法事の食事はなしにしても良い?注意点/午後の法事/香典について

法事の食事はなしにしても良い?注意点/午後の法事/香典について

法事に出席すると、最後に全員で食事をする機会があります。ですが、最近では食事なしの法事も全国で増えてきています。そこで今回は、法事の際の食事はなしにしてもいいのかということを、午後から法事を営む場合やその際の香典に関しても含めて解説します。

最終更新日: 2020年03月07日

法事の食事について

葬儀

一般的な法事では、法要が終わった後に参列者全員で食事をする機会があることをご存じの方も多いと思います。

一方で、最近では法事のあり方も変化し、法要の後の食事を行わないこともありますが、そういった法事のあり方に違和感を覚える方もいるのではないでしょうか。

今回「終活ねっと」では、法事の時にとる食事をなしにしてもいいのかについて、その際の注意点や法事の時間、さらには香典の相場についても含めて、以下の4つのポイントを中心に解説していきたいと思います。

  • 法事での食事の持つ意味とは?

  • 法事の食事はなしにしてもいいのか?

  • 法事の食事をなしにする際に注意するべきこと

  • 食事なしの法事の場合、香典はどうすればいいのか?

スケジュール上の都合などで法事の食事をなしにすることを検討しているけれど、本当にそうしていいのかわからず悩んでいる方にも参考になる内容になっておりますので、ぜひ最後までお読みいただければと思います。
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法事での食事の意味

困った人々

法事での食事のことは、「お斎」と書いて「おとき」と呼びます。
お斎というのは、もともと仏教の言葉である「斎食(さいじき)」を由来とする言葉です。
斎食とは僧侶が正しい時間(正午)にとる食事のことを指しますが、現在においては、法事の際に参列者に出す食事、という意味で広く知られています。

法事の時に施主が僧侶や参列者とともに食事することには、僧侶や参列者への感謝の気持ちを表し、さらに皆で故人について語り合うことで故人を偲ぶ機会にする、という意味があります。

法事の食事はなしにして良い?

困った人々

法事の際の食事についての解説をお読みいただいたところで、ここから先は今回の記事の本題の「法事の食事はなしにしてもいいのか」ということについて考えていきたいと思います。

法事後の食事をしないことも増えている

一般的な法事では、法要が終わった後に食事をとる機会が設けられていることが多いですが、最近では法事の後に食事をしないことも増えてきています

たとえば午後から法事を始めることになった場合、法要が終わってからでは食事をしようとしても、昼ごはんでも夜ごはんでもない中途半端な時間になってしまうことがあります。
そのような場合には、法要後の食事をなしにすることが多いです。

一方で、法要後の会食を行わないことは「お斎」の意味を踏まえると無作法にあたるのではないか、と考える方もいると思います。
法要後に会食を行わないことについては、法要後の会食についての現在の考え方で言えば、法要の後に会食を行わないことは無作法には当たらないとする考え方もあるため、食事なしの法事を行うこと自体に問題はないと言えるでしょう。

ただし地域によっては、法要の後に食事をとることに大きな意味があるとする考え方や慣習が多いところもあるので、ご自身の周りにそういった意見の方が多ければ、法要の後に食事をとる形にするとよいかと思われます。

法事の時間帯は午後でも良い

最近では施主、参列者の都合を考慮して、午後から法事を始めることも増えてきています
法事は一般的に午前中に行われることが多いですが、午後から法事を始めることに問題はないので、施主の方はひとつの選択肢として考えておいてもよいかもしれません。

また、法事を午後から始める場合、開始時間によって法要の後の会食の席を設けた方がよいかどうかが変わってきます
法事自体は2時間前後で終わることが多く、そこから考えると16時ごろから法事を始めれば会食の時間を夜ごはんのタイミングにあてることができるので、参列者にとっても都合がよくなると思われます。

同じ午後でも16時より早い時間から法事を始める場合は、会食の時間が中途半端になってしまうので、法要後の食事をなしにすることが多くなるでしょう。

法事の食事をなしにする際の注意点

困った人々

法事の食事をなしにする際には、注意するべきポイントがいくつかあります。
ここからは、その際にどういった点に注意するべきなのかを解説していきます。

持ち帰り用のお弁当とお酒を用意

法要の後の食事をなしにする場合には、食事の代わりに持ち帰り用の仕出し弁当とお酒を人数分用意しましょう

お弁当を選ぶ際は、ひとりにつき3千円~5千円ほどの予算で選びましょう。
ちなみに、身内だけの法事になればなるほどお弁当の予算は控えめになることが多いようです。

仕出し店によっては、食べ終わった食器を回収する場合もあるなど、持ち帰りに適さないお弁当を扱う店もあるので、仕出し弁当を注文する際に持ち帰り用にする旨を相談しておくか、食べ終わった容器を捨てることができるタイプのお弁当を注文するとよいでしょう。

また法要の後の会食では、死の穢れを清めるためにお酒が出されることが多いです。
会食をせずにお弁当を持ち帰ってもらう際にも、持ち帰り用のお酒を用意しましょう
生前に故人が好んで飲んでいた銘柄を用意するのもよいでしょう。

引き出物はお弁当と一緒に渡す

法事では基本的に、参列していただいた方々に香典やお供え物のお返しに引き出物を渡す機会があると思います。

法要後に食事の機会を設けるならば、食事が終わるころに施主が参列者に引き出物を渡すか、人数が多い場合には事前に席に置いておくのが慣例ですが、その食事がない場合には、引き出物は持ち帰り用のお弁当とともに渡しましょう
また、僧侶も会食に参加した場合は僧侶にも同じく渡しましょう。

案内状で事前に知らせると良い

多くの方々は、たとえ午後からであっても法事に参列する際には食事をする機会がある、と予想するものです。
それゆえ、法事がある日には朝ごはんや昼ごはんのタイミングを調節してくる方も多いと思います。

何も知らされずに食事があると思って法事に参列した方は、会場に来てから法要後の食事がないことを知らされると困惑してしまうでしょう。
なので、食事なしの法要にする場合は案内状に法要後の食事を行わないことを記し、事前に知らせておくと参列者への気配りになると思います。

僧侶のみが食事を辞退する場合

僧侶の都合によっては、法要後の食事がある場合でも僧侶のみが食事を辞退することもあります。
その際はどうするべきなのか、ということについて解説していきます。

料理を箱詰めするか御膳料をお包みする

僧侶のみが法要後の食事に参加しない場合は、料理を箱詰めしてお渡しするか、「御膳料」をお包みしましょう
法事なので、料理をお包みする際には落ち着いた柄のパッケージに詰めましょう。

なお、僧侶の分の食事がいらないことが初めからわかっていれば、僧侶の分だけ個別に持ち帰り用のお弁当を用意してもよいでしょう。

御膳料の相場・表書き

僧侶にお渡しする御膳料の相場は、5千円~1万円といわれています。
その時の食事の一人当たりの金額を参考にお渡しする金額を決めるとよいでしょう。
ただし新札や、「四」「九」といった、「死」「苦」を連想させる数字の金額を入れるのは避けます

また、御膳料の表書きは「御膳料 〇〇(氏名)」と縦書きしましょう。
その際、封筒は一重の白封筒を使い、濃い墨で書きます。

なお封筒に水引(黒白のもの)をつけるかどうかは地域によって異なるようですので、お住いの地域の慣習に合わせるとよいでしょう。

御膳料の相場についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

食事なしの法事での香典

香典

参列者は、食事なしの法事に参列する場合にも香典を包みます。

食事なしの法事に参列する場合、香典の金額は食事ありの法事での香典の金額に比べて、食事がない分金額が少なくなる傾向があります。
相場で言えば、故人が親族にあたるなら1万円〜3万円、友人・知人にあたるなら5千円~1万円程用意するとよいでしょう。
自身からみた親等が近い方への香典ならば、多めに包むとよいとされています。

「終活ねっと」では、法事における香典の表書きの書き方や相場金額などを詳しく解説しています。
ぜひこちらもあわせてご覧になって下さい。

法事の食事についてまとめ

葬儀

今回「終活ねっと」では、法事の際の食事について、食事なしの法事に関する内容を中心にここまで解説してきましたが、いかがだったでしょうか。

以下のリストで今回の記事をまとめております。

  • 法事で食事をすることには、僧侶や参列者へ感謝の気持ちを表し、皆で故人を偲ぶという意味がある

  • 午後から法事を始める等の場合、法事の際の食事をなしにすることもできる

  • 法事の食事をなしにする場合にはあらかじめ参列者にその旨を伝え、当日には持ち帰り用のお弁当やお酒を用意しておく

  • 食事なしの法事では、食事ありの場合よりも香典の相場は少額になる傾向がある

今回の記事で紹介した通り、最近の法事の形式は少しづつ多様化しており、積極的に参列者の都合を考慮できるようになってきているといえます。
慣習や伝統は大事にしながらも、多くの方々が法事に参列できるような工夫がなされていれば、故人の元にもより多くの思いが届くことでしょう。

施主を務める予定の方は、こういった形式の法事も検討してみてはいかがでしょうか。

「終活ねっと」では他にも法事に関する記事を多数用意しておりますので、そちらも併せてお読みいただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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