
ダリのお墓は二つある?ダリが眠るダリ美術館とプボル城を紹介!
サルバドール・ダリはスペイン出身の画家として多くの人に知られている偉人です。では、ダリのお墓が二つあるというのはご存知でしょうか?今回はダリ美術館とプボル城にあるというダリが眠る二つのお墓についてご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
最終更新日: 2019年07月17日
ダリのお墓について

亡くなった方を埋葬するためのお墓は基本的に一つで、二つもお墓があるというのはあまり聞いたことはありませんよね。
ですが、サルバドール・ダリには二つもお墓があるといいます。
二つもお墓があると聞いて、どのような場所に、そしてなぜお墓が二つもあるのだろうと思った方もいることでしょう。
よく考えてみると、一人のご遺体を埋葬するのに二つもお墓があるというのは不思議ですよね。
そこで今回「終活ねっと」では、ダリが眠る二つのお墓について
そもそもダリとは?
ダリのお墓は美術館の中にある
ダリはお城の中に二つ目のお墓がある
ダリのお墓は一度掘り返された
以上のことについてご紹介いたします。
詳しくご説明しますので、ぜひ最後までお読みください。
ダリとは

ダリとはどのような人物なのでしょうか。
ダリこと、サルバドール・ダリは1904年5月11日、スペインのフィラゲスに生誕し、細く上に伸びた口ひげがトレードマークとして知られる画家です。
ダリはガラ・エリュールという女性に出会い1934年に結婚します。
1982年にガラが亡くなると、愛する女性を失った悲しみからひどく落ち込み、翌年には画家としての制作活動に終止符を打ち、1989年心不全により85歳で死去しています。
ダリのお墓は美術館の中にある

ダリのお墓は一つは美術館の中にあります。
その美術館がダリ美術館です。
ダリ美術館というのは、ダリが生誕したスペインのフィラゲスにあります。
開館は1974年で、当時のダリは70歳でした。
美術館の外観はまるで西洋のお城のような造りとなっており、屋根の部分には卵の形をしたものやマネキンが飾られているのが特徴となっています。
そして、ダリ美術館内に展示されているものは、ダリが生涯で残した数々の絵画などの作品ですが、どれもダリらしい独特の雰囲気を漂わせるユニークな作品ばかりです。
絵画などの芸術を堪能することは当然のことながら、芸術にあまり詳しくないという人でも楽しめる空間といえるでしょう。
そのダリ美術館の大きなホールの床はレンガとなっていて、中央には長方形でグレーの石が埋め込まれている部分があります。
実は、この部分の下にダリは埋葬されており、それがダリのお墓というわけです。
しかし、ホール中央の床下がダリのお墓であることを知る人はさほど多くなく、知らずに上を歩いていく観光客もたくさんいるそうです。
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ダリの母国スペインのお墓事情についてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
ダリにはもう一つお墓がある

ダリにはもう一つお墓があるともいわれています。
それがプボル城というお城です。
プボル城とは、バルセロナの郊外にある中世に建築された古城です。
このプボル城は、ダリが愛する妻ガラにプレゼントしたお城としても知られており、自然の中にひっそりとたたずんでいます。
1065年に建築されたこのプボル城は、ダリが購入した当時は荒れ果て人が住める状態ではなかったものの、一年をかけ改築し、見事古くからの歴史を感じさせる古城の面影を取り戻しました。
そんなダリが妻へのプレゼントとしてこだわりを思わせるプボル城の内装にも、ダリの芸術が施されていて、壁には妻であるガラの姿が描かれています。
その他にもガラへの愛を感じさせるダリの作品がお城内に多数展示されており、まさにプボル城はダリのガラへの愛の証ともいえる建造物です。
そして、ガラは1982年に亡くなりますが、彼女の遺体はダリがプレゼントしたこのプボル城の地下に埋葬されています。
ダリの二つ目のお墓はプボル城の地下
ダリの二つ目のお墓はプボル城の地下にあります。
この二つ目のダリのお墓は、彼が愛した妻であるガラのお墓の隣にダリ自身が設けたものです。
ですが、ダリの遺体はダリ美術館にある一つ目のお墓に埋葬されているため、二つ目のお墓であるプボル城の地下のお墓は空の状態となっています。
ダリがガラと一緒に埋葬されなかったわけ
では、ダリがガラと一緒に埋葬されなかったわけは何なのでしょうか。
それは、ダリが亡くなる前に、ダリ美術館があるフィラゲスの市長に遺言として、フィラゲスにある美術館に自分を埋葬してほしいとお願いしたからといわれています。
ただし、このダリの遺言には信憑性が疑われるという声もあります。
ダリは愛妻家として知られており、ガラが亡くなってからのダリは、彼女を失ったことへの失意から生活は荒れ果て、自殺を図ったこともあるといいます。
現代でも、愛妻家であるダリがなぜ妻の隣に埋葬されなかったのかということには謎が残っています。
ダリが亡くなってしまった今となってはダリの本心を知ることは叶いませんが、ダリ美術館で自らの作品に囲まれて眠りたいというのも納得できる理由ではないでしょうか。
ダリのお墓は一度掘り返された

驚くことに、ダリのお墓は一度掘り起こされたことがあります。
ダリの有名なエピソードの一つに、ダリが天才を自称し、天才から凡人が生まれるという経験をしたくないことを理由に子供を作らなかった、というものがあります。
ところが、ダリの死後、ダリと血のつながった娘であると主張するマリア・ピラル・アベル・マルティネスという女性が現れました。
ダリの娘であると主張する女性はダリとの血縁関係を証明するために訴訟を起こしたため、裁判所の命令によりダリの遺体の掘り出し作業が非公開で行われ、DNA鑑定が行われました。
そのDNA鑑定の結果は、ダリの実の娘であると主張する女性とダリに親子関係はないというものでした。
ダリのお墓まとめ

いかがでしたか?
今回「終活ねっと」では、ダリの二つのお墓について以下のことを解説してきました。
サルバドール・ダリは1904年5月11日、スペインのフィラゲスに生誕し、細く上に伸びた口ひげがトレードマークとして知られる画家である。
ダリの眠るお墓は、ダリが生誕したスペイン・フィラゲスのダリ美術館にある。
ダリのお墓はもう一つあり、二つ目のお墓はバルセロナ郊外のプボル城の地下の、妻であったガラのお墓の隣にある。
ダリのお墓は、ダリの娘だと主張する女性との血縁関係を証明するため、一度掘り起こされたことがある。その結果は娘であるという主張を否定するのだった。
二つあるといわれているダリのお墓は、ダリ美術館と愛妻にプレゼントしたプボル城の地下にあったのですね。
芸術家として残した作品を展示している美術館と、愛した女性の隣にお墓をつくったダリという人物からは、自らの才能と、ガラという女性への深い愛情を感じられます。
ダリに興味を持った、もしくはダリへの興味をより深くしたという方は、ぜひスペインを訪れてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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