
ペットのお墓は自宅に建てられる?|供養・方法・費用相場・注意点
ペットの寿命はヒトよりは短くていつかは別れの時がやってきます。亡くなってもずっとそばにいてくれるように自宅にお墓を作ってあげたいと思われている方もいるのではありませんか?そこで愛するペットが亡くなった時に自宅でお墓を作って供養する方法をご紹介します。
最終更新日: 2020年12月17日
自宅にペットのお墓を作ることについて

大切な家族であるペットですが、動物の寿命は人間よりも短いことが多いです。
やはり生き物である以上、お別れは避けられないもの…。
亡くなってしまった愛するペットを身近に感じるため、自宅にペットのお墓を建てたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回「終活ねっと」では、自宅にペットのお墓を建てることについて解説します。
自宅でのペットの供養の仕方
自宅に建てるペットのお墓の費用相場
自宅にお墓を建てる時の注意点
ペットのお墓のおすすめ商品のご紹介

「終活ねっと」運営スタッフ
ペットが亡くなるとペット霊園などで火葬する方が多いです。
その後、そのご遺骨をどのようにして供養するかは人によって様々です。
ペットの供養方法はこうしなければいけないという明確な決まりはありません。
飼い主さんがしてあげたいと思う供養の仕方が一番良い方法と言えます。
この記事ではいろんな供養方法がある中で、自宅でのペットの供養の仕方について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
自宅でのペットの供養の仕方

亡くなったペットを自宅で供養してずっとそばにいて欲しいと願っている方もおられることでしょう。
自宅でペットを供養する方法や注意点などについて解説いたします。
庭がある家
庭がある家であれば、そこに埋葬することによってペットも住み慣れた場所なので安心して眠ることができるでしょう。
また自然に還るという意味でも土に埋めるという方法も良いかもしれません。
自宅の庭にお墓があればいつでもお参りすることもできますし、いつまでも一緒にいるような気がして愛するペットを身近に感じることができます。
ここでは自宅の庭にお墓を作る時の手順や注意点などをわかりやすく解説します。
埋葬する場所
庭に埋葬する場合、まずは火葬するか土葬するかを決めましょう。
猫や小型犬なら土葬でも大丈夫ですが、大型犬は火葬したほうが良いでしょう。
それから埋葬する場所を決めます。
人が踏んだりしないところ、一般的には庭の隅の方に作る方が多いです。
雨水が溜まらない水はけのよい場所にしましょう。
お墓と一目でわかると不快に思う方もいるかもしれませんので、通りや隣近所から見えない場所にお墓を作るのが望ましいです。
どれくらい穴を掘る?
土葬の場合はペットの大きさにもよりますが、どれくらい穴を掘るかという問題についてですが、少なくとも深さ1mぐらいは穴を掘るようにしましょう。
火葬した場合は50cmぐらいの深さでも大丈夫ですが、雨水で土が流れることも考えて上には盛り土をした方がいいでしょう。
穴が浅いと、野生動物が掘り起こしてしまう可能性がありますし、臭いの問題も起こってしまいます。
埋める時は麻などの布に包むか直接埋めるようにしましょう。
ビニールに包むといつまでも土に還ることができませんので注意が必要です。
墓石の用意
埋葬したら目印になるように墓石の用意をしましょう。
墓石用のものを購入してもいいですが、少し大きめの丸く平らな石を拾ってきて置いても構いません。
ちなみに石は公園など公共の場からは持ち帰ることはできません。
川や海岸などで探しましょう。
お線香や花瓶などの用意
お墓ですからお線香やお花などをお供えしてもいいですね。
ペットには宗教の概念はありませんが、供養したいと思う気持ちが大切です。
家族の一員として今まで一緒に暮らしてきたのですから、心を込めてお参りしましょう。
花の種を植えてお墓の周りに常に花が咲いているようにするのもいいですね。
注意点
注意点として、庭に埋葬する時に水道管やガス管などが通っていないかの確認が必要であることが挙げられます。
雨水が溜まりやすいところは避けましょう。
土葬の場合、土に還るには何十年もかかる場合がありますので、引っ越しなどで掘り起こさなければいけないようなかわいそうな事態にならないようによく考えて埋葬しましょう。
庭がない家
マンションなどの庭がない家はどのように供養してあげればいいのでしょう?
庭がない場合は土葬はできませんので、ペット霊園などで火葬してもらいます。
ここでは庭がない場合のペットのお骨を供養する方法をご紹介します。
ベランダでのお花供養
ベランダでのお花供養としてペットのご遺骨をパウダー状にして土と混ぜてプランターに埋葬するという方法があります。
プランターにお花を植えてあげると、常に綺麗な花が咲いてペットの供養にもなります。
ハムスターや小鳥などの小動物の場合は、直接ご遺体を埋葬しても大丈夫ですが完全に体が無くなるのには何十年もかかりますので、掘り起こすことがないように底の方に埋葬しましょう。
大きなご遺骨の場合も同様ですのでパウダー状にするのが望ましいです。
ペット用の仏壇
骨壺を収めることができ、写真も飾れてロウソク立てや線香立て、花瓶などがセットになっているペット用の仏壇もありますのでそちらを用意するのもいいかもしれません。
サイズや素材も様々ありますのでペットのイメージにピッタリなものを探しましょう。
手元供養
お骨をすべてあるいは一部を持ち帰り家に置いておくことを手元供養と言います。
愛するペットと離れたくない、いつも身近に感じていたいという方が行うことが多いようです。
ご遺骨をパウダー状にしてペンダントや指輪に入れることもできます。
かわいい骨壺もありますのでそこにお骨を入れてお部屋の中に置いておくという方法もあります。
散骨
ペットの散骨について法律の規制はありません。
最低限のマナーさえ守れば基本的には海でも山でも散骨してもいいということになります。
しかし、地域によっては散骨が条例で規制されている場合がありますので、必ず確認してください。
また、ご遺骨はできるだけパウダー状にしましょう。
大きな骨のままだと自然に還るのに時間がかかりますし、海岸に流れ着いたりすれば嫌な気持ちになる方もいるかもしれません。
海の場合は、海水浴場や漁港、釣り場近くは避けるようにします。
自宅の庭なら問題ありませんが、山などの場合は所有者の許可が必要な場合もあります。
自治体によってはペットの散骨を禁止しているところもありますので確認が必要です。
自宅で建てるお墓の費用相場はどのくらい?

自宅にペットのお墓を建てる時の費用はどのくらいなのでしょう?
ペット霊園などで火葬をしてもらう時の火葬のみの費用相場は1万円~5万円ぐらいです。
ペットの大きさや、施設により値段が異なります。
大きさや形によりますが墓石は5千円〜5万円ぐらいです。
外国産より国産の御影石は値段が高くなる傾向です。
好きな文字を入れてもらうこともできますし、好きな形に加工してもらうことも可能です。
飼い主さんが気に入った形の墓石を用意されるのが一番です。
感謝の気持ちを伝えて供養してあげることでペットも喜んでくれることでしょう。
お墓の費用について更に詳しく知りたい方はこいらをご覧ください
自宅にお墓を建てる際の注意点

では自宅にお墓を建てる際の注意点としては何があるでしょうか。
自宅にペットのお墓を建てることは、自分の所有地であれば何も問題ありません。
しかし遺骨にしろ、土葬にしろ、庭などに埋葬した場合、完全に土に還るには長い年月がかかりますので、動物などに掘り起こされないように気を付けましょう。
また、雨で土が流れて埋葬したところがむき出しにならないようにしてください。
臭いがしないように深く埋めて、周りに香りの強い花を植えてもいいかもしれません。
近くに水場や畑がある場合は、汚染する可能性もありますので埋葬する場所をよく考えて決めましょう。
骨壺の自宅安置は問題ないのか
骨壺を自宅に安置することは特に問題ありません。
しかし家族間で意見が分かれた場合は、よく話し合って最善の方法を考えましょう。
ペット用の納骨堂に安置することを検討しても良いかもしれません。
お仏壇にペットの骨壺を安置するのは問題はありませんが、ご先祖様の中には動物が苦手な方もいるかもしれません。
ペットの方も落ち着かないでしょうから、ペットの骨壺はお仏壇とは別のところに安置して供養してあげる方が望ましいです。
勝手に自宅に埋葬しても平気?
ペットのご遺骨などを勝手に自宅に埋葬してもいいものなのでしょうか?
自分の所有地なら勝手に埋葬しても基本的には問題ありません。
しかし、ご近所や道路からはっきりとお墓とわかると不快に思う方もおられるかもしれません。
においが気になる場合もあります。
自宅に埋葬する時は、できるだけ目立たないところを選びましょう。
隣近所のことを考えた配慮をすることも大切です。
自宅にペットのお墓を作るまとめ

いかがでしたでしょうか?
今回「終活ねっと」では自宅にペットのお墓を作ることについて解説いたしましたが、参考になりましたでしょうか?
この記事では以下のような事柄について解説しています。
ペットの供養方法に決まりはなく、飼い主さんが納得できるような方法で供養してあげることが大事。
自宅の庭にペットのお墓を作る事は、所有地であれば何も問題ないが、最低限のマナーを守るべき。
ペットのお墓の費用相場は火葬費用に1万円〜5万円、墓石代で5000円~5万円。
庭がない場合は、お花供養や手元供養、散骨などの方法がある。
ペットを家族の一員と考えている方は多く、そんな大事な存在だからこそ離れてもそばに感じたいですよね。
自宅でペットの供養をする方法は様々ですが、飼い主さんにとってもペットにとっても最適な方法であることが一番大切です。
自宅でお墓を建てるにあたっての問題と向き合いながら、しっかり気持ちのこもった供養ができるといいですね。
こちらの記事が参考になれば幸いです。
「終活ねっと」では、ペットの供養方法や葬式の仕方などもご紹介していますので、他の記事もあわせて読んでご参考にしていただけると嬉しく思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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