
天台宗のお墓にはどんな特徴がある?オススメの墓地・霊園と共に紹介
天台宗を信仰しているが、自分がどんなお墓に入るのか気になるという方はいらっしゃるのではないでしょうか?また、天台宗のお墓を建てる墓地・霊園はどこにあるのだろうかと疑問に感じている人もいるかもしれません。今回はそのような方にとって必読の内容をまとめました!
最終更新日: 2020年02月10日
天台宗のお墓について

たくさんある仏教の宗派の中で、天台宗を信仰している人の数は3番目に多いと言われています。
このことからも日本人にとっては比較的メジャーな宗派と言えるかもしません。
これだけ信仰している人が多いということは、中には自分は天台宗を信仰しているが、自分がどんなお墓に入るのか気になるという方がいらっしゃるのではないでしょうか?
また、天台宗の墓地・霊園はどこにあるのだろうかと疑問に感じている人もいるかもしれませんね。
そこで今回「終活ねっと」では、天台宗のお墓についてご紹介します。
天台宗とはどういう宗教か?
天台宗のお墓の特徴
天台宗の墓地・霊園を選ぶ際のチェックポイント
天台宗の方におすすめする墓地・霊園
天台宗の葬儀の特徴
一緒に天台宗のお墓について調べて、墓地・霊園選びの際に役立てましょう。
ぜひ最後までお読みください。
「終活ねっと」は全国各地の斎場と提携しているため、お近くの斎場で葬儀を執り行うことが可能です。
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天台宗とは?

天台宗とは大乗仏教の一種で、法華経を経典としている宗教です。
元々、天台宗は中国に起源があります。
それが平安時代初期に日本に伝来し広まりました。
当時の日本の仏教は腐敗していたので、天台宗が歓迎されたと考えられています。
またたく間に広まった天台宗は、日本の仏教の各宗派の祖師や高僧を輩出するまでに成長しました。
このことから天台宗は仏教の母山と呼ばれるようになりました。
宗祖
天台宗の宗祖は最澄(伝教大師)です。
最澄は若い時から優秀な僧侶で、仏教を学び始めた時に当時の日本の仏教の廃れ具合に落胆していました。
そんなときに、中国の天台宗に出会い、惚れ込みました。
そして中国に渡り天台宗を学び、日本にその教えを持ち込みました。ご本尊
天台宗のご本尊は釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来・大日如来などがあります。
お経
天台宗のお経は法華経・大日経・金剛教・蘇悉地経などがあります。
お唱え
天台宗のお経の特徴は「南無阿弥陀仏」を唱えるところにあります。
南無阿弥陀仏は「阿弥陀仏に私は帰依します」という意味があります。総本山
天台宗の総本山は滋賀県にある比叡山延暦寺です。
ここで最澄が天台宗を開きました。
この歴史あるお寺はユネスコ世界文化遺産に登録されています。
天台宗のお墓の特徴

天台宗のお墓の特徴は、墓石に刻む文字に決まりがないという、自由度の高いところにあります。
そのため、天台宗のお墓に刻まれている文字は多種多様です。
以下はよく使われる文字の例です。
○○家之墓
釈迦如来
阿弥陀如来
南無阿弥陀仏
これら以外にも故人の好きな言葉を刻むことができます。
故人の好きな言葉を刻んだお墓は、従来のお墓の形にとらわれないデザイン性の高いお墓に刻まれることが多いです。
故人の好きな言葉を刻むことができるので、その多様性は無限大にあると言えるでしょう。
お墓の特徴としてもうひとつ挙げるとすると、五輪塔にも特徴があります。
五輪塔は「方形・円形・三角形・半月形・宝珠形」の5つのパーツに分かれますが、その一つひとつに地・水・火・風・空の梵字が刻まれています。
地・水・火・風・空は古代インドにおける宇宙の構成要素を表しています。
「終活ねっと」では終活に関する様々な記事を紹介しています。
お墓の購入についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
天台宗の墓地・霊園選びのチェックポイント

終活を行う中で、いつか亡くなったときには天台宗の墓地や霊園で眠りたいと考えている人や、天台宗のお墓を建てたいと考えている人にとって、ここの解説は必見です。
ここでは天台宗の墓地・霊園選びのチェックポイントをいくつかご紹介しています。
宗派
はじめに、宗派について見ていきましょう。
天台宗にこだわって墓地・霊園を探す場合は、まず墓地・霊園が天台宗の人でもお墓を建てることができるのかを確認すべきです。
墓地や霊園によってはお墓を建てる人の宗派を限定している場合があるため気をつけてください。
インターネットなどで天台宗専門の墓地・霊園はすぐに探すことができます。
もし天台宗専門の墓地・霊園が気に入らないときは、日本在来の仏教であればお墓を建てることができる墓地・霊園もあります。
それでも、もう少し選択範囲を広げたいという場合は、宗教・宗派不問という墓地・霊園もあります。
特に宗教・宗派不問というのは納骨堂に多い傾向にあるので、もしお墓に限定しないという場合は納骨堂も視野に入れてもいいかもしれません。
アクセス
次に、アクセスについて紹介します。
お墓を建てる墓地・霊園選びのチェックポイントの中で重要なことのひとつにアクセスがあります。
近年ではお墓の管理が難しいという理由から墓じまいをする人も増えています。
お墓の管理を難しくしている要因のひとつとして、お墓の場所と住んでいる場所が遠いという問題があります。
そのため墓地・霊園を選ぶ際にはお墓を継承する人達にとってアクセスが良い所を選ぶ必要があるのです。
またお墓を継承する家族以外にも、お盆の時期などにはお墓参りも行われます。
お墓参りには親族・親戚・友人なども訪れますので、なおのことアクセスの良い墓地・霊園を選びたいものです。
料金
料金も重要なポイントとなります。
墓地・霊園選びでは料金も重要なチェックポイントとなります。
由緒正しい天台宗の墓地などであれば何百万円とするところもあれば、民営墓地では100万円程度のところもあります。
もっと費用を抑えたいという場合は納骨堂であれば、数万円~数十万円というところもあります。
墓地には多額のお金が必要になりますので、終活をしていて生前にお墓を購入しておきたいという方は家族などによく相談しておくと良いでしょう。
以下のサイトでは、お墓を建てる際に必要な費用についてさらに詳しくご紹介しています。
お墓の建立を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
施設の充実度
続いて、施設の充実度についてもご説明いたします。
墓地・霊園選びの際には施設の充実度にも気を付けておいた方がいいです。
あると良い主な施設は以下のものが挙げられます。
休憩所
送迎バス
駐車場
バリアフリーに配慮された歩道
参拝者の中にご年配の方や小さなお子さんがいるときは、休憩所やバリアフリーに配慮された歩道があると参拝しやすくなります。
また、墓地・霊園まで駅から少し歩かなければいけないという立地の場合、雨の日などは歩くのが億劫になりますよね。
そのようなときに送迎バスが出ていると助かりますので、選ぶポイントに入れておくとよいです。
管理体制
最後に、管理体制についてご説明します。
管理者の管理体制も墓地・霊園選びに必要になってきます。
管理体制については、墓地・霊園を見学した際に、管理事務所が墓地・霊園の近くにあるのかといったことや、掃除が行き届いているかといったことに気をつけておくとよいです。
分かりやすく管理体制を確かめる際のチェック項目を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
管理棟の有無
管理人が常駐しているかどうか
清掃が行き届いているか
夜間の施錠などセキュリティはどうか
「終活ねっと」では、天台宗の墓地・霊園を比較検討することができます。
ぜひこちらもご利用ください。
お墓をお探しの方は
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天台宗の方におすすめの墓地・霊園

ここでは天台宗の方におすすめする墓地・霊園の雰囲気や特徴、アクセスなどについてご紹介します。
比叡山延暦寺大霊園
比叡山延暦寺大霊園は滋賀県にある、天台宗の総本山の延暦寺が管理する天台宗の霊園です。
天台宗のお墓に入りたいと願う人であれば、天台宗の総本山で眠ることは外せないポイントになるでしょう。
比叡山延暦寺大霊園は、広大な自然に囲まれた霊園です。
季節によって景色は変わります。
2月頃には梅の花が咲き、4月頃には満開の桜が参拝者を迎えます。
比叡山延暦寺大霊園の最寄り駅は、JR湖西線堅田駅です。
堅田駅へは京都駅からは20分という立地です。
また堅田駅からは無料送迎バスが出ているため、アクセスも良いです。
お盆・お彼岸の時期には送迎バスは増発されているのでさらに便利です。
天台宗東叡山寛永寺墓地
天台宗東叡山寛永寺墓地は東京都台東区にあり、上野公園に隣接した墓地です。
天台宗の関東総本山にもなっている格式の高いお寺です。
天台宗東叡山寛永寺墓地は、江戸幕府三代将軍の徳川家光によって建てられました。
そして、徳川家の菩提寺としても有名で、徳川家将軍15人のうち6人がこの墓地で眠っています。
アクセスはJR山手線「鶯谷駅」から徒歩3分という好立地になります。
墓地の近くには上野動物園や東京国立博物館などもあるため、お墓参りのついでに観光することもできます。
第二朝霞聖地霊園
最後にご紹介する霊園は埼玉県にある第二朝霞聖地霊園です。
この霊園は、「自分は天台宗を信仰しているけど、天台宗の人でも利用可能な霊園を探している」という方向けの霊園です。
第二朝霞聖地霊園は平成27年3月にオープンしたばかりの宗教・宗派不問の霊園です。
霊園の魅力は、できるだけ平坦に作られており、バリアフリーを強く意識して作られているところです。
アクセスはJR「北朝霞台駅」もしくは東武東上線「朝霞台駅」からバスに乗り、バス停「わくわくドーム」からは徒歩3分です。
もうひとつ魅力を挙げるとすると、永代供養墓所という点です。
永代供養墓所とは、もしお墓の継承者がいなくなった時にお墓を撤去して、永代供養墓にご遺骨を移してくれる墓所のことです。
しかも、通常お墓の撤去には何十万円というお金がかかりますが、第二朝霞聖地霊園ではお墓の撤去を無料で行ってくれます。
お墓の継承がきちんとされていくのか不安と感じていらっしゃる方には嬉しい点ですね。
天台宗の葬儀の特徴

天台宗にまつわる話として、葬儀の特徴について少しご紹介します。
天台宗は葬儀の中で3つのお経を唱えます。
ひとつ目は、法華経です。
このお経は人間が仏となるために邪魔する煩悩を自覚し、懺悔するために読み上げられます。
ふたつ目は、阿弥陀経です。
このお経は自分の中にいる阿弥陀仏を感じ、極楽浄土に行けることを願うために唱えられます。
最後は、光明真言です。
これも極楽浄土に導かれることを祈るために唱えられます。
お経の他に役立つ情報としてお焼香の決まりもご紹介しておきます。
お焼香のやり方は宗派によって異なりますので、他の宗派と混同することのないように天台宗の正しいお焼香を覚えておきましょう。
まずお焼香台の前まで進んだら、右手の親指・人差し指・中指で抹香をつまみます。
そして抹香をつまんだまま、頭を少し下げながら、額の高さまで手を掲げます。
最後に抹香を香炉に落とします。
この動作を1回~3回繰り返して行います。
天台宗のお墓まとめ

いかがでしょうか?
今回「終活ねっと」では以下のことをご紹介しました。
天台宗とはどういう宗教か?
延暦寺を総本山とし、最澄が広めた天台宗は数々の高僧を輩出しており、仏教の母山と呼ばれる。
ご本尊は釈迦如来・阿弥陀如来・薬師如来・大日如来など。
お経には法華経・大日経・金剛教・蘇悉地経などがあり、「南無阿弥陀仏」を唱える特徴がある。天台宗のお墓の特徴
お墓に刻まれる文字に決まりはなく、「○○家之墓」や「釈迦如来」、故人の好きな言葉が刻まれる。
五輪塔の各パーツには地・水・火・風・空の梵字が刻まれる。天台宗の墓地・霊園選びのチェックポイント
墓地・霊園の宗派、アクセスの良さ、料金、施設の充実度、管理体制の5つはチェックしたいポイント。
天台宗の方におすすめの墓地・霊園
今回は「比叡山延暦寺大霊園」「天台宗東叡山寛永寺墓地」「第二朝霞聖地霊園」の3つをおすすめした。
天台宗の葬儀の特徴
「法華経」「阿弥陀経」「光明真言」の3つのお経が読まれる。
お焼香は抹香をつまんだ手を額に近づけながら頭も少し下げる。
香炉に抹香を落とす回数は1回~3回。
天台宗のお墓に刻まれる文字に特に決まりはないということには驚きでしたね。
また、墓地・霊園選びのチェックポイントもまとめておいたので、このチェックポイントに基づいて自分が気になる墓地・霊園に点数を付けていき、総合得点が高い場所に決定するというような決め方もできますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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宗派が違うときの納骨のポイントについて知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
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