
墓石の重量ってどのくらい?重さの単位やお墓の構造も解説します!
墓石の重量ってどれくらいかご存知ですか?とにかく重そうだというイメージはあるかもしれませんが、具体的にはご存じない方も多いのではないでしょうか?今回は墓石の重量について、重さの単位やお墓の構造も交えながらご紹介していきます。
最終更新日: 2018年11月22日
墓石の重量ってどのくらいなの?

墓石の重量がどれくらいあるかご存知ですか?
あれだけ大きな石ですから、ものすごく重いというのは想像できるでしょうが、具体的に何㎏あるかとか何と同じぐらい重いのかというところまでイメージできる方は少ないと思います。
お墓の基本的な構造もご存じない方がいるかもしれません。
そこで今回「終活ねっと」では、墓石の重量について重さの単位や構造も交えて、以下のポイントに沿って解説していきます。
墓石の重量はどれくらいあるのか?
墓石の重量について、具体的な重量と同じぐらいの重さのものに何があるのか例も含めてご紹介します。
墓石の重量を表すのに使われる単位
墓石の重さを表すのに使われる単位である「才」について対応する質量と合わせて解説します。
お墓の基礎工事について
墓石は非常に重たいものであるため、設置する際には基礎工事が必要です。
基礎工事の簡単な手順から費用の相場までご紹介します。
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墓石の重量は自動車と同じ?

皆さんは墓石の重量は実際にどのくらいなのでしょうか。
また、お墓の構造はどのようになっているのでしょうか。
ここでは、基本的なお墓の構造と部位ごとの重量について解説していきます。
お墓の構造と重量
一口にお墓といっても、部位ごとにそれぞれ名前と役割が異なります。
お墓の構造は一般的に、石碑や納骨所がある石塔と墓地全体を囲む外柵をメインとして構成されています。
今回は和型のお墓を例に、お墓の構造を石塔と外柵に分けてご説明していきます。
石塔
お墓の中でも、魂が宿る一番大事なところといわれているのが石塔です。
従来からある伝統的な型のお墓では、竿石・上台・中台の三段構造になっています。
中には、一番下に芝石という石が入って四段構造になっていることもあります。
石塔にある竿石というのは、お墓の「○○家の墓」であったり、戒名が刻まれているような石になります。
一般的には花立、仏さまに浄水をあげるところである水鉢、お線香を捧げる香炉もセットになって石塔になっています。
外柵
墓地全体を囲う石のことを外柵といいます。
外柵には霊が迷わないようにする目印・隣の墓地との境界線としての役割があります。
また、構造的な役割として地崩れや陥没を防いだり、地面より高い位置に納骨室を置くことで水をたまりにくくするなどの効果もあります。
お墓の合計重量は約1.5t(トン)
墓石に使われる石の材料は、一般的には花こう岩、いわゆる御影石が使われます。
花こう岩はマグマが地中深くでゆっくり冷えて固まった火成岩であるため、組織が詰まっていて重くなっています。
その御影石を加工することでお墓が作られます。
お墓の竿石の一般的な大きさは、幅8寸(約24.2㎝)、高さ約63.6㎝になります。
この竿石だけで約100㎏弱ありますから、三段構造すべて合わせた石塔になると650㎏〜700㎏になります。
この重量は、およそ軽自動車1台分に匹敵します。
そして、石塔と外柵を合わせた総重量は約1.5tにもなります。
1.5tというと総排気量が多めの普通乗用車1台分ほどの重量になります。
これだけの重さになるため、お墓は簡単には倒れない丈夫な建造物になります。
墓石1才あたりの重量はどのくらい?

お墓全体のおおよその重量について解説してきました。
墓石などの石の容量を表す単位として、「才」という単位があるのを皆さんはご存知でしょうか?
私たちの生活で一般的に使われる体積の単位としては、㎡やℓがなじみ深いでしょう。
しかし、墓石などの石の体積を表す単位として「才」という単位があります。
例えば、上記でお話しした一般的な竿石の大きさであれば、だいたい1.3才という表現になります。
あまりなじみのない単位ですが、1才当たりの重量はどれぐらいになるのでしょうか?
ここでは、墓石の石の量を表す「才」という単位について、重量も交えながらご紹介していきます。
石の量を表す「才」という単位とは
墓石などの御影石の大きさなどを表すとき、今でも尺貫法がよく使われています。
才とは墓石などの石の量を表す単位で、尺貫法における体積の基本単位になります。
1才の大きさは1辺が1尺(約30.3㎝)の立方体になります。
つまり、1才というのは1尺×1尺×1尺の立方体の体積になるということです。
一般的に用いられる体積で表すと、約27800㎤=約0.0278㎡になります。
この「才」という単位がわかると、後ほどご紹介する1才当たりの重量を知っていれば、墓石の大きさが何才かを調べることで、大体の重量を知ることができます。
同じ大きさで石の容量を表す単位として「切」も使われます。
また、「才」の10倍の容量には「石」という単位が使われます。
1才あたりの石の重さは70kg
墓石に使われる御影石の場合、1才当たりの石の重量は約70㎏になります。
一般的な竿石に使われる石の量は1.3才といわれておりますので、単純計算すると約91㎏、ほとんど100㎏に近い重量になります。
成人男性の中でも、かなり大柄な人と変わら居ないほどの重量になります。
お墓・墓石に関わるあらゆる単位については、以下の「終活ねっと」のページでご紹介しております。
ぜひご覧ください。
重い墓石には基礎工事が大切

お墓全体の重量は1.5tにもなるとお話ししましたが、それだけの重量にもなるとお墓を作る際に土台となる地面にも基礎工事をしなければなりません。
そこで、ここではお墓を作る際の基礎工事について、簡単な概要と費用についてご紹介していきます。
お墓の基礎工事とは
お墓を作る際には、約1.5tもの重量を支えるために地面を掘って基礎工事を行います。
もしこの基礎工事で手を抜いてしまうと、時間とともにお墓の下が地崩れしてしまったり、お墓が陥没してしまう可能性もあります。
基礎工事にもさまざま種類があり、地質によって手順も変わってきますが、今回は一般的な手順をご説明します。
まず、墓所全体を30㎝〜50㎝ほど掘り、土にセメントを混合させて地盤改良をしていきます。
次に納骨室を設置して、鉄筋を配筋し、隙間がないようにコンクリートを流します。
コンクリートを空気などの不純物をのぞきながら水平にならしたら、数日間養生して基礎工事が完了します。
基礎工事にかかる費用は相場8万円ほど
基礎工事にかかる費用ですが、作る墓所の広さや場所によって異なります。
広ければ広いほど大きな墓地を作ることになるため、値段は上がります。
場所についても区画整理されてトラックなどでの物資の移動が簡単な場所と、山間部などの移動が難しい場所とでは値段が変わります。
以上のことを踏まえたうえで、一般的なコンクリートによる基礎工事をすると、費用の相場としては2㎡あたり8万〜11万円ほどになるといわれております。
お墓を作る際の費用については、基礎工事だけでなく様々な面で費用が掛かります。
墓地や霊園を借りる永代使用料や墓石代、管理費用などがあります。
それぞれ細かい費用の相場が知りたい方は、「終活ねっと」でまとめた記事がございますので、下のリンクからぜひご覧ください。
墓石の重量まとめ

いかがだったでしょうか?
今回の「終活ねっと」では、墓石の重量やお墓の構造について以下のポイントに沿ってご紹介してきました。
お墓の構造
お墓の構造は一般的に、石碑や納骨所がある石塔と墓地全体を囲む外柵をメインとして構成されている。
墓石の重量
石塔と外柵を合わせた重量になると、その重量は約1.5tにもなる。
「才」とは
「才」とは墓石などの石の量を表す単位で、1才の大きさは1辺が1尺の立方体。
1才あたりの重量
墓石に使われる御影石の場合、1才当たりの石の重量は約70㎏になる。
基礎工事について
お墓を作る際は、その重量から基礎工事が必要になる。
基礎工事に費用の相場は、2㎡あたり8万〜11万円。
墓石は御影石でできているため、何となくのイメージとして重たそうだというのはご存知の方をもいたかもしれませんが、具体的な重量を聞くと驚かれた方も多いのではないでしょうか。
大量の御影石を使って作られるお墓ですから、納骨の際に石を動かすような時でも、素人が簡単に手を出すことはできません。
必ず石材店などの専門の方々に依頼して、動かすようにしてください。
今回は墓石の重量について、大きさの単位やお墓の構造などにポイントを絞ってご紹介してきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「終活ねっと」では、重量だけでなくお墓の大きさについて、お墓を建てるときの目安になるような情報も公開しています。
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