お墓参りの提灯について

お墓参りの提灯は、お盆のときにご先祖様や故人様の霊が、迷うことなく帰ってこれるようにとの願いを込めて灯されるものです。
提灯はご先祖様や個人様の目印としての役割を果たしています。
日本では古くから、お盆は供養を行うための大切な時期です。
お盆にお墓参りをされる方も多くいらっしゃいます。
その大切なお盆のお供え物として、提灯はなくてはならないものなのです。
そこで今回終活ねっとでは、お墓参りの提灯について、本記事ではいくつかのポイントに絞ってご紹介させていただきたいと思います。
- お盆のお墓参りに飾る提灯とはどんなものなのか?
- お盆の提灯はいつ飾るのか?
- お盆の提灯の種類と飾り方について。
以上の3つを重点的に解説させていただきますので、お墓参りの提灯についてご興味がおありの方や、これからご用意をされる方、終活中で情報を求めておられる方、ぜひこの記事を参考にしてください。
お盆のお墓参りに飾る提灯ってどんなもの?

それでは、今回の記事の本題のひとつでもある、お盆のお墓参りに飾る提灯とは一体どのようなものなのかをご紹介させていただきたいと思います。
まず、上記でも少し触れましたが、お盆のお墓参りで飾る提灯の役割というのは、ご先祖様や故人様の霊が迷うことなく帰ってこれるように目印として灯すものです。
お盆は一年に一度、ご先祖様や故人様の霊が帰ってくるといわれている時期ですので、迎え火でお招きをし、送り火でお見送りをします。
ですので、提灯は迎え火と送り火の役割を担うことになり、とても大切なものと言えます。
そして、その他にも提灯には、ご先祖様や個人様への感謝の気持ちを表す役割もあります。
お盆という時期は、日本では古くから供養を手厚く行う時期です。
お墓参りをこの時期に行うのはそのためです。
そして、お盆での供養の一翼を担うのが提灯なのです。
それでは、このお盆に飾る提灯についてもう少し詳しくご紹介させていただきたいと思います。
お盆の提灯はいつ設置するの?

では、お盆の提灯は一体いつ設置するのがいいのでしょうか?
お盆は地域によって期間が異なります。
関東地方では、だいたい7月13日から16日です。
その他の地域は8月13日から16日がお盆となります。
お盆では、13日に迎え火を提灯に灯し、16日には送り火を提灯に灯し送り出します。
そして、個人様がお亡くなりになり初めて迎えるお盆のことを新盆といいます。
この新盆は、故人様が初めて家に帰ってくるということもあり、特に手厚く供養をする時期でもあります。
このような新盆では、ご親戚や故人様と親しくされていた方から、提灯を贈っていただくということも古くからの風習とされています。
それではお盆での流れをもう少しわかりやすくまとめてみたいと思います。
- 12日→お迎えするために提灯などの飾り付けをする。
- 13日→お墓参りに行き、提灯に火を灯す。
- 14〜15日→お経を読んでもらい、ご親族や故人様と親しかった方を招いて会食を行う。
- 16日→送り火を提灯に灯し、感謝や冥福を祈る。
以上が、一般的なお盆の流れとなります。
地域などによってはお盆の期間が多少違うこともありますし、ご用意するものの違いもございますのでご注意してくださいね。
もし、不安に思われたり疑問に思われることがございましたら、お住いの地域に住まわれている方に、お盆について話を伺ってみるとよいかもしれません。
盆提灯の種類と飾り方

それでは、盆提灯の種類と飾り方について解説させていただきたいと思います。
盆提灯は、吊るすタイプと置くタイプの二種類があります。
どちらのタイプも同じ意味合いを持っていますので、お部屋の形状などによってどちらがよいかを選むのがよいでしょう。
しかし、宗派などの違いもございませんが、地域で飾る盆提灯の種類が違うことがございますので、ご注意なさってください。
置く場所は、精霊棚(しょうりょうだな)やお仏壇の両脇に一対、二対と飾ります。
お部屋の状況によって一つだけ飾る場合もございます。
現在では、火を灯すと火事などの危険性がありますので、電気で灯りを灯すものが多くみられます。
火を灯す提灯でも、実際に火を灯さず飾っておくだけという場合もございます。
もし、実際に火を灯される場合は、火事などの危険がないようにお気をつけくださいね。
それでは、盆提灯についてもう少し詳しくご紹介させていただきます。
吊るすタイプの提灯
吊るすタイプの提灯の代表的なものは、御所提灯というもので、こちらは岐阜提灯とも呼ばれています。
他にも、御殿丸(ごてんまる)や住吉といったものもございます。
サイズや素材などの違いによって価格も変わってきます。
置くタイプの提灯
置くタイプの提灯は、回転行灯と大内行灯(おおうちあんどん)が代表的です。
メーカーによっては、行灯と呼ばれる場合もございます。
この置くタイプの提灯は、一番よく使用されるタイプの盆提灯です。
現在では、洋室にも合うような新型行灯と呼ばれるタイプもあります。
白提灯
白提灯というのは、新盆を迎える際に仕様する盆提灯となります。
新盆の際には、絵柄の入った提灯の他に、この白提灯を飾ることが一般的です。
この白提灯は、お盆が終われば燃やして処分をしましょう。
お墓参りの提灯についてまとめ

いかがでしたでしょうか?
お盆のお墓参りで飾る提灯について、紹介させていただきました。
それでは、今回の記事をまとめてみましょう。
- お墓参りで飾る提灯は、迎え火と送り火という大切な役割を担っている。
- 提灯を飾る時期は、お盆の7月13日〜16日、あるいは8月13日〜16日の期間。
- 盆提灯には置くタイプと吊るすタイプの二種類あり、新盆の際には白提灯も飾る。
というようなことがわかりました。
盆提灯はご先祖様や故人様の霊が迷わず行き来することができるように灯す目印です。
そして、目印以外にも、感謝や冥福を祈るというような意味合いも込められているので、盆提灯というものは、ご家族様やご親族様みなさまの想いが形となったものと言ってもよいかもしれません。
そんな提灯の役割や飾り方などを知っていだく機会を、この記事が担うことができましたら、とてもうれしく思います。
これからご準備される方、終活中で情報を求めておられる方のお手伝いができましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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