日本の人気墓石である御影石とは?

墓石といえば御影石と多くの方が思い浮かべると思います。
事実、日本の墓石の8割以上が御影石で建てられています。
そんな日本の人気墓石である御影石とは一体どんな石なのでしょうか?
御影石には、世界中に御影石の産地があり、墓石に使われるものだけでも数百種類あるとも言われています。
ここからは、そんなたくさんある中でも代表的な御影石の種類や特徴、価格について詳しく紹介していきます。
今回ご紹介する内容は以下の通りです。
- 御影石はどんな石なのか
- 墓石に使われる代表的な御影石の紹介
- 御影石を購入する際の注意点
- 御影石のお手入れ方法
御影石の種類や特徴、価格の紹介だけでなく、御影石のお手入れの仕方や御影石を用いた有名な建造物の紹介もしていきます。
少しでもお墓のことでお悩みの皆さんのお力になれれば幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
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御影石って一体何?

まず始めに、御影石って一体何なのか、どのような石なのかということについて紹介していきたいと思います。
御影石は花崗岩の一種で、マグマが地中深くでゆっくりと冷えて固まったものです。
石の成分が結晶化しているため、含まれる成分によって色や模様、石の性質も違います。
一般的に石目が細かく、硬いものほど高値になります。
ここからは、そんな御影石の名前の由来や墓石として人気が高い理由について解説していきます。
御影石の名前の由来
まず、御影石の名前の由来について紹介していきます。
御影石の御影は実は地名の名となっています。
旧兵庫県武庫郡御影町、現在の神戸市東灘区が主な産地だったため、御影石と呼ばれるようになりました。
現在ではこの産地からは採石は行われておらず、名前だけが残っている状態です。
なぜ御影石が墓石に使われるの?
次に、なぜ御影石が墓石に使われるのかということについて紹介していきます。
御影石は硬く、風化に強いため耐久性に優れています。
このため、昔から神社の鳥居や石垣などに使われてきました。
墓石も代々受け継ぎ長く使う用途のため、耐久性に優れたこの御影石がまさに最適であり、高い人気があるようです。
大理石よりも御影石が墓石に使われる理由
最後に、こちらも高級石材として有名ですが、大理石よりも御影石が墓石に使われる理由について紹介していきます。
大理石は見た目が美しく、柔らかく加工しやすい石です。
そのため、彫刻や内装建築によく使われてきました。
しかし、酸に弱く色や質感が変化しやすいため日本ではあまり墓石には使われていません。
洋型墓やデザイン墓で彫刻などを施したい場合は大理石が選ばれることもありますが、日本では耐久性や産地の多さから御影石が主に選ばれています。
御影石の特徴

ここまで、御影石の名前の由来や御影石が墓石に使われる理由について紹介してきましたが、ご理解いただけたでしょうか。
ここからは、そんな御影石の特徴にはどういったものがあるのか詳しく紹介していきたいと思います。
石質が硬い
まず一つ目に、先ほどにもご紹介したように御影石は石質が硬いというのが特徴です。
昔は加工が難しく、墓石などものみで削った跡が残るものが多く見られましたが、現在ではダイヤモンドを使って研磨加工ができるようになっています。
産地によって様々な種類の石がある
二つ目に、産地によって様々な種類の石があるというのが特徴です。
御影石は世界中から産出されています。
岩石に含まれる成分の違いや割合によって、産地が同じでも色や模様が様々になり同じものは二つとないとも言われています。
最近ではピンク、赤、青などの色味のある石材も墓石に選ばれるようになりました。
磨くと光沢が出る
三つ目に、磨くと光沢が出るという特徴があります。
岩石が結晶化してできた御影石は、磨くと石に含まれる結晶成分が美しく輝きます。
硬いために昔は研磨することはできませんでしたが、現在ではダイヤモンドで研磨して美しい光沢をもった表面加工が可能です。
一度磨いて艶を出した御影石は、お手入れをすれば長く美しい艶を保つことができます。
耐久性に優れている
最後に四つ目として、こちらも先ほど一度紹介しましたが、耐久性に優れているという特徴があります。
石の耐久性は吸水率で表します。
硬い石にも隙間があり、水がしみ込んでいきます。
水がしみ込むことで、シミや変色の原因になり、凍結時に割れが発生したりして劣化していくのです。
とはいえ、御影石の吸水率も石材によって大きく異なるため注意が必要です。
価格の高い安いと吸水率は違うので、選んだ石材の性質を調べることが大切です。
代表的な御影石の種類・価格

ここからは、代表的な御影石の種類・価格を紹介していきます。
国産で古くから使われてきた石材や、外国産の人気石材、中国産の御影石の質についても詳しく説明していきます。
ぜひ墓石選びの参考になさってください。
国産の御影石
まず、国産の御影石について紹介していきます。
日本は火山がおおく、地形が複雑なため様々な種類の御影石が各地で採掘されています。
西日本では主に白御影石、東日本では黒御影石が多く産出されるため、お墓の色も西と東で分かれたと言われています。
国産の御影石は採石量が減り、人件費も割高ですが、品質へのこだわりと加工精度の確かさから今でも人気が高く、墓石本体には国産石材ということで選ばれています。
ここでは、特徴のある3種類の石材をご紹介します。
庵治石(あじいし)
庵治石は、香川県高松市で産出する品質、価格ともに世界最高峰の石材です。
青みを帯びた石目に黒雲母がまだらに入り、表面に斑(ふ)と呼ばれる二重の絣模様が見えるのが特徴です。
目が細かく黒っぽいものほどランクが高く、斑が少なく白っぽいものはランクが低いとされています。
手塚治虫のお墓、広島平和記念公園の原爆慰霊碑に使われています。
なぜ価格が高くなるのかというと、石材の歩留まりにあります。
歩留まりは採掘した石材の内、商品になる割合ですが、これが庵治石では3~5%ほどしかありません。
さらに庵治石の特徴である斑が全体に出ている最高級品は1%程度です。
大きな塊がとれないため、色目や石目をあわせるには石工の技術力が必要になります。
硬度は御影石の中でも高く、水晶に近い硬さです。
一度加工すると、変色や劣化が少なく、掘った字は200年もつとも言われ、磨けば磨くほど艶が出ます。
以下の記事では、庵治石についてより詳しく紹介しています。
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大島石(おおしまいし)
大島石は、愛媛県今治市の大島で採掘され、江戸時代から西日本に広く流通した銘石です。
価格は国産石材の中では平均的で、御影石らしい色から選ばれることの多い石材です。
司馬遼太郎や正岡子規のお墓、大阪心斎橋に使われています。
雲母、石英、長石の配合のバランスが良く、深みのある青磁のような色合いが特徴の白御影石です。
石目が均一で美しさが長持ちするため、墓石や建材として広く使われる石材です。
ランクは「特級」「一級」「二割」「カレイ」「二等」があります。
カレイはカレイ山、二等は採石場の地区によって区別されています。
二割というのは一級の二割引きの値段になるということから、ランク名になりました。
吸水率が低く、硬度があるため色艶が長持ちする墓石に適した石材です。
時間が経つほど青みが強くなると言われており、他の石と並べると特に色の美しさが引き立ちます。
以下の記事では大島石についてより詳しく紹介しています。
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万成石(まんなりいし)
万成石は、岡山県岡山市北西部万成で採掘され、通称「桜御影」とも呼ばれる桜色の御影石です。
華やかな色から柔らかそうな印象を受けますが、吸水率はとても低く耐久性があります。
石原裕次郎のお墓や新宿伊勢丹ビルに使われたことが有名です。
質の良い石なのに大きな原石が取れるため、比較的リーズナブルな価格です。
石目をそろえやすく、大きな和型墓にも使うことができます。
万成石の中でも特に桜色が濃いものを竜王石と呼び、区別しています。
硬い石のため艶が良く出て、美しい風合いを長く保つことができます。
あたたかみのある色合いは古くから墓石だけでなく建材にも多く使われてきました。
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大島石や万成石をはじめとした様々な国産墓石を取り扱っておりますので、ぜひこちらもご覧ください。
外国産の御影石
次に、外国産の御影石について紹介していきます。
御影石は世界中で産出されており、産地によって特徴もさまざまです。
特にインドは古くから良質の御影石を産出しており、品質も安定しています。
南アフリカ産は近年人気が高くなっており、特徴のある色物石材が豊富です。
ここでは黒御影石と白御影石をひとつずつご紹介します。
インパラブラック
南アフリカ産のインパラブラックはラステンバーグの別名で一般的な黒御影石です。
産出量が多く供給が安定しているため、高価と言われる黒御影石の中では比較的安い石材です。
墓石だけでなく、建材やキッチンの天板などのインテリアにも多く使われています。
色は黒から薄い灰色まで幅広く、落ち着きのある色合いです。
色が黒く、石目が細かいほど高級とされています。
色の濃淡や石目のばらつきが大きいため、選ぶ際には使用する原石のサンプルを確認して色をみた方がよいでしょう。
石目に向きがあるため、大きなお墓では石目を合わせにくい場合があります。
硬さがあり、吸水率の低くさは国産材をしのぐ程で、耐久性に定評があります。
色艶が長持ちするため、洋型墓やデザイン墓に多く選ばれています。
アーバングレー
インド産のアーバングレーはムドカルグレーまたはMD5とも呼ばれる白御影石です。
外国産の墓石としては代表的なもので、産出量も多く手に入れやすい価格です。
色は柔らかいグリーン系の薄いグレーでガラスのような透明感が特徴です。
色の濃いものほど等級が高くなります。
石目は中目に近い小目で、ややあらめに感じるため外柵のみ使う場合もあります。
しかしとても良い石質で、和型、洋型を問わず墓石本体にも使いやすい石材です。
硬く吸水率が低いため、水をかけてもどこが濡れているかわからないほどだと言われています。
そのため耐久性がとても高く、日本の墓石にも古くから選ばれてきた実績のある石です。
中国産の御影石
最後に、中国産の御影石について紹介していきます。
中国産石材はトラブルが多いのではと心配される事も多いですが、価格以上の品質の石材もあります。
石材の名称は日本で馴染みがいいように別名がたくさんつけられていますが、正式名称は産地によって番号で分けられています。
Gは御影石を表しており、最初の数字が採掘地域を表します。
今回ご紹介する黒竜江省は17、福建省は6から始まる番号がついています。
湾岸開発が盛んな福建省については採石が全面停止されるとも言われており、在庫状況やメンテナンス時に注意が必要になりそうです。
黒龍石(こくりゅうせき)
黒龍石は、中国黒龍江省で産出される青御影石で、G1704・G1706・G1716・G1790など黒龍江省産石材の総称として使われる名称です。
G1716、G1704は品質が良く中国産のなかではやや高めの価格です。
G1790、G1791は吸水率が高く品質が落ちるため安く提供されています。
黒龍石として売られているものは、正式名称を必ず確認しましょう。
青味がかった濃いグレーで艶がよく墓石にとても人気の石材です。
品質のよいものは硬質で吸水率も低く価格以上の価値があると言えます。
硬い石質ですが、”すじ”などがでやすい特徴があり注意が必要です。
説明が丁寧な石材店であれば、側面や背面にすじが入ってもいいかどうか確認されるかもしれません。
また、経年劣化で色が少し薄くなりますがしばらくすると落ち着きます。
安い黒龍石は錆がでやすく、建てて数年で変色が出る可能性があります。
G663(じーろくろくさん)
G663は、中国福建省で産出され、桃山・ローズピンク・中国桜御影などと呼ばれています。
色物の中では安く、洋型墓に選ばれることが多くなっている石材です。
やわらかいピンクの色合いからインテリア、エクステリア、彫刻にも利用されています。
現在採掘は停止されており、新たな供給はありません。
はっきりとしたピンク色に白と黒の粒子が入った色むらの少ない石材です。
やや吸水率が高く風化が速いため、外柵に使われてきましたが、近年は洋型墓本体に使われることも多くなりました。
デザイン墓の二色使いや曲面の多いところにつかうとやさしい、やすらかな印象にになります。
色あせや錆がでることがあるので理解したうえで使う場所を選びましょう。
お墓本体は日本産の万成石を使い、外柵をG663にすると価格をおさえることができます。
G623(じーろくにいさん)
G623は、中国福建省で採掘される中国を代表的する白御影石です。
石材店によっては新八光、稲桜、新稲田など日本産に似せた別名を使うこともあります。
中国産石材が輸入され始めた当初から墓石の主に外柵に使用されており、全国で見ることができるほど人気の石です。
中国産の中でも安く人気のある石材でしたが、現在採掘が停止されており新たな供給はありません。
しかし流通量が多く今でも在庫が多く取引されています。
色は薄い灰色で薄茶系やところどころにピンクの色味も持っています。
大きな原石がとれるため外柵などの大きな部分に使われます。
石目があらく、文字彫刻が困難で墓石本体にはあまり使われてきませんでした。
しかし、最近では墓石本体に使われることも増えてきているようです。
吸水率が低く、艶の耐久性もあるため、価格を抑えたい方にはおすすめの選択肢のひとつです。
御影石を購入する際の注意点

墓石に使われる石材は300種類あるともいわれています。
選ぶときにはどのような点に注意すればいいのでしょうか。
ここでは、御影石を購入する際の注意点を紹介していきます。
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サンプルを確認する
石は天然のものなので、同じ採石場でも取れる時期によって違いが出ます。
色や質感を確認するには墓石を作るときに使う原石のサンプルが確認できるのが一番です。
小さいサンプルだと大きな墓石に仕上がった時と色の印象が違う場合があるので、できるだけ大きいサイズのサンプルを見せてもらいましょう。
また、経年劣化の具合が見たい場合は、選んだ石材が使われている墓石を紹介してもらい見に行くとよいでしょう。 -
石材のランク(等級)を確認する
同じ名前の石材でもランクによって石質も色味も変わります。
ランクの高いものは石目が細かく吸水率が低いために耐久性がよくなります。
国産材であってもランクの低いものやながれが入ったものは格安になる場合もあります。
自分の希望にあった品質と価格の石材を選ぶためにも、ランクを確認するようにしましょう。 -
石材の正式名称を確認する
石材には多くの別名があり、見積もりに書かれた名称を検索しでも出てこないといったこともあります。
外国産のものを国産の見た目が似た石材の名称をあてはめて販売していることもあります。
必ず石材の正式名称を確認するようにしましょう。 -
加工場所が国内か海外か確認する
国産材であっても原石を中国に輸出して加工することで、加工賃を抑えることができます。
しかし中国の加工場では薬品処理や塗装といった不良隠しが多く、納品後のトラブルにつながっています。
高い国産材を選ぶ際は、信頼できる加工場所であるかも確認するようにしましょう。 -
産地証明書を確認
高級石材をとても安く売っている場合、残念ですが詐称を疑うことも必要です。
墓石は生産元や各種協会で産地証明書を発行しています。
国産の品質にこだわり選ぶ場合は、必ず産地証明書を確認してから購入しましょう。
以上が墓石を購入する際の注意点になります。
大切な墓石選びですから、後々後悔しないためにも注意点を理解した上で墓石を購入するようにしましょう。
御影石の掃除方法

お墓は建てた後、長い年月守り受け継いでいくものです。
鏡面仕上げでピカピカの石もお手入れをしなければ、汚れが溜まり石が劣化してしまいます。
ここからは、そんな御影石の掃除方法について紹介していきます。
墓石はなぜ汚れるの?
墓石の汚れには色々な原因があります。
水垢など定期的なお掃除できれいにできるものと、専門家に依頼して早く対応した方がよいものがあります。
ここでは、墓石はなぜ汚れるのか、墓石が汚れる原因について詳しく紹介していきます。
汚れの蓄積
買ったばかりの墓石は艶やかで隙間などないように見えますが、どんなに硬い石でも隙間がありそこに水を含む性質があります。
雨などにあたって水垢がすこしずつたまったり、水が溜まる場所に苔が生えることで汚れが蓄積していきます。
石材の種類によってはサビが出やすいものもあります。
サビは石に含まれる鉄分などが溶け出してくるもので、自分で綺麗にすることが難しい汚れです。
お墓の上に木が枝を伸ばしている場合は、雨で木のアクなどの成分が落ちてきてシミの原因になることもあります。
卒塔婆などが墓石に接した状態で濡れることでシミになることもあります。
アクによる汚れもサビと同様に自分で掃除することが難しく薬品処理が必要になります。
経年劣化
石材の種類によって風化の速度は違いますが、石の表面は風雨や紫外線によって経年劣化していきます。
海からの潮風や排気ガスなど周囲の環境も劣化の速さに影響します。
艶やかだった墓石もざらつきが出て、色味の変化してきます。
経年劣化も石の味のひとつとして楽しむこともでき、悪いことではありません。
しかし長く色艶を保ちたい場合は、定期的にコーティングや磨きなおしをするなど専門家にメンテナンスを依頼することもできます。
御影石の掃除の流れ
では次に、御影石の掃除の流れについて紹介していきます。
御影石は基本的に水と布があれば墓石の掃除ができます。
月に一度など定期的に掃除が出来るのが一番ですが、遠方などで難しい場合はお彼岸の前など訪問した際に丁寧に掃除をしましょう。
準備するもの
墓石の掃除に準備するものは、家にあるものか100円ショップなどで手に入るもので十分です。
以下のリストに必要な物をまとめています。
- 食器洗い用の柔らかいスポンジ(墓石本体の清掃用)
- 歯ブラシ(文字彫刻や石の隙間清掃用)
- やわらかい布、タオル(仕上げの乾拭き用)
- 墓石用洗剤(汚れが酷い場合のみ使用する。通常は水のみ)
- バケツ(水汲み、洗濯用)
- ペットボトルかジョウロ(水をかける時に使う)
細かな部分や酷い汚れがある場合はブラシや洗剤を使います。
洗剤は必ず墓石用のものを使いましょう。
家庭用の洗剤や薬品を使うとシミの原因になりますので注意してください。
掃除の手順
御影石の掃除の手順は以下の通りです。
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お墓の周囲の清掃
まずは区画内の落ち葉や雑草を取り除き、玉砂利が汚れている場合は水洗いします。
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墓石を水洗いする
墓石も外柵もまずは水を含ませたスポンジか布でやさしく洗っていきます。
苔が付いている場合は取り除きます。
力を入れてゴシゴシこすらないように気を付けましょう。
タワシや金物は石に傷をつけるので絶対に使わないようにしましょう。 -
細かい汚れを落としていく
水垢が見える部分、文字彫刻の細かい部分を歯ブラシでこすります。
この時も力を入れずぎないように、水をたっぷりと含ませてやさしくこすってください。
汚れが酷い場合は墓石用洗剤を使ってこすります。
洗剤を使った後は十分水を流して洗剤成分が墓石に残らないようにしましょう。 -
墓石の水気をとる
乾いた布やタオルでていねいに乾拭きをしましょう。
全体の水気がとれたら掃除完了です。
以上が掃除の手順になります。
それぞれの流れの中で注意すべき点がありますので、ぜひ掃除する際の参考になさってください。
以下の記事では、お墓の掃除方法について詳しく紹介しています。
お墓の掃除方法についてもっと詳しく知りたい方はぜひこちらもご覧ください。
墓石の掃除方法や墓石掃除に必要な掃除グッズを詳しく紹介します!
墓石掃除にはいつも手間や時間がかかると感じている方は多いのではないでしょうか。とはいえ、墓石掃除も故人を供養する大切な作業なので、決して怠ってはいけません。今回は、そんな墓石掃除について、掃除の方法や墓石掃除に必要な道具を中心に詳しく紹介していきます。
御影石はペットのお墓にも利用されている?

近年はペットのお墓を用意する方も多く、ペット霊園に行くと色々な墓石があります。
御影石はペットのお墓にも多く利用されています。
既製品に文字を入れるだけのものは、白御影石や黒御影石が多いですが、ペット用の墓石は小さいため、色物や石目の向きがあるものも使いやすくなります。
石材店でピンクやグリーン、青味のある石などを選んでオリジナル性の高いペットのお墓を用意してみてはいかがでしょうか。
国内の有名な御影石の建造物

御影石は堅牢な性質から、建築材としても多く使われています。
ここでは、そんな国内の有名な御影石の建造物について紹介していきます。
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国会議事堂
昭和11年に完成した国会議事堂には最高品質の国産石材が使われています。
外壁に使われた御影石の重量は25500トンで、耐久性と外観の優美さから山口県黒髪島の徳山石と広島県倉橋島の尾立石が選ばれました。
一階が白御影の徳山石、二階以上に桜御影の尾立石が使われています。
庭の石畳には稲田石が使われています。 -
迎賓館
明治42年に建設された赤坂離宮に使われているのは茨城県常陸三山で採れる真壁石です。
その硬さと美しさ、粘りと言われる加工のしやすさから選ばれました。
建物の凹凸に合わせ、曲面も隙間なく敷き詰められた外壁は圧巻です。
磨きではなく、小叩きという表面加工がしてあり、横に細長い掘跡が確認できます。
そのため光の反射が柔らかく、上品な雰囲気に仕上がっています。 -
日本銀行本店
明治29年に完成した日本銀行本館には岡山県北木島で産出されてる北木石が使われています。
北木島は島全体が花崗岩でできており、北木石は均一な石材がとれ加工しやすい石質のため古くから建築に使われてきました。
大阪城の石垣や靖国神社の大鳥居にも使われています。
日本銀行の増築部分には真壁石、新館の外壁は稲田石と国産の良質な石材が使われており、銀行の品格を表す建材として御影石が使われています。
この他にも御影石を用いた建造物はたくさんありますが、その中でも代表的な建造物を紹介してきました。
興味を持った方でまだ足を運んだことのない方はぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
日本の人気墓石である御影石とはまとめ

いかがでしたでしょうか。
今回終活ねっとでは、日本の人気墓石である御影石とは、ということで御影石について詳しく紹介してきました。
今回ご紹介した内容は以下の通りです。
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御影石とは
花崗岩の日本での呼称です。
マグマが結晶化した硬質の石で世界中で産出されています。 -
御影石の特徴
耐久性にすぐれ建築材や墓石として各地で使われています。
産地により色や模様に特徴がある様々な石材があり、用途に合わせて選ぶことができます。 -
御影石の種類と価格
大まかな価格相場は国産>インド産>中国産となっています。
南アフリカ産のものもインド産と同程度の価格帯で墓石として近年多く使われるようになりました。 -
御影石を購入する際の注意点
世界中から集められる御影石の良しあしを個人で判断するのは大変です。
まずはサンプルを見て色柄が希望にあったものかどうかを確認しましょう。
産地証明書や石材の正式名称とランクを確認して自分でインターネットを使って調べることが大切です。
色も性質も様々な石材の中から自分の希望する一つを選ぶのは大変ですが、楽しさもあるのではないでしょうか。
本記事で御影石の魅力が少しでもお伝えできれば幸いです。
終活ねっとでは他にもたくさんの情報を掲載しています。
石材の詳しい情報や、施工時の注意点などもぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
お墓を建てたいけどどうすればいいかわからない方へ...

お墓をお探しの方は「終活ねっと」で
終活ねっとでは、安心して終活を始めるために、お墓の値段(見積り)やアクセス・特徴を比較した情報をまとめております。資料請求や電話対応も無料で承っておりますので、是非ご利用ください。