お盆に馬や牛を作るのはなぜ?作り方/時期/向き/処分方法を解説!

お盆に馬や牛を作るのはなぜ?作り方/時期/向き/処分方法を解説!

お盆には、野菜で馬や牛を作る慣習があることをご存知ですか?多くの方が、この馬と牛を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。このお盆の時期に見られる馬と牛について、意味だけでなく実際に作る方法や処分の仕方についても詳しく紹介します。

2019-11-05

お盆に作る馬や牛について

仏壇

お盆の時期になるとよく目にする「きゅうりの馬」と「なすの牛」をご存知ですか?
この馬と牛は、お盆の風物詩の一つとして広く知られています。

そもそも、なぜお盆には、野菜で馬と牛を作って飾るのでしょうか?
また、多くいる動物の中でも「馬」と「牛」なのでしょうか?
それにはきちんとした理由があるのです。

今回終活ねっとでは、お盆に作る馬と牛について詳しく紹介していきます。

  • なぜお盆に馬や牛を作るの?

  • お盆の馬や牛の作り方とは?

  • 馬と牛は、いつどのように置けば良いの?

  • お盆が終わった後の馬と牛の処分方法とは?

以上の流れに沿って、話を進めていきます。

お盆に野菜で馬と牛を作る理由だけでなく、実際に馬と牛の作り方や処分の方法なども詳しく紹介します。
このお盆の「馬」と「牛」の意味を知れば、ますます故人やご先祖様を身近に感じて頂けるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。

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なぜお盆に馬や牛を作るの?

困った人々

馬や牛の本当の名前は?

お盆に作る馬や牛にはきちんと名前があることをご存知ですか?
馬を精霊馬(しょうりょうま)、牛を精霊牛(しょうりょううし)と言います。

お盆の時期には、故人やご先祖様の霊をお迎えして供養します。
故人やご先祖様の霊をお迎えするにあたり、浄土とこの世を行き来するための乗り物となるのがこの「精霊馬」と「精霊牛」であると言われています。

では、なぜ「馬」と「牛」なのでしょう?
一般的に、馬は速く走る、牛はゆっくりと歩くイメージを持たれる方が多いかと思います。
お盆に故人やご先祖様の霊をお迎えするにあたり、少しでも早くお迎えしたいという願いを込めて「精霊馬」を、なるべくゆっくりと浄土へお帰り頂きたい気持ちを込めて「精霊牛」を作ると言われています。

なぜ野菜のナスときゅうりを使うの?

では、精霊馬と精霊牛を作る際に、なぜナスときゅうりを使用するのでしょうか?

その理由として、お盆の時期には、ナスやきゅうりといった夏野菜が多く収穫されることが理由として挙げられます。
時期的に旬の野菜であるナスやきゅうりは、お盆のお供え物として適していたのでしょう。
ご先祖様へ、収穫のご報告を兼ねて旬の野菜をお供えするとも言われています。

このように、一般的には、きゅうりとナスで精霊馬と精霊牛を作ることが多いですが、地域によっては藁(わら)で作るところもあるようです。
また、沖縄では、精霊馬や精霊牛ではなく、故人やご先祖が使うための杖に見立ててサトウキビをお供えするという風習があります。

お盆のなす・きゅうりの作り方

困った人々

お盆に飾る精霊馬と精霊牛はどのように作れば良いでしょうか?
地域などによって作り方に違いがありますが、ここでは一般的な作り方を紹介します。

準備する物はなす・きゅうり・割り箸(または爪楊枝)です。
割り箸は折って使用するため、小さなお子様には爪楊枝の方が使用しやすいでしょう。

なす

精霊牛を作るためのなすは、なるべく大きくて少し曲がった物を選ぶようにしましょう。

  • 1本の割り箸を4等分に折ります。
    爪楊枝を使用する場合であれば、爪楊枝を4本準備します。

  • なすは、へたの方が牛の頭となります。
    4等分に折った割り箸(もしくは4本の爪楊枝)を足に見立て、なすのお腹にあたる部分に刺すと出来上がりです。

きゅうり

精霊馬を作るためのきゅうりは、なすと同様に少し曲がった物を選びます。

  • 1本の割り箸を4等分に折ります。
    爪楊枝を使用する場合であれば、爪楊枝を4本準備します。

  • なすと同様に、きゅうりもへたの方が馬の頭となります。
    4等分に折った割り箸(もしくは4本の爪楊枝)を足に見立て、きゅうりのお腹にあたる部分に刺すと出来上がりです。
    割り箸(もしくは爪楊枝)を刺す際の注意点として、前後の間を少し大きめにとることでバランスのとれた馬が出来上がります。

馬や牛はいつ、どのように置く?

仏壇

お盆の精霊馬と精霊牛は、いつ、どのように置けば良いのでしょうか?
ここでは、精霊馬と精霊牛を置くタイミングや置き方について紹介します。

地域などによっても多少違いがあるので、心配な場合には、事前に地域の方に確認をとると安心です。

いつ精霊馬・精霊牛を置く?

お盆の時期は地域によって異なり、大きく分けると7月13日〜16日をお盆とする地域と、8月13日〜16日をお盆とする地域があります。

故人やご先祖様の霊をお迎えする「迎え日」が13日となるため、精霊馬と精霊牛は13日の朝に置くようにします。
故人やご先祖様の霊は、13日の「迎え日」に馬に乗ってこの世に戻り、16日の「送り日」に牛に乗って浄土へ帰られると言われています。

どこに、どんな向きで置く?

精霊馬と精霊牛を置く際に、どこにどのような向きで置けば良いのでしょうか?

精霊棚の場合

精霊棚(しょうりょうだな)とは、故人やご先祖様の霊をお迎えするための棚で、お盆の期間中、故人やご先祖様の霊はこの精霊棚に滞在すると言われています。

精霊棚は「盆棚」とも呼ばれており、真菰(まこも)や敷物の上に経机(または小机)を置き、その上にお供え物と共に精霊馬と精霊牛を置きます。

精霊馬と精霊牛を精霊棚に置く場合、置く位置は地域などによって異なります。

  • 精霊棚の両端に置く。

  • 精霊棚の右端の奥に精霊牛を、手前に精霊馬を置く。

  • お供え物の一番奥に、精霊馬と精霊牛を一緒に置く。

また、精霊馬と精霊馬を置く際には、向きにも気をつけなければなりません。

13日の迎え日には、精霊馬と精霊牛の頭を自宅の方(自宅の内側)へ向け、16日の送り日には、精霊馬と精霊牛の頭を自宅の外へと向けて置きます。
また、故人やご先祖様の霊が東から来られるとの考え方から、迎え日には頭を西向きに、送り日には頭を東向きに置くケースもあるようです。

地域によっては、精霊馬を自宅の方(自宅の内側)へ、精霊牛を自宅の外へと向けて置くところもあります。
こちらの場合であれば、迎えと送りで向きを変える必要はありません。

門や玄関先の場合

精霊馬と精霊牛を、精霊棚ではなく家の外に置く場合もあります。

門や玄関先に置く場合には、自宅の中からみて、精霊馬と精霊牛の頭が外に向くように置きます。
また地域によっては、迎え日には精霊馬と精霊牛の頭を自宅の方(内側)へ、送り日には頭を外へと向け直すところもあるようです。

宗派によって違いもある

精霊馬と精霊牛の置き方や向きは、地域や宗派によっても異なります
そのため、不明な点は事前に確認しておく必要があります。

また浄土真宗では、お盆に精霊馬や精霊牛を作る習慣がありません
浄土真宗では、お盆に故人やご先祖様の霊をお迎えするという考え方ではなく、お盆は自分自身が精進するための日であると考えられているからです。

浄土真宗のお盆についても気になる方は、以下の記事も合わせてお読みください。

お盆後の馬・牛の処分方法

仏壇

お盆が終わった後、精霊馬と精霊牛をどのように処分すれば良いのでしょうか?

様々な方法がありますが、ここでは一般的な処分方法を紹介します。
地域などによって処分方法が異なるので、事前に確認をしておくと安心です。

お盆の飾りと一緒に燃やす

お盆を過ぎると、お盆の飾りを一般の家庭ゴミとして処分する方も多くいらっしゃるでしょう。
家庭ゴミとして処分する場合には、お清めの塩を振って白紙に包んでゴミに出します
その際、他の家庭ゴミとは分別するようにしましょう

家庭ゴミとして処分することに抵抗のある方は、16日の送り日に、他のお盆飾りと一緒に燃やす方法もあります。
ご自宅で燃やすことができない方は、お寺でお焚き上げをしてもらうと良いでしょう。

川や海に流す

精霊馬や精霊牛の処分方法として、16日の送り日に「精霊(しょうろう)流し」として川や海に流す方法もあります。
精霊流しとは、お盆の終わりに長崎県や熊本県の一部や佐賀市などで行われる行事で、精霊を送るために、藁(わら)や木で作った船にお供え物を乗せて川や海に流すことです。

精霊流しではなく、個人でお盆飾りを川や海に流したい場合には、必ずお住まいの地域の自治体に確認を取るようにしましょう。
勝手に川や海に物を流すと、条例違反となってしまう可能性があるので注意が必要です。

土に埋める

精霊馬や精霊牛も本来は野菜です。
ご自宅の庭など埋める場所があれば、土に埋めて還す処分方法もあります。

もちろん、他人の所有地や公共の場では土に埋めることはできません。
埋めるためのスペースが確保できるのであれば、土に埋めて自然に還す意味でも有効な処分方法と言えます。

お盆に作る馬や牛についてまとめ

仏壇

今回終活ねっとでは、お盆に作る馬や牛について紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?

今回の記事をまとめると以下のようになります。

  • お盆に作る馬を「精霊馬(しょうりょううま)」、牛を「精霊牛(しょうりょううし)」という。

  • 精霊馬はきゅうりで、精霊牛はナスを使用して作る。
    きゅうりやナスが使用される理由として、お盆の時期が旬であり、お盆のお供え物として適していたからと言われている。

  • 精霊馬と精霊牛の作り方は、きゅうりとナス共に「へた」を頭と見立て、それぞれお腹にあたる部分に4等分した割り箸(または爪楊枝)を足として4本刺す。

  • 精霊馬と精霊牛を置くタイミングは地域によって異なり、故人やご先祖様の霊をお迎えする7月13日または8月13日の「迎え日」の朝に置くようにする。

  • 精霊馬と精霊牛を置く場所は、精霊棚や門、玄関といった場所がある。
    精霊棚に置く場合は「精霊棚の両端」「精霊棚の右奥に精霊牛を、手前に精霊馬を」「お供え物の一番奥に、精霊馬と精霊牛を一緒に置く」など地域によって違いがある。

  • 精霊馬と精霊牛を置く際に、向きにも注意が必要となる。
    13日には頭を自宅の方へ、16日には頭を自宅の外へと向けて置く。
    また、故人やご先祖様の霊が東から来られるとの考え方により、13日には頭を西向きに、16日には頭を東向きに置くケースもある。

  • 精霊馬と精霊牛の処分方法としては「お盆の飾りと一緒に燃やす」「川や海に流す」「土に埋める」といった方法がある。

精霊馬や精霊牛は、日本のお盆では有名なお盆飾りです。
故人やご先祖様が精霊馬に乗ってこの世に戻って来られ、精霊牛に乗って浄土に帰って行かれる姿を想像すると、とても温かい気持ちになりますよね。

精霊馬や精霊牛は簡単に作ることができます。
ご先祖様のことを想いながら、家族みんなで精霊馬と精霊牛を作ることもお盆の楽しみの一つとなるのではないでしょうか。

また精霊馬や精霊牛の他にも、お盆に関するマナーはたくさんあります。
お盆のお供えや服装のマナーについて知りたいという方は、こちらの記事をご覧ください。
最後までお読み頂きありがとうございました。

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