最高級墓石、庵治石の値段は?庵治石の特徴やその歴史もあわせて紹介

最高級墓石、庵治石の値段は?庵治石の特徴やその歴史もあわせて紹介

墓石に使われる石には様々な種類がありますよね。 中でも庵治石は高級な石材として有名ですが、一生に一度の買い物である墓石にはどうせなら値段の高い石材を使いたいと考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は庵治石の値段や特徴といったことを解説します。

最終更新日: 2019年10月11日

最高級墓石・庵治石の値段について

お金

墓石はこの世から旅立った後に魂が宿る大切な場所です。
魂を宿す墓石には高級な石材を使いたいと考える人もいらっしゃるのではないでしょうか?

墓石に使われる石には様々な種類があります。
数ある石材の中でも最高級として評価されている石材は庵治石と呼ばれる石です。
庵治石はなぜ優れており、値段が高い石なのでしょう?

今回「終活ねっと」では、最高級墓石である庵治石の値段について

  • 庵治石の特徴・種類

  • 庵治石の値段と相場

  • 庵治石が最高級である理由

  • 庵治石の歴史

以上のことを中心にして解説をします。

この記事を読むことで庵治石がどういう特徴を持ち、どのくらいの値段で、なぜそこまで高級なのかを深く知ることができます。
庵治石を購入する際の参考にしていただければ幸いです。

ぜひ最後までお読み下さい。

また、墓石の値段相場について知りたいという方はこちらをご覧ください。

庵治石(あじいし)とは

お墓

庵治石とは、御影石の一種で花崗岩に分類されます。
正式名称を「黒雲母細粒花崗閃緑岩」と言い、その主成分は石英と長石、少しの黒雲母が含まれています。

石質の高さから花崗岩のダイヤと称され、世界的にも高評価の石として知られています。
評価が高い故に高級石材としても有名です。

以下の見出しでは、庵治石の特徴や硬度・種類・産地といった概要をご説明します。

庵治石の特徴

庵治石の特徴は、そのきめ細やかさと磨けば磨くほど艶の出る岩質です。
きめ細やかなため風雨に強く、時が経っても劣化に強いです。
風化に強いという点だけでも外に設置される墓石には最適な石です。

頑丈さもさることながら庵治石が最高級と称される理由は石の美しさゆえです。
庵治石を磨くと表面は鏡のように光を反射します。
また庵治石を磨き上げると「斑(ふ)が浮いている」状態になります。

「斑(ふ)が浮く」とは庵治石の成分のひとつである黒雲母がまだら模様を見せることです。
磨きをかけることでまだら模様に濃淡が現れ、石の表面が二重の絣模様(かすりもよう)を呈してきます。
斑が浮いた庵治石の美しさには、その他の石は敵わないとされており、それゆえ高級石材の地位を確立しているのです。

庵治石の硬度

庵治石が丈夫なのは、硬度が高いためです。
物質の硬さを表す指標としてモース硬度がありますが、庵治石のモース硬度は7です。

物質の中で最も硬いダイヤモンドでモース硬度は10あります。
身近なもので具体例を挙げると、大理石のモース硬度は3~4で、鉄の硬度が4~5です。

モース硬度から分かる通り、庵治石の硬さは鉄よりも硬いのです。
また適度なねばりも兼ね備えている点も、石の丈夫さを支えています。

庵治石の種類

庵治石の種類は大きく分けて3つに分類されます。
種類ごとによって特徴や等級も変わり、また種類は結晶の細かさによって分類されます。

細目(こまめ)

最も結晶の細かく、磨けば磨くほど美しい斑が浮いてくる庵治石が細目に分類されます。

斑の美しさのため、庵治石の中で最高級とされる石です。
色も他の部類よりもグレー色が強いです。

中細目(ちゅうこまめ)

中細目は、結晶の細かさがちょうど細目と中目の中間にあたる石です。
産出量自体は細目・中目よりは少ない傾向にあります。

中目(ちゅうめ)

中目は細目・中細目と比べると結晶が粗いため、白色が強く現れる石です。
斑は浮きますが、細目に比べると色が薄くなりがちです。

庵治石の採掘場所は香川県の五剣山

庵治石は香川県高松市にある庵治町の五剣山から採掘されます。
庵治石とは庵治町の名前が由来しています。
五剣山には庵治石を掘る採石場がいくつかありますが、採石場によって結晶の細かさが異なります

以下のサイトでは、日本の伝統であるお墓文化の継承を目指し、最高品質の国産墓石を提供しています。
庵治石をはじめとした国産墓石でお墓を建てたいと考えている方は、ぜひご覧ください。

最高級墓石・庵治石の値段と相場

お金

最高級と言われる庵治石の値段はどのくらいなのでしょう?
庵治石の値段は庵治石の状態や採掘量などによって変化します。
値段の相場は種類ごとに以下のようになっています。

  • 細目:260万円〜400万円

  • 中細目:200万円〜300万円

  • 中目:130万円〜200万円

平均すると庵治石の値段の相場は200万円程度にもなります。
銘石として有名な大島石でも値段は90万円〜200万円で、リーズナブルな中国産やインド産の石材だと60万円くらいから手に入ることもあります。

外国産などの安価な石材の値段と比較すると庵治石がいかに高級石材かお分かり頂けるでしょう。

庵治石の値段が墓石の中でも高い理由

お金

庵治石の値段が墓石の中でも高い方だということは、他の石材との比較でよく分かりました。
しかし、庵治石が高級なのは美しさという理由だけではありません。

ここからは庵治石の値段が高い理由について解説します。

石全体の1~2%しか製品にできない

庵治石は耐久性の高さ、石を磨いた時の美しさの他に稀少性の高さも値段に反映されています。
まず産出されるのは上記で紹介した通り、香川県という限られた場所になります。
さらに採石された庵治石には小さな傷がついていることがよくあるのです。

傷があると墓石には使うことができませんので、傷ついた部分を削っていくことになります。
不要な部分を削っていくことによって庵治石の原石のうち、全体の1~2%しか墓石になれないと言われています。

なぜたったの1~2%しか墓石にならないかというと、ダイヤモンドも原石から光り輝くようにカットされることで美しさが増すのと同様に、庵治石も墓石になった時の美しさを考慮して傷のない部分しか採用されないからです。

つまり、ただでさえ稀少な上に、庵治石の限られた部分しか墓石にはならないのです。

限られた部分しか使用されないことからも窺えるように、墓石の大きさが大きくなればなるほど最適な庵治石を確保することは難しくなります。
そのため墓石の大きさが2倍になるからといって、値段も単純に2倍にはなりません。
墓石に使用する庵治石の量が増えるほど、急激に値段も跳ね上がるのです。

墓石にとても適している

庵治石の値段が高い理由はその他にもあります。
それは庵治石の特性上、墓石に適した石だという点です。

墓石として庵治石が優れている点は硬度の高さ、変色の少なさ、吸水性の低さ、化学変化に対する耐性の4つが挙げられます。

硬度が高い

まず先にお話した通り、庵治石のモース硬度は7と非常に硬いため、雨風による風化に強いです。
耐久性が高いため、墓石に彫った文字が潰れたり、ひび割れが生じることも少ないです。

耐久性の高さを物語っている例としては、1643年に建てられた佐藤継信(源義経の家来)のお墓が2018年の今でも現存していることが挙げられます。
375年の時を経ても今なお残っていることが庵治石の硬度の高さを証明しています。

変色が少ない

耐久性だけではなく、庵治石の成分には鉄分が少ないことも優れた特徴の一つです。
他の石材だと時間の経過とともに鉄分が酸化し茶色に変色してしまいますが、庵治石だと変色が少なく、長期間きれいな状態を維持することができます。

吸水性が低い

耐久性の話の中で硬さに触れましたが、硬いということは言い換えると石の成分の結晶が強固に結合しているということを意味しています。
結合が強いとそれだけ水が入り込む余地がないため、吸水性が低くくなります。
吸水性が低いことでシミなどになりにくく、石の風化を促進することもありません。

また、吸水性が低いということは寒冷地での庵治石の恩恵は大きいです。
なぜかというと水は凍ると約1.1倍に体積が増えます。
冬に水道管が破裂するのは体積の膨張が影響しています。

墓石の場合、墓石に吸い込まれた水が凍ることで、石は体積の膨張に耐えかねひび割れてしまうことがあります。
つまり、吸水性が低いということは石の寿命を延ばしていることも意味しているのです。

化学変化に強い

庵治石は化学変化にも強いという側面があります。
近年では工場から出る煙や自動車の排気ガスが原因となって酸性雨が降ることがあります。
墓石が酸性雨に晒されると成分が溶け出し、墓石の表面にシミができ見た目が損なわれますし、刻まれた文字が読みづらくもなってしまいます。

しかし、庵治石は酸性雨に晒されても石が溶け出すことが少ないため、墓石の美しさや彫っている文字が潰れてしまうこともありません。

職人の高い技術が必要

庵治石は硬さゆえに加工が難しく、職人泣かせの石とも呼ばれています。
石が硬いためノミで削りづらい上に、きめが細かいため加工に手間と時間がかかってしまいます。
庵治石を加工するには熟練職人の高い技術力が欠かせないものなのです。

石の加工だけではなく見た目の面でも職人の腕が活かされます。
墓石はいくつかのパーツ(香炉、水鉢、花立など)に分かれるのですが、墓石全体で統一感を出すためにパーツごとに色を揃えていく必要があります。
庵治石の場合、色合わせが難しいことに加えて、斑の具合も合わせていかなければならないので、統一感の調整には職人の長年の経験が必要になるのです。

上記のような作業をこなせる熟練の職人は少ないこともあり、人材の少なさも値段に反映され高価になっているのです。

庵治石の歴史

お墓

最後に庵治石の歴史について紹介します。

庵治石が誕生したのは恐竜が生きていた約8000万年前と考えられています。
大古の時代に噴出したマグマが海水などでゆっくりと冷やし固められた結果、良質の墓石となるのです。

2018年現在、庵治石が初めて人々に使われたのは史実上、平安時代だと考えられています。

京都府の石清水八幡宮にある「建武回録記」という古文書にはある記述が登場します。
古文書にある記述によると、石清水八幡宮の再建のために大量の石が使用されたと記されています。
使用された大量の石は石清水八幡宮が建てられた時の前例にならい、香川県から運ばれたそうです。

石清水八幡宮は平安時代に初めて建てられた神社であり、別の資料なども加味すると、庵治石は平安時代には既に人々に利用されていたと推測されるのです。

平安時代から時は進み、戦国時代には庵治石の採石が本格的に行われるようになりました。

江戸時代には庵治石の製品加工が始まります。
またこの江戸時代に、先に登場した佐藤継信のお墓が初代高松藩主・松平頼重公によって建てられました。

明治時代になると庵治石の質の高さは世間から認められるようになり、1894年には東京皇居の御造営に際して大量の庵治石が納められました。
天皇に献上されるほどの石ですから明治時代にはすでに庵治石の評価は相当高かったものと考えられます。

最高級墓石・庵治石の値段まとめ

お墓

いかがでしたか?

今回「終活ねっと」ではこの記事で最高級墓石・庵治石の値段について

  • 庵治石は硬度の高さ・吸水性の低さ・変色が少ない・酸に強いという点から優れた耐久性を持っている

  • 磨けば磨くほど斑が浮いてきて美しくなる

  • 耐久性と美しさが高級な所以

  • 最も高級な細目で値段は260万円〜400万円

  • お求めやすいランクの中目でも130万円〜200万円

  • 庵治石は平安時代から使用され、明治時代には相当の評価を得ていた

以上のことを紹介しました。

庵治石の硬度・吸水性の低さ・変色が少ない・酸に強いといった特徴の多くが墓石として適しているのですね。
また、墓石としての適合度だけでなく、石の稀少性や職人の熟練の技術によって作られるからこそ高級石材としての地位を確立していることがこの記事ではご理解いただけたと思います。

「終活ねっと」では他にも墓石の種類や墓地に関する記事を多数掲載しています。
ぜひお墓購入の際の参考にしてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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