日蓮宗のお経の意味。イキイキと生きることを楽しむ法華経とは?

日蓮宗のお経の意味。イキイキと生きることを楽しむ法華経とは?

日蓮は『法華経』こそが釈迦の教えをすべからくまとめた経典であると、自らが起こした宗旨「日蓮宗」のお経に採用しました。では日蓮宗では『法華経』の教えをどのように説いているのでしょうか。お経を始めとする、日蓮宗のおつとめについてもまとめました。

最終更新日: 2020年03月12日

日蓮宗とは?

日蓮宗は、鎌倉時代に日蓮が起こした仏教の宗旨のひとつです。
他の鎌倉仏教と同じように、鎌倉時代を末法の世とみなした日蓮は、法華経によって人々を救おうとしました。
法華経こそが釈迦の正しい教えを伝えているとし、『南無妙法蓮華経』の題目を唱えることが大事だとしたのです。
現在、日蓮宗は法華経の解釈の違いによって、さまざまな分派(門流)に分かれています。

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「終活ねっと」運営スタッフ

今回「終活ねっと」では、日蓮宗のお経について以下の点を中心して解説していきます。

  • 日蓮宗とは?
  • 日蓮の生涯について
  • 日蓮宗のお経とは?
  • 日蓮宗の「南無妙法蓮華経」の意味
  • 日蓮宗での仏事について
  • 日蓮宗のお経とおつとめに関する本

日蓮宗のお経だけでなく、開祖の日蓮についてや仏事におけるマナーについても解説しています。
最後までご覧ください。

日蓮宗の開祖、日蓮の生涯

日蓮は、貞応元年(1222年)安房国に誕生しました。
12歳の時に天台宗清澄寺で修行を始め、16歳の時に出家得度、それから鎌倉・比叡山へ遊学しました。
建長5年(1253年)、清澄山の山頂で「南無妙法蓮華経」を唱えて立教開宗を宣言し、同時に「日蓮」と名前を改めました。
そして建長6年(1254年)、『立正安国論』を著します。
その後は伊豆や佐渡に流されたりといった迫害を受け、佐渡にて大曼荼羅の本尊を書き表しました。
文永11年(1274年)に赦され、鎌倉へ戻り身延山に入山。
弘安4年(1281年)身延山に十間四面の大堂を建立しました。
弘安5年(1282年)、法華経を流布することを六老僧に命じたのち、10月13日に入滅しました。

日蓮宗のお経とは?

日蓮宗でもっとも大切にされているお経は「法華経」です。
「法華経」とは正しくを「妙法蓮華経」と言い、大乗仏教の経典のひとつで、釈迦の教えの集大成とされています。

日蓮は多くのお経の内で法華経のみが釈迦の教えを正しく伝えているとし、法華経こそが衆生を救うお経であるとしたのです。
法華経は毎日をイキイキと過ごすための智慧が詰まっているそうです。

日蓮宗ではこのお経を読むこととお題目を唱えることを毎日のおつとめとしています。
法華経はとても長い経典なので、鳩摩羅什の訳では28品の章と説に区切られ、それぞれにタイトルが付けられています。

前半の14品を迹門、後半の14品を本門と言います。

また、下記の記事では日蓮宗のお経についてより詳しく紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

日蓮宗の「南無妙法蓮華経」の意味

『南無妙法蓮華経』のお題目を唱えることを日蓮宗では大事にします。
「南無」は「帰依する」という意味で、『南無妙法蓮華経』と唱えることは「妙法蓮華経に帰依する」ということになります。
すべてのものに「仏の心」が備わっているので、そのすべてに感謝し手を合わせます。
そうして一心に『南無妙法蓮華経』を唱えると、自分の中の「仏の心」も呼び起こされます。

それが『南無妙法蓮華経』のお題目を唱えることの意味だそうです。

日蓮宗での仏事について

日蓮宗では、仏事において難しい決まりごとはありません。
お祀りされる方のことを心から思う事こそを大事にします。

法事などでの作法は、ごく一般的なことを守っておくと良いでしょう。

仏壇

日蓮宗では仏壇の安置について特別な決まりはありません。
大切に扱うことと、心を込めてお祀りすることを第一としています。
ただし、本尊として「大曼荼羅」をまつります。
その両脇に脇侍として、向かって右側に「鬼子母神」を、向かって左側に「大黒天」をまつります。
脇侍は本尊より高くならないように飾りましょう。
仏具は三具足(花立・火立・香炉)を揃えるのが基本となっています。

数珠

日蓮宗用の数珠があります。
普通の長さの短房、それよりも少し長い中房、だらりと長い長房が付いています。
お経を読むときなどは左手に二重にしてかけ、房は下にぶら下がるように持ちます。

日蓮宗新聞社や仏具店などで購入できます。

お焼香

お焼香の回数は一般的には3回とされますが、日蓮宗の場合3回するのは導師のみで、一般の参列者は1回のみ行います。
お葬式の間の細かいしきたりはありません。
心を込めてお参りしましょう。

日蓮宗のお経とおつとめに関する本

日蓮宗のお経とおつとめについて解説した本は数多く発刊されています。
お経にCDも出ています。
代々日蓮宗だと言われる方でも、急な法事などで作法を知りたい時にも一冊あると便利ですね。

心を込めておつとめをすることで、日々を心豊かに過ごせるようになると言われています。

日蓮宗のお経のまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では、日蓮宗のお経について説明しました。
日蓮宗では広報活動も積極的に行っており、檀家さんだけでなく、より多くの方に日蓮の説いた教えを広めたいと活動しています。

日蓮宗は、『法華経』というお経を通して、毎日をイキイキと過ごす智慧を教えてくれます。
その教えの中には「生きとし生けるものへの感謝」があります。
「いただきます」と食事の前に手を合わせるなど、そういう日常的にしている何気ないことも、毎日をイキイキと過ごすことへと繋がっていくのかも知れませんね。

また、下記の記事では日蓮宗の葬儀費用について紹介しています。
ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

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