お墓のカロートって何?カロートについて詳しく解説いたします

カロートとはお墓の半地下や地下の部分にある遺骨を納骨する部分です。この記事ではカロートの費用や開け方から、カロートで起こる様々な問題と解決方法についてご説明します。お墓の中でも遺骨を安置するという重要な役目をもったカロートについて一緒に学んでいきましょう。

目次

  1. お墓のカロートって何だろう?
  2. そもそもカロート(納骨棺)って?
  3. カロートの種類
  4. お墓のカロートの開け方
  5. カロートに起こるトラブル
  6. カロートのリフォームにかかる費用
  7. カロートの問題と解決法まとめ

お墓のカロートって何だろう?

お墓

お墓のカロートってどんなものかご存じですか?
遺骨をお墓に納骨する際に、遺骨を安置する場所、それがカロートです。

カロートは地下や半地下に作られることが多いため、お墓を管理する際には目にすることはあまりないでしょう。

お墓に遺骨を納めれば、その後は特に気にすることなくお墓やお墓周りの掃除だけしていれば良いと思いがちです。
しかし実際には、お墓の中にあるカロートの部分から多くの問題が発生している可能性があるのです。

この記事では、

  • そもそもカロートとは何なのか
  • カロートにはどのような種類があるのか
  • カロートはどうやって開ければ良いのか
  • カロートで起きるトラブルと解決方法とは何か
  • カロートのリフォームにかかる費用はいくらほどか

について、細かくまとめてみました。

お墓を持っていてカロートについて知りたい方や、カロートの問題について悩まされている方はぜひ最後までお読みください。

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そもそもカロート(納骨棺)って?

お墓

まず最初に、カロートとは一体何なのかについてご説明いたします。

カロートとは何か

カロートとは、お墓の中で骨壺を入れ安置する納骨棺のことです。
代々受け継いでいるお墓の場合は、カロート内に多くの骨壺が安置されているでしょう。

カロートなんて見たことがない!という方は多いのではないでしょうか?
現在のお墓の多くは、地下や半地下にカロートがある場合が多いので、普段お墓の手入れをする際には目にすることは少ないと言えます。

しかし、カロートは現代のお墓のほとんどに設置され、お墓の構造上欠かすことができません。
カロートは故人の遺骨の形を残したまま保存するための大切なお墓の一部なのです。

カロートの素材は何でできているのか

カロートはお墓の地下に作られることが多く、石碑の基礎となることからコンクリートで作られることが多いです。
しかし、カロートには死者を葬る棺という意味もありますので、供養の意味もこめて墓石と同じ御影石を使う場合もあります。

カロートの歴史

そもそも日本で火葬が主流になったのは、昭和後期になってからです。
それまでは故人はそのまま土葬され、その上に墓石を建てるのが主流でした。

火葬が一般的になった後でも、はじめのうちは遺骨はそのまま土に埋められ、骨壷も土に還る素材のものを使い、遺骨が土に還るように考えて作られていました。

ある時期から、骨壺に遺骨を入れ、遺骨を残すようになるのが一般的になりました。
その際に、お墓に骨壺を入れるための場所である、カロートを作るようになったのです。

カロートの種類

お墓

現代のお墓には欠かせないカロートですが、カロートにも種類があるのでしょうか?

カロートは、カロートが作られる位置とカロート内部の構造の違いにより種類分けができます。
そんなカロートの種類についてまずはご説明したいと思います。

カロートが作られる位置による種類分け

カロートが作られる位置は大きく分けて2つの場合があります。

  • 地下カロート
  • 丘カロート(地上カロート)

それぞれについてご説明したいと思います。

主流の地下カロート

最も多いのが地下にあるタイプのカロートです。
地面を縦に深く掘って、二段式のカロートをつくることもできます。

納める遺骨の量が多い場合などに向いていると言えます。
しかし、地下に作ることで後から問題が発生する部分が多いのも特徴です。

地下カロートで起こる諸問題については後に詳しくご説明したいと思います。

手狭でも作れる丘カロート(地上カロート)

墓地面積の縮小化によって最近増えているのが、地上にカロートがある丘カロートという種類のカロートです。

丘カロートの一番のメリットは、お墓の区画が狭い場所でも気にせずに納骨ができるという点です。
地下にカロートを作るためには、どうしても面積が必要になってしまいます。

加えて、地下にカロートがない分水はけも良く、あとでご紹介するカロートの問題も起こりにくいというメリットがあります。

デメリットは、地上にカロートをつくるため少しお墓が縦長になってしまうことでお墓に威圧感が出てしまうことでしょう。

カロート内部の構造による種類分け

カロートの中の構造には現在主流のもので3つの種類があります。
それは、

  • 一段カロート
  • 二段カロート
  • 三段カロート

の3つです。
カロート内に骨壺を納めるための段がいくつあるかによって種類分けがされています。
納めたい遺骨の量によって、適したタイプのものを選びましょう。

それぞれのカロート内部の構造について解説していきたいと思います。

一段カロート

最も一般的なカロート内部の構造が一段カロートです。
カロートが一層の広い部屋のようになっていて、そこに骨壷を納めていくタイプです。

広く場所をとったカロートでない限りスペースが限られますので、あまり遺骨を収納できないのが特徴です。
目安として、一段カロートであれば7寸壺が4つ分入ります。

夫婦墓などのあまり遺骨をたくさん納めることを目的としていないお墓の場合には、スマートで場所を取らずに建立することができます。

二段カロート

二段カロートは、普通のカロートを地下につくった上で、石材などで仕切りをして棚のように二段にしたものです。
二段カロートで約8つ分の骨壺を収納できると言われています。

二段カロートはたくさんの遺骨を納めることができるので、家族墓向きと言えるでしょう。
しかし、縦に深い穴を掘る必要があるので、お墓の土地に余裕がある人向けの構造となっています。

三段カロート

三段カロートとは、二段カロートと同じような方法で、もう一段棚のようなものを作って三段に骨壺を収納できるようにしてある構造をとったものです。
三段カロートでは約24個分もの骨壺を収納することができます。

三段カロートは、一つのお墓にたくさん遺骨を収納したい、またお墓のスペースに余裕が持てる場合に選択できる構造となっていますが、二段カロート以上に、かなりの墓地スペースを必要とします。
無理に三段カロートのお墓を建立する必要はなく、遺骨を遺骨のまま保管していきたい場合のみ検討すると良いでしょう。

お墓のカロートの開け方

お墓

みなさんはお墓のカロート部分を開けたことはあるでしょうか?

納骨式などで開ける際にも、石材店に頼むものであって、ご自分で開けられたことがないという方がほとんどでしょう。
しかし、カロートは個人でも開けられるように作られ、個人で開けても何の問題もありません

むしろたびたび開けてあげて、状態の確認をした方が良いと言われています。
開け方はお墓によって違いますが、丘カロートの場合はお墓の下部に観音開きで開く扉があると思います。
そこから出し入れや中の確認ができるようになっています。

地下カロートの場合は、花立香焚をずらすと入口がでてくる、もしくは拝石を開けることで入口がでてくるものがあります。
自分のお墓のタイプが分からない場合は、お墓を建立してもらった石材店さんに問い合わせてみましょう。

カロートに起こるトラブル

お墓

普段目にすることのないカロートですが、その内部では知らぬ間に問題が発生していることがあります。

では具体的にカロートに起こる問題点について見ていきましょう。

カロートがいっぱいになった場合は?

カロートを開けてみたら入りきらないくらいに骨壺でいっぱいだった!
そんな場合はどうしたら良いのでしょうか?

カロートが骨壺でいっぱいになった場合には、

  • 遺骨を骨壺から出し、土に還るようにする
  • 新しくお墓を建立する
  • 遺骨をお寺などの合祀墓にいれてもらう

こういった方法でカロート内の遺骨を移動するのが一般的です。
それぞれの方法について詳しくご説明いたします。

骨壺を土に還す場合

まず1つめは遺骨を土に還すことです。
地下カロートの多くは、遺骨がいっぱいになったら古いものから土に還すことができるように底の部分が土になっている場合と、完全に底が土になっていなくとも、一部が土になっている場合のどちらかの構造をしていることがほとんどです。

このタイプのカロートだった場合には、骨壺が入りきらなくなった際には古い遺骨を土に還すのが正しいと言えるでしょう。

土に還す際には、お墓の管理者や石材店さんに一度相談をしてみましょう。

新しくお墓を建立する場合

新しくお墓を建立するには、建立費はもちろん土地代にも多額のお金がかかります。
また、今あるお墓のそばに建立できなかった場合には墓参りも大変になってしまいます

建立には時間もかかるので、金銭的にも時間的にも余裕がある場合に考えてみてはいかがでしょうか。

お寺などの合祀墓に再埋葬してもらう

骨壺でいっぱいになった場合には、合祀墓で再埋葬する方法もあります。
合祀墓では、他の家の方の遺骨と一緒になってしまうのがデメリットといえるでしょう。

合祀墓にいれることを検討する際には、お墓を管理されているお寺や霊園の方に、合祀墓に埋葬したい旨を伝えましょう。

お骨がカビだらけになっていたらどうする?

お墓

地下にカロートがある場合は、カロート内に湿気がこもってしまうことが多いです。
また、カロートの設計や地盤によっては、大雨が降った際に水が浸入するという問題も発生します。

そして骨壷の中に結露ができる原因となってしまい、遺骨にカビが生えたり、骨壷内が水でいっぱいになってしまうのです。

いつかは土に還す遺骨かもしれませんが、水浸しやカビが生えたままで放置しておくのは故人やご先祖様に申し訳ないですよね?
また、いずれ自分が入るかもしれないお墓ですので、衛生面はしっかりと保ちたいものです。

カロート内を清潔に保つには

  • カロートをリフォームする
  • カロートの換気をする
  • 骨壺のタイプを変える

以上の3つの方法が考えられます。
一つ一つ具体的にどうすれば良いのか解説していきましょう。

カロートをリフォームする

一番根本的な解決法は、カロートをリフォームすることでしょう。

雨水が浸水したカロートは破損も激しいものです。
カロート内の水はけを良くするなどのリフォームを行えば、カロート内の湿気問題は改善されるでしょう。

またスペース的に余裕のあるお墓の場合は、カロートを広くすることもできます。
一度カロートのリフォームを検討してみると、カロートがいっぱいになる問題も湿気の問題も同時に解決することができるかもしれません。

困っている場合は、早めに石材店さんに相談し、現地で状態を見てもらいましょう。

地下カロートタイプのお墓から丘カロートタイプのお墓に建て替えるならば、多少雨が入ってくる可能性はありますが、換気もしやすいですからカロート内部を乾燥させることができます。

ですが、丘カロートは安置できる骨壺の数も少ないです。
また、地下カロートはお墓の基礎となっていることがほとんどですのでお墓全体のリフォームとなり、時間もお金もかなりの額が必要となります。

リフォームが難しい方は、以下の2つの方法を検討してください。

カロート内部の換気をする

お墓の建て替えが難しい場合は、適度にカロートを開けて換気してあげましょう
目安としては、2か月に1度のお墓掃除の際に一緒に行ってはいかがでしょうか?


カロートの開け方は前述した通りになっています。
定期的に換気をすることでカロート内に湿気がこもるのを防ぎ、カロート内の確認も同時に行うことができます。

骨壺のタイプを変える

骨壷にも様々なタイプがあるのはご存知でしょうか?
例えば、陶磁器の骨壷は結露が溜まりやすいと言われています。

磁器製の骨壷や結露が溜まりにくいことをうたっている骨壷を選ぶことでカビや結露を抑えられます。
骨壷でしたら買換えてもそんなに大きな金額にもなりませんし、遺骨の入れ替えは個人で行って問題ありません

一度骨壷を開けてみて、遺骨を綺麗に乾燥させてあげてから移し替えると良いでしょう。

カロートのリフォームにかかる費用

お墓

カロートの根本的な問題解決には、リフォームがするのが良いということがわかりましたが、実際にカロートのリフォームにはどれくらいの費用が掛かるのでしょうか?

もちろん、石材店や施工会社によって金額は異なりますが、
地下カロートから丘カロートにリフォームするためには30万円~40万円ほど。
また、地下カロートの補修は、15万円ほど~30万円ほどかかるとされています。

あくまでも東京の相場ですので、気になる場合はお近くの石材店にご相談ください。

カロートの問題と解決法まとめ

お墓

いかがでしたでしょうか。
カロートがどんなものかご理解いただけましたか?

今回は

  • カロートとはお墓の中で骨壺を入れ安置する場所のことであり、多くの場合半地下や地下にコンクリートで作られ、お墓の基盤にもなっている。
  • カロートの種類は、カロ―トの位置で分けると地下カロートと丘カロートがあり、カロート内部の構造は骨壺を安置できる数と大きさにより1段・2段・3段カロートと主に3種類がある。
  • カロートの開け方は、カロートの位置によって開け方が違う。
  • カロート内が骨壺でいっぱいになってしまった場合には、遺骨を土に還すか、新しくお墓を建立するか、合祀墓に再埋葬する方法がある。
  • カロート内にカビが発生した場合には、カロートをリフォームするか、カロートの換気する、骨壺のタイプを変えるなどの方法がある。

といった内容をお話しました。

カロートは遺骨を安置するお墓の中でも特に大切な場所です。

お墓はお参りし、時々お墓掃除をしていれば問題なさそうに見えますが、見えない部分に問題が発生していることもあります。
できればお墓参りの度にカロートを開けて、換気をしてあげましょう

そこでカロート内に水が貯まっていた場合は、カロートのリフォームと骨壷の中の確認の検討をした方が良いと言えます。
また、今後もお墓に入るであろう人が多い場合は、お墓の増築やリフォーム、遺骨を土に還す段取りも始める必要があるでしょう。

カロートは普段見えない部分ではありますが、毎回チェックをしてあげて遺骨にとっても良い環境を作ってあげることが何よりの供養と言えるのではないでしょうか?

今回の記事が参考になったならば幸いです。

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