
永代供養墓の選び方、選ぶ際のポイントをお教えします!
永代供養墓には様々な種類があり、費用や供養方法なども多種多様です。上手な選び方をするには、どんな点をチェックしていけばいいのでしょうか?今回は永代供養墓を選ぶ時のポイントや注意点をまとめました。納得のいく選び方が書かれていますので、ぜひ最後までご覧ください。
最終更新日: 2020年12月25日
永代供養の選び方について

永代供養墓という言葉を聞いたことがありますか?
永代供養墓とは永代に渡って寺院や霊園が供養や管理を代行する方式のお墓です。
核家族化が進み多種多様な生き方を選択する人が増えている現在、後継者がいない、家を出ているなどの事情で従来のお墓を維持するのは難しい時代です。
これからお墓の管理をどうすればいいか不安に思う方が増えています。
そういった方の悩みを解決するのが、最近話題になっている永代供養墓です。
永代供養のお墓には様々な形式があります。
それぞれどういった特徴があるのか、選び方や見るべき点などがあれば知りたいと思いますよね。
この記事では、
永代供養墓を考えたときにチェックするポイントとは?
いろいろある遺骨の安置方法、どれを選ぶ?
一般的なお墓と比べたとき、永代供養墓にはどんなメリットがあるの?
といった永代供養墓を選ぶときに悩みがちな疑問や、知っておきたい知識を詳しくご紹介していきます。
これから永代供養墓を考えようとしている方や、今現在永代供養墓を探している最中の方、また「親が永代供養と言っているけれど、どういったお墓なのだろう?」と疑問に思われた方など、幅広い年代の方に役立つ情報を網羅しました。
ぜひ最後までご覧ください。
永代供養墓を選ぶ際のポイント

永代供養墓を考えるときには一般的なお墓と同じように、立地や費用が重要なポイントとなります。
協調してある文字や値段の他にも、詳細を調べ納得した上で選ぶことが大切です。
寺院や霊園の付帯施設もチェックしておくと良い項目でしょう。
一方、永代供養墓に特有のチェックポイントとしては、お墓の供養方法や契約期間があります。
どちらもお墓によってかなり違いがあるので、注意が必要です。
永代供養墓を見学したりパンフレットを読んだりしたら、以下の点を紙に書きだしてみましょう。
特に幾つか候補がある場合、表にしてまとめると違いが見えてくるのでお勧めです。
立地条件
永代供養墓を選ぶ際、どのような場所にあるお墓にしたいかを一番最初に考えることが多いかと思います。
永代供養墓は生前でも契約できるため、自分で見学に行くことも多いかと思います。
まず考えておきたいのが交通の便です。
契約までに何度か足を運ぶとき、あまりに不便な立地は大変ですよね。
自動車を使うか公共機関を使うかで異なりますが、駐車場の有無、周辺の道路事情、電車の本数、駅から寺院や霊園までの送迎バスをチェックしてみてください。
霊園内の勾配や階段が多いかどうかも、選び方として気になるところです。
お墓参りに来る配偶者や親族が高齢になることを考慮する必要があります。
お墓までの道がバリアフリーの設計になっていると理想的でしょう。
他に、公園のような墓地がいい、景観重視、駅に近い方が良いなど、希望の条件や「これだけは譲れない」といったこだわりを優先するのも大切です。
いざ永代供養墓に足を運ぶと意外と忘れてしまいがちなので、見学に行くときは優先条件や見ておきたい点をメモしてから現地に向かいましょう。
費用
永代供養墓の選び方で大切な条件のひとつに、費用があります。
というのも、永代供養墓にかかる費用は後述するお墓の種類や管理方法によって、数万円から数十万・数百万円とかなり幅があるのです。
また一般のお墓と違い、1人用や夫婦、家族など申し込みに単位があります。
もし家族が1人用の永代供養墓にした場合、後で同じお墓に納骨すると人数分の料金がかかるので注意が必要です。
他に墓石を作るタイプでは墓石代および墓地使用料、維持管理費などがかかる場合があります。
永代供養墓を選ぶ時は、説明書に記載されている金額の他にかかる費用はあるのか、年会費や維持管理費があるのかを確認しましょう。
施設
永代供養墓がある寺院や霊園、運営母体によって、付帯施設には違いがあります。
選び方として、親族が集まって法要ができる場所があるかどうかを見ます。
霊園によっては法要のための施設は無い可能性もあります。
遠方から来る親族がいる場合、休憩所やトイレはどうかといった点もチェックしましょう。
余裕があるなら、手桶やひしゃくの貸し出しがあるかも見てみるといいですね。
供養の手厚さ・方法
寺院や霊園により、永代供養墓の供養の頻度は様々です。
毎日住職が供養をする寺院もありますし、春の彼岸のみ合同供養をする霊園もあります。
永代供養墓にする理由として、後継者がいなくても供養をお任せできるからという点を重視する人もいるでしょう。
その場合、供養の手厚さはどうかといった選び方をすれば安心できます。
また、個別で法要をお願いできるか、どのくらいの費用がかかるかも問い合わせてみてください。
契約期間
永代供養墓の選び方での重要なポイントのひとつに、契約期間があります。
一般のお墓は永代使用料を支払っていればお墓を維持できますが、永代供養墓は契約したプランによって違ってくるので注意しましょう。
個別に骨壷を安置する期間を過ぎると合同のお墓に移動される契約の場合、17回忌や33回忌などが区切りになることが多いです。
長い契約では50年という場合もあります。
この年数は寺院や霊園により異なり、さらに選択するプランによっても違いが出てきます。
契約期間の選び方としては、配偶者も高齢で後が大変だから7回忌が終わるまでで十分という場合や、子世代までの30年前後維持できればなど、色々な面から考えてみるといいでしょう。
安置方法に見る永代供養の選び方

永代供養墓と一般のお墓を比較して一番異なるのは、遺骨の取り扱い方法です。
永代供養墓では寺院や霊園の方針や選択するプランにより、安置の方法に幾つか種類があります。
一般のお墓と同じイメージで選ぶと後々トラブルに繋がりかねないため、安置方法については慎重に検討していきましょう。
以下に代表的な遺骨の安置方法をご紹介しますので、まず自分がどんな形式を選びたいかを確認してください。
それから親族にも永代供養墓の安置方法について説明し、全員が納得してから契約をするのが安心な選び方といえます。
合祀型
永代供養墓の安置方法で多い形式として、合祀型があります。
合祀とは、幾つかの神さまや霊を合わせて一緒に祀るという意味です。
合祀型のお墓は合同墓と呼ばれることもあります。
合祀型の永代供養墓を選ぶと、骨壷から遺骨を出して他の人と一緒に祀られます。
お墓には代表となる墓石や霊廟、仏様などの墓標が一つ建てられていることがほとんどです。
木の元に埋葬する樹木葬も、合祀型のひとつです。
合祀型の長所は、他の形式のお墓と比べると安い費用で済むことでしょう。
維持管理費は基本的に一括で支払えば不要な場合が多いです。
1人でお墓に入るよりも大勢の人と一緒の方が賑やかで良い、寂しくないと感じる人もいらっしゃるでしょう。
一方、短所として注意しておきたいのは、合祀後に遺骨を取り出すことができないという点です。
後になって残された親族が「違うお墓に入れたい」「分骨や手元供養をしたい」と希望しても、他の人のお骨と混ざっているので不可能になります。
遺骨をすぐに合祀する方式を選ぶ場合は、なるべく多くの親族に意思表示をしておくことがポイントです。
集合安置型
集合安置型とは、合祀型とは違い骨壷を個別で安置するタイプの永代供養になります。
屋外に大きな墓石を墓標として建てた下に、屋外の納骨壇などに骨壷を入れて集合で安置します。
個別でお参りすることなどはできませんが、場合によっては納骨後でも、改葬や分骨が可能なこともあります。
また、墓石などを必要としないので費用が安く済むというメリットがあります。
ただし、多くの場合骨壷を個別で安置してくれる期間が決まっているというデメリットもあります。
契約期間については契約前にしっかりと確認しておくことが重要になります。
個別安置型
永代供養墓にすぐに合祀するより、何年か経ってから考えたいという場合の選び方のひとつに、個別安置型があります。
個別安置型では、骨壷が室内の納骨堂などに決められた期間だけ安置されます。
室内型の納骨堂は、ロッカー式や仏壇式などの方式が取られていることがほとんどです。
室内型は遺骨と対面することができ、季節や天候を問わずお参りに行けます。
一般の墓地に比べると、駅からも近い傾向にあります。
個別安置型の長所は、費用が比較的安く済むのが特徴です。
もちろん、合祀型や集合安置型に比べて高くなることもあるのですが、従来のお墓と比べるとかなり安くなります。
短所は、集合型と同様に骨壷を安置する契約期間が決められていることが多いという点でしょう。
基本的には期間が過ぎると共同の永代供養墓に合祀されるという契約になっていることに注意が必要です。
合祀までの契約期間をよく確認し、候補にしているお墓と比較検討するのが大切といえます。
墓石安置型
墓石安置型は永代供養墓でも新しい形式です。
永代供養墓でも一定期間は一般のお墓のようにお参りしたいという場合は、墓石安置型にするという選び方もあります。
墓石安置型は、永代供養ですが普通のお墓と同じように墓石を建てるタイプになります。
個人墓の他に、夫婦墓などがあります。
納骨の際は骨壷から遺骨を出さずに安置されますが、一定期間を過ぎると共同のお墓に合祀される契約になっていることも少なくないです。
墓石安置型の長所は、お参りする人が通常のお墓と同じように供養できるという点でしょう。
さらに、家族がいて後々複数人が同じお墓に入る場合は、家族型などを選ぶと個別に契約をするよりも費用が割安になります。
短所としては、墓石代がかかるので永代供養墓の中では費用が高くなります。
集合安置型と同じように、契約期間後は合祀されることが多いことに注意しましょう。
また、契約によっては期間が過ぎると墓石を撤去する費用がかかる場合があります。
中には合祀をせずにずっと墓石を維持できるタイプや、承継者がいなくなってから寺院や霊園が永代供養をするというタイプなどもあります。
この場合の長所は、承継者がいる間はお墓があるという安心感がある点です。
ただ、従来の永代供養墓と比較するとより割高になるという点が短所になります。
墓石安置型は契約プランによりかかる費用や期間にとても差があるので、しっかりチェックしていきましょう。
普通のお墓と比べた際の永代供養のメリット

永代供養墓は近年急速に周知されて、選ぶ人が増えているお墓です。
ここで永代供養墓のメリットについて改めて確認しておきましょう。
管理を全てしてくれる
永代供養墓の一番のメリットは、従来の家や家族形態にとらわれない点です。
以下の2点で永代供養墓を選ぶ人が増えているといえます。
承継者が必要ない
永代供養墓は一度契約すれば、ほとんどのお寺や寺院はその後の管理をお任せできます。
一般のお墓の場合、様々な事情で承継者が不在になると、法律に則って撤去されてしまう可能性があります。
承継者がいなくても安心できるのが、永代供養墓のメリットのひとつです。
親族に迷惑がかからない
永代供養墓が選ばれるのは、一家庭あたりの子の人数が減っているという事情もあります。
子世代が親世代のお墓を2基以上管理する場面や、子どもを持たない家庭は遠方の親戚に頼ることも増えてくるでしょう。
そこで親族に面倒な手間をかけたくない、迷惑がかからないようなお墓にしたいと願う人に最適なのが、永代供養墓なのです。
宗派を問わずに供養してくれる
永代供養墓は宗派を問わない場合が多いお墓です。
親世代と子世代、あるいは結婚した家と実家などの宗派が違うといった問題を抱えている人には特にメリットとなるでしょう。
宗教にとらわれたくない人にも向いているといえます。
ただ、寺院によっては契約後や納骨後に檀家になるのが必須という場合があるので、住職によく確認してください。
費用が安い
永代供養墓は一般のお墓に比べて費用が安いのがメリットのひとつです。
合祀型や樹木葬は数万円から選ぶことができます。
墓石を建てるタイプでも、普通のお墓よりも比較して費用がかからずに済むことがあります。
永代供養の選び方まとめ

これまで永代供養墓の選び方のポイントを複数の視点からみてきましたが、いかがでしたか?
長くなりましたので、永代供養墓の選び方やメリットについてもう一度まとめてご紹介します。
永代供養墓を選ぶときは、立地・費用・施設・供養・契約期間を確認します。交通の便や勾配、かかる費用や他に支払う管理費の有無、年忌法要できる設備があるか、供養の方法や回数、後で合祀するタイプなら何回忌までが契約期間なのかをよく確認し、紙などにまとめて比較検討できるようにするのがお勧めです。
永代供養墓には安置方法に違いがあります。最初から遺骨を骨壷から出し合祀する合祀型、一定期間骨壷で安置される集合安置型、墓石が設置でき契約期間後合祀される個別安置型、後継者が不在になるまで墓石が維持される墓石安置型の4種類です。合祀後はお骨が取り出せなくなるので、親族に確認しておくことが大切です。
永代供養墓は普通のお墓と比べると、永代供養をしてくれるので後継者不在の人や親族に迷惑をかけたくない人にとって最大のメリットがあると言えます。宗教を問わない点や、費用が安くすむのも魅力です。
永代供養墓を考えるときには、可能であれば多くの親族に相談をし、お互いに理解しあってから永代供養墓を契約するのがベストでしょう。
ただ、遠方に住む親族もいますし、「生きているうちから縁起でもない」と話を避けられてしまうかもしれませんね。
その場合は、実際に納骨などの手続きをする家族や親族を優先して話をするのがお勧めです。
永代供養墓を選んだ理由や想いを、終活ノートなどに書いておくという方法もあります。
ご自分や周囲の人が納得のいくお墓選びを応援します。
「終活ねっと」では「永代供養の選び方」以外にも「永代供養」に関する悩みを解決できるような記事をご紹介しておりますので、ぜひそちらの方もご覧ください。
永代供養について詳しく知りたいあなたへ...

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