ガラスのお墓について

皆さんはガラスのお墓について、見聞きしたことはありますか。
お墓でもガラスが使用されているお墓はあまり見聞きしたことがある方は少ないかもしれません。
お墓にも様々な種類のある中から、ガラスのお墓について少しでも知っている方が、いざ身近な方が亡くなられた場面や、終活をなさっている方が検討する際に選択肢が増えていくのではないでしょうか。
今回終活ねっとでは
- ガラスのお墓とは何か
- ガラスのお墓を施工する際の費用はどのくらいか
- ガラスのお墓に関するよくある疑問点
についてご説明いたします。
比較的新しいこのガラスのお墓について、魅力的な要素をぜひ知って、ご自身や大切な方への参考にしてみると良いでしょう。
ガラスのお墓とは?

ではまず、ガラスのお墓というのが一体どのようなものかについて見ていきましょう。
ガラスのお墓というのは、文字通りガラスの素材を使用したお墓のことをいいます。
ガラスのお墓は一般的にデザイン墓のうちの一つと言われています。
デザイン墓とは、通常墓石を設置する際に用いられる御影石(みかげいし)などを使用しない、新しい材料を使用したお墓のことを指します。
ガラスのお墓は、通常の石材を用いたお墓と比較するまでもなく、見た目がガラスで出来ていることから手前側から見て、通常見えない後ろ側まで透けて見えますし、場合によっては夜ライトアップなどをすれば輝いて見えたりもします。
ガラスの色も自由に選択することが可能です。
さらにガラス単体で設置するだけでなく、通常用いられる御影石の間にくっつけたり、挟みこんだりすることも可能となっています。
そのためお墓のデザインの自由度も高く、お亡くなりになられた方への喜びそうな形や終活をなさっている方ご自身の思いを具体化することもできると言えるでしょう。
様々なデザインのものが販売されており、オーダーメイドも可能な場合が多いです。
見る方を楽しませることもできるのが、ガラスのお墓の特色とも言えるでしょう。
ガラス墓の特徴について

では具体的にガラスのお墓の特徴についてどのようなものがあるのでしょうか?
ガラスのお墓の特徴について、強度やメンテナンスの有無について触れながら見ていきましょう。
ガラス墓石は強度が高い
基本的にガラスのお墓は、通常墓地や霊園で多く目にする石材を用いた墓石よりも強度が高いと言われています。
ガラス自体が墓石に使用される石材よりも分子構造が固く、吸水性もほぼないことから、石材でお墓を作るよりも劣化せずに長持ちすると言われています。
特別なメンテナンスをしなくても良い
ここで、強度についてはあまり気にしなくても大丈夫なことはお分かりいただけたと思います。
ではお墓のメンテナンスが余計に必要なのでは、と思われるかもしれません。
しかしながら、お墓のメンテナンスに関してもそれほど必要とするわけではないのです。
ガラス製のお墓の場合、雨風にさらされてもほとんど大丈夫な性質を持っているので、何年も経った後にみられる小さな汚れを落とす程度で充分なのがガラスのお墓の特徴でもあります。
ガラスの墓石に汚れがついてしまった場合は、ブラシなどを使ってせっけんをつけて軽くこするだけで大丈夫だそうです。
この方法だけで良いのなら、お手入れに関してそれほど気を使わなければならない、ということはないということになりますね。
ガラス墓の費用について

しかしながらここで気になるのは、やはり実際に購入する場合の費用についてです。
たとえ今までの解説でガラスのお墓を購入してみたいと思ったとしても、予算の範囲内で考えないとなりません。
では、ガラス墓の費用の相場はどれくらいなのでしょうか?
ここでは、ガラス墓の費用について見ていきましょう。
費用としては他のお墓を購入する場合と比べても高額になる傾向があり、参考までに示しますと通常の墓石が安い場合でも100万円を下回るケース(墓石単体での購入の場合)があります。
しかしガラス墓は一番小さめのサイズ(幅50cm、高さ76cm、厚さ10cm)で190万円弱からです。
費用が高額になる場合は、墓石部分の大きさも比例して大きくなります。
高額の場合ですと、販売されている品物でも400万円を超えてしまう場合があります。
さらに墓石にはガラス製であるなしに関わらず、墓石の下に設置する土台部分を購入する場合や、複雑な形をしていたり、オーダーメイドで石材店に依頼をして施工してもらった場合はさらに高額になることも予想されます。
そのため、必ず購入前に石材店の担当者とよく相談することが大切です。
残念ながら、ガラスのお墓を購入したとしても、それだけでは事足りるものではありません。
さらに以下の費用を計上することが必要となります。
- 墓石を設置するための土台の費用(セット価格になる場合もある)
- お名前などの彫刻に対する費用
- ネームプレートの設置費用(必要に応じて)
- 霊園や墓地に支払う永代使用料
- 年間管理費用
これらの費用がガラスの墓石の購入費にそれぞれ上乗せされます。
これらのことは、お墓に埋葬する際は追加で必ず費用として必要となります。
ガラスのお墓を購入した場合も例外なく基本的には支払う必要が出てくるため、これらを考慮した予算作成をする必要があります。
特に、終活をなさっている方は生前墓として自身のお墓を設置しても、年間管理費用と永代使用料を施工前の段階で多くのケースで支払わなければならないことを頭の中に入れておく必要があります。
ガラス墓についての疑問点

ここまでお読みくださった方々は、まだまだガラスのお墓を購入したとしても、その後どうすればよいのか、疑問に思うことがあるのではないでしょうか。
そこで、皆さまの思い浮かぶであろうガラス墓についての疑問点に触れていきたいと思います。
ガラス墓は洋風だからろうそく立ては不要?
ガラスのお墓と聞くと、ろうそくの熱によって形が変形してしまうのではないか、という疑問を持たれた方もいらっしゃるのかもしれません。
ガラスのお墓は確かに洋風墓の一つに数えられるため、ろうそく立ては必ず設置しなければならないものではありません。
ただし、もし全体のバランスを考えた際にろうそく立てがあった方が見栄えが良いとなれば、別途購入してみるのも良いかもしれません。
ガラス墓だから墓地に断られたりしない?
寺院墓地や民営霊園、公営の霊園に関わらずガラスのお墓は新しいから管理団体から設置を断られるのではないかという疑問を持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
現状では使用する墓地の区画内に墓石であれば特に断られることは少ないそうです。
しかしながら、各墓地や霊園での規則の中にガラスのお墓の取り扱いに関する記述が見受けられないケースが多くあるそうです。
そのため石材店などでガラスのお墓を注文する際は、設置する墓地や霊園に必ず事前に確認をとるようにしましょう。
ガラスのお墓についてまとめ

いかがでしたか。
今回終活ねっとでは、ガラスのお墓がどのようなものかについて見てきました。
従ってこの記事で
- ガラスのお墓とは、通常使用される墓石の石材よりも綺麗で美しく、自由な形を設計したり、色を選ぶことが出来るデザイン墓のうちの一つ
- ガラスのお墓の施工費用はおよそ200万円弱から400万円を超えるものがあり、通常タイプの石材よりも比較的相場が高額になる
- ガラスのお墓は設計や施工後の出来上がりに自由度があるため、デザイン重視でろうそく立てを追加したり、オーダーメイドでお亡くなりになられた方や、終活をなさっている方自身にピッタリのお墓を建立できる
- ガラスのお墓は墓地や霊園に基本的に断られることは少ないが、事前に墓地や霊園に確認する必要がある
などのことが分かりました。
ガラスのお墓は比較的新しいサービスのため、お亡くなりになられた方ご本人もお墓参りされる方にとってもきちんと納得のいくお墓が出来上がるのではないでしょうか。
昨今、一般的な墓石スタイルのみならず、多様なニーズの増加に応えるために生まれたスタイルの一つが、ガラスのお墓です。
その他のデザイン墓と比較して、ガラスのお墓の購入を検討してみるのも良いかもしれません。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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