浄土真宗のお盆の考え方とは?お供えやお布施についても解説します

浄土真宗のお盆の考え方とは?お供えやお布施についても解説します

お盆は先祖の霊が帰ってくると言われています。しかし各宗派によってお盆に対する考え方・過ごし方は様々です。浄土真宗のお盆では、盆飾りの飾り方やお布施の金額などにどのような特徴があるのでしょうか?浄土真宗の、他の宗派とは大きく異なる点を解説していきます。

最終更新日: 2020年11月26日

浄土真宗のお盆について

困った人々

お盆はご先祖様の霊が帰ってくる時期とされ、そのおもてなしなどをする供養の行事です。
しかし、浄土真宗は他の宗派とは違い、お盆に対して異なった考え方を持っています。

お盆を迎える時にはその準備のために様々な物を買ったり、何をするのか順序立てて行わなければなりません。
しかし宗派を間違えてしまえばご先祖様の供養にはなりませんから、その宗派特有のお供えなどに注意する必要があります。

そこで今回「終活ねっと」では、浄土真宗のお盆の過ごし方を以下の順に解説していきます。

  • 一般的なお盆はどんなもの?

  • 浄土真宗におけるお盆にはどんな特徴があるの?

  • 浄土真宗のお盆の飾りつけ方は?

  • 初盆のお布施について

終活ねっと運営スタッフのサムネイル画像

「終活ねっと」運営スタッフ

今回「終活ねっと」では、浄土真宗のお盆について以下の点を中心にして解説します。

  • 一般的なお盆の意味とは?
  • 浄土真宗のお盆の考え方
  • 浄土真宗のお盆の飾りについて
  • 浄土真宗の初盆(新盆)のお布施

浄土真宗はお盆そのものに対する考え方が他の宗派とは異なります。
浄土真宗のお盆の考え方や飾りから初盆(新盆)のお布施まで詳しく解説しています。

浄土真宗のお盆について知りたいという方にとても役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

浄土真宗では、お盆をどのように過ごすのか詳しく解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

お坊さんを安く手配したいという方は、終活ねっとのお坊さんをぜひご利用ください。

一般的なお盆の意味とは

仏壇

お盆とは、仏教における「盂蘭盆会」という説話が元となっており、人を救うことを説いたものとなっています。
それが日本の祖先信仰と合わさり、今のご先祖様が帰ってきて供養をする行事となったのです。

そのため浄土真宗以外の宗派では、ご先祖様の霊をおもてなしするため、様々なお供え物をしたりお迎え・お送りをします。

以下では、具体的にお盆では何をするのか・お盆の期間はいつからいつまでなのか、ということを解説していきます。
後述する浄土真宗のお盆と比較してみてください。

お盆の期間はいつからいつまで?

一般的にお盆の時期は7月か8月の13日〜16日です。
7月か8月かの違いは、今では地域の慣習によります。
この違いは旧暦・新暦の採用の仕方によるものです。
旧暦ではお盆は8月ですが、新暦を採用しその時にお盆の時期もずらした地域は7月にお盆を行います。

会社などのお盆休みも13日〜16日のことが多いですが、都合によっては15日の場合もあります。

お盆にすること

浄土真宗以外の宗派でお盆に行うことは、主に以下のようなことです。

故人を供養するため様々な準備をして夏を迎えます。
街中を歩いていて見かけることもあるのではないでしょうか。

  • 精霊馬などの飾り

    きゅうりやなすに棒をさして馬や牛に見立てるものです。

  • お墓参り

    お墓へご先祖様をお迎えに行きます。

  • 迎え火

    ご先祖様が迷子にならないように火を焚きます。

  • 送り火

    ご先祖様を見送るために火を焚きます。

「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載しています。
お盆にやることを詳しく知りたいという方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

法話としても語られる「盂蘭盆会」

お盆のもととなっている「盂蘭盆会(仏説盂蘭盆経)」の話は、法話としてよく語られています。
語られる内容は以下のようなものです。

仏弟子であった目蓮は、ある日亡くなった母親が地獄で苦しんでいることを知ります。
自身の神通力で救おうとしますがうまくいかず、釈尊に救いを請いました。
すると、「7月15日に僧侶を呼び供養すれば母を救える」と説かれ、実際に行ったところ、母が救われたのです。

ここから、現在のお盆という慣習が生まれたといわれています。

浄土真宗のお盆の考え方

お墓

宗派ごとに盆棚の飾り方や、お膳の並べ方などの細かい違いがありますが、浄土真宗だけはお盆そのものに対する考え方が異なります。
まず上述したような迎え火・送り火・精霊棚などはいずれも行いません。
それは、亡くなった方が霊となるような考え方がないからです。

では浄土真宗ではお盆をどのように考えるのか、以下で説明していきます。

浄土真宗ではお盆は「歓喜会」

お盆の由来は「盂蘭盆会」とされていますが、浄土真宗ではお盆のことを「歓喜会」と言います。
「盂蘭盆会」は、仏教の伝説において人を救ったことが基となっています。
「歓喜会」の「歓喜」は、救うことができた時に皆が喜んだ時の「歓喜」の場面を指します。

他の宗派では故人の霊が帰ってくるために、乗り物となる精霊馬などを用意しますが、浄土真宗にはそもそも霊という考えがない上に帰ってくることがありません。

そのため、供養をするのではなくご先祖様に感謝する日とされています。
ご先祖様だけでなく、命の尊さや教えに出会えたことにもありがたいという気持ちを忘れないようにします。

浄土真宗はお盆に墓参りはしても良い?

以上のように、浄土真宗ではお盆の行事をすることはありませんが、お墓参りはしても良いとされています。

他の宗派におけるお盆のお墓参りの考え方は、ご先祖様の霊を迎えに行くためとされていますが、お墓参りはそれだけのためにあるわけではありません。
浄土真宗ではご先祖様への感謝をする日とされているので、会いに行くという意味でお墓参りはしても良いのです。

その際は、一般的なお盆と同様に、お墓の掃除を怠ってはなりません。
お供え物をする際には、例えば花の場合は水を取り替え花瓶を洗い、食べ物の場合には持ち帰ったりゴミが散らばらないように気をつける必要があります。
周りにも配慮をした上で感謝の気持ちを表しましょう。

浄土真宗のお盆の飾り

仏壇

浄土真宗では一般的なお盆は行わないことを説明してきました。
盆棚を設置して並べたり、きゅうりやなすを玄関に飾ることもありません。

しかしご先祖様への感謝を忘れない日であることや同じ仏教であることを考えれば、何かしてご先祖様の存在を感じることができる方が良いでしょう。

浄土真宗では、精霊棚などではなく普通の仏壇にお盆の飾りをします
したがって、結果から言ってしまえば普段の仏壇の飾りと変わりありません。

仏壇にお供えするもの

普段の仏壇の飾りと言っても法事も頻繁にあるわけではないので、普段仏壇を飾る機会は少ないと思います。

以下では、仏壇にお供えするものをご紹介していきます。

仏飯

仏飯とは、仏壇に供える炊きたての温かいお米のことです。
小さな仏飯器に丸く天盛りにします。
原則それを2つ用意しますが、仏壇が小さい場合には1つでも大丈夫です。

この仏飯は、仏様がいただくことのできるように供えるのではなく、私たちが植物からご飯を頂いていることに感謝するためです。
また仏様は匂いをいただくので、炊きたてでないと意味がありません。

五具足

五具足とは、仏壇を飾る5つの道具のことを言います。
香炉が1つで、花立と燭台が2つずつです。

五具足がないとお花やお線香を飾ることができないので必須のものとなります。

打敷

打敷とは、卓の板の下に挟む布のことです。
三角形と四角形のものがありますが、浄土真宗では主に三角形のものが使われています。
三角形の角が手前に垂れるようにして飾ります。

布の質によって高いものから安価なものまで様々な種類があるので、予算のうちでちょうど良いものを仏具店などで探すと良いでしょう。

お餅

浄土真宗ではお餅も仏壇にお供えします。
お餅の形は主に丸型が多く、色については白が基本です。
しかし、新しく仏壇を購入した際には白だけでなく、紅白を用意します。

入れ物は、供笥(くげ)と呼ばれる蓮のような形の六角形のものです。
お餅のサイズに合わせて、供笥に入れる個数を決めます。
大きなお餅であれば2つほど、小さなお餅であれば6〜7個ほどにします。

お菓子・果物

お供えをする際のおすすめのお菓子としては、仏壇なので基本的には和菓子です。
団子・落雁・羊羹・ゼリーなど、日持ちするものが好まれます。

一方の果物は、基本的には何でも良いのですが日持ちすることと丸い物の方が好まれることを意識してください。
例えば桃やみかんなどです。

ろうそく

浄土真宗では、イカリ型と呼ばれる和ろうそくを用意します。
普通のろうそくとは違って先端が開いた形になっています。
色は基本的に白です。

盆提灯はどうする?

他の宗派のお盆では提灯は、ご先祖様が帰ってくるための目印として設置されます。
また親戚に贈ることがしきたりともなっています。

しかし浄土真宗ではこのような考え方ではないので、提灯を贈ることはしません。
どうしても飾りたいという場合であれば、目印としての意味ではなく、単なる灯篭や雰囲気づくりのような形で置くのは良いでしょう。

浄土真宗の初盆(新盆)のお布施

お金

まず初盆(新盆)とは、お盆とは違い故人が亡くなってから四十九日が経った後、初めて迎えるお盆のことを指します。
初盆とお盆の違いは、初めて迎えるということだけではなく、お坊さんに来てもらい読経をし、盛大に法要を行うという点です。

浄土真宗では通常のお盆を行わないことを繰り返し説明して来ましたが、飾りや迎え火などをしないというだけで、浄土真宗でも初盆法要をやるところはあります。
宗派が違う親戚などがいれば、すり合わせも難しくなるため、法要の機会が設けられているのです。

法要が行われる場合には、読経などのお礼としてお布施をお坊さんに渡す必要があります。
しかしお布施はあくまでも「お気持ちで」と言われることが多いです。
具体的にはどれほどの額が払われているのか、浄土真宗の初盆のお布施相場を説明していきます。

お布施の金額相場

一般的に初盆のお布施の金額はおよそ3万〜5万円とされています。
どの宗派においてもこの平均はあまり変化が見られません。

どうしても不安だが直接聞けないという場合には、「他の人はどのくらい渡しているのか」というような文言で、柔らかく訊ねると良いでしょう。

法要の際にお布施の他に必要な費用

法要を行いお布施を渡す際に注意しなければならないのは、ご自宅にお坊さんを招いて行う場合です。
ご自宅に来て頂くので、その交通費となるお車代をお渡しします。
その金額相場は、5,000〜1万円とされています。

お布施と合わせた金額を供えるのではなく、必ず別途用意してください。

浄土真宗のお盆についてまとめ

人々

いかがでしたでしょうか。
今回「終活ねっと」では、浄土真宗のお盆について詳しく解説してきました。

仏教と一括りにせず、宗派によって異なることをお盆にも感じられると良いのではないでしょうか。
以下、まとめとなります。

  • 浄土真宗ではお盆を「歓喜会」と呼び、他の宗派とは違いご先祖様に感謝する日としている

  • 浄土真宗では盆棚などは設置しないが、仏壇は飾る。

  • 仏壇を飾る際には、仏飯・五具足・打敷・お餅・お菓子・果物・ろうそくを用意する。
    提灯はどちらでも良い。

  • 浄土真宗でも初盆の際には法要を行い、お布施が必要となる。
    金額相場は3万〜5万円が主流である。

お盆に対する考え方が、浄土真宗は他の宗派とは大きく異なることがわかりました。
その由来や宗派が分かれるシーンなどを分析していくとより理解が深まるかもしれません。

お盆は単なる休日ではなく、日本に根付く様々な価値観が混在した一つの文化であることを忘れないようにしましょう。

「終活ねっと」では、終活に関する様々な記事を掲載しています。
お盆の起源について詳しく知りたいという方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

関連する記事

こんな記事も読まれています

よく読まれている記事一覧

  • 2020年お盆の期間はいつからいつまで、来年のお盆休みは?のサムネイル画像 1
    2020年お盆の期間はいつからいつまで、来年のお盆休みは?

    お盆の時期は正しくはいつからいつまでなのかご存知でしょうか。実は日本全国で一律なわけではなく、地域によってお盆を迎える時期に違いがあります。お盆がいつからいつまでなのか、その理由や、お盆がどのような行事なのかについても解説していますので、どうぞご覧ください。

  • 2020年のお盆はいつからいつ?東京のお盆休みは違う日なの?のサムネイル画像 2
    2020年のお盆はいつからいつ?東京のお盆休みは違う日なの?

    お盆というと8月の中旬というイメージが強いですが、関東の一部など7月の中旬にお盆を行う地域もあることをご存知ですか?特に東京では7月13日~16日にお盆を行うお宅が多いです。今回は東京のお盆に焦点をあて、お盆の過ごし方や穴場スポットなどもご紹介いたします。

  • 僧侶派遣サービスの費用・口コミを一括比較!お坊さん手配は終活ねっとのサムネイル画像 3
    僧侶派遣サービスの費用・口コミを一括比較!お坊さん手配は終活ねっと

    近年では特定の職業の方を必要に応じて派遣できる派遣サービスが発達しています。そして、中にはお坊さんの派遣サービスというのもあり、最近でもAmazonなどが手がけていることで話題です。お坊さん派遣サービスとは一体どのようなものか、業界各社の比較をご紹介します。

  • 四十九日の香典の金額相場っていくら?香典のマナー・書き方も解説!のサムネイル画像 4
    四十九日の香典の金額相場っていくら?香典のマナー・書き方も解説!

    四十九日法要が行われる際には、香典を準備する必要がありますよね。では、四十九日法要に包む香典の金額の相場とはいくらなのでしょうか?今回は、四十九日の香典の相場についてと、香典のマナーから書き方まで解説したいと思います。ぜひ最後までご覧ください。

  • 一周忌のお悔やみの手紙の書き方について、例文やマナーを紹介しますのサムネイル画像 5
    一周忌のお悔やみの手紙の書き方について、例文やマナーを紹介します

    お世話になった方の一周忌などの法事に参列できないときは、お悔やみの手紙に香典を添えて送ります。いざという時に慌てないよう、例文があると心強いですよね。そこで今回の終活ねっとでは、例文をご紹介しながら、一周忌のお悔やみの手紙について解説いたします。

  • 33回忌法要への香典の金額はいくら?香典の書き方や水引きも解説のサムネイル画像 6
    33回忌法要への香典の金額はいくら?香典の書き方や水引きも解説

    年忌法要はお住いの地域や宗旨により方法はそれぞれ異なりますが、33回忌の法要は節目に当たる大きな法要ですよね。法要の際、恥をかかないように基本的な香典マナーはきちんと知っておきたいものです。この記事では、33回忌の香典の相場やマナーについて説明していきます。

  • 13回忌の香典の金額相場はいくら?故人との関係別に紹介しますのサムネイル画像 7
    13回忌の香典の金額相場はいくら?故人との関係別に紹介します

    13回忌法要に参列するにあたり、香典はどのくらい包めばいいんだろうと悩んでいる方はいませんか?久しぶりに親族が一同に会する中で、香典のマナーを知らないことで恥をかきたくないですよね。今回は、13回忌法要における香典の金額相場について詳しく説明します。

この記事に関するキーワード

カテゴリーから記事を探す

人気のキーワードの記事一覧

関連する記事

よく読まれている記事一覧

関連する記事