イタリアのお墓について

イタリアのお墓といえば、どういったものが思い浮かぶでしょう?
イタリアは歴史的な背景が大きいため、ローマ時代の偉人のお墓がおもい浮かんだでしょうか?
今回終活ねっとでは、イタリアのお墓について以下のことを解説します。
- イタリアの葬儀の方法
- イタリアの葬儀の費用
- 観光にも向いてるお墓
日本にはない文化や習慣、思想もあるのでぜひ最後までご覧ください。
イタリアのお墓事情

まずは、イタリアのお墓事情について見ていきましょう。
土葬が主流
そもそも、イタリアでは土葬が主流です。
なぜ、イタリアでは土葬が主流なのでしょうか?
イタリアはキリスト教のなかでもカトリックであり、カトリックの教えではキリストの死から三日後に蘇り、天国に登っていったことが教えの元となっています。
したがって、日本のように火葬してしまうと蘇ることができないため、イタリアでは土葬が主流となっています。
イタリアでは主流な土葬ですが、日本ではあまり聞きません。
では、日本では法律で土葬が禁止されているのでしょうか?
実際のところ、日本で土葬が法律で禁止されているということはありません。
ただ、首都圏で禁止されていたり、市町村や県の知事などに許可を取らなければません。
埋葬費が高い
上の段落で書いたとおり、イタリアでは土葬が多いので、ある問題に陥っています。
それは、埋葬費が高いことです。
土葬をする場所はローテーションで使っているようなので、都市部になると場所などの問題もあり、価格が高騰してるます。
では、イタリアの埋葬費はいくらなのでしょう?
墓石代は別としても、埋葬費だけで最低でも4千〜5千ユーロほどかかるようで、2017年4月28日現在1ユーロ132円ほどなので、日本円に換算して53万円から66万円ほどになる計算です。
ロッカー型のお墓が増えている
前にイタリアでは価格が高く、終活が考えどころなのかもしれないと書いたのですが、実はイタリアの終活も変化してきています。
イタリアでは墓地不足解消のために壁に入る形をとったロッカー型のお墓が増えています。
結婚してもお墓の選択が自由
イタリアのお墓事情の最後に、結婚してもお墓の選択が自由であることについて見ていきましょう。
イタリアでは結婚してもお墓の選択が自由です。
日本では女性が嫁入りしてしまうと、実家のお墓に入ることは難しいようですが、イタリアではそんなことはないようです。
これはイタリア結婚制度にも関係しているところがあり、イタリアでは結婚してもお嫁さんが苗字を変えないことから、日本のように同じお墓に入らなくてはいけないという発想が生まれないのではないでしょうか。
ですが上に書いたとおり、日本でもお墓を自由に選んではいけない法律はないです。
ただ、お墓の永代使用権をもっている方の承諾が必要なようなので、お墓の管理者の方などに確認を取って置くことをおすすめします。
イタリアのお墓参り事情

イタリアのお墓事情について見てきましたが、お墓参り事情はどうなのでしょう?
ここからは、イタリアのお墓参り事情について見ていきましょう。
お墓参りの日がある
日本にもお盆という習慣があるように、イタリアにもお墓参りの日があります。
イタリアは死者を弔う日(お墓参りの日)が2日あります。
具体的には
11月1日は「諸聖人の日」Ognissanti。
英語でAll Saints’ Day。
11月2日は「死者の日」Giorno dei Morti。
英語でcommemorazione dei defunti。
2つの日には弔う内容に違いがあるようで、11月1日の「諸聖人の日」は生前の罪から開放された人を弔い、11月2日の「死者の日」は生前の罪から開放されていない死者の冥福を願って祈りをささげます。
献花がカラフルなものが多い
イタリアは献花がカラフルなものが多い、ということも特徴の1つです。
日本のように献花用の花というものはありません。
ですが、一番クラッシックなのは、日本と同じ菊の花のようで、地域が変わってもそういったものが共通しているということはとても興味深いです。
イタリアの有名な墓地

最後に、イタリアの有名な墓地を紹介します。
サンタ・クローチェ聖堂
まずは、サンタ・クローチェ聖堂について見ていきましょう。
フィレンツェにある教会で、ミケランジェロ・ガリレオ・マキャヴェッリ・ジョヴァンニ・ジェンティーレ・ロッシーニといった偉人を安置している場所です。
ミラノ記念墓地
続いて、ミラノ記念墓地について解説します。
とても個性的ななお墓の集まりで、銅像や、自分のアートのようなものをお墓にしている人が散見できる墓地です。
アンテケラのドルメン遺跡
次に、アンテケラのドルメン遺跡について紹介します。
遺跡とあるようにとても古いお墓で、ドルメンは「支石墓」という意味なのですが、アンテケラには、巨大な石で造られた建造物が数多く残っています。
そういった背景から、アンテケラのドルメン遺跡は世界遺産に登録されています。
カタコンベ
最後に、カタコンベについて紹介します。
カタコンべはご遺骨がたくさんあるという場所で有名らしく、見に行った多くのは人は驚いているようです。
しかし、ご遺骨が無造作に並んでるわけではなく、整列されています。
イタリアのお墓まとめ

いかがでしたか?
今回終活ねっとでは、イタリアのお墓について以下のことを見てきました。
- イタリアは土葬が多い
- 日本と共通するものもある
- イタリアのお墓はかっこいいものがある
イタリアだからといったお墓事情や日本と似たところもあり、親近感が湧きましたね。
宗教上の理由により火葬できなく、お墓の値段の高騰などの課題もありましたが、ロッカー状のお墓を作ったりしていて、工夫をしているようです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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