彼岸とお盆の違いって?意味/時期/お布施/お墓参りについて解説!

彼岸とお盆の違いって?意味/時期/お布施/お墓参りについて解説!

現代は仏事に関わることが減りつつありますが、彼岸やお盆の行事には参加するという人も多いでしょう。どちらも日本を代表する年中行事ですが、この2つは何が違うのでしょうか?今回は、彼岸とお盆の違いやそれぞれの意味、お布施の金額相場などについて解説します。

2019-11-08

彼岸とお盆の違いについて

仏壇

現代は仏事に関わることが減りつつありますが、彼岸やお盆のように毎年行われる行事には参加するという人も多いでしょう。
彼岸とお盆は日本を代表する年中行事ですが、この2つは何が違うのでしょうか?

今回終活ねっとでは、彼岸とお盆の違いやそれぞれの意味、お布施の金額相場などについて解説します。

  • 彼岸やお盆の意味と由来について知りたい。

  • 彼岸やお盆が行われる期間は?

  • 彼岸とお盆ですることに違いはあるの?

  • 彼岸やお盆のお布施の相場は?

  • 彼岸やお盆以外でお墓参りに行く期間は?

以上の項目について解説します。
彼岸とお盆の違いについて知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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彼岸とお盆の違いはなに?

困った人々

彼岸とお盆はあくまで違う行事ですが、どちらも日本の先祖崇拝の影響を受けているため、似ている面もあります。
両者の違いについて詳しく見ていきましょう。

それぞれの意味と由来

彼岸とお盆はそれぞれ違う意味と由来を持つ仏事です。
以下で詳しく解説します。

彼岸

彼岸とは、春(春分の日)と秋(秋分の日)の年二回行われる日本独自の仏事です。
もともと彼岸という言葉は、梵語の「パーラム」の漢訳で「悟りの境地」を意味します。
現実を河に例えた上で、河の向こう岸に仏教における理想の境地があるという意味で悟りのことを彼岸と呼ぶようになりました。

しかし、日本に仏教の教えの1つである浄土教が伝わると、彼岸という言葉に日本独自の用法が生まれます。
浄土教では阿弥陀如来が西方浄土にいるとされており、彼岸を西方浄土と結びつけて考えます。

春分と秋分はどちらも太陽が真西、すなわち西方浄土の方向に沈むことから、彼岸と関連付けて考えられるようになりました。
さらに日本独自の先祖崇拝の行事と彼岸が結びつき、現在のような形で行事が行われるようになったと考えられています。

また春分も秋分も暑さ・寒さが和らぐ時期であるため、行事を行うのによい季節であることも影響しています。

お盆

お盆とは、日本で新暦8月15日(以前は旧暦7月15日)を中心に行われる仏事のことです。
元々「盆」という言葉は、仏教経典の盂蘭盆経(うらぼんきょう)に由来する言葉です。
釈迦の十大弟子である目連についてのエピソードが記された経典ですが、一般的には偽経(仏教発祥の地であるインドの経典ではなく中国で生まれた経典)とされています。

しかし、中国や日本では影響力がある経典であり、盂蘭盆経に影響を受けた「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という仏事が行われるようになりました。
この盂蘭盆会が日本の先祖崇拝と結びついて現在のお盆になったと考えられています。

時期はいつ?

彼岸とお盆は行われる時期が異なります。
特にお盆は時期の地域差が大きいことが特徴です。
以下でそれぞれの日にちについて解説します。

彼岸(春・秋)

彼岸は春分の日、及び秋分の日を中心に行われます。
春の彼岸は春分の日(新暦では3月20日ごろ)を中日とした7日間、秋の彼岸は秋分の日(新暦では9月23日ごろ)を中日とした7日間です。

春分も秋分も年によって1日程度ずれることがあるため、彼岸の期間全体が微妙にずれる年がありますが、基本的には毎年前述の期間に彼岸が行われます。

お盆

お盆が行われる期間は、新暦では8月15日を中心にした3日間~4日間です。
2019年の一般的なお盆は8月13日~8月16日まで行われました。
2020年の一般的なお盆の期間は8月13日(木)~8月16日(土)となっています。

ただし、お盆の期間には地域差があります。
元々お盆は旧暦の7月15日に行っていましたが、明治時代に新暦(太陽暦)が採用され、お盆は新暦の7月15日に期間が移動しました。
しかし、日本の多くの地域では、新暦7月15日は農業の繁忙期でお盆を行う余裕がなかったため、徐々に1カ月遅れの8月15日に行うようになりました。

ただし、一部の地域(東京や東北の一部など)は現在も新暦7月15日に行っているほか、旧暦7月15日に行っている地域(沖縄など)もあります。

することに違いはあるの?

彼岸とお盆は由来が異なるため基本的に行事の内容も異なりますが、どちらも日本の先祖崇拝の習俗の影響を受けているため、似た部分もあります。
以下で彼岸とお盆の行事内容について解説します。

彼岸

まずは彼岸の行事です。
彼岸はお盆と比べると檀家がやることは少なく特別な行事はありませんが、墓参りやお寺での法要があります。
春の彼岸も秋の彼岸も行事の内容は基本的に変わりません。

具体的には以下の通りです。

  • 彼岸の法要

    ほとんどの宗派では彼岸に法要(彼岸会)を行う。先祖の供養と共に六波羅蜜(ろくはらみつ、ろっぱらみつ、仏教における6つの修行徳目)を体得するためでもあるとされる。法要はお寺で合同で行われることが多い。

  • 墓参り

    お墓の掃除などを普段よりも念入りに行う。彼岸のお墓へのお供えにはあんこを使ったお菓子(春の彼岸はぼたもち、秋の彼岸はおはぎとされているが、地域による違いもある)が多い。お供えは基本的に持ち帰る。

  • 仏壇へのお供え

    仏壇も掃除やお供えを行う。お墓と同じくあんこを使ったお菓子のほか、精進料理を供えることもある。お供えは基本的に早めに下げる。

また、お彼岸のお供え物について気になる方は以下の記事もあわせてお読みください。

お盆

お盆は行事の内容に地域差が大きく一概には言えない面もあります。
墓参りや仏壇へのお供えは彼岸と同じように行いますが、お盆独自の習俗もあります。
全国的に広く行われていることは以下の通りです。

  • 迎え火・送り火

    先祖を迎えるための目印と言われている「迎え火」や先祖を送り出すための「送り火」をたく。一般家庭では盆提灯などが使われる。

  • 精霊棚(盆棚)を作る

    お盆の供え物のために特別に棚を作る。棚に必要なものにはマコモのござや精霊馬などがあるが、地域差が大きい。

  • お寺での法要

    故人の供養のほか、「施餓鬼会(せがきえ)」という法要を行う宗派が多い。餓鬼とは飢えに苦しむ亡者のことであり、餓鬼を供養するために行う。

また、お盆のお供えについて気になる方は以下の記事も合わせてお読みください。

彼岸とお盆のお布施の相場は?

お金

彼岸やお盆には法要が行われるため、お布施が必要になることもあります。
お布施の金額相場は地域差が大きく一概には言えませんが、大体の相場はあります。
以下でお布施の相場について解説します。

彼岸

彼岸のお布施に金額相場は、5千円~3万円程度です。
彼岸の法要は現在ではお寺で行われる合同の法要への参加が多く、その場合は1万円以内で済むことがほとんどです。

合同ではなく個人で法要をお願いした場合は1万円~3万円程度ですが、地域差も大きく5万円近く包むケースもあります。

お盆

お盆のお布施の目安は、3万円~5万円程度です。
お盆の法要は、一般的には僧侶が檀家に訪れて個別にお経をあげる「棚経」を行います。
四十九日後に最初に行うお盆(新盆・初盆)の場合は、法要の規模が大きくなるため、お布施もやや高くなります

また、法要のお布施にかかる金額について気になる方は以下の記事も合わせてお読みください。

彼岸・お盆以外にお墓参りに行く期間

お墓

お墓参りに行く期間は特に決まっているわけではなく、基本的にいつでも構いません。
しかし、実際には彼岸・お盆を始め、多くの人がお墓参りに行く期間があります。
以下で彼岸・お盆以外のお墓参りに行く期間について解説します。

祥月命日

祥月命日(しょうつきめいにち)とは、故人が亡くなってらから1周忌以降の故人が亡くなった月日、すなわち命日のことです。
祥月は故人が亡くなった月と同じ月、命日は故人が亡くなった日と同じ日のことであり、この2つを合わせて故人が亡くなった月日を指します。

ただし、一般的には祥月命日とは言わず、祥月を略した命日だけで月日を表すことがほとんどです。
祥月命日に必ずお墓参りが行われるわけではありませんが、実際には多くの人が供養のために故人のお墓を訪れます。

月命日

月命日とは、毎月の故人の命日のことです。
祥月命日は1年に1回のみですが、月命日は毎月訪れるため、故人への思い入れが強い人や信心深い人は月命日に欠かさずお墓参りをする人もいます。

時間や場所の都合もあるため、月命日のお墓参りはなかなか大変ですが、故人と常に向き合う時間を作りたい人にはよいことでしょう。

年末年始

お盆以外でお墓参りが行われる最も一般的な期間は、年末年始です。
年末年始は宗教的な行事が多く区切りもよいため、お墓参りに行く人が増えます。
特に年始の初詣は神道における祖先崇拝とも関連する習俗であるため、故人の供養を行う人が多いのです。

また普段は遠方に住んでいてお墓参りが難しい人も年末年始は帰省することが多いため、お墓参りに行く時間がとりやすいという理由もあります。

彼岸とお盆の違いについてまとめ

お墓

いかがでしたか?
今回終活ねっとでは、彼岸とお盆の違いについて解説しました。
最後に記事の要点をまとめておきます。

  • 彼岸という言葉は梵語で「悟りの境地」を意味するが、日本では浄土教の影響で西方浄土と結びつけられ、太陽が西方浄土の方向(真西)に沈む春分や秋分の日に先祖崇拝の行事が行われるようになった。

  • お盆の「盆」という言葉は、仏教経典の「盂蘭盆経」に由来しており、盂蘭盆経に影響を受けた「盂蘭盆会」という仏事が日本の先祖崇拝と結びついて現在のお盆になった。

  • 春の彼岸は春分の日(新暦では3月20日ごろ)を中日とした7日間、秋の彼岸は秋分の日(新暦では9月23日ごろ)を中日とした7日間、お盆は一般的には新暦8月15日を中心にした3日間~4日間に行われる。

  • 彼岸には法要(彼岸会)や墓参り、仏壇へのお供えなどを行う。お供えはあんこを用いたお菓子が中心である。基本的に春も秋も内容は変わらない。

  • お盆にはお墓参りや仏壇へのお供えのほか、迎え火・送り火や精霊棚作り、法要(施餓鬼会)などが行われる。内容は地域によってかなりの違いがある。

  • 彼岸のお布施の相場は5千円~3万円、お盆のお布施の相場は3万円~5万円程度であるが、地域差があり一概には言えない。

  • 彼岸やお盆以外でお墓参りに行く期間は、祥月命日(故人が亡くなった月日)や月命日(毎月の命日)、年末年始などである。

彼岸もお盆も純粋な仏事ではなく、各地域に固有の習俗と結びついた日本独自の行事です。
それぞれの地域に独自の風習があるため、安易な一般化はできない点に注意しましょう。

終活ねっとでは、他にも法事や葬儀全般に関する記事を多数掲載しています。
以下の記事では、正しいお墓参りの仕方について知ることができますので、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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