お寺へ払うお布施のマナーとは?お布施の基本情報を抑えておこう!

お寺へ払うお布施のマナーとは?お布施の基本情報を抑えておこう!

私たちは葬儀や法事などでお坊さんのお世話になることが多いです。そしてお坊さんに感謝の気持ちでお渡しするものとしてお布施がありますが、お寺にお布施をお渡しするにはさまざまなマナーがあることは知っておくと良いでしょう。今回はお寺へのお布施のマナーを見ていきます。

最終更新日: 2020年03月07日

お寺で払うお布施のマナーについて

葬儀

葬儀や法事、お墓参りなどで、私たちはすでに亡くなった親しい方を供養することが意外と多いです。
そしてご先祖様を供養する際、お寺のお坊さんにいろいろとお願いすることになります。
中には菩提寺と檀家という関係で、お寺のお世話になっている方も多いでしょう。

さてお寺のお坊さんにお経をお願いする際は、謝礼としてお布施をお渡しすることになります。
ただしお布施をお寺のお坊さんにお渡しする際、いくつかの守るべきマナーがあるため、知っておくと便利です。

そこで今回「終活ねっと」では、お寺のお坊さんにお布施をお渡しする際のマナーをいろいろと見ていきます。

  • お布施とはどのようなものなのか?

  • お布施ののし袋にまつわるマナーとは?

  • お寺にお布施を郵送する際の添え状を書くマナーとは?

  • お寺のお坊さんにお布施をお渡しする際のマナーとは?

  • お布施の金額相場はいくらなのか?

  • お寺へ払うお布施は年間いくらなのか?

  • お寺へのお布施と税金制度との関係は?

葬儀以外にもお渡しする機会の多いお布施について、いろいろと知ることのできる内容となっています。
ぜひとも最後まで読んでいただければ幸いです。

また「終活ねっと」ではお坊さん手配サービスを運営しています。
お坊さんを安く手配したいという方は、「終活ねっと」のお坊さんをぜひご利用ください。

お布施ってどういうもの?

お墓

よく耳にする「お布施」ですが、どのようなものなのでしょうか。
お布施とは、葬儀などでお坊さんに謝礼としてお渡しする金銭のことです。
仏様やお寺への感謝の気持ちを込めてお渡しする意味もあるため、お坊さんへの報酬ではないという点がポイントといえます

お布施の内訳として、読経に対する読経料や、戒名に対する戒名料が一般的です。
ほかにも交通費代わりのお車代や、会食代わりの御膳料が必要な場合もあります。

お布施ののし袋のマナー

葬儀

お寺へのお布施を包む際は、お札をそのままお坊さんにお渡しするという形はマナーに反します
封筒などに包んだ形にするのが一般的な作法とされていますが、具体的にどのように包めばよいのでしょうか。

封筒

お布施を包む際に使われる封筒ですが、白無地の封筒や奉書紙などが代表的です。
白無地の封筒は、水引や余計な印字がないものを使います。
水引に関しては、お寺側にご不幸があったわけではないため、慶弔をはっきりさせる意味のある水引を使う必要がないためです。

また郵便番号欄や住所・氏名欄などの余計な印字がしてあるものは、お寺やお坊さんによっては不快な気持ちになることもあります。
このため何も印字されていない白い封筒を使うのが作法です。
ただしお布施専用の表書きが印字されているものは、使っても問題ありません

お布施の包み方

お布施を包む際はほかにも、上記でも説明したように奉書紙(ほうしょがみ)などを使う方法もあります。
ここでは白い封筒以外のものを使う方法も見ていきましょう。

奉書紙に包む・上包み

奉書紙は古くから公文書として使われてきた歴史があるため、現在でも進物を包む際に丁寧さや誠意を示すうえではうってつけの紙です。
表面はなめらかで、裏面がざらざらしていますが、奉書紙を使う場合はまず裏面を上にした状態で広げます。

そしてあらかじめ用意した中包みを、広げた奉書紙の真ん中より左側に置き、左・右・下・上の順に折りたたむ流れです。

不祝儀袋は使ってよい?

葬儀など弔事でよく使う袋として、コンビニなどでよく売られている不祝儀袋があります。
お布施に関しては、本来はお寺にご不幸があったわけではないということで不祝儀袋は使われません

ただし急ぎでお布施を準備しなければいけない場合は、不祝儀袋を使って包んでもよいとされています。

水引については?

不祝儀袋を使う場合、市販のものであれば水引が印字されているのが一般的です。
もし水引付きのものしかない場合、色は黒白か、地方によっては黄白のものを使います
また5万円以上の高額なお布施を包む場合は、双銀も一般的です。
お墓の開眼供養などおめでたい行事の場合は、紅白のものを使うこともあります。

結び方については、弔事ということで結び切りや淡路結びのものが一般的です。
紅白のものを使う場合は、蝶結びでもよいでしょう。

ただ本来のお布施では水引を使わないのがマナーであるため、お布施の準備は早めに行ったうえで、水引の不要な白無地の封筒や奉書紙を使うようにしましょう。

表書きの書き方

お布施を準備する際は、封筒に表書きを書くことも大切です。
表書きの書き方についても見ていきましょう。

表面と裏面

お布施の表面には表書きと名前を、裏面には金額や住所・氏名を記します。
表書きについては、「お布施」や「御布施」が一般的です。
「読経料」や「戒名料」などはお布施の考え方にそぐわないため、使わないようにします。
名前は喪主や施主のフルネームか、葬儀などを行った家の名前を記すのが作法です。

金額については「金○○圓」という形で書きます。
住所・氏名は、そのまま喪主・施主の住所とフルネームを記すのが作法です。

数字の記し方

お布施で金額や住所を書く際に大切な点が、数字の書き方です。
金額の場合は、改ざんを防ぐ理由から、画数の多い漢数字の旧字体を使います。
一方住所で使われる数字は、普通の漢数字を使ってよいです。
丁目や番地ではなくハイフンを使う場合は、縦ハイフンで繋げます。

もし電話番号や郵便番号を付け加える場合も、数字の部分は住所と同じように普通の漢数字と縦ハイフンを使って書くということで大丈夫です。

お布施に表書きなどを書く場合、普通の濃い墨を使います。
お寺側にご不幸があったわけではないことから、香典で薄墨を使う葬儀の際でもお布施については濃い墨を使って問題ありません

新札のほうがよい?お金の入れ方

お布施のお金を入れる際は、新札で入れるようにします
お札で肖像が印刷されている表面を上にした状態で、肖像の部分が袋の口に来るように入れるのが作法です。

ただしお布施の金額が数十万円の場合、1万円札だけで多くのお札が必要であるため、全部新札にするのが難しいこともあります。
このような場合は、古いお札が含まれていても問題ありません。

お布施を郵送する際の添え状の書き方

葬儀

もし郵送でお寺にお布施を送る場合は、添え状も一緒に送ることが大切です。
添え状の文面は、以下のように記すとよいでしょう。

拝啓

暑さが和らぎ秋の足音が聞こえてくる時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて私事ながら諸事情があり、お彼岸の御法要に参列することが難しくなってしまいました。
誠に勝手ではございますが、我が家にて読経をお願いいたしたくお知らせいたしました。

突然のことで申し訳ありませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。
後日、あらためましてご挨拶に伺いご住職に挨拶させていただきます。

敬具

添え状ではお布施のことには触れず、代わりに季節の挨拶と読経をお願いしたい旨をきちんと記すことがポイントといえるでしょう。

お布施を渡す際のマナー

葬儀

実際にお布施をお渡しする際も、一定の作法を守ることが大切です。
お布施をお渡しする際に心がけるべき作法をご紹介します。

お盆にのせる

お布施をお渡しする際は、お盆にのせるのが一般的です。
お盆は切手盆と呼ばれる、普通のものより一回り小さいものが使われます。
お盆を使う場合、袱紗から取り出したお布施を、お坊さんが字を読みやすい向きにお盆にのせ、感謝の言葉を伝えながらお盆を差し出す形です。

袱紗(ふくさ)を使う

もしご自宅などにお盆がない場合は、袱紗の上にのせてお布施をお渡しする方法もあります。
袱紗を使う場合も、お坊さんが読みやすい向きにのせたうえで、感謝の言葉を伝えながらお盆を差し出す形です。

お坊さんにお布施を渡すタイミング

なお、お布施をお渡しするタイミングは、儀式が始まる前にお坊さんに挨拶する際か、儀式終了後にお坊さんに感謝の気持ちを伝える際です。

ただ時間的な余裕について考えると、儀式終了後の方がよいでしょう。
儀式開始前の場合は、何かと準備や弔問客対応などで慌ただしいためです。

「終活ねっと」では以下のリンクの記事で香典返しや引き出物について解説しています。
興味のある方はこちらも参考にしていただけると幸いです。

お布施の料金の金額相場

お金

お布施について考える際、やはり気になるのはお布施の金額相場がいくらなのかという点でしょう。
ここではお布施の金額相場について見ていきます。

宗派や戒名によって違う

お布施をお渡しする機会として多いのが、葬儀を行った場合です。
葬儀の際は故人に戒名をつけてもらいますが、戒名料は宗派や戒名の格によりさまざまです。
例えば居士・大姉の場合、真言宗では80万円以上であるのに対し、日蓮宗では30~50万円程度となっています。

またほとんどの宗派で、最も格の低い信士・信女が30~50万円程度であるのに対し、院号が付く場合は100万円以上です。
このほかにも浄土真宗の「釋・釋尼」のような独特な戒名がある場合は、その戒名ごとに相場が決まっています。

法事や初盆など行事によって違う

ほかにも主催する法事や法要、初盆などの行事によってもお布施が異なってきます。
例えば四十九日法要や初盆法要の場合は3~5万円程度ですが、三回忌以降になると1~5万円と若干少ない金額から包んでも問題ないことも多いです。

中には彼岸法要のように合同で行う場合は3千~1万円、個別に行う場合は3~5万円と催す方法によって異なることもあります。

地域差もある

お布施の金額相場は、地域によっても差が出ます。
例えば葬儀の場合、関東では20~35万円程度であるのに対し、関西では15~20万円程度です。
また東北や九州ではより安い相場になっていることも珍しくありません。

このため、お住まいの地域でいくらくらいのお布施が必要なのかについては、菩提寺やご近所の方に確認するとよいでしょう。

お車代・御膳料を加えて払うことも

場合によっては読経や戒名に対するお布施のほか、お車代と御膳料を一緒にお渡しすることもあります。

お車代は菩提寺以外で葬儀や法要を行った場合、お坊さんに菩提寺から来てもらったお礼にお渡しする金銭です。
また御膳料は弔事後の会食にお坊さんが参加できない場合、代わりにお渡しします。

いずれも5千~1万円が相場となっており、場合によってはこれらのお金をお布施に加えてお渡しすることになる点も知っておくとよいです。

御膳料の相場についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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お寺へ払うお布施は年間どれくらい?

困った人々

読者の皆さんの中には、菩提寺があって、毎年のようにお布施をお渡ししているという方もいるでしょう。
これからお寺の墓地にお墓を建てるために檀家になろうという方もいるのではないでしょうか。
もし檀家になった場合、年間でいくらのお布施をお寺にお渡しするのかは大きなテーマです。
檀家になった場合、1年間でお寺にお渡しするお布施は、以下の通りになります。

  • 護寺会費・維持費:5千~2万円(月あたり500~1500円程度)

  • お寺で行う法要や行事のお布施:1度につき3千~1万円程度

  • お寺の維持や修繕のための寄付:1口1万円など

なお地域や宗派、菩提寺との関係などによって、以上の金額はいろいろと異なってくることも多いです。
加えてお寺によっては、ほかにも必要な経費の負担をお願いしてくることもあります。

ちなみに檀家になる際は、入檀料として10~30万円程度が、檀家をやめる際は離檀料として10~20万円が必要です。
離檀料については、最近高額を請求されるなどトラブルが相次いでいますが、相場さえ知っていればうまく対処できるでしょう。

お寺へのお布施は税金制度的にはどう?

お金

お布施の金額は基本的に万円単位であるため、高額になる傾向にあります。
このため、「渡したお布施を理由に、せめて税金の負担が軽くなればいいのに」と考える方も多いのではないでしょうか。

実はお布施は、相続税を計算する際に葬儀費用の一部としてみなされます
葬儀の際にお坊さんの読経は欠かせないため、葬儀費用として控除の対象になる仕組みです。

なお税金といえば所得税の確定申告や住民税申告がイメージしやすく、お布施も寄付金控除の対象になるように見えます。
しかしお布施は寄付金控除の対象外ですので、申告しても受理されません

お寺へ払うお布施のマナーについてまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、お寺のお坊さんに謝礼としてお渡しするお布施のマナーについて、いろいろと見てきました。
今回の記事で触れた内容をまとめますと、以下のリストに挙げられる各ポイントの通りです。

  • お布施とは、葬儀や法事などでお坊さんにお経をあげていただいた感謝の気持ちにお渡しする金銭のことである。

  • お布施ののし袋は、白無地の封筒か奉書紙が一般的だが、不祝儀袋も場合によっては使ってよいとされており、表書きは「御布施」や「お布施」である。

  • お布施を郵送する場合に添付する添え状は、お布施のことには直接触れずに、季節の挨拶と法要での読経をお願いするような文面とする。

  • お布施をお渡しするマナーは、切手盆か袱紗の上にお坊さんが読みやすい向きにのせ、感謝の言葉を伝えながら両手で差し出す。

  • お布施の金額相場は、宗派や戒名の格、法要などの行事、地域によってさまざまであるうえ、お車代や御膳料も加えてお渡しすることもある。

  • 1年間にお寺へお渡しするお布施は、護寺会費や行事のお布施などから考えて、1~4万円程度となり、檀家になるにはほかにも入檀料も必要である。

  • お寺にお渡しするお布施は、相続税の計算では葬儀費用として控除の対象となるが、所得税の確定申告などでは寄付金控除の対象とはならない。

お寺へお渡しするお布施は、葬儀や法事の他にも、お寺やお墓関係の行事があるたびにお渡しするため、割と準備する機会が多いです。
このためお布施関係の知識やマナーはきちんと知っておくと、いろいろと役立てられます。

「終活ねっと」では以下のリンクの記事で葬儀での施主のあれこれについて解説しています。
ぜひこちらも合わせてご覧ください。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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