法事で渡す引き出物のマナーは?金額相場/品物/のし/渡し方を解説

法事で渡す引き出物のマナーは?金額相場/品物/のし/渡し方を解説

一周忌などの法事では参列者に引き出物(引出物)をお渡しするのが一般的です。引き出物をお渡しするにはさまざまなマナーに基づく必要がありますが、具体的にどのようにすれば良いのでしょうか。今回は法事の際に参列者へお渡しする引き出物のマナーをいろいろとご紹介します。

2019-11-04

法事で渡す引き出物のマナーとは?

困った人々

故人が亡くなったしばらく経つと、決まった時期や年の命日に法事を行うのが一般的です。
法事と聞くと、多くの方が四十九日や一周忌、三回忌などをイメージしますが、三回忌以降も三十三回忌や五十回忌などに至るまで行われます。
このため長期間にわたって法事を続けていくためにも、法事関係のマナーは重要です。

法事関係のマナーと一言でいってもいろいろとありますが、そのうちの1つに数えられるのが、法事に参列した方たちにお渡しする引き出物(引出物)にまつわるものです。
法事では香典をいただいたお返しとして引き出物をお渡しするのが作法とされていますが、引き出物にまつわるマナーがさまざまであるため、どのようにすれば良いのかわからない方も多いでしょう。

そこで今回終活ねっとでは、法事の際に参列者へお渡しする引き出物にまつわるマナーについて、金額相場やおすすめの品物、熨斗(のし)の書き方などから見ていきます。

  • 引き出物とはいったいどのようなものなのか?

  • 引き出物を選ぶ際のポイントとは?

  • 法事で渡される引き出物で定番の品物とは?

  • 引き出物で避けるべき品物とは?

  • 引き出物で使うべき熨斗のマナーとは?

  • 法事に来られない方への引き出物は必要なのか?

  • 法事の引き出物にまつわるその他のマナーとは?

近いうちに法事があり、引き出物の準備に追われている方にとっていろいろと役立つ内容になっています。
ぜひとも最後まで読んでいただき、引き出物のマナーをご理解いただければ幸いです。

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引き出物(引出物)とは

葬儀

法事の際によく見かける引き出物ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。
法事でお渡しする引き出物とは、基本的には法事への参列者に参列や香典に対し、お返しとしてお渡しする感謝の品物のことです。

法事の式が終わった後の会食や、法事から2週間~1ヶ月以内にお渡しされるもので、1人につき1つであるとともに、夫婦や家族に対しても1つ準備するのがマナーとされています。
なお当日渡しで準備する場合は、参列者全員分を用意します。

法事で渡す引き出物の金額相場

お金

法事で引き出物の準備をするには、品物を前もって購入することが欠かせませんが、その際にはやはり金額相場が気になります。
ここではまず、法事で参列者にお渡しする引き出物の金額相場について見ていきましょう。
なお法要後に会食(お斎)があるかどうかによって、金額相場も異なっていきます。

会食(お斎)がない場合

まず引き出物の金額相場は、いただいた香典の半額か3分の1が一般的です。
具体的には東日本であれば半額、西日本であれば3分の1とされています。
ただ参列者が持参する香典の金額は当日にならないとわからないため、当日お渡しの場合は香典の金額に合わせて引き出物の品物を柔軟に準備することが難しいことも多いです。

このため当日渡しでは、法事の中で法要後に会食を行わない場合は一律で3千~5千円程度の品物を引き出物として準備するケースが多く見られます。
一方後日に郵送する場合は、そのままいただいた香典の金額に合わせて柔軟に準備します。

会食(お斎)がある場合

もし法要後に会食を行う法事であれば、会食を行わない場合に比べると少し高額の引き出物を用意するのが一般的とされています。
会食がある場合は、香典の金額相場に加えて会食費用として5千~1万円ほど多めに包むためです。

もし当日渡しのために引き出物を準備するのであれば、香典に会食費用を上乗せした金額を香典でいただくと考えて、一律で5千~1万円程度の引き出物を準備します。
一方後日渡しということであれば、参列者が持参した香典に応じて、その半額または3分の1の品物を準備するのが一般的です。

なお親戚の方からいただいた場合は、会食費用も含めた金額の8割または全額返しでお渡しすることもあります

香典の金額相場に関しては以下の記事で解説していますので、この金額を参考にして引き出物のの金額を考えてみてください。

引き出物を選ぶときのポイント

困った人々

法事で参列者にお渡しする引き出物を準備する際は、金額相場のほかにもどのような品物をお渡しするのかについても知っておく必要があります。
ここでは、引き出物でおすすめとされている品物についてご紹介しましょう。

消えものを選ぶ

法事でお渡しする引き出物は、消えものと呼ばれる品物がおすすめとされています。
消えものとは、一言でいえば使ったり食べたりすればなくなるもののことです。
消えものが良いとされるのは、故人のご不幸がいつまでも続かないように願うためとされています。

つまり使い切ってなくなるようなものを選ぶことで、故人のご不幸も消えてなくなるようにという意味です。

小さくて軽いもの

引き出物でお渡しする品物は消えものが基本ですが、ほかにも小さくて軽いものであることも大切なポイントです。
特に引き出物を法要や会食の場でお渡しする場合、当然ながら参列者はご自宅まで持ち帰りますが、その際に重く持ち運びにくければ不快な気持ちになるでしょう。

このため実際に持っても重くなったりかさばったりしないものを選ぶのも、引き出物の品物を選ぶ際に欠かせない要素といえます。

法事で渡される定番の品物

困った人々

それでは引き出物としてお渡しする品物は、具体的にどのようなものが良いのでしょうか。
一般的に引き出物の品物で定番とされるのが、以下のようなものです。

  • お茶やコーヒーのセット

    いつでも食卓でいただけるうえ、来客にお出しできる。

  • お菓子

    好きな時に食卓でいただけるうえ、来客にお出しできるが、個包装で長持ちし小分けになっているものであればなお良い。

  • 洗剤など日用品

    普段の生活の中で使えばなくなるためにおすすめである。

  • カタログギフト

    施主側で品物を選ぶ手間が省けるうえ、参列者が好きなものを選べる。
    カタログギフトの仕組みを理解している方や交換できる時間的な余裕のある方向け。

  • 商品券

    カタログギフトとともに近年品物として選ばれる例が増えている。
    好きなものを購入できる一方、年配の方など伝統的な常識を重んじる方にはお渡ししない方が無難。

引き出物を選ぶときに避けた方がいいもの

困った人々

法事でお渡しする引き出物の品物には、選ぶべきではないものも含まれています。
引き出物に不向きな品物として主なものは、以下の通りです。

  • 魚や肉など

    いわゆる「四つ足生臭もの」で、仏教で説かれている不殺生の考え方に反する。

  • お酒などの嗜好品

    故人の供養とは反対に、おめでたい意味があるため。

  • 昆布や鰹節

    お酒と同じように祝い事で定番とされているため。

引き出物の熨斗(のし)について

葬儀

引き出物の品物を選んだ後は、そのままの形ではなく熨斗をつけてお渡しします。
ここでは、引き出物の品物にどのような熨斗をつければ良いのかについて見ていきましょう。

表書き

引き出物の熨斗に書く表書きは、が最も全国的に使われています。
また西日本の「粗供養」や九州などの「茶の子」のように、地域独特で一般的に使われているものもあるため、詳しいものについては事前にご親戚の方やご近所の方に確認すると良いでしょう。
このほかにも神道やキリスト教であれば、「偲び草」も一般的です。

表書きより下の方には、施主の名前を記します。
施主の名前は、名字だけかフルネームで記すのが作法です。

濃い墨を使う

法事の引き出物に掛ける熨斗に表書きや名前を記す際は、濃い墨を使うのがマナーです。
葬儀の場合は薄墨でしたが、こちらは故人のご不幸を悲しむ意味があります。

一方で法事を行う段階となれば、故人のご不幸を悲しむ段階を過ぎてしのぶ段階となっているため、悲しみを示す薄墨を使う必要がなくなり、濃い墨を使って良いというのが一般的です。

水引

引き出物に掛ける熨斗紙には水引の印字が施されていますが、実は回忌によって色を分ける必要があります。
具体的には一周忌までであれば黒白か双銀のものを使いますが、三回忌以降は青白か黄白のものを使うのが作法です。

なお水引では色とともに大切な要素として結い方があり、弔事では結び切りや淡路結びが一般的とされています。
いずれの結い方も1度結ぶと簡単にほどきにくいことから、ご不幸が繰り返されないようにという意味があるためです。

法事に来られない人に引き出物は必要?

年賀状

もし法事当日に参列できない方がいた場合、その方のために引き出物を準備する必要はないのでしょうか。
法事に招待した方が来られない場合はよくあることですが、ここでは法事に参加できない方への引き出物についても見ておきましょう。

お返しを郵送する

もし法事に参列できない方がいる場合は、その方のご自宅に引き出物を郵送するのが一般的です。
この場合も法事の場でお渡しした方に対するのと同じように、引き出物の品物にお礼状も同封します。

お礼状の例

引き出物にはお礼状の添付が欠かせませんが、お礼状はどのような文面で記せば良いのでしょうか。
一般的には以下のように記すのがおすすめです。

亡父○○儀 〇回忌に際しまして
格別なるご厚志をいただきましたこと
篤く御礼申し上げます
おかげをもちまして 去る〇月〇日に法要を無事相済ませることかないました

今後とも皆様お健やかにお過ごしくださいますよう祈念申し上げます
略儀ながら書面にてご挨拶申し上げます

令和〇年〇月〇日
○○○○

なおお礼状を書くポイントは、句読点を打たないことと重ね言葉などの忌み言葉を使わないことです。
いずれも日常生活と同じようについ使ってしまいがちであるため、特に忌み言葉についてはどのような言葉がそれにあたるのかに注意しつつ記すと良いでしょう。

法事における引き出物のその他のマナー

お墓

引き出物の準備ができたら、法事の当日にお渡ししたり後日に郵送したりします。
ここでは当日にお渡しする場合、どのようなタイミングでお渡しするべきかについてご紹介しましょう。

引き出物を渡すタイミング

引き出物を当日お渡しする場合は、会食後や法要終了後にお渡しするのが一般的です。
もし後日に郵送する場合は、遅くとも2週間から1ヶ月以内に郵送します。

なおお渡しの際に最も丁寧なのは、施主が参列者1人ずつに自らお渡しするというもので、この際に感謝の言葉をきちんと伝えるのも欠かせません。
そのほかにも、参列者の座る席に置いておくという方法もあります。

お坊さんにも引き出物は渡す?

引き出物の準備をする際、お坊さんにもお渡ししたほうが良いのではないかと気になる方もいるでしょう。
基本的には、お坊さんにも故人の供養のために力添えいただいたということでお渡しします
ただ法事で引き出物自体を用意しない場合は、お坊さんにもお渡しする必要はありません。

お渡しのタイミングについては法要の開始前や終了後、あるいは会食に同席している場合は会食の終了時などが良いでしょう。
なおその際にお布施も一緒に渡すのが、よりおすすめです。

お布施に関して詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

家族や親戚には渡す?

家族や親戚の分も引き出物を用意した方が良いのかと悩む方もいるでしょう。
一般的には家族や親戚の分も準備しますが、家の慣習や親戚の方の配慮によっては、お渡しする必要がない場合もあります
特に親戚の方で香典返しを辞退した方については、なおさら必要ありません。

法事で渡す引き出物のマナーについてまとめ

葬儀

今回終活ねっとでは、法事の際に参列者へお渡しする引き出物にまつわるマナーについて、いろいろと見てきました。
今回の記事で触れた内容をまとめますと、以下に挙げられる各ポイントの通りです。

  • 引き出物とは、法事への参列や香典に対して、お返しとしてお渡しする品物のことである。

  • 法事でお渡しする引き出物の金額相場は、いただいた香典の3分の1や半額が一般的で、会食を行わない場合は3~5千円、会食を行う場合は5千~1万円である。

  • 引き出物を選ぶ際は、故人のご不幸が続かずになくなる意味で使ったらなくなる消えものを選び、なおかつ持ち帰りやすいように小さく軽いものが望ましい。

  • 法事で定番とされる品物として、お茶やコーヒーのセットやお菓子、日用品、カタログギフトなどが挙げられる。

  • 引き出物で避けるべきものとして、仏教の教えに反する魚や肉のほか、お祝い事に使われる嗜好品や昆布、鰹節などがある。

  • 引き出物の熨斗には、表書きとして「志」が一般的で、名前は施主のものを記し、故人をしのぶ意味で濃い墨を使い、水引も回忌によって色を使い分ける。

  • 法事に参列できない方にはお礼状を添えて郵送し、お礼状は句読点や忌み言葉を避けて書くようにする。

  • 引き出物は会食や法要が終わった際にお渡しし、お坊さんや家族・親戚にも基本的にお渡しするのが作法だが、場合によってお渡ししなくて良いこともある。

法事関係のマナーでも、引き出物にまつわるものを見てきましたが、引き出物関係だけでも非常に奥が深いです。
このため法事でお渡しする引き出物を準備する際には、マナーについてもきちんと確認しながら少しずつ進めていくと良いでしょう。

法事の準備の際や引き出物関係でわからないことがあれば、この記事の内容を振り返っていただければ幸いです。
終活ねっとでは、他にも法事に関する記事を多数掲載しています。
以下の記事では、法事での服装について解説しているのでぜひ参考にしてください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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