
大人気都立霊園の永代使用料はどれくらいかかる?人気の秘密も解説!
東京で立地もよく費用も安いと大人気なのが都立霊園です。 でも、どんなところにどんな施設があるのか、使用料はどの位なのか、立地や施設による違いはどうか、など気になりますね。 都立霊園の使用料について、メリット・デメリット、おすすめの霊園などを含めて詳しく解説します。
最終更新日: 2018年10月28日
都立霊園の永代使用料(使用料)について

東京で墓地を探そうと思っても、使用料が高いところも多く、良いお墓を見つけにくいの現状です。
そんな中で、立地もよく費用も安いと大人気なのが都立霊園です。
しかし、都立霊園といっても、具体的にどんなところにどんな施設があり、費用がどのくらいかかるのか、よくわからないという方も多いと思います。
特に費用で比重の大きい使用料はどのくらいなのか、立地よってどんな違いがあるのかなど、詳しく知りたいところですね。
そこで、「終活ねっと」のこの記事では、都立霊園の使用料について、
そもそも都立霊園とはどんなところか?
都立霊園の使用料は施設別にどのようになっているか?
都立霊園で使用料の他にかかる費用は?
都立霊園のメリット・デメリットはどんなことがあるのか?
おすすめの都立霊園はどんなところがあるか?
などの点を中心に、都立霊園の使用料について、メリット・デメリットなどを含めて詳しく解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
都立霊園とは
都立霊園は、東京都が設置した霊園です。
青山・雑司ケ谷・谷中・染井・多磨・八柱・小平・八王子の計8か所あります。
都立霊園の埋葬施設としては、お墓タイプの一般埋蔵施設、壁型・芝生・立体・合葬・樹林型合葬・樹木型合葬の各埋蔵施設があります。
納骨堂の長期収蔵施設、短期・一時収蔵施設もあります。
また、人気の都立霊園ランキングについて知りたい方は、こちらもご覧ください。
都立霊園の永代使用料

都立霊園を利用する際の費用は、一般のお墓と同様に、永代使用料(使用料)・管理料・墓石代があります。
使用料を中心にそれぞれの費用について説明します。
埋葬施設別使用料
都立霊園の使用料は、埋葬施設の種類ごとに異なります。
主な埋葬施設について、施設の概要と使用料をまとめて説明します。
一般埋蔵施設
一般埋蔵施設は、普通のお墓と同じで、墓地の一定区画を借りて墓石はお墓を借りた方が自分で建てます。
一般埋蔵施設は都立霊園の多くの霊園にあり、平成29年度は、青山・谷中・小平・多摩・八柱の5霊園で募集がありました。
面積は1.5㎡~6㎡と大きなものもあります。
使用料は、霊園の立地や施設の規模により違いがあります。
青山霊園の一般埋蔵施設は約440万円~1080万円で、都立霊園では一番高額です。
それでも㎡単価は約274万円と民営霊園よりはかなり安くなっており、人気があり高倍率です。
他の都立霊園の使用料は、100万円~500万円位が多くなっています。
一般埋蔵施設 | 募集数 | 面積(㎡) | 使用料 |
青山霊園 | 50 | 1.6~3.95 | 約438万円~1080万円 |
谷中霊園 | 60 | 1.5~2 | 約263万円~351万円 |
小平霊園 | 77 | 1.8~5.75 | 約151万円~482万円 |
多摩霊園 | 390 | 1.8~5.9 | 約159万円~521万円 |
八柱霊園 | 310 | 1.75~6 | 約34万円~117万円 |
芝生埋蔵施設
芝生埋蔵施設は、芝生で覆われた区切りのない広い敷地に納骨室が設置されています。
墓石は使用者が建てますが、規模の制限があります。
面積は4㎡ですが、2㎡の狭い小型芝生埋蔵施設もあります。
平成29年度は、小平・多摩・八王子・八柱の各霊園で募集がありました。
多磨霊園と小平霊園の使用料は350万円前後で、八王子霊園や八柱霊園より高くなっています。
芝生埋蔵施設 | 募集数 | 面積 | 使用料 |
小平霊園 | 20(100) | 4㎡ (2㎡) |
約339万円 (約178万円) |
多摩霊園 | 10 | 4㎡ | 約357万円 |
八王子霊園 | 90 | 4㎡ | 約116万円 |
八柱霊園 | 20 | 4㎡ | 82万円 |
壁型埋蔵施設
壁型埋蔵施設は、墓石を壁面状に連続して配置した墓地で、地下納骨施設に骨壷を納骨できます。
使用者は、家名の名板、線香立・花立などを設置できます。
壁型埋蔵施設は、多磨・小平・八柱の各霊園にあります。
29年度の使用料は、八柱霊園が60万円弱、多磨霊園・小平霊園が約160万円ですが、でここ何年か壁型墓地の募集はありません。
長期収蔵施設
長期収蔵施設は、ロッカー形式の納骨堂で使用期間は30 年です。
29年度は、多磨霊園の「みたま堂」の2体・4体・6体用の募集があり、使用料は約24万円~40万円でした。
2体用は人気が高く、都立霊園最高の41倍の高い倍率でした。
長期収蔵施設 | 募集数 | 種別 | 使用料 |
多摩霊園・みたま堂 | 40 | 2体・4体・6体用 | 24万3000円/32万4000円/40万5000円 |
立体埋蔵施設
立体埋蔵施設は、ご遺骨は地上の納骨室で20年間個別に安置され、その後地下のカロートに合祀される永代供養になっています。
立体埋蔵施設は青山霊園と谷中霊園にある人気が高い施設です。
29年度は、谷中霊園の募集だけで、使用料は約66万円でした。
立体埋蔵施設 | 募集数 | 規模 | 使用料 |
谷中霊園 | 80 | 3体まで | 約66万円 |
合葬埋蔵施設
合葬埋蔵施設は、多数の方のご遺骨を合祀するものです。
永代供養墓で、生前申込みできる区分もあります。
埋蔵の仕方により、直ぐにご遺骨を合祀する「直接共同埋蔵」と、20年間個別に安置しその後に合祀する「一定期間後共同埋蔵」のどちらかを選ぶことができます。
合葬埋蔵施設は、小平・多磨・八柱の3霊園にありますが、多摩霊園は最近は募集がありません。
平成29年度に募集のあった霊園の使用料は、次のとおりです。
小平霊園は、3体まで埋蔵可能な直接共同埋蔵タイプの使用料が1体5万7000円で24倍の高倍率でした。
八柱霊園の使用料は、直接共同埋蔵タイプが5万1000円、一定期間後共同埋蔵は12万6000円で、どちらかを選べす。
合葬埋蔵施設 | 募集数 | 種別 | 使用料(1体) |
小平霊園 | 200 | 遺骨1・2体、遺骨・生前2・3体、生前1・2・3体 | 5万7000円(直接) |
八柱霊園 | 2000 | 同上 | 5万1000円(直接) ・12万6000円(一定期間後) |
樹林型合葬埋蔵施設
樹林型合葬埋蔵施設は、樹木の下に共同の埋葬施設を設け、他の方のご遺骨と一緒に合祀されます。
こちらも永代供養墓で、生前申込みもできます。
樹林型埋蔵施設は、小平霊園だけにあります。
使用料は、通常のご遺骨が約12万円、粉状遺骨が約4万円です。
いずれも人気が高く、特に生前申込区分の遺骨タイプは約20倍の高倍率でした。
樹林型合葬埋蔵施設 | 募集数 | 種別 | 使用料(1体) |
小平霊園 | 1600 | 遺骨1・2体、遺骨・生前2体、生前1・2体 | 4万1000円(粉状)・12万3000円 |
民営霊園の埋葬施設は規模が小さく、都立霊園の使用料は相対的に安いといえます。
例えば、多摩霊園の一般埋蔵施設の使用料は約159万円ですが、広さが民営霊園の倍近くあります。
そのほかにかかる費用
霊園の施設によっては、年間管理料と墓石・工事費がかかります。
どの施設でどんな費用がどのくらいかかるのか、見ておきましょう。
年間管理料
管理料は、水汲み場などの共用施設の清掃や維持管理の費用です。
管理料は、一括払いする霊園もありますが、都立霊園は毎年払いです。
都立霊園では管理料の㎡当たり単価は、立地による違いはなく一律に決まっています。
各施設ごとの管理料は、次のとおりです。
一般埋蔵施設;610円/㎡
芝生埋蔵施設;830円/㎡
長期収蔵施設;2体3010円・4体4020円・6体5030円
壁型埋蔵施設;2730円
永代供養墓でもある立体・合葬・樹林型合葬・樹木型合葬の各埋蔵施設は、管理料不要です。
民営霊園の管理料は5000円~1万5000円位ですので、都立霊園の管理料はかなり安いといえます。
墓石・工事費用
墓石の工事費用も別途かかります。
墓石は、お墓の石塔・外柵に使う石で、一般的なお墓ですと100万円~200万円位かかります。
工事費用は、墓石の彫刻費・設置工事費で、平均的な工事では10万円~30万円位です。
納骨堂や合葬・樹木葬などで墓石が必要ない場合は、民営霊園と同様に費用が安くなります。
都立霊園のメリット・デメリット

ここで、都立霊園のメリット・デメリットを簡単にまとめておきましょう。
メリット
都立霊園のメリットは、次のとおりです。
運営が安定している
東京都が経営している霊園ですので、運営が安定しており、管理もしっかりしています。
宗教・宗派を問わない
公営霊園ですので、宗教・宗派は不問です。
石材店が選べる
石材店の指定がありませんので、ご自分で石材店を選べます。
アクセスが良い
いずれも立地・アクセスが良いところにあります。
デメリット
一方、都立霊園にも次のようなデメリットがあります。
応募条件がある
申込者は、「東京都に一定期間居住していること」などの応募条件があります。
また募集時期は年1回に限られていますので、注意が必要です。
なお、応募はインターネットまたは郵送になります。
人気のため倍率が高い
都立霊園は、人気があり応募倍率が高く、例年抽選になります。
オススメの都立霊園

ここで、おすすめの都立霊園を紹介しておきましょう。
多磨霊園
多磨霊園は、緑に囲まれた武蔵野の面影を残す都立霊園で最大規模の公園墓地です。
一般埋蔵施設の他に、芝生墓地や合葬墓地、大規模納骨堂などがあり、有名人のお墓も多い霊園です。

青山霊園
青山霊園は、都心にある立地もよく人気が高い霊園です。
緑も多く、著名人の墓所や外人墓地もあり、都心のオアシスともいうべき霊園です。

雑司ケ谷霊園
雑司ケ谷霊園は副都心池袋に近い住宅地にある雑木林のような霊園で、文化人の墓所もあり、散策に訪れる人も多い霊園です。

place 豊島区南池袋4-25-1
都立霊園の使用料まとめ

いかがでしたか。
今回「終活ねっと」では都立霊園の永代使用料(使用料)について解説してきましたが、以下のようなことが分かりましたね。
都立霊園は8か所あり、いろいろな埋葬施設がある。
都立霊園の使用料は、立地や区画により施設ごとに異なるが、民営霊園より安い。
管理料も施設ごとに異なるが、立地に関係なく単価は同じで安く、永代供養墓では不要である。墓石・工事費用は民営霊園と同様であるが、石材店の指定はない、
都立霊園のメリットは、運営の安定、宗教・宗派不問、石材店を選べる、アクセスが良い、などである。一方で、応募条件があり、倍率が高い、などのデメリットがある。
ご覧いただいたように、都立霊園は立地もよく使用料も安いので、霊園を探しておられる方は検討対象にされるとよいでしょう。
この記事ではおすすめの都立霊園も紹介していますので、現地もご覧になって参考にしていただければと思います。
お墓だけでなく終活のことは分からないことが多く、悩まれると思います。
「終活ねっと」では他にも終活に関する記事を掲載していますので、参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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