一周忌を自宅で行う際に準備するのは?施主側と参列者側にわけて解説

一周忌を自宅で行う際に準備するのは?施主側と参列者側にわけて解説

一周忌は、亡くなられて1年後に行われる大切な法要です。自宅で執り行えば、故人も喜んでくれることでしょう。故人にとっての良いお弔いになるように、施主側も参列者側も十分な準備をしておきたいものです。今回は自宅での一周忌の準備について解説します。

最終更新日: 2020年09月09日

自宅で一周忌法要を行う際の準備について

仏壇

亡くなられた人は四十九日までの間はこの世とあの世の間をさまよい続けて、閻魔大王などの裁きを受けると言われています。
そして四十九日目に「忌明け」となり、故人は仏となって極楽浄土へと昇っていくのです。

そして一周忌は、極楽浄土に行った故人が幸福に過ごすことを願う法要の始まりなのです。
また、次の三回忌法要からは参列者数も限定されてきて、遺族・親族を中心にした少人数の法要になるのが一般的です。
そのため一周忌は、葬儀から続く一連のお弔いの中の一区切りとも考えられます。

そんな一周忌の法要を自宅で行うとなれば、準備などの面で負担は大きいかもしれません。
しかし、「我が家」での法事ということで、故人にも喜んでもらえることでしょう。
また、遺族にとっても、厳かな中にもくつろいだ雰囲気の中でのお弔いが行えることになります。
今回「終活ねっと」では、自宅での一周忌に関して

  • そもそも一周忌法要とはどういうこと?

  • 自宅での一周忌では、どんなものを用意するの?

  • 自宅での法要に参列する時のマナーとは?

以上のようなことについて解説していきます。
最後までお付き合いいただけたらありがたいです。

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一周忌の基礎知識について知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。

そもそも一周忌(1周忌)法要とは?

仏壇

一周忌法要は、故人が亡くなって1年後に執り行われる、一区切りの意味を持つ法要です。
また、年忌法要のスタートとなる大切な法要でもあります。

亡くなられて一週間後の初七日法要から四十九日法要まで、7日ごとに行われる法要を「忌日法要」と言い、故人が極楽浄土へ導かれることを祈ります。
(実際には、初七日法要と四十九日法要だけが行われたり、初七日法要を葬儀・告別式と同じ日に済ませてしまう場合もあります。


それに対して、その後に一周忌、三回忌、七回忌と続いていく法要を「年忌法要」と言います。
年忌法要は、故人が極楽浄土の仏様のもとで、仏さまと一体化して、心安らかに過ごせるようにお祈りすることが目的となります。

一周忌法要は、遺族にとっては、平穏の日々を取り戻すために、心の痛みに一区切りをつける法要となります。
そして、年月が流れても故人への弔いの心を忘れずに生きていくための法要の始まりともなります。

自宅での一周忌法要に用意するものは?

仏壇

さて、自宅で一周忌法要を執り行う際に準備するものとはなんでしょうか。
お寺や葬儀社などの専用施設を借りる場合と違って、決して忘れないように注意しておくべきことがあります。

ここでは、そんな自宅での一周忌法要に用意するものについて紹介していきます。

仏壇の掃除

日常のお参りの時よりも念入りに掃除をしておくのが礼儀と言えるでしょう。
ただし、それほどひどい汚れが付着していることは少ないと思われます。
ほこり程度であれば、ほこりはたき(毛ばたき)のようなもので丁寧にはたけばよいでしょう。
ちょっとした汚れであれば、乾いた柔らかい布で軽く拭いて落とすのがよいでしょう。

あまり強くこすったりすると仏壇を傷つけてしまいかねません。
少し落ちにくい汚れの場合は、まず、中性洗剤を柔らかい布に付けてしっかりと絞った後、丁寧に拭きます。
その後、今度は水で湿らせた柔らかい布をしっかりと絞って、中性洗剤を落とします。

汚れを落とした後も水分をきちんとふき取っておかないとカビ・腐食の原因になりますので注意が必要です。
金仏壇など、金箔が張られている場合は傷つきやすく、強くこすると金箔がはがれてしまいますので、かなり注意しながらほこりをそっとはたく程度にしておいた方がよいと思われます。

祭壇の準備

年忌法要では、自宅に常設の仏壇にお参りすることもありますが、祭壇を仏壇のそばにおいてお参りすることもあります。
葬儀の際に葬儀社から提供されたものがあれば、それを再び使うのがよいでしょう。
仏壇と同じように、遺影を中心にしてお供え物やお花を飾ります

仏壇を飾って行うのか、新たに祭壇を設けた方がよいのかは、菩提寺に尋ねてみることをおすすめします。

ろうそく/花/お線香

お供えもののための基本的仏具として三具足と言われるものがあります。
ろうそくを立てる「火立て(灯立て)」、花をお供えする「花立」、線香などをたく「香炉」です。
つまり、これら三つは日常的なお参りの時も、法要の時も絶対に欠かしてはいけないお供え物とされています。

一周忌に法要のためにしっかりと揃えておきたいものです。
花の場合は、基本的には生花がふさわしいです。
造花と違って手配や購入など準備での負担が大きいかもしれませんが、できることなら一周忌の祭壇には生花を飾りましょう。

僧侶をもてなす準備

僧侶のために、できれば控室に当たる部屋を確保しておく方がよいでしょう。
ただし、袈裟をまとえばすぐに読経が始められるため、控室が不要の場合もあります。
法要が行われる部屋の中の上座、仏壇のすぐそばあたりに僧侶の座布団を用意しておいて、そこへ案内してもよいでしょう。

また、お茶やお茶菓子も準備しなければなりません。
読経で喉が渇くことが多いため、読経の切れ間に喉を潤すこともあります。
すぐわきにお茶を置いておいたほうがよいか伺った方がよいでしょう。

さらに僧侶に出す湯呑は、できれば一般参列者のだすものより格式の高い、たとえばふた付きのようなものを出す方がよいでしょう。

お返しの品

参列者は故人を弔い、遺族の心に寄り添ってあげたいという真心から、香典として現金や様々なお供え物を持参します。
それらに対するお返しも準備しておいて、できれば当日に渡すのが礼儀です。
場合によっては、後日届けたり郵送したりすることもあります。

金額としては半返しということがよく言われます。
頂いた分の半分くらいの金額のお返しが妥当という考え方を言うものです。
実際には2分の1~3分の1程度のものがよく選ばれるようです。

お布施

法要で読経や法話をしていただいたお礼として僧侶に渡すものです。
相場としては3万円~5万円程度が妥当と言われています。
また、自宅まで来ていただいたことでお車代を、さらに法要後の会食を辞退された場合は御膳料を渡すのが礼儀です。

「お車代」の相場は5000円~1万円程度、「御膳料」もやはり相場は5000円~1万円程度となっています。

なお、一周忌のお布施についてより詳しく知りたい方は以下の記事をお読みください。
以下の記事では、宗派ごとの金額相場についても解説しています。

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参列者として自宅に訪問するときのマナー

仏壇

施主の自宅で行われる法要に関してのマナーを確認しておきます。

服装

喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」という3段階の格式があります。
法要などでの服装に関しては、施主側の服装は参列者の服装より格が下にならないようにするのが礼儀です。
逆に言えば、参列者の服装が施主側の服装の格を上回るのも避けるべきです。

施主側

本来であれば、紋付の和服やモーニングなどの「正喪服」が妥当な所ですが、実際は、一般的に喪服と言われる準喪服のブラックスーツで大丈夫です。
靴、靴下、ネクタイ、スッキングなどは黒で統一します。

参列者側

参列者側は、基本的には、準喪服である普通の喪服(ブラックスーツ)で大丈夫です。
ただ、場合によっては一周忌でも「平服でお越しください」という案内を頂くこともあります。
その場合はいわゆる喪服ではない、地味な感じのダーク系スーツでよいでしょう。
靴、靴下、ネクタイ、ストッキングはやはり黒を基本とした方がよいでしょう。

お供え物

お供え物としては、和菓子・洋菓子、果物、線香・ろうそくなど様々なものが選ばれます。
留意点としては、それらのお供え物は、仏様からの「お下がり」として遺族・親族で分け合うことになるということです。

そういったことを考慮して、小分けできるもの、常温でもある程度日持ちがよいものを選ぶとよいでしょう。
相場としては3000円~5000円程度と言われています。

以下の記事では、お供え物ののしの書き方についても説明しております。
一周忌のお供え物について、さらに詳しく知りたいという方は以下の記事もあわせてお読みください。

香典

香典は、故人を弔い、冥福を祈るため、そして少しでも遺族に力添えをするために捧げます。
(その点はお供え物もほぼ同じです。

渡すときは、その場で袱紗から取り出して「御仏前にお供えください」などと、格式に沿った挨拶をして渡すのが礼儀です。

金額は故人との関係によって相場が変わります
具体的に見てみましょう。

  • 故人と血縁関係にある場合

    1万円~3万円。会食に参加する場合は5,000円~1万円円追加。

  • 故人と血縁関係なしで、付き合いが深い場合

    1万円~3万円。会食に参加する場合は5,000円~1万円円追加。

  • 故人と血縁関係なしで、一般的な付き合いの場合

    5,000円~1万円。会食に参加する場合は5,000円~1万円円追加。

夫婦で参列する場合の香典は、1.5倍程度、2倍など考え方がいろいろあるようです。
関係者に確認することをおすすめします。
会食はそのまま二人分と考えてよいでしょう。

以下の記事では、金額相場だけでなく表書きの書き方についても解説しております。
一周忌の香典について、より詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてお読みください。

自宅で一周忌法要を行う際のまとめ

仏壇

今回「終活ねっと」では、自宅で行う一周忌法要について話を進めてきました。

  • 一周忌とは、逝去の日から1年後の法要で、四十九日法要と共に大切な意味がある。

  • 一周忌を自宅で行う際には、仏壇の掃除、祭壇の準備から、引き出物、お布施まで、準備すべきものがある。

  • 一周忌などの法要に参列するに際には、服装や香典など確認しておいた方がよいマナーがある。

以上のような内容で進めてきました。
故人の命日、そして葬儀・告別式から1年が経過しているとはいえ、大切な人を失った遺族の心の痛みは事あるごとに蘇ってくることでしょう。

だからこそ、一周忌の法要は故人にとっても遺族にとっても大きな意味があります。
さらに自宅で行えるとなれば、より意義深い法要となります。
参列者の真心も、遺族にとって大きな励ましとなることでしょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

「終活ねっと」では、他にも法事に関する記事を数多く掲載しています。
以下の記事では、一周忌の挨拶について解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。

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