お墓用語の読み方で間違いやすいポイントと意味をまとめました!

お墓用語の読み方で間違いやすいポイントと意味をまとめました!

お墓のことについて資料などを読みながらいろいろと考えているときに、「この用語はどう読むのだろう?」と感じることは多くありませんか?実はお墓関係の用語の中には読み方が難しい場合も少なくありません。今回は、お墓の読み方で間違いやすいポイントや意味を見ていきます。

最終更新日: 2020年02月18日

お墓に関する用語の読み方について

お墓

お墓のことについて資料などを読みながらいろいろと考えているときに、「この用語はどう読むのだろう?」と感じることは多くありませんか?

実はお墓関係の用語の中には読み方が難しい場合も少なくありません。

そこで今回は、お墓用語の読み方で間違いやすいポイントや意味を見ていきます。

具体的には、

  • お墓用語が複雑なのはなぜなのか?

  • お墓関係の難読用語の読み方とは?

  • 「お墓まいり」は、「お墓参り」なのか、それとも「お墓詣り」なのか?

以上の点を中心に解説していきます。

終活をしている人のみならず、誰にとっても役に立つ内容となっております。

これによって、よりお墓について理解しやすくなる一助としていただければ幸いです。

是非最後までお読みください。

お墓用語が複雑な理由

困った人々

そもそも、お墓関係の用語はなぜこれほど複雑で難しいように見えるのでしょうか?

ここではまずお墓用語が複雑な理由についてご紹介していきます。

外国語を日本語にしている

まず最初に挙げられるのが、お墓関係の用語の多くが日本で生まれたものではなく、外国語を日本語にしているということです。

お墓用語は多くの場合、仏教の教えに由来します。
そして、仏教はインドで生まれたあと、中国や朝鮮半島を経由して日本に伝わりました。

仏教発祥の地であるインドでは、経典などが梵語(サンスクリット語)で書かれており、それが中国で漢字を当てはめたうえで日本に伝わったため、漢字で表記する割に日本人にとってあまり耳慣れないような用語が目立つようになりました。

このため、仏教とともに伝わったお墓関係の用語も結果として外国由来のものであり、それが難解さの一因となっています。

同じ物・行為でも呼び方が違う

また、お墓関係の用語は、宗教・宗派や地域によって同じ行為を別の読み方や単語で使う場合も少なくありません。

例えば、お墓を建立した際に行われる開眼供養も、お墓にご先祖様の魂を入れるということで「魂入れ」や「お性根入れ」、「入魂式」という呼び方をしますし、加えて浄土真宗では教義面の解釈から「建碑法要」や「建碑式」と呼びます。

音読み・訓読みの判別がつきづらい

また、音読み・訓読みの判別がつきづらいという理由もあります。

一つの単語に対して音読みと訓読みの両方ができることなどがその要因となっています。

その良い例が「墓石」で、音読みで「ボセキ」、訓読みで「ハカイシ」と読みますが、実はどちらで呼んでも正しく、国語辞典においても両方書かれています。

このようにお墓用語の読み方には音読みでも訓読みでも両方よしとしている場合が少なくないため、それもお墓用語の理解のしにくさの原因となっています。

お墓に関する難読用語の読み方

お墓

ここではお墓関係の用語でも特に読み方が難しかったり、間違って読まれやすいものを取り上げて、その読み方や意味についてご紹介いたします。

建立・建之

「建立」はこんりゅう、「建之」はこれをたつと読みます。
その意味は、実際にお墓を建てた人や日付を指し、「建之」の読み方についてはそのまま漢文の書き下しである「之を建つ」に由来します。

なお、「建立」と書いて「こんりゅう」の場合は仏教関係の建物やお墓を建てる時に主に使われますが、ほかにも「けんりつ」という読み方もあります。
しかし、「けんりつ」は仏教とは無関係なもの(国家など)を建てる場合に使われます。

戒名

戒名かいみょうと読みます。

現在では亡くなった方や出家した方に僧侶がつける仏様の弟子としての名前のことを指し、仏様の弟子となったことのほか、仏教の掟である戒律を守るという誓いの証につけられるため「戒名」と書きます。

なお、浄土真宗では「法名(ほうみょう)」、日蓮宗では「法号(ほうごう)」と呼びます。

卒塔婆

卒塔婆そとば、そとうばと読み、故人の成仏や冥福を祈ってお墓の周囲に立てる細長い木の板を指します。

もともとは、仏教の開祖であるお釈迦様のご遺骨(仏舎利)を納めるための仏塔をサンスクリット語で「ストゥーバ」と言っていたものを漢訳した結果、「卒塔婆」と読むようになりました。

お性根抜き

お性根抜きおしょうねぬきと読み、「性根」とは一般的には「根本的な心」や「根気」を意味します。

しかし、お墓用語においては「故人の魂」を意味し、「お性根抜き」はお墓の移転や閉鎖の際に行われる、ご先祖様の魂を抜くための閉眼供養のことです。
この儀式を通じてはじめてお墓はただの石の塊とされてその機能を失い、それによってお墓の解体などが可能になります。

なお、他の呼び方として「魂抜き」や「閉眼法要」、「御霊抜き(みたまぬき)」、「お精抜き(おようぬき)」もあります。

永代供養

永代供養えいたいくようと読みます。

「永代」とは「未来永劫」のことですので、「今後永久に故人に対して行われる供養」というのが字句そのままの意味です。

しかし、実際のところ字句そのままの意味で行われる永代供養は合祀墓(無縁墓)に納骨された場合のみに行われ、「永代供養つき」の個人墓などの場合は期限が存在しますので注意が必要です。

菩提寺

菩提寺ぼだいじと読みます。
菩提寺とは、その家が先祖以来代々にわたって故人のご位牌を納め、またそのお寺が持っている墓地に先祖代々のお墓があるお寺を指します。

「菩提」とはもともとサンスクリット語で「安らかな悟りの境地」を意味する言葉から来ており、それが転じて「故人の死後の冥福」を指すようになりました。

檀家

檀家だんかと読みます。
菩提寺にお墓があり、そのお寺を財政面で支える家のことを指します。
なお、檀家は財政面でお寺を支える代わりに、お寺に葬儀や供養に関して親身になって面倒を見てもらうことができます。

こちらもサンスクリット語で「お寺や僧侶を支援する者」を意味する「ダーナパティ」に由来する言葉で、日本では鎌倉時代から使われ始めました。
そして、現在の檀家の仕組みは、江戸幕府の宗教政策の一環として導入された檀家制度に起源があります。

間違われやすいお墓まいり

お墓

みなさんも毎年定期的にお墓まいりに出かける場合が多いでしょう。
ただし、この「お墓まいり」ですが、漢字で書けるだけ書くと「お墓参り」と「お墓詣り」の2種類の書き方があります。
はたして、どちらが正式なもので、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

国語辞典に載っている限りでは特に意味の上では両方とも同じ「お墓に出かけること」を意味し、あくまでも表記が違うだけという扱いになっています。

ただし、「お参り」と「お詣り」の違いとしては、前者は「寺院仏閣に出かけて仏様にお会いすること」を、後者は「神社に出かけてそこにまつられている神様にお会いすること」を意味します。

お墓に関する用語の読み方について

人々

お墓に関する用語の読み方や意味について見てきましたが、いかがでしたか?

今回の内容をまとめると以下になります。

  • お墓関係の用語が複雑な理由として、サンスクリット語の漢訳をそのまま日本語にしていることや、お墓関係の同じ物・行為でも宗教・宗派や地域によって呼び方が違うこと、音読み・訓読みの判別がつきにくいことが挙げられる。

  • お墓に関する用語で特に読み方が難しいものには、「建立(こんりゅう)・建之(これをたつ)」や「戒名(かいみょう)」、「卒塔婆(そとば、そとうば)」、「お性根抜き(おしょうねぬき)」、「永代供養(えいたいくよう)」、「菩提寺(ぼだいじ)」、「檀家(だんか)」が挙げられる。

  • 「お墓まいり」には「お墓参り」と「お墓詣り」の2つの書き方があるが、国語辞典で見る限りは意味は同じで漢字での表記が違うだけという扱いである。

お墓関係の用語が理解しにくかったり読み方が難しかったりする背景には、日本の仏教の歩みがそのまま反映されています。

今回の記事がきっかけで、今までわからなかったお墓の用語が理解できるようになれば幸いです。

「終活ねっと」ではこの記事以外にも終活に関する記事を多数掲載しております。
そちらも併せてご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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