お布施ののし袋はなにを選べばいい?のしの表書きや相場など徹底解説

お布施ののし袋はなにを選べばいい?のしの表書きや相場など徹底解説

葬儀や法事の際には僧侶に来ていただき、読経してもらうのが一般的です。このため僧侶には謝礼としてお布施をお渡ししますが、のしに包んでお渡しするのが作法とされています。お布施を具体的にどのようなのし袋に包めば良いのかについて、表書きや相場とともにご紹介します。

最終更新日: 2020年09月09日

お布施について

葬儀

日本では葬儀や法事を行う際、ほとんどの場合で菩提寺の僧侶に依頼したうえで、読経していただくのが一般的です。
このため読経などに対する謝礼として、お布施を包んでお渡ししますが、お布施はのし袋に包むのが作法とされています。

冠婚葬祭で使われるのし袋について考えてみると、コンビニやスーパーで販売されているものだけでも非常に種類が多いです。
このためお布施の準備をする際に、どののし袋に包んで僧侶にお渡しすれば良いのかについて悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで今回「終活ねっと」では、葬儀や法事の際に僧侶にお渡しするお布施をどののし袋に包むべきなのかについて、詳しく見ていきます。
またお布施の金額相場や表書きなどの書き方のマナーについても、一緒に見ていきましょう。

  • お布施を包むためののし(熨斗)袋として適切なものとは?

  • お布施の表書きや金額などを書くマナーとは?

  • お布施を僧侶にお渡しする際のマナーとは?

  • お布施ののしに包む金額の相場はいくらくらいなのか?

お布施を包もうとしていてのし袋の種類がわからない方や、日頃からお布施のマナーや金額相場が気になる方にとって、いろいろと役立つ内容となっています。

ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

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お布施ののし(熨斗)袋について

葬儀

お布施を準備する際は、のし袋に包んだ状態にすることが欠かせません。
逆に香典や祝儀と同じように、お札をそのまま手渡しすることは非常に失礼なことといえます。
ここではお布施を包む際に使われるのし袋の種類について、詳しくご紹介しましょう。

封筒の種類

のし袋は、一言でいえば冠婚葬祭用の封筒を指し、基本的には香典袋や祝儀袋などのことを指します。
それではお布施を包む際に使われるのし袋とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

まずお布施を包む場合は、白い無地の封筒を用意します。
この際に気を付けたいのが、郵便番号を記入する枠や電話番号を示す電話マークなど余計なものが印字されていないという点です。

これらの印字がされたものでお布施をお渡しすると、僧侶によっては不快な気分になるため、注意が必要でしょう。

水引の色・種類

香典袋や祝儀袋ならば水引を掛けるのはごく当然のことですが、お布施の場合はどうなのでしょうか。

実はお布施の場合は水引を掛けないのが一般的です。
お布施は基本的に、葬儀や法事など弔事の場合にお渡しするのが一般的ですが、弔事とはいえ僧侶や菩提寺でご不幸があったわけではないため、弔事用の水引を掛けるのは適切ではありません。

なお祝儀袋と同じように赤白の水引を掛けることも、特に僧侶や菩提寺の側でめでたいことがあったわけではないため、特に必要のないことといえます。

もしお布施の準備が間に合わないといったやむを得ない場合は、香典袋に包んで良いとされています。
この場合は黒白か黄白、双銀など地域や金額に合わせた色で、結い方が結び切りや淡路結びになっている水引を選ぶと良いでしょう。

お布施の包み方

お布施をのし袋に包む際は、一定のマナーがあるため、そのマナーに基づいて包み方をします。
まずお布施として包むお札は、福沢諭吉などの肖像が印字されている表面を上に向けた状態にしたうえで、肖像が封筒の口に近いところに来るように包むのが作法です。

このようにしてのし袋を包み終えたら、袱紗に包む方法もありますが、より丁寧という点でおすすめなものとして奉書紙を使って包む方法があります。
奉書紙は進物を包む際に使われる和紙ですが、まずざらつきのある裏面が上に来るように広げ、真ん中より少し左側に封筒を置きます。

そして左・右・下・上の順番で折りたたんだ後、表書きなど必要な項目を書き込むというやり方です。
その後は袱紗(ふくさ)に包みますが、袱紗はひし形に広げたうえで、封筒や奉書紙を真ん中より左側に置き、左・上・下・右の順番で折りたたみます。

お布施の表書きの書き方

葬儀

お布施ののし袋や奉書紙などには、必ず表書きや金額などを書く必要があります。
これは受け取った僧侶の方が、お布施の目的や包まれている金額をきちんと確認できるようにするためです。
ここではお布施の表書きや金額などの書き方について、いろいろと見ていきましょう。

表面と裏面

お布施ののし袋には当然ながら、表面と裏面がありますが,表面には表書きと名前を、裏面には金額や住所・氏名を記載するのが一般的です。
表書きについては、仏式であれば「お布施」や「御布施」と記します。
なお神式では「御祭祀料」や「御祈祷料」キリスト教式では「献金」や「お礼」が一般的です。

このほかにもお車代や御膳料を包んだ場合は、宗教に関係なく「御車代」や「御膳料」という表書きが使われます。

名前については喪主や施主のフルネームか、葬儀や法事を行った家の名前を記すのが作法です。
なお連名で書く場合は、3人までであれば五十音順や立場順に右側から記すなど、連名のルールに基づいて記し方をします。

金額は裏面の右側に、住所・氏名は左下側に記し、特に金額は正式とされている「金○○圓」という書き方が一般的です。
また住所や名前は、実際にお布施を包んだ方のものを記します。

数字の記し方

金額や住所を書くときは数字を書き込みますが、実は金額の場合と住所の場合では書くべき数字の種類が異なります

金額で使われる数字は、大字と呼ばれる漢数字の旧字体を用いるのが一般的で、これは数字の改ざんを防ぐ目的のためです。
大字の一覧は以下の通りですが、数字のうち4と9は縁起の悪い忌み数と呼ばれる数字のため、基本的に使いません。

普通の漢数字 大字

一方住所でも、丁目や番地、アパートなど集合住宅の部屋番号で数字が使われますが、これらの数字を記す際は金額と異なり普通の漢数字を使います。

お布施で表書きや金額などを書く際に、墨の種類が気になる方もいるでしょう。
確かに葬儀でお渡しする香典袋には、表書きなどは薄墨で書くべきという作法があるため、お布施でも同じようにするべきと考えるのも無理もないことです。
しかしお布施で表書きなどを書く場合は、香典と異なり薄墨ではなく普通の濃い墨を使います

香典袋では、大切な方が亡くなったことに対する悲しみの気持ちを示すために薄墨を使いますが、お布施ではお渡しする僧侶などにご不幸があったわけではないためです。
言い換えれば、お布施では薄墨を使ってご不幸に対する悲しみの気持ちを示す必要がないため、普通の墨を使って表書きなどを記します。

一周忌や25回忌などで書き方に違いも?

法事では一周忌や三回忌、25回忌などさまざまな種類がありますが、表書きを回忌法要の種類に応じて書き方に違いを持たせることもできます。
例えば一周忌であれば「一周忌法要御布施」、七回忌であれば「七回忌法要御布施」といった書き方をすることで、受け取る僧侶の側にとってもいつ受け取ったのかがわかりやすくなるでしょう。

なお「〇回忌法要」は、「御布施」より右側にやや小さめに記すと、「御布施」に添える形のように見えます。

お布施を渡す際のマナー

葬儀

お布施を僧侶にお渡しする際、決まったマナーに基づいてお渡しするのが一般的です。
ここではお布施を僧侶にお渡しするやり方について見ていきましょう。

お盆に載せる

お布施をお渡しする際に、ご自身の手から僧侶の手に直接お渡しするというのは、お布施が進物である点から考えるとタブーです。
手渡しの代わりに作法とされているのがお盆や袱紗を使うという方法で、ここではまずお盆を使った方法をご紹介します。

お盆を使う場合は、普通のお盆より小さめの切手盆を使うのが一般的です。
まず袱紗から取り出したお布施の封筒などを切手盆の上に載せますが、この際に僧侶から見て表書きや名前の文字が見やすい向きになるようにします。
そして読経などに対する感謝の言葉を伝えながら、両手で差し出す流れです。

袱紗(ふくさ)を使う

お布施をお渡しする際にお盆が見当たらない場合は、袱紗を使ってお渡しする方法もあります。
袱紗からお布施の入った封筒を取り出し、一度袱紗を簡単にたたみ、お布施の封筒などを載せます。
袱紗を使う場合も、やはり僧侶から見て表書きや名前の文字が見やすい向きになるようにするのがポイントです。

その後も切手盆を使う場合と同じように、読経などに対する感謝の言葉を伝えながら、両手で差し出すという流れになります。

お布施を渡すタイミング

お布施をお渡しする際にもう1つ重要なのが、お渡しのタイミングです。
基本的には葬儀や法事の式が始まる前や、終わった後にお渡しします。
ただ式が始まる前は僧侶が準備に忙しい場合や、喪主・施主が参列者対応に追われている場合も多いため、落ち着いてお渡しするのであれば式が終わった後の方がおすすめです。

ほかにも僧侶が会食に参列できる場合であれば、会食の挨拶の際や会食が終わったタイミングでお渡ししても良いでしょう。

お布施を渡すタイミングや渡し方についてより詳しく知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
以下の記事では、お布施を僧侶にお渡しする際の挨拶についても説明しています。

お布施の金額相場

お金

お布施については金額をいくら包めば良いのかが気になる方も多いでしょう。
最後にここでは、お布施の金額相場について見ていきます。

宗派や戒名で異なる

まず葬儀の際にお渡しするお布施の金額相場は、宗派や戒名の格によって異なります。
ただ一般的には30~100万円程度が相場といって良いでしょう。

具体的には最も格の低い戒名である信士(しんじ)・信女(しんにょ)の場合は30~50万円、格が高い院号のつくもので100万円以上です。
なお浄土真宗のように独特の戒名を持つ宗派もありますが、この場合は宗派によって目安が決まっています。

このほかにも読経に対するお布施については、だいたい15~35万円程度が相場ですが、基本的には戒名に対するお布施と一緒に包むのが一般的です。

法事法要や初盆など行事により異なる

葬儀以外にも法事法要や初盆などでお布施をお渡しする機会はありますが、行事によってもお布施の相場はさまざまです。
例えば法事法要の中でも、故人が亡くなって間もないころに行われる四十九日法要や初盆法要、一周忌法要の場合は3~5万円が相場ですが、三回忌以降となれば1~5万円程度が相場とされています。

地域差もある

お布施の金額相場は、地域によっても差があります。
一番わかりやすい例が、葬儀で読経に対してお渡しするお布施で、関東であれば20~30万円程度であるのに対し、東北や九州などでは15万円前後が一般的な相場です。

お車代・御膳料を加えて払う場合も

場合によってはお布施に加えて、お車代と御膳料を準備する必要もあります。
お車代はお寺以外で葬儀や法事を行った場合、僧侶に来ていただいたお礼としてお渡しする交通費にあたる金銭、御膳料は僧侶が会食に参加できない場合に食事代わりにお渡しする金銭です。

お車代も御膳料もそれぞれ5千円~1万円が相場で、読経や戒名に対するお布施とは分けて包みます

以下の記事では、お車代や御膳料の詳しい金額や包み方のマナーについて解説しています。
ぜひあわせてご覧ください。

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お布施ののしについてのまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、葬儀や法事の際に僧侶への謝礼であるお布施を包む際に適切なのし袋について、いろいろと見てきました。
あわせてお布施の書き方や渡し方にまつわるマナーと、金額相場についてもご紹介しました。

今回の記事で触れた内容をまとめますと、以下のリストに示す各ポイントの通りです。

  • お布施に使うのし袋は白無地の封筒か奉書紙を使うため、基本的に水引を掛けないが、香典袋を使う場合は黒白などの水引を使い、包む際は袱紗を使う。

  • お布施の表書きは「御布施」や「お布施」などと記し、金額については「金○○圓」という形で漢数字の旧字体で書き、墨は普通の黒い墨を使う。

  • お布施をお渡しする際は、直接の手渡しではなく、切手盆や袱紗の上にお布施を包んだ封筒などを僧侶が読みやすい向きに載せ、感謝の気持ちを伝えながら両手で差し出す。

  • 葬儀で包むお布施のうち戒名に対するものは、宗派や戒名により金額もさまざまであるほか、法事法要などで包むお布施も行事によって金額が異なる。

お布施を包む際は、一般的には普通の水引が印字されている香典袋ではなく、白無地の封筒や奉書紙を使って包みます。
しかし場合により香典袋を使う必要がある場合は、黒白や黄白などの色で、結び切りや淡路結びの結い方になっている水引を掛けたものを使っても良いでしょう。
そのほかのマナーも大切なものばかりですのでぜひ覚えておいてほしいところです。

葬儀や法事でお布施を準備することになったら、ぜひこの記事の内容を振り返っていただければ幸いです。
「終活ねっと」では、お布施や法事に関する記事を他にも数多く掲載しています。
以下の記事では、法事の際の服装について解説しています。
服装は、お布施と同様に悩む人が多いのではないでしょうか。
そのような場合は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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