実家である高輪庭苑をレポートします!
こんにちは!終活ねっと運営スタッフです。
本日は東京都港区にある高輪庭苑にやってまいりました。
実はこの霊園の中に、私の実家があります。
ということで今回は、私の実家でもある高輪庭苑をご紹介させていただきます。
高輪庭苑は、都内にある庭苑型樹木葬です。
敷地内には、都内とは思えないほどの自然が広がり、訪れる人々を癒してくれます。
最寄りの駅から徒歩1分といった良好なアクセスで、整備されたモダンでスタイリッシュな高輪庭苑はテレビでも取り上げられたほど、今注目の庭苑なんです!
優しくて親切なスタッフさん達、住職であるお父さんに見送られ、季節によって姿を変える色鮮やかな花々を横目にお寺を毎日出て行くたびに、とても優しい気持ちになります。
今回のレポートでは、住んでいるからこそわかること、そして心優しい庭苑であることが皆さんに伝わればと思っています。
最後までお付き合いいただければ幸いです。
早速ご紹介させていただきます
高輪庭苑西門
道行く人々が目に止めやすいよう、看板が高輪庭苑の存在感を表しています。
この看板にもあるように、敷地内には公益社(高輪会館)も入っており、葬儀も行えるようになっております。
高輪庭苑を有する道往寺は、浄土宗のお寺で、350年の古い歴史を有しております。
江戸三十三観音、二十七番目の札所なため、最近ではよく御朱印帳を手にした方が訪問するのを目にします。
看板を背に、道に沿って進んでいくと、このような風景にたどり着きます。
右高輪会館/左道往寺
標識の通り、左側の扉を潜ると、道往寺(高輪庭苑)、右側の階段を下ると公益社の高輪会館につながっております。
標識
道往寺の標識に従って歩いていくと、各場所の方向が示された標識が立っており、訪問者が迷わないよう、道を教えてくれます。
標識の”観音堂”に従って歩いていくと、このような風景にたどり着きます。
観音堂
ガラス張りになっている中を覗いてみると、観音様がいらっしゃいます。
観音堂
道往寺は、江戸三十三観音の二十七番目の札所となっており、手前に千手観音、お厨子の中に入っているのが聖観音様となっております。
疲れた際に休憩できるような椅子が設置されています。
休憩する椅子も所々に設置されているため、緑や花々を眺めながらゆっくりとしてみてはいかがでしょうか?
では、椅子の右側にある階段を下っていきます。
第1期樹木葬
すると、このように緑と鮮やかなお花に囲まれた第1期樹木葬が私たちを迎えてくれます。
第1期樹木葬は、バラがメインとなって美しさを引き立たせております。
どこかヨーロッパの庭を感じさせる高輪庭苑は、欧風庭苑をイメージして作られました。
高輪庭苑の設計は、庭園デザイナーである石原和幸先生が手がけたものです。
国際ガーデニングショーで金メダルを取ったこともある石原和幸先生が、住職である私の父と話しあいながらこだわり抜いて設計した庭苑からは、これまでの寺院という暗いイメージを一新する、癒しの空間が漂っております。
第1期樹木葬
このように、色とりどりの花が参拝する方の心を癒してくれます。
第1期樹木葬を右手に、道に沿って進んでいくと、このような階段が見えてきます。
左側墓地
階段の左側には従来の墓地が広がり、階段を下ると山門へと繋がっております。
お地蔵さん
階段を下っていくと、このように和を感じさせる風景が広がっております。
右側には、お地蔵さんが並んでおり、この中には300程のお骨が入る納骨堂が潜んでいるんです。
山門
お地蔵さんのいる先ほどの景色を背にすると、このように山門が目の前に広がります。
門を潜り、階段を降りて道なりにまっすぐ進むと右側に泉岳寺の駅があります。
高輪庭苑の特徴の一つとしての良好なアクセス。
ずば抜けて駅から近いのです!
いつも遅刻しそうな時は、猛ダッシュで向かうと本当に1分後の電車に乗ることができます(笑)
山門
山門の外観はこのようになっております。
訪れる人にわかりやすいように堂々と門が佇んでおります。
山門の奥には、都内とは思えないような和の空間が私たちを包み込みます。
階段を上り、二階の方へ行くとこのような景色になっております。
二階部分(道往寺)
奥へ進んでいくと、左側には水汲み場と手桶が並んでおります。
さらに奥に進んでみましょう。
この通路で立ち止まり、左側を見ると樹木葬が並んでおります。
ここは、5期の現在販売中区画となっており、一番新しい区画でもあります。
小さな階段を下り、5期樹木葬の中へ行ってみましょう。
こちらも緑に囲まれた安らぎの空間となっており、奥まで広々と続いています。
実はこの区間、本堂で手を合わせる方向の先に位置しており、本堂から拝むことができるようになっております。
5期樹木葬を後にし進むと、左手に檀家墓、右手に樹木葬が広がっています。
樹木葬の方に行ってみましょう。
一人用のお墓
一人用のお墓が広がっており、それを囲むようにお花が咲き誇っております。
私が高輪庭苑の中で好きな場所でもあるこの空間。
花々の中で眠る、といった高輪庭苑の良さが感じられる場所の一つです。
周りにはしだれ桜が咲き誇るといった特徴もあります。
季節毎に顔を帰る色とりどりの花々は、一瞬辛いことを忘れさせてくれるような力を秘めており、私にとって大切な空間となっております。
樹木葬をあとにし、二階の道往寺の中へ行ってみましょう。
室内に入ると、このようにソファーが用意されています。
暑い日には涼んだ空間、寒い日には暖かい空間がみなさまを癒してくれるはずです。
右側にはウォーターサーバーもあるため、水分補給して一休みしてみてはいかがでしょうか。
上の写真に写る、ソファーの奥のスクリーンに注目してみましょう。
このように、スクリーンには、道往寺で開かれるイベントがスライド式で掲載されており、興味のあるイベントを見つけることができるようになっております。
例としては、公益社高輪会館と共同で行う人形供養会、毎月開催される日本を学ぶことができる和塾、どなたでも参加いただける写経会等、様々なイベントが催されています。
「あ、今日はイベントなんだな」とわかる程、毎回イベントがある度人々が賑わっており、スタッフも忙しそうにしております。
ソファーを背にするとこのような空間が広がっております。
御朱印をもらいに来た方は、右側の黒いテーブルで受け付けております。
古くから続く由緒正しいお寺を長い間一人で守り抜いてくれた祖母が、一つ一つ御朱印帳に心を込めて筆を下ろしております。
最後には手を合わせて、万遍の笑みで見送ってくれますよ。
テーブルの上には、このようにチラシが並んでおります。
左下に写っている「はじめての仏教」においては、私も一枚もらい読んでみたのですが、神社と寺院の違い等がとてもわかりやすく説明されており、とても読みやすかったですよ。
訪れた際には一つ手にとって読んでみてはいかがでしょうか。
靴を脱いで中に入り、右手に進んでいくとこのような廊下が広がっております。
実は、この床は床暖になっているため、冬季の冷えた足を温めてくれます。
廊下を進んでいくと、左側にはこのようにテーブルと椅子が用意された部屋があります。
窓の外には和の空間が広がっているのも見えますね。
ここで、お客さんが来た際にお墓の相談をしたり、スタッフさんとお話しをしています。
わからないことがあれば、優しいスタッフさんに聞けば、親身になり相談に乗ってくれますよ。
法事の後、中庭を眺めながら皆さんでお食事もしていただけるようにもなっております。
本堂
さらに廊下の奥に進むと本堂が見えてきます。
本堂の正面中央の一番高いところに御本尊の阿弥陀如来像がいらっしゃいます。
本堂も設計にとてもこだわっており、天井部分には仏様を祝福する蓮の花のレリーフの穴が施されております。
そうすることにより、そこから光が差し込み、観音様に光が当たるよう設計されております。
さらにこの本堂では、法要のみならず、寺ヨガや音楽会、講習会も行っております。
これまでご紹介したように高輪庭苑は、設計にこだわり、訪れる人を癒してくれる都会とは思えない静かな空間となっております。
見学バスツアーも行っているので、是非一度足を運んでいただけると幸いです。
総じて伝えたいこと
いかがでしたでしょうか。
道往寺、高輪庭苑がどのような設計になっているか、少しでもおわかりいただけたでしょうか。
少しでも雰囲気をお伝えできた上で、私がこの記事で伝えたいことがあります。
それは、道往寺、高輪庭苑はどなた様にも開かれたお寺であること。
そして訪れる人々を必ず癒してくれる場所であることです。
道往寺は数年程前に父の強い想いにより、改築されました。
改築される前の道往寺は、従来の寺院のイメージで、少し薄暗い印象でした。
しかし、父は「お寺は人々が気軽に訪れることができる場所であるべきだ」と強く思っており、その想いから現在のように開かれたお寺となったのです。
現代に生きる人々は現代特有の悩みを抱えています。
いじめであったり、多忙な人生で疲れてしまったり、家族において問題があったりと、様々な問題を抱えている人々が大勢います。
そんな中、昔と比べて人々は気軽に相談する場所が少なくなってしまったのではと感じております。
その一つとして昔相談所の役割を果たしていた寺院が、今では近づきにくい場所とまで変わってしまっている現状に父は何か変えなければと思い始めたのです。
人々が何か悩み事があったら気軽に寄って相談できるようなお寺。
そして、地域のコミュニティーが広がり、挨拶や笑顔が絶えないお寺。
そんな空間にすべく、私の実家である道往寺は少しずつ変わっていったのです。
現在では、私が小さかった頃に比べて、訪れる方の数は驚くほど増え、人々の笑顔や挨拶も毎日絶えないお寺となっています。
少し前に私は、ある光景を目にし、心を動かされました。
二階のソファー席で祖母がお檀家さんと座っていたのですが、祖母がそのお檀家さんの方の手を強くにぎりしめ、お檀家さんは目に涙を溜めていました。
そのお檀家さんは、辛い出来事があり、私の祖母を求めわざわざお寺まで足を運んできてくださったそうです。
祖母はそんなお檀家さんの強い思い、苦しみを全て分かち合い、共に涙していました。
そんな光景を時々目にすることのできる道往寺は、祖母の人柄、スタッフさんの気遣い、父の優しさ、そして訪れる人々の笑顔やそれぞれの思いによって成り立っていると思っています。
お年寄りから若い人まで、どんな人が訪れても心の悩み、辛さ、楽しかったこと、全てを一緒に分け合うことのできる場所であります。
もし私が大切な人を失った時、残された自分がこんなお寺で心が癒されたらな、と実感しています。
そんな感覚を皆様にも少しでもこの度共有できていたら、と願っております。
お付き合いいただき、本当にありがとうございました。