやかに行うケースが多くなってきています。

内容はやはり僧侶の方による読経と参列者による焼香、法話が一般的です。
ただ、場合により法要そのものを行わないということもあります。

7回忌についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

十三回忌以降

七回忌の次に持たれる回忌が十三回忌(12年目)ですが、こちらについても法要を行わないケースや、ご遺族とご親族のみで法要を行うケースが一般的です。

法要を行う場合は、僧侶の方による読経と参列者による焼香、そして法話という内容が主です。

その先の回忌の数え方としては、十七回忌(16年目)、二十三回忌(22年目)、二十七回忌(26ね年目)、三十三回忌(32年目)、三十七回忌(36年目)、四十三回忌(42年目)、四十七回忌(46年目)、五十回忌(49年目)、百回忌(99年目)、百五十回忌(149年目)まであります。

十三回忌についてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

弔い上げ

十三回忌以降もさまざまな回忌がありますが、現実問題として故人のことを直接知っている方たちも年月が経つにつれて少なくなっていきます。

このため、ある節目で弔い上げと呼ばれる最後の年忌法要を開催し、その後は仏事は行わないのが一般的です。

なお、一般的には没後32年目に行う三十三回忌が弔い上げとされていますが、地域によっては五十回忌を行うところもあります。

弔い上げについてもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

仏教の宗派別の回忌法要

お墓

回忌の数え方やその内容について見てきましたが、実のところ回忌の数え方に対してどう考えるかは仏教の宗派によっても様々です。

ここでは、宗派ごとに回忌をいつまで行うのかについて見ていきましょう。
終活でお墓や供養のことを考える際の参考としていただければ幸いです。

浄土真宗

浄土真宗では三十三回忌が弔い上げということになるため、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌を行います。

ただし、浄土真宗で回忌法要を営む場合は、浄土真宗における回忌の考え方をあらかじめ理解しておく必要があります。
他の宗派では回忌法要は故人の冥福を祈るために行いますが、浄土真宗の場合は故人は亡くなった段階で極楽浄土で生まれ変わっているため、あらためて冥福を祈る必要はありません

浄土真宗で行う回忌法要はあくまでもその場に集った故人のご遺族やご親族が仏様に感謝して故人をしのびつつ、仏教の教えに触れるためのひと時とされています。
だからこそ、間違っても卒塔婆などを用意するということがないようにしましょう。

真言宗

真言宗の場合は一周忌から十七回忌まで行った後、24年目に二十五回忌を行い、その後は三十三回忌で弔い上げとなります。

ただし、そこで仏事が終わるわけではなく、以降は五十回忌と百回忌、百五十回忌も行われます

曹洞宗

曹洞宗の場合は一般的に行われるものとして、一周忌から十七回忌まではどの地域でも行われます。
しかし、それ以降の回忌については地域によって行われるものとそうでないものとがあります。

まず、大きく分けて二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、この2回の回忌を行わない代わりに二十五回忌を行う場合とがあります。

その後の三十三回忌でひとまず弔い上げということになりますが、地域やお寺によっては五十回忌を弔い上げにするところもあります。
また、弔い上げの後でも五十回忌と百回忌は特別に行います

臨済宗

臨済宗の場合は、一周忌から十七回忌までは一般的に行われます。

その後は、地域やお寺によって二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、この2回の回忌を省略する代わりに二十五回忌を行う場合とがあります。

そして基本的な弔い上げは三十三回忌の段階です。

日蓮宗

日蓮宗の場合も臨済宗と同じように、一周忌から十七回忌までは一般的に行われます。

その後は地域やお寺によって二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、二十五回忌のみを行う場合とに分かれ、弔い上げは三十三回忌が一般的です。

真宗

真宗の場合は、一周忌から三十三回忌まで行い、三十三回忌で弔い上げにする場合がほとんどです。
その後の三十七回忌、四十三回忌、四十七回忌についても省略される場合がほとんどとなります。

ただし、地域やお寺によって二十三回忌と二十七回忌を行う場合と、二十五回忌のみを行う場合とがあります。

三回忌以降は日本で作られたの?

お墓

実は三回忌以降の年忌法要は世界の仏教の中でも日本独自のものとされています。
これは本来の仏教の死者への弔いの考え方に中国の儒教の考え方が加わり、さらに日本独自の祖先崇拝の考え方が加わった結果によるものです。

なお、弔い上げも日本の民間信仰由来の考え方で、この節目をもって故人は尊ばれるべき死者としての仏から、神様としての仏になるとみなされています。

忌日法要との違い

それでは、日本における三回忌以降の回忌の考え方は忌日法要などとどういう点で異なるのでしょうか?

まず、忌日法要は仏教元来の考え方で、もともとインドで使われていた七進法の影響でお釈迦様が悟りを開いた後、7日ごとに場所を替えながら49日間自ら開いた悟りを確認したことにちなんでいます。

また、年忌法要の一周忌、三回忌などは中国の儒教の影響によって作られました。
これは故人が初七日から四十九日と百箇日までの8回に、一周忌と三周忌を含めた計10回にわたって冥界の10人の王たちの審判を受ける考え方(十王信仰)が元になっています。

回忌の数え方についてまとめ

人々

ご先祖様の供養には欠かせない回忌の数え方について見てきましたが、いかがでしたか?
今回の内容をまとめますと、以下のようになります。

  • 回忌とは故人が亡くなった節目に行う、故人の冥福を祈るための法要のことで「回忌法要」とも呼ばれる。

  • 回忌の数え方として一周忌や三回忌、七回忌、十三回忌などがある。三回忌までは故人のご遺族やご親族、故人と深い関係にあった知人や友人を招待して行われるが、七回忌以降はご遺族やご親族だけで行う場合や法要そのものを省略する場合もある。内容は僧侶の方による読経と参列者による焼香、そして法話からなり、法要後には会食の時間も持たれる。なお、三十三回忌などで弔い上げにする場合も多い。

  • 日本の仏教各宗派によって回忌の数え方や考え方はさまざまである。宗派の中でも地域やお寺によって行う回忌や省略する回忌が存在する。

  • 三回忌以降の回忌は日本の祖先崇拝の考え方によって設けられたものである。なお、忌日法要は仏教元来の考え方が、一周忌や三回忌は中国の儒教の考え方が由来である。

回忌の数え方は基本的な部分では一周忌から十七回忌まではどの宗派でも同じで、かつ一般的に行われます。
しかしそれ以降は宗派や地域、寺院により考え方や扱いが異なってくるため、終活の段階でよく確認しておくことが大切といえます。

比較的長期にわたってご先祖様を祭っていくためにも、年忌の数え方や法要の際に行う内容などはきちんと理解しておきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
「終活ねっと」では他にも、終活に関する記事を多く取り扱っています。
そちらもぜひ一度ご覧いただければ幸いです。

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